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スニーズ・コメンツ #51 [c o m m e n t s]



  • ほとんど間をおかずに、ふたりは砂浜のへりにあるパーキング・エリアへと下降していった。「だんだん暑くなっていくみたい」パットが真剣な顔でいった。「毎日毎日。そう思わない? 最後にはきっと耐えられなくなるわ」彼女はセーターをぬぎ、それから艇内の座席の上で身をよじって、スラックスから両足をぬくことにようやく成功した。「でも、あたしたち、そこまでは長生きはしないもの‥‥あと五十年もすると、まっぴるまにはだれも外を歩けなくなる。ほら、よくいう、狂犬とイギリス人だけってあれよ。でも、まだそこまで進んでいないわ」彼女はドアをあけると、水着姿で外に出ていった。彼女のいったとおりだった。その水着がそこにあることを見わけるのには、見えないものに対する信仰が要る。それは、ふたりのどちらにとっても、満足できるものだった。ふたりはいっしょに、濡れて堅くなった砂の上を踏みしめながら、波に打ちあげられたクラゲや貝殻や小石を拾って歩いた。
    フィリップ・K・ディック 「パーマー・エルドリッチの三つの聖痕」


  • ♭ パーマー・エルドリッチの三つの聖痕 ── バーニイ人形
  • 読み終わってから気づいたのですが、主人公のバーニイ(Barney)という名前はバービー(Barbie)の男性名ではないでしょうか。実はバーニイ・メイヤスン人形の模型世界だったりして?
    by sknys (2018-06-14 23:10:49)

  • ♭ レ・ミゼラブル 猫さん編
  • 猫と女性陶芸家と壺。フィリップ・K・ディックのSF小説にはネコのエピソードや魅惑的な女性陶芸家が登場する。バービー人形やリカちゃんの家に飾るようなミニチュアの壺や美しい青磁の壺など‥‥ぶーけさんをイメージしちゃいます。
    by sknys (2018-06-17 13:25)

    『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』(早川書房 1984)のエミリー・ナットや『流れよわが涙、と警官は言った』(1989)のメアリー ・アン・ドミニクやなど‥‥女性陶芸家が作中に登場します。『銀河の壺なおし』(2017)の主人公ジョー・ファーンライトは最後に意を決して、初めて電動式ロクロを回し、釉薬かけて、窯で壺を焼くのですが‥‥。
    by sknys (2018-07-19 21:42)

  • ♭ サッカーの話・続続
  • 高校の体育時間は柔道やバレーボールやサッカーに費やされた。アタックもレシーヴも下手糞だったが、なぜかフローター・サーヴだけは面白いように決まった。あの時の魔球は「無回転サーヴ」だったのではないかということに最近気づいた。ン十年前に「無回転サーヴ」や「無回転シュート」という概念や言葉はなかったと思う。サッカーでも「無回転シュート」を蹴ろうという発想さえ浮ばなかった。本田の左CKは左足だったので、ゴールから逸れる右カーヴのキックだった。ルー・リード顔のファビオ・カペッロは「あのCKは絶対蹴ってはならない」と批判している。延長戦に縺れれば4人目の交代出場(日本は2人替えられる)が認められるし、決勝T1回戦を30分長く続けられた。
    by sknys (2018-07-07 00:02)

  • ♭ うちの仔になりました。 ── 魅惑の黒猫
  • 「シャ・ノワール」(Chat Noir)ですね。ナタリー・セメニークの『魅惑の黒猫』(グラフィック社 2015)を読んでいたら、「建物や農家、大建造物を建築する際に、猫(できれば黒猫)を生きたまま壁に塗り込めるという残忍な行為も、珍しいことではありませんでした」という記述があった。ポーは「受難の歴史」を知っていて、「黒猫」を書いたのでしょう。
    by sknys (2018-07-09 21:31:20)

  • ♭ M radio 、フランスの音楽、聴き放題!
  • 今一番気に入っているアロー・モード(Halo Maud)さんはフランス・オーヴェルニュ出身の女性SSW。最先端のサイケデリック・ドリーム・ポップで、可憐なヴォーカルとハードなギターに悩殺されちゃう。
    デビュー・アルバムに収録されている〈Du Pouvoir/Power〉は英語ヴァージョン。PVはサビの部分(仏語歌詞)に英字幕が入っています。
    by sknys (2018-07-11 12:10)

  • ♭ パメラ(註:DFアディル・ラミの恋人は米女優パメラ・アンダーソンだった!)
  • 「個人教授」(1968)とか「早春」(1970)とか‥‥仏大統領夫人も年上の超熟女ですね。「予言猫アキレス」「ミック・ジャガーの呪い」「クリロナの肘打ち」「ネイマール・チャレンジ」「VAR判定」‥‥W杯ロシア大会は色々な話題で盛り上がりましたが、掉尾を飾るサプライズは決勝戦の後半7分、「プッシー・ライオット(Pussy Riot)のメンバーがピッチ内に乱入」したことでしょう。劣勢のクロアチアの選手は苛立っているように見えましたが、1点勝ち越していたフランスは鷹揚な対応だった。エムバペは女性メンバーとハイタッチまでしているではないか!
    by sknys (2018-07-18 23:37)

  • ♭ オリジナルスキン [skin switcher]
  • kovaioさん、ありがとう。サーバを替えただけで、簡単に復旧しました。代替CSSを4つのブログ(3つは未使用)に割り振っていたのが幸いしたようです。数日後、突然ブログのCSSが反映されなくなった。またソネブロの障害かと思ったのですが、正常に表示されるサイトやブログもある。ブラウザ(Firefox)の不具合かと疑って、再インストールしたものの改善されず。試行錯誤の後、プラグイン(Adblock Plus)を外したら元に戻りました。広告をブロックしていたので、その様変わりにビックリ!‥‥最新ミラーレスの情報を見た直後に、カメラの広告が表示されたり‥‥実に巧妙化しています。管理ページの中まで広告で埋め尽くされているのは目障りですが‥‥。
    by sknys (2018-08-25 12:55)

  • 昔から、猫好きと犬好きの人がいて、大真面目に議論してきている。たとえば、経済学者宇野弘蔵は、学者を犬派と猫派に分けて論じていた。私の経験でも、猫と犬はまったく違う。子供の頃に飼っていた猫は三匹とも、死期が近づくと失踪してしまった。また、猫は犬のように素直に近寄って来ず、微妙な駆け引きをする。/ 本書は、このような猫と犬の違いについて、近年の遺伝子学・動物行動学などの成果にもとづいて解明したものである。犬は、その先祖であるオオカミのころから見て著しく変化したが、猫は小型化し可愛らしくなったとはいえ、性質も遺伝子もライオンと同じままだという。単独で行動し、決して群れない。その意味で、猫は本書の原題が示すように、「居間にいるライオン」である。猫を好む人はそれを感じているのだろう。ほとんど人間の役に立たない猫が世界中を席巻してきた理由もそこにある。人間に飼われているように見せかけて、実は人間を飼いならしている。
    柄谷 行人「アビゲイル・タッカー『猫はこうして地球を征服した』


  • ♭ どこかで死んだであろうクロへ
  • 「子供の頃に飼っていた猫は三匹とも、死期が近づくと失踪してしまった」と柄谷行人も書評の中で書いていたように、昔からネコは死に際を人に見せない。でも最近は「年取った猫が飼い主によって介護された上で死ぬケースが多いという」。良く写真に撮っている黒ネコも一回り小さくなってしまい、健康状態が心配されましたが、15歳と知らされて、さらに愛おしくなりました。ヒトのように外見から見分けがつかないところが、ネコの美点なのかもしれません。黒ネコ写真は難しいのですが、クロちゃんは良く撮れていると思います。
    by sknys (2018-08-27 20:48)

                        *

    ブログ記事に付けた「外コメント」を纏めてみたら結構面白いかも?‥‥というアイディアから生まれた再録シリーズの第51集です。コメントは原則としてオリジナルのまま時系列順に転載‥‥事実誤認(誤記)や誤字・脱字、改行の無効化、句読点や記号・顔文字の有無などを精査。内容の分かり難いコメントには補足説明(註)を加え、コメントした元記事にリンクしました。過去3ヵ月間(2018/06/01~2018/08/31)に書いたものの中から、第三者がコメントだけ読んでも面白いものを中心にセレクトしています。今季の話題の中心は「W杯ロシア大会」でしょう。今大会から初導入された「VAR」はゴールやファウル(PK)判定を大きく左右しました。決勝戦に乱入したプッシー・ライオット(Pussy Riot)も強烈なインパクトだった(デブ猫ツァラトゥストラもドラクロワの「民衆を導く自由の女神 ── にゃんこの反乱」について語っている)。マイ・ブームの「PKD」、ソネ風呂の「常時SSL化」などもスニーズ・コメンツに反映されています。

                        *


    パーマー・エルドリッチの三つの聖痕

    パーマー・エルドリッチの三つの聖痕

    • 著者:フィリップ・K・ディック(Philip K. Dick)/ 浅倉 久志(訳)
    • 出版社:早川書房
    • 発売日:1984/12/12
    • メディア:文庫(ハヤカワ文庫 SF 590)
    • 目次:パーマー・エルドリッチの三つの聖痕 / 訳者あとがき


    魅惑の黒猫 知られざる歴史とエピソード

    魅惑の黒猫 知られざる歴史とエピソード

    • 著者:ナタリー・セメニーク(Nathalie Semenuik)/ 柴田 里芽(訳)
    • 出版社:グラフィック社
    • 発売日: 2015/10/07
    • メディア:大型本
    • 目次:はじめに / 黒猫とボンベイ / 受難の歴史 / 伝説の猫 / 民間伝承と迷信 / フットライトを浴びて / キャバレー "黒猫" / 写真クレジット


    Halo Maud - Du Pouvoir/Power

    Halo Maud - Du Pouvoir/Power

    • Artist: Halo Maud
    • Album: Je Suis Une Ile
    • Date: 2018/01/18
    • Media: YouTube


    早春(DEEP END)デジタル・リマスター版

    早春(DEEP END)デジタル・リマスター版

    • 出演:ジェーン・アッシャー(Jane Asher)/ ジョン・モルダー=ブラウン(John Moulder-Brown)
    • 監督:イエジー・スコリモフスキ(Jerzy Skolimowski)
    • メーカー:復刻シネマライブラリー
    • 発売日:2018/03/23
    • メディア:Blu-ray

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