スニーズ・コメンツ #16 [c o m m e n t s]
金井 美恵子『目白雑録4』
♭『デッドゾーン』のウォーケン
びっけさん、こんばんは。米大統領候補者が実は○○○だったなんて、怖いですねぇ〜。もしかしたら、頭の変な主人公の妄想かもしれないというところに2重の恐怖がある。物語のリアリティを担保する2重構造は海外TVドラマ「インベーダー」に似ているかも‥‥。デイヴィッド・ヴィンセント(Roy Thinnes)に超能力はなかったけれど。P.S. 『Manafon』(Samadhi Sound 2009)を買いました。通常盤はデジパック仕様です。
by sknys (2009-09-11 00:16)
♭ 聖ステファノの殉教
モバサムさん、こんばんは。「先月、静岡市内のマンションに住んでいた女性が地震で崩れ落ちて来たマンガ本で圧死したというニュースがありましたね。気をつけなくちゃ」という外コメントを書いたばかりです。某巨大掲示板は不謹慎どころじゃなかったなぁ。
- 地震で圧死しそうな本ワースト3
- 小学館『ランダムハウス英和大辞典』
- 中井 英夫『とらんぷ譚』(平凡社 1980)
- 長谷 邦夫『パロディ漫画大全』(水声社 2002)
by sknys (2009-09-18 00:46)
♭「岸辺のない海」 金井 美恵子
イネムリネコさん、はじめまして。雑誌から完全復原したにしては総頁数が余り変わらないなぁ‥‥ということで、新旧『岸辺のない海』の総字数を比較してみました(完本の「岸辺のない海・補遺」は除きます)。
- 河出文庫(2009):38字×17行×325頁=209950字
- 中公文庫(1976):43字×17行×279頁=203949字
by sknys (2009-09-27 21:10)
♭ さすらい人の歌
モバサムさん、こんばんは。残念ながら、35年も前の「マイ・チャート」はありません。「1974 in music」(Wikipedia)からリストアップしてみました。
- アルバム 10
- Bad Company - Bad Company (debut)
- Court and Spark - Joni Mitchell
- Dark Horse - George Harrison
- Feats Don't Fail Me Now - Little Feat
- 461 Ocean Boulevard - Eric Clapton
- Late for the Sky - Jackson Browne
- On the Beach - Neil Young
- Planet Waves - Bob Dylan
- Paradise and Lunch - Ry Cooder
- Walking Man - James Taylor
- シングル 10
- Band on the Run - Paul McCartney & Wings
- Can't Get Enough - Bad Company
- Help Me - Joni Mitchell
- I Shot the Sheriff - Eric Clapton
- Jet - Paul McCartney & Wings
- Mockingbird - Carly Simon (with James Taylor)
- Rikki Don't Lose That Number - Steely Dan
- Rock On - David Essex
- Sweet Home Alabama - Lynyrd Skynyrd
- Whatever Gets You Thru the Night - John Lennon with the Plastic Ono Nuclear Band(ABC順)
by sknys (2009-10-08 21:22)
♭ 肩の重り ── つむじさんの飼い猫リッキーディッキー
- 「Rikki-Tikki-Tavi」は『ジャングル・ブック』の中に出て来る勇敢なマングース君
- リッキイ・ティッキイ・テイヴィは『夏への扉』に登場する少女フレドリカの愛称
- リッキイのフルネームはフレドリカ・ヴァージニア・ハイニック
- ロバート・A・ハインラインの妻ヴァージニアは少女時代、「Rikki-Tikki-Tavi」に夢中になって、父親からティッキーという愛称で呼ばれていた
- リッキー・ティッキー・テイヴィーはロバートが飼っていたペット(猫?)の名前
- 〈Riki Tiki Tavi〉はDonovanのヒット曲
by sknys (2009-10-17 17:25)
♭『1Q84』 村上 春樹
miyucoさん、こんばんは。「二俣尾」は実在するんですね。架空の地名かと思っていました。「ドウタ」の意味が分からなかったけれど、読み終わった後でハタッと気づきました。「娘」(daughter)のことだということに‥‥。『1Q84 Book1』(新潮社 2009)の「青豆」と「天吾」の構成は良く出来ている。でも、Book2では登場人物たち(戎野や小松)が消息不明のまま中途半端に終わってしまう。Book3でリトル・ピープルと「空気さなぎ」の謎が解き明かされるのか、「青豆」の章はあるのかしら?
by sknys (2009-10-27 01:14)
♭『猿の惑星』
びっけさん、こんばんは。ティム・バートン版『猿の惑星』(2001)のラストの方がピエール・ブールの原作に忠実ですが、ちょっと人間(サル?)味に欠けるというか‥‥サルというよりサイボーグみたいです。エリック・グリーンの『《猿の惑星》隠された真実』(扶桑社 2001)が面白い。60年代後半(第1作の製作〜公開当時)、アメリカ全土を覆っていた内外2つの〈人種問題〉が『猿の惑星』に暗い影を落としているという。国内で擡頭して来た「黒人運動」と、泥沼化した「ヴェトナム戦争」。『猿の惑星』は白人(支配層)と黒人(奴隷)の立場が逆転する恐怖と陶酔を予感させる「黒人運動」と、理解不能な他民族・他人種(アジア人)たちとの不毛な消耗戦である「ヴェトナム戦争」という、当時のアメリカ国民の抱える内外2つの深刻な社会情勢が色濃く反映されていた。
by sknys (2009-10-29 23:41)
♭ 完璧について再び
mironさん、こんばんは。「完璧な文章」を書こうとしたら、いつまで経っても書き出せない。小説も評論もエッセイもブログも、今はこの程度の文章しか書けないという諦めから「最初の1行」が始まるのではないかしら。新訳版『一九八四年』(早川書房 2009)の「解説」は褒めるだけではなく、批判すべきところは手加減せずに批判する、自分にも他者にも厳しいトマス・ピンチョンらしさが良く出ていますね。最後に目頭が熱くなるようなことが書いてある。『1Q84』の謎 ── 男のドウタも「娘」(daughter)なのだろうか。天吾の「空気さなぎ」の中に入っていたのが青豆のドウタならば‥‥天吾=青豆になっちゃいますが。ミュウ(註:『スプートニクの恋人』の登場人物)が遊園地の観覧車からドッペルゲンガーを幻視する場面と、青豆が公園の滑り台の上にいる天吾を発見するシーンが似ているような気も‥‥。
by sknys (2009-11-02 00:11)
♭ 萩尾 望都 「トーマの心臓」 ── 白ユーリと黒ユーリ?
トミー。さん、こんばんは。トーマの死(自殺)ばかりに目を奪われてしまいますが、ユーリの2面性(正と邪、善と悪)にも注目したいな。ユーリは自ら進んでサイフリートの誘いに乗ったわけで、夜道を歩いていて暴漢にレイプされたわけじゃない。『残酷な神が支配する』(小学館 1992-2001)へと繋がって行く重いテーマですね。神と悪魔が混在する堕天使キャラは『はみだしっ子』(白泉社 1975-81)のグレアムに継承されているような気もします。「週刊少女コミック」編集長と作者の攻防は、エッセー集『思い出を切りぬくとき』(河出書房新社 2009)に収録されています。
by sknys (2009-11-12 19:15)
♭ 入院記録。そのさん* 読書週間<小説編2>。──『今昔続百鬼 雲』(講談社 2001)
こにゃさん、こんばんは。本家の「京極堂シリーズ」よりも番外編の方が面白いなぁ。薔薇十字探偵が活躍する「瓶長」とか「五徳猫」とか‥‥。「古庫裏婆」では、まさかの京極堂が登場して、いつもと真逆のことをやる。招き猫、壷屋敷、即身仏(ミイラ)など、今どきの婦女子が飛び着きそうな人気アイテム(?)ですね。
by sknys (2009-11-16 23:02)
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〈s k n y s - s y n k s〉以外の記事に付けた「外コメント」を纏めてみたら結構面白いかも?‥‥というアイディアから生まれた再録シリーズの第16集です。コメントというよりも「ミニ記事」に近いかもしれません。コメントは原則としてオリジナルのまま時系列順に転載‥‥事実誤認(誤記)や誤字・脱字、改行の無効化、句読点や記号・顔文字の有無などを精査。内容の分かり難いコメントには補足説明を加え、コメントした元記事にリンクしました。過去3ヵ月間(2009/09/01〜11/30)に書いたものの中から、第三者がコメントだけ読んでも面白いものを中心にセレクトしています。今回は『岸辺のない海』『猿の惑星』『夏への扉』など、過去の記事で書いた内容と一部重複するコメントが多くて新鮮味に乏しい。『1Q84』や『トーマの心臓』の記事も書いたばかりだし‥‥。コメントした「青豆」や「薔薇十字探偵」のイメージは姿形を変えて、〈死んだ美男子〉(回文シリーズ#19)の中にリサイクルされています。
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- Artist: St. Etienne
- Label: Warner Bros.
- Date: 1992/01/08
- Media: Audio CD
- Songs: This Is Radio Etienne / Only Love Can Break Your Heart / Wilson / Carnt Sleep / Girl VII / Spring / She's the One / People Get Real / Stoned to Say the Least / Nothing Can Stop Us / Etienne Gonna Die / London Belongs To Me / Kiss And Make Up / Like The Swallow /
2009-12-21 00:42
コメント(4)
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萩尾望都「残酷な神が支配する」、なるほど、そういう流れなのですね。
あまりにも重いのですが。
by ぶーけ (2009-12-24 12:11)
ぶーけさん、コメントありがとう。
「萩尾望都原画展」(西武ギャラリー)に行って来ました。
「ビアンカ」(1970)から最新作「スフィンクス」まで、260点以上。
美しすぎるカラー扉画、カラー&2色頁、イラスト‥‥。
「トーマの心臓」や「残酷な神が支配する」の原稿も展示されています。
2010年秋、福岡ほか全国巡回予定!
by sknys (2009-12-24 22:28)
こんばんにゃ(&めりくり)
リサイクルされた(される?)コメントと云うよりネタ帳なのでしょうか?
色んなトコから生まれてくる回文。いつ読んでも凄いです!
今度の京極ネタ楽しみ~^^
by こにゃ (2009-12-25 23:05)
こにゃさん、メリクリ・コメントありがとう。
他ブログに書いたコメントから、
記事や回文(ストーリ)が生まれることがあります。
コメントの記憶と回文が頭の中で混じり合って、
変な味のスープやシチューが出来ちゃうような‥‥。
何が出て来るか分からない「闇鍋」的な面白さですね。
年末年始は「回文かるた 2010」で愉しみましょう^^
by sknys (2009-12-26 01:29)