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Rey 2023
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黒白ハンちゃんと同じく区画にいる茶トラと久しぶりに再会した。第一印象は少し年取ったかなという感じ。もちろんネコは暫くぶりに旧友と出会っても、笑顔で話し合ったりはしない。飼い犬のように尻尾を振って駆け寄って来るわけでもない。「暫く会わなかったけれど、元気にしていた? 少し年取ったんじゃないの」 と内心思っているのかどうかは分からないけれど 、ポーカーフェイスというか、いわゆるツンデレの塩対応なのだ。それでも近寄って来て毛並みを撫でさせてくれる...
#618
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Moew 2023
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長毛種ロンちゃんの縄張りから少し離れたところにサバ猫がいる。地域ネコたちの世話をしている夫婦と出合う。婦人には馴れていて、頻りにミャーミャーと鳴く。こんなに長く鳴き続けるネコも珍しい。どうやら毛並みを撫でてもらいたがっているようだ。生まれて1年くらいとのことだが、未だ子猫時代の記憶が忘れられずに甘ったれているのかもしれない。一度夫妻に同行させてもらい、公園内を周遊して、どの場所にネコがいるのか教えてもらったことがある。流石に年季の入った...
#617
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Hey 2022
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S**図書館へ行く道すがら、民家の塀の上を縞ネコが歩いていた。まるでキャットウォークを歩くファッション・ショーのモデルにゃんこのように。ネコと目が合うと、興味深そうに見つめ返して立ち止まる。被写体との間合いは1mほど、数十秒間の接近遭遇だった。束の間のシャッター・チャンスだったが 、初対面のネコを撮れたのは僥倖である。最近、外ネコと出遭う機会が激減してしまったけれど、10回に一度のチャンスを生かすためにも、毎度カメラの携行を常に怠らないこと...
#615
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Han 2022
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久しぶりにネコたちのいる界隈を訪れた。懇意にしていた可愛い黒猫ソランが亡くなってからは足が遠のいていたのだ。この地域には過去に小柄のトミーと大柄のサビがいた。牝ネコの方が気が強くて、チャコール・グレーを毛嫌いしていた。今は代替わりして、茶トラと黒白ネコが暮らしている。三毛のマーブルは屋内にいるのか、姿を見かけないし、周辺に潜んでいる気配も感じられない。レイは人懐っこく手招きすれば近寄って来るけれど、ハンは用心深く遠巻きに距離を保つ。自ら...
#614
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Ani & Swa 2022
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「招き猫」のモデルになったというジャパニーズ・ボブテイル兄弟の白黒ネコは仲が良い。出会うと鼻先でコンタクトしたり 、戯れ合ったり。子猫時代は警戒心が強くてヒトの足音や自転車の車輪音が聞こえるや否や走り逃げていたが、成猫になって急に人懐っこくなった。「猫語」 で呼びかけなくても、自ら近寄って来て足許に纏わり着く。足や躰を踏んづけそうになってしまうので歩けない。ある日、スワちゃんが後方から駆け寄って来た時に気づかなくて、ぶつかってしまったことが...
#613
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Peta 2022
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macOS(Ventura)にはiPhoneをウェブカメラとして使える 「連係カメラ」(Continuity Camera)や表示中のアプリやウインドウを1クリックで切り替えられる 「ステージマネージ ャ」(Stage Manager)などの新機能が追加された。「イメージの切り抜き」(Extract an image)で、簡単に画像から背景を透過して、被写体だけを切り抜けるようになった。今までは「Preview」を起動させる必要があったが、画像を右クリック(controlキー+クリック)→「クイックアクション」...
#612
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Aru 2022
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セヴちゃんとは逆方向、猫屋敷前の路地の奥から、もう1匹の外ネコが現われた。アルちゃんの身体に引っ掻き傷らしき痕はない。同じ兄弟姉妹でも藪蚊に血を吸われやすいネコと吸われ難いネコがいるのだろうか。日暮れて暗くなり、黒い瞳が大きくなったことも幸いして可愛らしく撮れた。近隣に住んでいるらしい若い女性が通りかかって、ネコたちと仲睦まじく戯れる。猫屋敷へ案内してくれた少年も帰宅する途中らしき女性もネコ好きのようだ。この地域では有名な「猫屋敷」ら...
#611
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Domino 2022
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K**図書館への車道左の路地に茶トラネコがいた。近づいて手招きすると、自ら近寄って来るし、屈んで毛並みを撫でても嫌がらない。出会う度に写真を撮っていた顔見知りのネコだった。ところが数年前から姿を見なくなって、その路地を通る時に気懸りになっていた。先日、通りかかると民家の前で飼い主らしき老人が白黒ネコと日向ぼっこをしていた。室内外で滅多に外に出さず、夜は一緒に寝ているという。見かけなくなった茶トラのことを訊ねると、2年前の夜にクルマに轢か...
#609
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Fuku 2022
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西**寺の前に1匹の小猫がいた。熱心に身繕いをしていて、近寄っても動く気配がない。まるで参拝者を待っていて、境内を案内するかのような佇まいである。写真には映っていないけれど、ネコの後ろ奥には赤い山門も見える。境内に入って参拝したことはないけれど、東京都K区観光ホームページの「解説」には《西福寺は六阿弥陀第一番の寺として知られています。江戸の人々は春秋のお彼岸に六阿弥陀詣を盛んに行いました。 花見と紅葉の時期を楽しむ目的もあったようです...
#606
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Poni 2022
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御殿坂、夕やけだんだん、谷中ぎんざ、谷中霊園‥‥谷中には数多くのネコたちが棲息している「猫町」と喧伝されていたが 、どこに潜んでいるのか殆どネコたちの姿を見かけない。谷中分室(谷中防災コミュニティセンター3階)から帰る途中、谷中霊園で1匹のネコを見つけた。顔のマズルと胸元、前足の白い(白ソックス)の黒縞ネコだった。初対面なので警戒しているが、慌てて逃げ去ることはない。一定の距離を保ちつつ、ネコの後を尾いて行く。墓石から墓石へ跳び乗って周...
#605
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Q 2022
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ウミちゃん(オッドアイの白ネコ)の様子を見に行くと、ネコの世話をしている民家の前に黒い車が停まっていた。昨日まで元気に食事をしていたキューちゃん(白黒ネコ)が急死したという。玄関前の定位置で微睡んでいることの多いウミちゃんの方が先に逝くのではないかと思っていたと話す女性はショックを隠せない。隣家で発見された時は既に瀕死状態だった。持病が悪化したのか、交通事故なのか、熱中症なのか死因は判然としない。子供や小動物は大人に比較して、地面近くに...
#602
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Ori 2022
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S**開運稲荷に立ち寄ると、女性が黒猫マオちゃんの世話をしていた。キャットフードだけでなく、ネコ用のクッションまで持参している本格的なネコおばさんである。情報通の女性らしく、S**製麺所の老ネコが亡くなったことや看板猫サクラちゃんのことなど、近所のネコ事情にも精通している。公園内で暮らす他のネコたちの居場所を訊くと、奥の空き地にオリち ゃんがいるという。マオちゃんは人に馴れているが、オリちゃんは用心深い。一定の距離以内に踏み込むと、その分...
#601
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Goto 2022
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黒いマスクを被っているバットマン(女の子なのでバットガール?)のような三毛ネコに再会した。かれこれ3年振りだろうか?‥‥たまにしか通らない急な坂道を降りたところ、都電A**線沿いにある民家のネコで、女飼主だけには「お手」をするという隣家の住人の触れ込みだった。ネコに芸を仕込むのは至難の業である。インターネットには飼主と「ハイタッチ」するネコ画像もあるけれど、近所の仲良しネコたちは猫語で呼んで手招きすれば傍に来て懐くけれど、「お手」 はしてく...
#600
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Bal 2022
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「青いエリザベス・カラー」を着けて、元気なさそうだったバルちゃん。どこか怪我をしたのか、手術したのかと心配していたが、どこにも傷痕らしきものはなかった。女飼い主によると 、目のアレルギーだったという。改めて青いカラー写真を見ると、少し右目が腫れて心なし小さくなっている。カラーは外れたものの、依然として右目は腫れぼったい。手招きすれば傍に来て腹這いになる。感受性豊かなネコで、微かな音(シャッタ ー音など)にも敏感に反応する。敏捷機敏な身のこな...
#598
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Ann 2022
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I**駅前公園に膝乗り三毛ちゃんがいた。彼女の姿を見るのは2カ月ぶりだろうか、相変わらず毛並みも綺麗で美しい。オジさんがネコたちが棲息する植込みに持参した袋の中のパン切れやチーズ片などを撒いていたが、アンちゃんは見向きもしない。「さっき、女の人から「CIAOちゅ〜る」を貰っていましたよ」 と言うと、「ちゅ〜る」 かぁ、「ちゅ〜る」 じゃなぁと、気落ちした様子をみせる。公園のネコたちはグルメらしく、選り好みをするらしい。毛並みも艶やかで美しい。閑話休...
#597
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Lon 2022
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中央図書館裏の遊歩道で、厳寒の冬は東京、酷暑の夏は北海道へ移り住むという女性に再会した。お腹を見せて寝っ転がるロンちゃんを見て、「すごく馴れているのね。私には懐いてくれないのよ」 と感心される。たまたま『日常生活の冒険』(新潮社 1964 )の文庫本(T区図書館のリサイクル本)を持っていたことから、若い頃に大江健三郎を読んでいたという話になった。三島よりも大江が好きだという。『芽むしり仔撃ち』(新潮社 1958)の素晴しさを語り合うことが出来たのは...
#594
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Asa 2022
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商店の看板ネコは珍しくないけれど、日本にはデューイのような「図書館ねこ」はいない。尾道市立美術館内に入ろうとするネコと防ごうとする警備員の攻防が「ほっこりニュース」として話題になるような後進国では、そもそも美術館内にネコがいるという発想がない。なぜ美術館ねこは認められないのか。エルミタージュ美術館では60匹以上のネコたちが警備員として展示品を守っているというではないか。行動・言論の自由が制限されているロシアと自由・民主主義の強いアメリカに...
#593
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Ani 2022
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『くノ一捕物帖 恋縄緋鳥』(1973-74)は大江戸を舞台にしたセックス(裸女)&バイオレンス(斬首)満載の青年向き時代劇。抜け忍のくノ一緋鳥が岡っ引の養女となって事件を解決する。凄惨で猟奇的な描写も少なくないけれど、読後感は陰々滅々にはならない。大・小 ・斜辺を織り交ぜてスムースに流れて行く自由自在なコマ割りに爽快感があるからだと思う。『新 ・くノ一捕物帖 大江戸緋鳥808』のコマ割り(P300とP302)が全く同じことに気づいた読者が何人いるだ...
#592
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Miss 2022
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最近見かけないスコティッシュ・フォールドのミスちゃん。相棒の三毛ピノちゃんと元気に暮らしていると良いのですが‥‥というわけで、今回は斜向かいの家の飼い猫バルちゃんの近況をお届けします。昨年、「青いエリザベスカラー」 を着けて神妙にしていたので心配していましたが、女飼主によると右目のアレルギーを患っていたそうです。その写真を改めて見ると、右目が腫れぼったく映っていました。先日出会ったバルちゃんはエリザベスカラーをしていなかったけれど、やっぱ...
#588
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Sai 2022
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金井美恵子は「猫の毛の色」の中で、「マーマレード色の猫」 と書いているが、『日常生活の冒険』(1964)に登場するのは「歯医者」という風変わりな名前の「オレンジ色の縞の肥った猫」だった。二歳年下の友人・斎木犀吉から、バスケットに入 っているオレンジ色の猫を預かった 「ぼく」 は四国の谷間まで運び、祖父に預けることになる。モラリスト斎木犀吉のモデルは伊丹十三らしい。『大江健三郎全小説全解説』(2022)を上梓した尾崎真理子によると、大江の義兄は当時「...
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