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スニーズ・コメンツ #73 [c o m m e n t s]



  • 「時間の流れはこの宇宙の特徴ではないのだろう。天空の回転と同じように、この宇宙の片隅にいるわたしたちの目に映る特殊な眺めなのだ。」〔引用者註:カルロ・ロヴェッリ〕僕たちはこの世界を外から見ることはできない。常に自身が含まれる内側の一点から見ていることを忘れてはならない。そこから見ると天空は回転しているように見える、〈時間〉は経過しているように思える。が、それは真の姿ではない。僕たちは永久にそれを知ることはないのではないか。常々思うのだが、自然は僕たちが見たいと思う姿を見せてくれる。原子があると思えば、原子的世界を、量子があると思えば、量子的世界を、重力波があると思えば重力波を、僕たちは自らの想像を世界に投射して、見たい世界を見ていると思えてならない。これは猿からいびつに進化したホモ・サピエンスならではの妄想の能力ではないか。
    坂本 龍一 『坂本図書』


  • b 新曲が加わり大幅にボリュームアップ!〔註:Beatlesのベスト・アルバム赤盤・青盤〕
  • カセットテープに録音したピアノの弾き語りから、ジョンのヴォーカルをAIで抽出したというファブ4の「ニュー・アンド・ラスト」。ピアノと間奏のスライド・ギターもポールが弾いています。「BBCのインタヴュー」 で、「ジョージのスタイルで敬意を込めて、リッケンバ ッカー(ラップ・スチール)を弾いた」 と話しています。
    by sknys (2023-12-15 20:10)

  • b『メルシーのすてきなおへんじ』『かくれんぼハウスへようこそ』ぬまのうまき
  • ヒグチユウコの超細密画(原画展が凄かった!)、町田尚子のアクリルガッシュ、石黒亜矢子の化け猫とは異なるパステルカラーの可愛いメルシーちゃん。お手紙の中身も知りたかったりして。
    2024年に 「50周年を迎えるハローキティちゃん」 に双子の妹がいるとは知りませんでした。
    by sknys (2023-12-24 13:52:57)

  • b 2023年ベストアルバム(暫定版)
  • ゆういちさん、明けましておめでとう。2023年は一カ月早く、11月末にリスト・アップしちゃったので、12月にリリースされたアルバム(ピーガブなど)は2024年に先送りしました。「ザ・ガーディアン紙」 の1位にLankum、「ピッチフォーク」 の10位にyeuleが選出されたのは嬉しいな。
    by sknys (2024-01-01 12: 58)

  • b ご挨拶■2024年年賀状
  • 華龍さん、明けましておめでとう。新年1月投稿予定のブログ記事を12月中に大方書き終えちゃったので、何か暇だなぁと安堵していたら、午後4時過ぎに能登半島で最大震度7の地震が発生! 緩んでいた正月気分が一気に吹っ飛んじゃった。不思議なことに東京23区は殆ど揺れなかったみたいで、大地震に全く気づきませんでした。
    ピーガブ22〔訂正〕21年ぶりのアルバム《i/o》(Real World 2023)は奮発して、Blu-ray同梱版を購入したのですが、Dolby Atmosを再生する機器が自宅にありませんでした。ゲーム機をPS5に買い替えようかと思案中です。
    by sknys (2024-01-02 12:27)

  • b 2024年が明けました ── 可愛いピンクの竜になる?
  • トミー。さん、明けましておめでとう。元日は能登半島地震、2日は羽田空港でJAL機炎上。今年の漢字が新年早々、「災」 に決まってしまったような不穏な年明けです。「辰年は荒れる」 そうですが、暴れ龍とライオンには寝ていて欲しいと思います。
    by (sknys 2024-01-02 19:37:07)

  • b ヤマザキマザック美術館「杉浦非水の世界」
  • 三越の包装紙は猪熊弦一郎の「華ひらく」が有名ですが、杉浦非水のデザインは知りませんでした。アール・デコというか、レトロ調の色合いが良いですね。
    「キュビスム展」(国立西洋美術館)に行って来ました。予約制・入場制限がなかったので、当日券販売の窓口の列に並んでストレスなく入れました。スーパーのレシートみたいなペラペラの入場券には閉口しますが。都内の美術展にしては程良い混み具合で、ゆっくり鑑賞出来ました。驚いたのは殆どの作品が「撮影OK」だったこと。以前は撮影可の作品にだけカメラ・マークがあったけれど、今展は数点の作品に撮影不可のXマークがあっただけ。時代は変わりました、スマホの普及と共に?
    by sknys (2024-01-28 11:40)

  • b BILL EVANS■Live at Keystone Korner 1980 vol.2
  • 静謐なピアノと暗鬱なストリングスと不穏なドローンの幾重にも重なった津波が寄せては返すローレル・ヘイロー(Laurel Halo)のアルバム《Atlas》(Awe 2023)を年明けに聴くと、まるで「能登半島地震」のような大災害を予見した鎮魂歌のように聞こえます。四十九日忌に公開された坂本龍一のプレイリスト 「funeral」(葬儀)の最後の1曲(死の3日前に追加されたという)はLaurel Haloの〈Breath〉(2020)でした。
    by sknys (2024-02-03 13:30)

  • b 2023年年間ベストアルバム(洋楽編)その2
  • Ana Frango Eletricoの3rdアルバムはデジパック仕様の輸入盤(Mr Bongo 2023)を入手しましたが、ディスコ路線には腰が抜けました。《Little Electric Chicken Heart》(Risco 2019)の方が良かったと思います。「猫と呼んでね‥‥」 というタイトルが大型ネコ科写真集『ほぼねこ』(辰巳出版 2023)とニャンクロニシティしているのには笑ったけれど。
    by sknys (2024-02-04 12: 16)

  • b Laurel Halo / ATLAS ── ローレル・ヘイローの地図
  • 静謐なピアノと暗鬱なストリングスと不穏なドローンの幾重にも重なった津波が寄せては返すアンビエント・コラージュを年明け(2024)に聴くと、まるで「能登半島地震」のような大災害を予見した鎮魂歌のように聞こえて来ます。Bjorkの4thアルバム《Vespertine》(2001)が9・11同時多発テロを予言したように(The WIRE 2001 Rewind)

  • A pentagonal peg in a terminally square pop world, Bjork crafted brittle, percussive winter songs on a record which equated the volcanic fjords of Iceland with the skyscraper valleys of Manhattan.
    THE WIRE 215 Jan. 2002

  • by sknys (2024-02-12 19:55:14)

  • b 真四角な部屋と薪ストーブ — 村上春樹『街とその不確かな壁』その2
  • 第一部は 「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」(1985)や 「1Q84」(2009)と同じく、異なる2つのストーリが並行して交互に進行します。第二部に名前が出て来たトマス・ピンチョンの 「V.」(1963)もベニー・プロフェイン(三人称視点)の現在とハーバ ート・ステンシルの過去の物語( 信頼出来ない語り手)が交互に描かれていました。ピンチ ョンの 「V.」 に触発されて、リチャード・パワーズが異なる3つのストーリを並行・進行させた長編小説 「舞踏会へ向かう三人の農夫」(1985)を書いたのは有名な話です。
    「何曜日に生まれたの」(ABCテレビ 2023)の 「なんうま」 は少年M**のパクリなのかしら?‥‥調べてみたら、「僕」(村上春樹)も 「私」(sknys)も水曜日生まれでした。
    by sknys (2024-02-13 23:16)

  • b 川野芽生『Blue』〔註:第170回 芥川賞候補作〕

  • 私は結婚をするつもりがない。恋愛にも、性的関係にも、興味がないどころか嫌悪を覚える。
    川野 芽生

  • ロリィタ服、人形(ネジマキドールベルト!)、架空のキャラ香水、、トールキンとの出会いと再会(Tolkien 2019)、エルフ、ドラゴン、メイク(コスメ)、ヘア・スタイル(ピンクの長い髪)、ランジェリー(ブラジャー) 、トランスジェンダーについて語る初エッセイ『かわいいピンクの竜になる』(左右社 2023)を読むと、著者の思いが「Blue」に色濃く反映されていることが良く分かります。人間よりも人形や妖精や竜になりたいという川野芽生はノン・バイナリーではなく、ノン・ヒューマンなのかしら?
    by sknys (2024-02-16 12:10)

  • b 我が家の猫たち
  • 黒猫には特別な思い入れがあります。公陳丸さんもミステリアスですね。『月夜の黒猫事典』(グラフィック社 2023)のナタリー・セメニークもシャ・ノワール(Chat Noir)に魅惑された一人でしょうか。
    「macOS Sonoma」(14.0)にアップグレードしたら、ペット(ネコ)のインデックスが自動作成されるようになりました(同じインデックスが重複するのはバグかしら?)。サムネイルをダブルクリックすると、BGM付きのスライドショーがスタートします。拙ブログでも出来ないかなと思って探したら、CSSだけでスライドショーが作れる方法を紹介しているサイトがありました〔註 :〈にゃんこスライダー〉参照〕。
    by sknys (2024-02-23 12:00)

                        *

    ブログ記事に付けた「外コメント」を纏めてみたら結構面白いかも?‥‥というアイディアから生まれた再録シリーズの第73集です。コメントは原則としてオリジナルのまま時系列順に転載。事実誤認(誤記)や誤字・脱字、改行の無効化、句読点や記号・顔文字の有無などを精査。内容の分かり難いコメントには補足説明(註)をして、コメントした元記事にリンクしました。過去3ヵ月間(2023・12・1~2023・2・29)に書いたものの中から、第三者がコメントだけ読んでも面白いものを中心にセレクトしています。上掲のコメントでも触れたように、元旦に発生した大地震には全く気づきませんでした。ウリタニ(瓜谷茜)さんならば感知したかもしれないけれど。ローレル・ヘイローのアルバム《Atlas》(Awe 2023)を年明けに聴くと、「能登半島地震」 への鎮魂歌のように聴こえて来ます。「ヘイローの5枚目のソロ・アルバムは真っ黒に汚れた染みを溶かし消すことも、境界線が長く伸びることはなく、密集した最も巨大な輪郭でさえ、息(breath)の一吹きで崩壊する可能性がある‥‥」 というレヴュー(Pitchfork 2023・9・26)も大災害の暗喩のように読めたりして?

                        *

    i/o

    i/o

    • Artist: Peter Gabriel
    • Label: Real World
    • Date: 2023/12/01
    • Media: Audio CD(2CD+Dolby Atmos Blu-ray)
    • Songs: (Bright-Side Mix) Panopticom / The Court / Playing For Time / Four Kinds Of Horses/ Road To Joy / So Much / Olive Tree / Love Can Heal / This Is Home / And Still / Live And Let Live / (Dark-Side Mix) Panopticom / The Court / Playing For Time / Four Kinds Of Horses / ...

    キュビスム展 美の革命

    キュビスム展 美の革命

    • アーティスト:ポール・セザンヌ / パブロ・ピカソ / ジョルジュ・ブラック / マリー・ローランサン / ロベール・ドローネー / フェルナン・レジェ / マルク・シャガール / ...
    • 会場:国立西洋美術館
    • 会期:2023/10/03~2024/01/28
    • 主催:国立西洋美術館 / ポンピドゥーセンター / 日本経済新聞社 / テレビ東京 / BSテレビ東京 / TBS / BS-TBS / TBSグロウディア
    • 内容:50年ぶりの大キュビスム展、本場パリ・ポンピドゥーセンターから50点以上が日本初出品 / ピカソ12点×ブラック15点、初期の代表作で、スリリングな造形実験を追体験 / ポンピドゥーセンターの人気作品、4メートルの大作《パリ市》も日本初公開&撮影OK

    メルシーのすてきなおへんじ

    メルシーのすてきなおへんじ

    • 著者:ぬまのうまき
    • 出版社:ニコモ
    • 発売日:2022/10/15
    • メディア:単行本

    Atlas

    Atlas

    • Artist: Laurel Halo
    • Label: Awe
    • Date: 2023/09/22
    • Media: Audio CD
    • Songs: Abandon / Naked to the Light / Late Night Drive / Sick Eros / Belleville / Sweat, Tears or the Sea / Atlas / Reading the Air / You Burn Me / Earthbound


    Me Chama De Gato Que Eu Sou Sua

    Me Chama De Gato Que Eu Sou Sua

    • Artist: Ana Frango Eletrico
    • Label: Think! Records
    • Date: 2023/10/25
    • Media: Audio CD
    • Songs: Electric Fish / Dela / Nuvem Vermelha / Coisa Maluca / Boy Of Stranger Things / Camelo Azul / Insista Em Mim / Let's Go To Before Again / Debaixo Do Pano / Dr. Sabe Tudo

    Me Chama De Gato Que Eu Sou Sua

    Me Chama De Gato Que Eu Sou Sua

    • Artist: Ana Frango Eletrico
    • Label: Mr Bongo
    • Date: 2023/10/20
    • Media: MP3 / Audio CD
    • Songs: Electric Fish / Dela / Nuvem Vermelha / Coisa Maluca / Boy Of Stranger Things / Camelo Azul / Insista Em Mim / Let's Go To Before Again / Debaixo Do Pano / Dr. Sabe Tudo

    ほぼねこ

    ほぼねこ

    • 著者:RIKU
    • 出版社:辰巳出版
    • 発売日:2023/12/20
    • メディア:単行本(ソフトカヴァ)
    • 目次:ねこじゃなくライオンです / ねこじゃなくユキヒョウです / 大きなお手 / のび〜 / 肉球自慢 / こてん / 親子で爪とぎ / いい湯だな / にゃ〜!/ 棒あそび / 親子でボールあそび / 追いかけっこ / 大ジャンプ!/ 着地!100点満点 / ホワイトタイガー?/ ハロウィン / お母さん大好き / しまい忘れ / 親子でお昼寝 ...


    街とその不確かな壁

    街とその不確かな壁

    • 著者:村上 春樹
    • 出版社:新潮社
    • 発売日: 2023/04/13
    • メディア:単行本
    • 目次:第一部 / 第二部 / 第三部 / あとがき

    かわいいピンクの竜になる

    かわいいピンクの竜になる

    • 著者:川野 芽生
    • 出版社:左右社
    • 発売日:2023/12/29
    • メディア:単行本(ソフトカヴァ)
    • 目次:少女は従わない / 姫は番わない / 人形は頷かない / 少年は留まらない / ミューズはここにいない / 魔女は終わらない / エルフは眠らない / 妖精に身体はない / 幻獣は滅びない天使は汚れない / ドリュアスは眼に視えない / おわりに

    Blue

    Blue

    • 著者:川野 芽生
    • 出版社:集英社
    • 発売日:2024/01/17
    • メディア:単行本
    • 内容:割りあてられた「男」という性別から解放され、高校の演劇部で人魚姫役を演じきった。そんな真砂が「女の子として生きようとすること」をやめざるをえなかったのは──。

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