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スニーズ・コメンツ #32 [c o m m e n t s]



♭『冷たい校舎の時は止まる』 辻村 深月
miyucoさん、こんばんは。学園祭の最終日に校舎の屋上から飛び降り自殺した生徒(?)の「脳内世界」というホラー・ミステリ。それ故、どんな超常現象が起こっても驚きませんが、心理描写もヘヴィーで痛々しい。何か変だなぁ?‥‥この章だけが不自然に長いなぁと疑いながらも、また騙されちゃった。叙述トリックとスプラッタ趣味は「綾辻」譲りということで、許してにゃん。
P.S.「あまちゃん」が原発事故をスルーしたんだって?(註1)
by sknys (2013-09-05 23:43)

♭ 東京オリンピック 2
tumuziさん、こんばんは。懐かしいなぁ‥‥懸賞に当たって、ゴリラの縫ぐるみをゲットしました。今でも、探せばどこかにあるはずです。同じく、五輪招致(2020 TOKYO)には反対だった。世界には1度も開催していない都市が沢山ある。今後は未開催国を最優先するようになれば良いのにね。汚染水は湾外に漏れ続けている。IOC総会でプレゼンする前に日本国民(福島市民)に釈明すべきだという意見もあったけれど、そこまで厚顔無恥ではなかった?‥‥「状況はコントロールされている」「完全にブロックされている」なんて嘘八百、東電でさえ言ってないし、言えないはず。
by sknys (2013-09-11 22:54)

♭『Sister Moon』 スティング
びっけさん、こんばんは。昨日(9/19)は夕方から綺麗な満月が見えました。月に吠える犬やオオカミに変身する男たちもいるけれど、家のネコちゃんは月見よりもダンゴですよね。

  • 〈ニャンコと月見、きっと今夜に‥‥〉
  • by sknys (2013-09-20 01:58)

    ♭「マンガ黄金時代 '60年代傑作集」 ── COM派の子供たち
    トミー。さん、こんばんは。「青春裁判」「ライク ア ローリング ストーン」「しつもんがあります」「おとうと」「いきぬき」「春の宵」の初出は「COM」ですね。COM派だったので「ガロ」系は余り読んでいません。あすなひろしの「山ゆかば!」などが収録されている『子どもたちの戦争』(金の星社 2013)も文庫本だと勝手に思い込んでいたら、ズッシリ重くて大きい単行本だった「漫画家たちの戦争」シリーズ(全6巻)は図書館の児童室に置かれています。
    by sknys (2013-09-25 22:45:39)

    ♭ アリス・ブック 佐藤 史生「金星樹」 ── 佐渡も沖は凪です
    トミー。さん、こんばんは。SF版浦島太郎(?)みたいな「金星樹」は傑作ですね。「青い犬」は『阿呆船』(新書館 1984)のラストに収録されています。仲の悪い双子が共謀して殺害!‥‥というトリックは「刑事コロンボ」シリーズにもありました。恐らく「二つの顔」(Double Shock 1973)がネタ元でしょう。

  • 〈素敵な萩尾望都さま、佐渡も沖は凪です〉
  • 萩尾望都(モーさま)、佐藤史生(ド・サト)、伊東愛子(オラブ氏)、花郁悠紀子、城章子(ジョークン)‥‥5人の少女マンガ家たちが年末の忙しいスケジュールを何とか調整して慰安旅行の予定を立てた。3泊4日の新潟〜佐渡〜北陸の旅。しかし、出発日を明日に控えて生憎の悪天候。運の悪いとこに、北陸日本海方面に季節外れの大型台風が接近していたのだ。TVの台風情報では最大風速30mの暴風雨圏内に入った佐渡島から女性レポータが悲鳴のような声で実況(絶叫?)中継している。仕事場の窓から黒墨を一面に掃いたような不穏な夜空を見上げて溜め息をつくモーさま。明日の天気を慮ると心配の余りなかなか寝着けなかった‥‥。一夜明けてみると杞憂だった。東京の空は快晴、それも1年に何度あるかどうかというほどに澄み切った青空。朝食を摂って旅仕度をしている時に電話のベルが鳴った。「モーさま、おはようございます。佐渡は沖も凪です」──1日早く花郁悠紀子と一緒に新潟へ向かったド・サトからの連絡だった。「目醒めさめざめ」から転載
    by sknys (2013-09-28 20:48:15)

    ♭ 中公文庫創刊40周年 其の一
    モバサムさん、こんばんは。ちくま文庫や講談社文庫に比べて背表紙の色など、装幀も洗練されていたのですが、自社単行本の二番煎じに堕してからは興味が薄れちゃった。書棚の奥に隠れている中公文庫の中から、印象に残っている5冊を選んでみました。

    「中公文庫の40年」よりも「サンリオSF文庫の伝説」(本の雑誌 10月号 No.364)の方が面白かったりして(註2)
    by sknys (2013-10-15 01:02)

    ♭ 今年の真央ちゃん^^
    ぶーけさん、こんばんは。大胆なポーズ(ビールマンスピン?)ですね。ちょっと、「えなりかずき」入っているような気もしますが‥‥。ミキティ(安藤美姫)さんも描いて欲しいなぁ。
    by sknys (2013-10-19 20:58)

    ♭ 鋤田正義 サウンドアンドヴィジョン きれい
    モバサムさん、こんにちは。「岩合光昭写真展 ネコライオン」(東京都写真美術館)に行って来た。ネコとライオンよりも、ネコと豹の方が似ている気もしますが。1Fミュージアムショップ「NADiff X10」もネコだらけ。「アール・ヴィヴァン」を想わせる音楽コーナーで《Jessica Pratt》(Birth 2013)を購入(註3)
    by sknys (2013-10-27 13:16)

    ♭ やなせたかし先生、ありがとうございました。
    miyucoさん、こんばんは。やなせ先生はCOMで「まんが封切館」(1969-71)を連載していました。印象深いのは読者投稿欄(ぐら・こん)で「1コマ・4コマ」マンガの選者だったこと。選評は明快でユーモアもあった。常連入選者だった方倉陽二さん(プロになれると激励していた)が藤子・F・不二雄先生の後を追うように逝ってしまったのを、どのような思いで見送ったのだろうか。合掌。
    by sknys (2013-11-28 20:49)

                        *

    註1「あまちゃん」は原発事故を忘れたい人たちのためのドラマだったのかもしれません。〈潮騒のメモリー〉のメロディは6割がサイン波の人(Sachiko M)。3割が大友良英。小泉今日子と坂本龍一も1カ所だけ手伝っているという。「来てよ その火を 飛び越えて」という歌詞は言うまでもなく、山口百恵主演の映画『潮騒』からの引用。「ハゼとジミヘン」が〈Purple Haze〉(Hazeのローマ字読み)の駄洒落なのはTVを視ていなくても分かりますが、ハゼ・ヘンドリックスが右利き用のストラトを弾いているのは視ないと分からない。

    註2『岸辺のない海』(河出文庫 2009)、『文林通言』(講談社文芸文庫 2010)として復刊された。「サンリオSF文庫」も次々に復刊されて稀覯本としての価値(価格)は下がって来たが、神田の某古書店で1冊欠け完本(199冊)が37万6千円とは!

    註3 Vashti BunyanやMeg Baird(Espers)を想わせるアシッド・フォーク・アルバム。ラフ・トレード・ショップの「ALBUMS OF THE YEAR 2013」で第10位に選出された。

                        *

    ブログ記事に付けた「外コメント」を纏めてみたら結構面白いかも?‥‥というアイディアから生まれた再録シリーズの第32集です。コメントは原則としてオリジナルのまま時系列順に転載‥‥事実誤認(誤記)や誤字・脱字、改行の無効化、句読点や記号・顔文字の有無などを精査。内容の分かり難いコメントには補足説明(註)を加え、コメントした元記事にリンクしました。過去3ヵ月間(2013/09/01~/11/30)に書いたものの中から、第三者がコメントだけ読んでも面白いものを中心にセレクトしています。今年の夏も長く暑かったが、秋は‥‥沢木耕太郎の本の題名を借りれば、まさに「一瞬の秋」だった。10月某日、「ネコライオン」(東京都写真美術館)を観て1階に戻ると、ミュージアムショップは写真集や絵葉書など数多くのネコ・グッズで溢れていた。音楽CDが置いてある一角で、Jessica Prattのデビュー・アルバムを発見(ヴァイナルとデジタルDLのみのリリース(2012)だったが、今年5月にCD化された)。この顔はネコっぽくないかと思って購入したら、インナースリーヴに可愛いネコちゃんがコラージュされていた。おネコさまのお導きかしら?

                        *






    Jessica Pratt

    Jessica Pratt

    • Artist: Jessica Pratt
    • Label: Birth
    • Date: 2013/05/16
    • Media: Audio CD
    • Songs: Night Faces / Hollywood / Bushel Hyde / Mountain'r Lower / Half Twain The Jesse / Casper / Midnight Wheels / Mother Big River / Streets Of Mine / Titles Under Pressure / Dreams


    阿呆船(ペーパームーン・コミックス)

    阿呆船(ペーパームーン・コミックス)

    • 著者:佐藤 史生
    • 出版社:新書館
    • 発売日:1984/03/25
    • メディア:単行本
    • 目次:阿呆船 / 馬祀祭 / 天界の城 / 天使の繭 / 青い犬 / あとがき / 初出一覧


    目まいのする散歩

    目まいのする散歩

    • 著者:武田 泰淳
    • 出版社:中央公論新社
    • 発売日:1978/05/10
    • メディア:文庫
    • 目次:目まいのする散歩 / 笑い男の散歩 / 貯金のある散歩 / あぶない散歩 / いりみだれた散歩 / 鬼姫の散歩 / 安全な散歩? / 解説 後藤 明生


    文林通言

    文林通言

    • 著者:石川 淳
    • 出版社:講談社
    • 発売日:2010/08/10
    • メディア:文庫
    • 目次:昭和44年12月 森有正 / 宮崎市定 / 稲垣足穂 / 昭和45年1月 澁澤龍彦 / 金井美恵子 / 2月 小田実 / 清岡卓行/ 3月 富士川英郎 / 大江健三郎 / 4月 三島由紀夫 / 5月 堀田善衛 / 島尾敏雄 / 6月 吉田健一 / 中野好夫 / 7月 西脇順三郎 / 水上勉 / 8月 鈴木信太郎 / 埴谷雄高 / 9月 神田喜一郎 / 木村孝 / 10月 中村幸彦 / 吉行淳之介 / 11月 今西錦司・...


    本の雑誌364号

    本の雑誌 10月 焼肉中止茫然号 No.364

    • 特集:サンリオSF文庫の伝説
    • 出版社:本の雑誌社
    • 発売日:2013/09/11
    • メディア:雑誌
    • 目次:山野浩一氏インタビュー 大森 望 / 翻訳家の挫折 菊地秀行 / 我が黄金の日々…なのか? 中原昌也 / コラム さよならサンリオ文庫フェアのこと 田口久美子 / 未再刊の傑作・怪作がまだまだ埋まっている! リスト片手に掘りまくれ!牧 眞司 / サンリオSF文庫の古書価動向 彩古 / サンリオSF文庫表紙ベスト5 大橋博之 / 読まずしてワクワクする文庫 ...施川ユウキ / 読者アンケート 私の偏愛サンリオSF文庫!/ おじさん三人組のサンリオSF文庫エアハント

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