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スニーズ・コメンツ #31 [c o m m e n t s]



♭ 夏の花 たちあおい ── 立葵の下で点滴?
トミー。さん、こんばんは。「立葵の花のはるか下で / わたしは眼球に点滴される」という詩を思い出しました。そうか、立葵って背が高いから、点滴のイメージが湧いたのね。「ねこ歩き」(日本橋三越)に行って来ました。三越や伊勢丹のカードを持っていると、無料で見れます。
by sknys (2013-06-08 21:27:56)

  • シチリアで1カ月ほど暮らしたことがある。パレルモ市内に短期のアパートメントを借りて、そこで小説を書いていました。同じ階にソプラノ歌手も滞在していた。近くに立派な歌劇場があり、そこに出演している人らしい。どうしてソプラノ歌手だとわかったかというと、毎日昼前に、高い声で発声練習をしていたから。/ この歌手は雌のシャム猫を飼っていた。どうやら猫を同伴して各地のオペラハウスをまわっているらしい。朝の「ああああ、あー」という練習が始まると、その猫はいつも「やれやれ」という顔で、尻尾を立ててて部屋から逃げ出してきた。人なつっこい猫で、呼ぶとうちに入ってきた。僕は自分の猫を日本に残してきて淋しかったので、よくそうして彼女と遊んだものだ。
    村上 春樹 「オペラ歌手のシャム猫」


  • ♭ 材木座を散歩
    tumuziさん、こんばんは。シチリアで短期のアパートメントを借りて、小説を書いていた時、同じ階のソプラノ歌手が発声練習をするとペットのシャム猫が逃げ出して、僕の部屋に遊びに来たと、村上春樹がエッセイに書いています。ネコにとって上手い、下手は関係ないんじゃないかしら。クラプトンが弾いても逃げちゃうかも?‥‥最後の写真、印象派の絵画みたいで素敵ですね。
    by sknys (2013-06-29 19:45)

  • 「でも、好奇心は猫をも殺すというからね」と、速水が穏やかに言った。「あんまり危ないことはしない方がいいよ」/ 順は座りなおした。/「ちっとも危なくなかったんです。ホントに。篠田さんはいい人ですよ。あんな人が人殺しなんかするわけないもん。あの人が今度の事件に関係してるわけないです。あの手紙は誰かの陰謀ですよ」/ ぼっちゃま、と、ハナにそっとたしなめられて、順は唇をとがらせた。/「謎の女か」/ 伊原がぽつりとつぶやいて、順を見た。/「どんな女だった?」/ 説明する。あの女性の記憶は鮮やかだったので、細かいところまで話すことができた。/「どう思う?」と、伊原が道雄に訊いた。2人とも、同じように眉間にしわを寄せて。(トィードルダムとトィードルディみたいだね)と、順は思った。
    宮部 みゆき 『刑事の子』


  • ♭ 6月の読書メーター
    miyucoさん、こんばんは。3日続きの猛暑で倒れそうです。『ソロモンの偽証』(新潮社 2012)の予約者が300人以上も待っているので、『刑事の子』(光文社 2011 改題『東京下町殺人暮色』)や『パーフェクト・ブルー』(創元推理文庫)を借りて来た。『ソロモン1』とは対照的に『ボツコニアン2』(集英社 2012)の予約者数が「0」なのは一体どういうことなのか?‥‥宮部ファンであっても、SFやファンタジーは読まないという保守的な読者層がいるのかな。
    by sknys (2013-07-10 02:12)

    ♭ また・たび また・たび ── 電気ウナギネコ?
    トミー。さん、こんばんは。首輪のトランクに入っているのは「マタタビ」かしら?‥‥曲は〈オクラホマ・ミキサー〉の替え歌?‥‥アゲハも雉子も良く撮れていますね。実写ではありませんが、長谷川さん家の「電気ウナギイヌ」も気に入っていました。ウナギネコでも良かったような。
    by sknys (2013-07-17 22:26:09)

    ♭ 恥ずかしい大人の代表
    モバサムさん、こんばんは。土曜日(7/20)のハチ公前は凄い混雑だった。渋谷駅で乗下車する人には少し迷惑だったかもしれません。「山手レコーズ(2013)」で携帯ノイズマシン「Gristleism」を買った人がいたらしい。100円コーナーに気を取られていて、全然気づかなかったなぁ(「Throbbing Gristle x Buddha Machine = GRISTLEISM」の紹介ヴィデオがあります)。
    by sknys (2013-07-21 18:15)

    ♭ Yellow Submarine
    ノエルかえるさん、こんばんは。「Yellow Submarine」 の隠された真実?‥‥すべてのブルーミーニーズが「愛」によって改心したわけではなかった。黄色い潜水艦を奪って海の底へ逃げ出した残党たちがいたのだ。彼らは海底人となってファブ・フォーに復讐を誓う。耳を澄ますとブルーミーニーズの恨み節が聴こえてくる?
    by sknys (2013-07-24 00:56)

  • 1968年5月、倦怠と退屈と日常はわれわれが打破しなければならないものだった。われわれはそのためにバリケードを築き、敷石をはがして、機動隊に投げつけていたのだ。/ 僕は目がさめて、きみをつつくけれど、きみは目覚めはしない、いつもと同じように。きみが寒くならないようにと、毛布をかけ直してやる、いつもと同じように。僕の手はもうくせになっているようにきみの髪をなでてやる、いつもと同じように。でもきみは僕に背中を向けてしまう、いつもと同じように‥。/ 冷めてしまった男女がいつもと同じように日常を続けなければならない。作り笑いをして、演技をしながら。日常は退屈で悲しい。68年的空気の中でこれはなんとも後ろ向きの歌であった。
    向風 三郎 「マイ・ウェイは他人の道だった」


  • ♭ 最後のマイ・ウェイ ── クロクロことクロード・フランソワの伝記映画
    ぶーけさん、こんばんは。向風三郎さんの『ポップ・フランセーズ 名曲101 徹底ガイド』(音楽出版社 2007)によると、恋人フランス・ギャルと破局したことで「後ろ向きの歌」になったという。「コム・ダビチュード」の歌詞は「マイ・ウェイ」とは真逆だったのね。都内(渋谷)は混雑しているのかな?‥‥「ル・シネマ」は定員入替制なので満席になると次の回になっちゃう。
    by sknys (2013-07-31 23:11)

    ♭ おととい山羊ミルクを買ってきた
    tumuziさん、こんばんは。「人間の平均寿命を80年とすると、猫は4倍のスピードで進むので、だから大事にすれば20年生きるのです」と安部譲二は書いているけれど、ノラや外ネコの寿命は短いはず。町田康も屋内で飼った方が長生きするという意見で、ネコに関してはパンク作家らしからぬ保守派です。放し飼いで18年生きた抜いた金井美恵子のトラーはワイルドだった。フキオくんに合掌。
    by sknys (2013-07-31 23:30)

    ♭ 長い休日を経て
    びっけさん、お久しぶりです。「筒井康隆全集」が出て来たって?‥‥『脱走と追跡のサンバ』(1971)みたいなメタフィクションだという楽屋オチ?‥‥朝刊(朝日新聞)に連載されていた小説『聖痕』(新潮社 2013)の中でも東日本大震災が起こったけれど、「あまちゃん」も被災するのかしら。ブックオフの105円棚で「筒井康隆全集」(全24巻+1巻)を大人買いした人の記事「筒井康隆全集と思い出」を発見!‥‥びっけさんの本も混じっていたりして。
    by sknys (2013-08-24 23:54)

    ♭ あすなひろし「山ゆかば!」
    しーちゃん、こんばんは。「COM」を購読していたのですが、この別冊コミックは記憶にないなぁ。別冊や増刊号ならばCOM誌上に広告が載っていたはずですが。「山ゆかば!」が週刊少年ジャンプに掲載されたのも驚きです。次男ひろしには作者あすなひろしのイメージも投影されているのかな?‥‥本宮ひろ志や谷岡ヤスジのギャグは今の子供たちには註を添えないと分からないでしょうね。「スウと、いう名の童話」(COM 1970.11)もヴェトナム戦争をテーマにした傑作だと思います。「COM」で戦争・戦後をテーマにした短篇というと、樹村みのり「解放の最初の日」(1970.10)や上村一夫「初恋漬」(1971.7)が思い浮かびます。
    by sknys (2013-08-29 22:40)

                        *

    ブログ記事に付けた「外コメント」を纏めてみたら結構面白いかも?‥‥というアイディアから生まれた再録シリーズの第31集です。コメントは原則としてオリジナルのまま時系列順に転載‥‥事実誤認(誤記)や誤字・脱字、改行の無効化、句読点や記号・顔文字の有無などを精査。内容の分かり難いコメントには補足説明(註)を加え、コメントした元記事にリンクしました。過去3ヵ月間(2013/06/01〜/08/31)に書いたものの中から、第三者がコメントだけ読んでも面白いものを中心にセレクトしています。参院選、ゲリラ豪雨、猛暑、汚染水漏れ、「はだしのゲン」、藤圭子‥‥と様々なニュースが日本列島を駆け巡ったけれど、最大の驚きは従姪(従妹の子)が某アイドルユニットのメンバーとしてデビューしたこと。まさか親族からアイドルが出るなんて夢にも思わなかった(話題沸騰の「あまちゃん」とオーヴァラップするところもあったりする)。従弟と一緒にライヴにも行って来たし、サイン入りのCDも貰った。地下アイドルからブレイクする日は来るのかしら?

                        *






    サラダ好きのライオン 村上ラヂオ 3

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    • 著者:村上 春樹
    • 出版社:マガジンハウス
    • 発売日:2012/07/09
    • メディア:ハードカバー
    • 目次:まえがき 村上春樹 / 忘れられない、覚えられない / ブルテリアしか見たことない / 愛は消えても / 真の男になるためには / オペラ歌手のシャム猫 / ギロチンを待ちながら / オムレツを作ろう / 裁判所に行こう / スーパーサラダが食べたい / 献欲手帳 / 死ぬほど退屈な会話 / チップはむずかしい / 知りません、わかりません / シェーンブルン動物園の...


    刑事の子

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    • 著者:宮部 みゆき
    • 出版社:光文社
    • 発売日:2011/09/17
    • メディア:ハードカバー
    • 目次:プロローグ / 新しい街 / 犯行声明 / 殺人愉快犯 / にわか刑事 / マリエンバートで‥‥ / エピローグ


    ポップ・フランセーズ 名曲101 徹底ガイド フランスは愛と自由を歌い続ける

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    • 著者:向風 三郎
    • 出版社:音楽出版社
    • 発売日:2007/09/26
    • メディア:ムック
    • 目次:ポップ・フラセーズの20年 1968-1988 / 1968 美は街頭にあり / 1969 69はエロの年 / 1970 ハラ・キリがハラキリした年 / 1971 湖上の上には煙が、空には炎が / 1972 ケルトのハープが世界に鳴った / 1973 リベラシオンが創刊された / 1974 女性たちがポルノ映画に行列を作った / 1975 失業者数が100万人を突破 / 1976 夏時間が導入された / ... / 1977 ポンピドゥー・センターが開館 / 1978 クロード・フランソワが死んだ / 1979 ビデオがラジオスターを殺した / 1980 コリューシュが立候補を表明 / 1981 ついに死刑が廃止された / ...


    子どもたちの戦争

    子どもたちの戦争

    • 著者:ちば てつや / 巴 里夫 / 永島 慎二 / わち さんぺい / 小沢 さとる / あすな ひろし / 石坂 啓 / 弘兼 憲史
    • 出版社:金の星社
    • 発売日: 2013/04/04
    • メディア:単行本
    • 収録作品:屋根うらの絵本かき / 疎開っ子数え唄 / 白い雲は呼んでいる / 荒鷲ゴンちゃん / 少年マーチ / 山ゆかば!/ 八月の友人 / ストライク

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