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スニーズ・コメンツ #71 [c o m m e n t s]



  • バーキンといえば、その名が付いたエルメスのバッグが思い浮かぶ人が多いだろう。さまざまな説がある誕生の由来について、取材では「本当のことを教えてあげる」と逸話をいたずらっぽく打ち明けてくれた。彼女はいつも、市場で買ったような籐のかごバッグが好きで持ち歩いていた。当時の夫で著名な映画監督のジャック・ドワイヨンとけんかした時に、彼が怒ってそのかごを車でひいて壊してしまった。仕方なくスーパーの袋に全荷物を放り込んでバッグ代わりにしていた。/ ある日、パリーロンドン間の機内で隣の席にいたエルメスのジ ャンルイ・デュマ会長(当時)に理由を聞かれた。「そしたら、荷物がいっぱい入るバッグを会長が作ってくれた。全て偶然のなりゆき。私が頼んだわけじゃない〔下線引用者〕」 / バ ーキンのバッグは取材当時でも高価で入手が困難な商品だった。でも彼女のバッグには、適当に貼ったようなステッカーと日本のお守りがつけてあった。
    高橋 牧子 「モードの分岐点」(朝日新聞夕刊 2023・8・3)


  • b BOSSA NOVA■ANTONIO CARLOS JOBIN ── スニ家のイパネマの娘たち
  • フレッジ・ゼロクアトロ(Fred 04)率いるムンド・リヴレ(Mundo Livre s/a)の4thアルバム《Por Pouco》(Abril 2000)のラストに収録されている〈Garota De Ipanema〉に可憐な少女の面影はありません(裏ジャケのメンバー写真はダミー)。「イパネマの孫娘」 マリアーナ・ヂ・モライス(Mariana De Moraes)の5thアルバム《Desejo》(Biscoito Fino 2014)はカヴァー集でしたが、〈イパネマの娘〉は未収録。ドリフの「ちょっとだけよ」は1曲目で披露しているのに。
    by sknys (2023-06-15 20:12)

  • b 現代美術はどこからどこまでが現代美術なのか知らん?
  • 「レナ(カワイレナ)ちゃんのライヴ」 の時も、スマホがないと入れないのならば帰ろうかなと思ったので、つむじさんの気持ちは良く分かります。
    「クリスマス・イブ」の作者は「嫌なら聴くな」、忖度だと思う人に 「わたしの音楽は不要」 って、罪深い墓穴掘っちゃったなぁ。国民栄誉賞を受けた高名な作曲家Hの次男Y氏(78歳)が8歳の時にレイプされた(1年に30回くらいの性関係が2年半も続いた!)という初告白には衝撃を受けました。70年近くに渡るジャニーKの性虐待(レイプ)と被害者たちのトラウマ(PTSD)を思うと悍ましくて、胸が痛い。
    by sknys (2023-07-11 22:28)

  • b 岐阜県美術館 AAIC2023「リアル」のゆくえ
  • 「作品コンセプト」は兎も角、古時計の刻む時間を反転したら?‥‥という発想が面白いな ぁ。フィリップ・K・ディックの『逆まわりの世界』(早川書房 1983)でも時計が逆回りして、死者が墓場からゾンビのように甦ります。
    朝日新聞夕刊(毎月最終火曜日)に掲載されていた『ミュージアムの女』(KADOKAWA 2017)を読みました。しーちゃんは作者(宇佐江みつこ)に会ったことありますか?
    by sknys (2023-07-22 14:21)

  • b 亀鳴くや
  • 求婚者を鏖にする少女らに嵐とは異界からの喝采川野 芽生

  • ユリの葉っぱを齧っているのかと、一瞬心臓が止まりかけたけれど、またたびで良かったにゃん。「猫を飼っているなら、ユリ科植物は絶対に部屋に置かないで」
    by sknys (2023-08-01 22:55)

  • b 2023年上半期 洋楽ベスト5
  • 「上半期ベスト10」(BEST ALBUMS 2023 So Far)で、ゆういちさんと被っているのはboygeniusとWednesdayの2枚。〈Revolution 0〉の元タイトルが「Paul is Dead」だったとは!‥‥20代後半の彼女たちが「ポール死亡説」を知っていることに驚きです。カーリ ー・ハーツマン(Karly Hartzman)は〈Formula One〉の中で、米作家リチャード・ブローティガンの詩を引用しています。半年遅れでフィジカル化(LP・CD)したリトル・シムズ(Little Simz)の《No Thank You》(Forever Living Originals)も外せません。
    by sknys (2023-08-03 21: 04)

  • b うちのミミたん ── シャ・ノワール
  •  私は猫が好きだ
     私は自宅が好きだから
     そして猫たちが少しずつ
     自宅の明白な魂になっているから ジャン・コクトー

  • 5年前に紹介した『魅惑の黒猫』(2015)の再編集本が出ました。大型本は黒小口の黒ずくめでしたが、コンパクトな『月夜の黒猫事典』(グラフィック社 2023)の小口はミミたんの金眼みたいに光り輝いています。
    by sknys (2023-08-06 14:29:10)

  • b MacBook Air (2017) Turbo Boost インストール
  • 2019年、騙し騙し使っていた MacBook Pro(13-inch, Late 2011)のトラックパッドが硬くなって、クリックし難くなりました。バッテリが膨張して圧迫していることが原因だった。アップル・サポートに電話すると、古い型番なのでバッテリ交換には応じられないが、取り外すことは可能かもしれないという。その場でジーニアスバーに予約を入れてもらい 、「アップルストア渋谷」 へ行きました。驚いたことにバッテリの取り外しは「無料」でした。
    OS X(Lion→Mountain Lion)が古くて、見れないサイトも増えてきたので、2021年末、MacBook Pro(Apple M1 Pro)14インチに買い替えました。
    7月、K**図書館裏で暮らしていた長毛種のネコちゃんが永眠。世話をしているヴォランティアが食欲のなくなったネコを心配して病院で診てもらったら、何と推定20歳!‥‥ノラにしては超長生きしたのではないでしょうか。NEX-5Nで「ロン」ちゃんを撮りました。
    by sknys (2023-08-05 16:06)

  • b 坂本龍一■追悼本-2
  • 「レココレ」が2号続けて特集したのには驚きました。別冊ele-king「日本のサカモト」も出ています。
    「トリック」 は菅井きん(ビックマザー・霧島澄子)、「SPEC」 は田中哲司(予知能力者・冷泉俊明)の怪演が印象に残っています。
    『鵼の碑』は 『邪魅の雫』(2006)以来、実に17年ぶりの新作ですね。愉しみにゃん。お蔵入りになっていたのはKとB出版社間の契約上のトラブルだったのでしょうか?‥‥ノベルズ版(832頁)も単行本(1280頁)も 「鈍器になる厚さです」(←皆川博子先生の名言)。
    by sknys (2023-08-07 21:04)

  • b 私のNEVERMIRE TRIP 2023 その①日帰りカンヌ
  • シャルロットは1971年7月21日生まれなので、19歳でしょうか?‥‥7月16日、ジェーン・バーキン(享年76歳)がAVCで亡くなりました。パリの自宅で肘掛け椅子に座って死亡しているのを介護者が発見したそうですが、フランスではどのように報じられていたのかしら。日本ではエルメスの高級バッグ「バーキン」誕生由来のエピソードばかりですが。
    by sknys (2023-08-10 21:32)

  • b 追悼ジェーン・バーキン / その極私的日記(1/2)を読む
  • 向風三郎さんの記事を読んで、「Love! Jane Birkin」(マーブルトロン 2013)の最後の頁に載っていた「When Serge died I put Monkey in with him in the box to make him feel less lonely and to comfort the children. 」の意味が分かりました。ジェーン・Bはマンキー(猿のぬいぐるみ人形)をセルジュの墓の中に入れたんですね。
    P.S. 遅ればせながら2枚のアルバム『冬の子供たち(Enfants d'hiver)』 (Capitol 2008) と『Oh! Pardon tu dormais...』 (Barclay 2020) をCDで聴きました。
    by sknys (2023-08-10 23:25)

                        *

    ブログ記事に付けた「外コメント」を纏めてみたら結構面白いかも?‥‥というアイディアから生まれた再録シリーズの第71集です。コメントは原則としてオリジナルのまま時系列順に転載。事実誤認(誤記)や誤字・脱字、改行の無効化、句読点や記号・顔文字の有無などを精査。内容の分かり難いコメントには補足説明(註)をして、コメントした元記事にリンクしました。過去3ヵ月間(2023・6・1~2023・8・31)に書いたものの中から、第三者がコメントだけ読んでも面白いものを中心にセレクトしています。連日35℃超えの猛暑でヘバっているところへ、ジェーン・バーキンと10年以上撮って来た長毛種ネコの死去に追い討ちされて、虎の皮の敷物みたいに平たく伸びている近所のネコ状態。メディアはエルメスの高級バ ッグ「バーキン」誕生由来を紹介するだけで、ジェーン・Bが〈Aung San Suu Kyi〉という曲を歌っていることには触れようとしません。無慈悲なネコ・ヴォランティアが昨年ロンちゃん(写真)を連れ去って、TNRをしようとしたことも腹立たしい。推定20歳の老嬢猫に不妊手術をしようとするなんて!‥‥どんなに怖かったかと思うと、怒りさえ覚えます。

                        *


    Por Pouco

    Por Pouco

    • Artist: Mundo Livre S.A.
    • Label: Import
    • Date: 2001/01/16
    • Media: Audio CD
    • Songs: O Mistério Do Samba / Concorra a Um Carro / Por Pouco / Mexe Mexe / Melô das Musas / Treme-Treme / Meu Esquema / Super Homem Plus / Ligação Direta / Lourinha Americana / 6:30, Um Abraço! / Batedores / Minha Galera / Garota de Ipanema


    Desejo

    Desejo

    • Artist: Mariana De Moraes
    • Label: Imports
    • Date: 2016/04/15
    • Media: Audio CD
    • Songs: Tabu / Veleiro Azul / Vai Vem -Amor de Carnaval / Flor Do Cerrado / Assum Branco / Morro Amor / Cacilda / Motivos Reais Banais / Engomadinho (Pedro Caetano E / A Mãe D Água E a Menina / CÁ JÁ / Amor Em Lagrimas / A Liberdade É Bonita


    ミュージアムの女

    ミュージアムの女

    • 著者:宇佐江 みつこ
    • 出版社:KADOKAWA
    • 発売日:2017/09/27
    • メディア:単行本
    • 目次:ねむくなんない?/ ティータイムトーク 1 / ジレンマとのたたかい / ティータイムトーク 2 / 展示室の住み心地 / ティータイムトーク 3 / ある日のできごと / ティータイムトーク 4 / 美術館へようこそ / あとがき / 近況にかえて


    No Thank You

    No Thank You

    • Songs: Little Simz
    • Label: Forever Living Originals
    • Date: 2023/06/16
    • Media: Audio CD
    • Songs: Angel / Gorilla / Silhouette / No Merci / X / Heart on Fire / Broken / Sideways / Who Even Cares / Control


    月夜の黒猫事典 知られざる歴史とエピソード

    月夜の黒猫事典 〜知られざる歴史とエピソード〜

    • 著者:ナタリー・セメニーク(Nathalie Semenuik)/ 柴田 里芽(訳)
    • 出版社:グラフィック社
    • 発売日:2023/07/10
    • メディア:単行本(ひみつの本棚シリーズ)
    • 目次:はじめに / 受難の歴史 / 伝説の猫 / 民間伝承と迷信
    鵼の碑

    鵼の碑

    • 著者:京極 夏彦
    • 出版社:講談社
    • 発売日:2023/09/14
    • メディア:新書(講談社ノベルス)
    • 内容:百鬼夜行シリーズ17年ぶりの新作長編がついに!‥‥殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。消えた三つの他殺体を追う刑事。妖光に翻弄される学僧。失踪者を追い求める探偵。死者の声を聞くために訪れた女。そして見え隠れする公安の影。発掘された古文書の鑑定に駆り出された古書肆は、縺れ合いキメラの如き様相を示す「化け物の幽霊」を祓えるか。

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