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Guri 2022
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O**図書館からの帰途、自転車に乗ったネコおばさんに出合 った。自宅の周囲に棲むノラ猫たちに毎日ゴハンを持って来ているらしい。初対面なので少し警戒していたが、ネコ写真を撮 っていることが分かると、打ち解けて周辺のネコ事情を話してくれた。近くのマンションに屯するノラがネコ嫌いな住人に虐められている。誰も食事を与えなければ死んでしまうではないかと憤懣を隠さない(親が幼児を虐待するように、ネコも虐待されているのだ)。ネコおばさんはキャットフードだ...
#585
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Pon 2022
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初夏を思わせる陽気の午後、久しぶりに 「谷中分室」(谷中防災コミュニティセンター3階)へ行った。細長い図書館のイメ ージキャラは黒猫「やんにゃん」。谷中の町歩きに役立つ情報を集めた「谷中さんぽ基地」も併設されている。リサイクル本のコーナーで『すてきなあなたに』(暮しの手帖社 2012)を見つけた。ページを開くと《「コーヒーにしますか、それとも紅茶にしましょうか」といわれたら、わたくしはたいてい紅茶にします》という一文が飛び込んで来た。更に〈ポッ...
#583
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Ann 2022
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地上にいるネコの視線は低い。仲良くしたり、写真を撮りたい時は自ら屈んで、ネコと同じ低目線で対峙することが肝要である。毛並みを撫でたり、首周りを擽ったりすると、ネコも気持ち良さそうに寝転がる。指や手を舐めたり、甘噛みして親愛の情を示す。アンちゃんも友好的な三毛ネコで、躰に触っても嫌がらないし、気が向けば膝の上にも乗っかる。首輪をしているしていないにか拘泥らず、飼い猫たちを姿を見かけなくても特別に心配することはないけれど、ノラ猫の姿が見えな...
#582
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Lon 2022
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カルメン・マキの〈時には母のない子のように〉(1969)も不思議な歌である。作詞した寺山修司はゴスペル・ソングの〈Sometimes I Feel Like A Motherless Child〉から発想したというけれど、「黙って海を見つめていたい」 「一人で旅に出たい」 と歌う少女は 「母のない子になったなら、誰にも愛を話せない」 と直ぐに心変わりする。母親から愛されなかった孤児だから、愛を知らないのか。母親がいる少女だって、海を見つめたり、一人旅に出たいのではないか?‥‥接続詞(逆...
#581
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Swan 2021
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三毛母は3匹の子ネコを産んだ。白茶の尻尾は長く、白黒ツートンカラーの2匹は尻尾の短いジャパニーズ・ボブテイルだった。恐らく2匹は父方の特徴を受け継いでいるのだろう。愛くるしい瞳のスワちゃんは頭部と腰回りが黒く、丸まった尻尾も黒くて可愛い。堅肥りしているが、毛並みは真綿のように柔らかい。動物写真家のレイチェル・ヘイル・マッケナは『世界の美しい猫 101』(パイ インターナショナル 2015)の中で、《ボンボンのようなしっぽが特徴的な東洋古来の品種...
#577
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Ani 2021
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アニ・スワ兄弟は急に人っ懐こくなって、呼んで手招きすれば直ぐに駆け寄ってくるし、こちらが視認するよりも早く自ら姿を現わすこともある。足元に纏わりつくので歩き難く、脚と接触しても全く意に介さない。体や顔を撫でると甘噛みをする。爪を立てて戯れつくのはヒトの手や指を傷つけると学習したらしい。疑心暗鬼なネコばかりになってしまうのを憂うる身としては嬉しい豹変である。地方自治体や動物愛護団体が実施しているTNR(Trap-Neuter-Return)、ノラネコの捕獲...
#576
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Peta 2021
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可愛い三毛(ミミ)から生まれた3匹の子猫たち。1年後には3匹共に大きな成ネコに育った。白黒の「スワ」とアニは典型的な尻尾の短いジャパニーズ・ボブテイル で、スワちゃんの方が黒い部分が多い。白茶のペタだけは尻尾が長く、三毛は1匹もいない。子猫時代の3匹は三毛ママに身守られていたが、自立してからは警戒心が強く、遠くから来るヒトや自転車を見るや否や、瞬く間に逃げ去って姿を消していた。決してヒトを信用しない疑い深いノラのようなネコ人生を送るのか...
#575
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Gaby 2021
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民家の前に女性と少年がいた。2年前にキジトラを撮っていたら、門扉を潜り抜けて敷地内に入ってしまったことがある。門の外で難儀していると「どうぞ中へお入り下さい」と言ってくれた女主人だった。その時に撮ったネコ写真を手渡す。子猫を抱いている少年に英語混じりで話しかけている。どうやら捨てられていた子猫をハーフ少年が育てることになったらしい。女主人はG**君に子猫を抱いているところを撮ってもらいなさいよと促す。ネコはG**君には馴れているけれど、...
#574
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Roy 2021
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少し遠出して、K浜東北線沿いの図書館へ向かう。その途中、車道の脇を歩いていると、民家の前に1匹のサバトラがいた。お腹とマズル部分が白い配色は「ゆりごろう王国」のタビ(白足袋)ちゃんに似ていなくもない。ロイちゃんが白ソックスかどうかは見落とした。ネコの傍らには主人らしき男性もいたので、恐らく飼いネコだと思われる。自転車をバックに写真を撮 った。人懐っこいネコなので、これから一時仲良くなれるかもしれないと期待していたのに、その直後に裏切られて...
#569
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Mori 2021
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「ボス猫」の定義は曖昧だが、幾つかの特徴を挙げることが出来る。デカ顔、強面、大きな体躯、オス・メスの性別は問わない。「夜廻り猫」(遠藤平蔵)がボス猫に一番近いイメージでし ょうか。ところが意外にも図体の大きな雄ネコは小心者で、小さな雌ネコの方が気が強か ったりする。モリちゃんは大柄で眼光も鋭いので、ボス猫の風格が備わっている。写真集『ボス猫』(ジーウォーク 2021)には春・夏・秋・冬、トルコ・イタリア・ボルネオ・モロッコ・キューバ・クロアチア...
#568
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Alice 2021
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「聖書・マザーグース・シェイクスピア」は英語圏の文化を理解するための3大教養といわれる。この知識があるという前提で鉤括弧なしに引用されるので、精通していない人には何のことだか分からない。英インディ・ロック・バンド、Wolf Aliceの〈The Beach〉は 「マクベス」 の引用から始まる。「いつまた会おう、三人で? / 雷、稲妻、雨の中?」(松岡和子訳)という3人の魔女が再会の約束をしている冒頭のシーンには灰ネコ(Graymalkin)とカエル(Paddock)も登場する...
#567
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Asa 2021
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K日通りとS忍通りの交差点にある蕎麦屋さんの前に見目麗しい茶白ネコがいた。女店主らしい人が見守っている。承諾を得て写真を撮らせてもらう。老齢らしいが、ヒトと違ってネコの年齢は容姿からは分かり難い。薄緑色の目が若々しく煌めいている。初対面で撮れるネコと、何度通っても撮れないネコがいる。近寄ると踵を返して逃げてしまうような用心深く人馴れしていないネコは兎も角、落ち着きがなく動き回り、動作が素速いネコは写真に撮り難い。逆に人懐っこく擦り寄って...
#565
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Yuka 2021
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都内は新型コロナウイルス対策に伴う4度目の緊急事態宣言発令中だった。度重なる「緊急事態宣言」に慣れてしまったのか 、感染者や重症者や死者数が増えても、人流は減っていない。巣鴨駅前も多くの通勤・通学者や買い物客が行き来している。ネコたちが棲む界隈は休業している飲食店もあって閑散としていた。コロナ禍が外ネコたちに与えた影響について考える。駅構内や駅前は混雑しているが、飲食店が櫛比している路地は人通りも少ない。コロナ以前と同じように食事は出来て...
#563
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Bal 2021
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バルちゃんがフラワー・スタンド(鉢置き台)の奥に隠れていた。青いエリザベスカラーを着けているので動き難いのか、いつもの敏捷な動きを封じられて大人しくしている(ブルーカラ ーに影響されたのか、全体が青っぽく写ってしまった)。飼主に訊いていないので分からないけれど、怪我をしたのか手術直後なのか、心無しか元気なさそうにも見える。カメラのシャッター音にもビクッと反応するくらい感受性の強いネコで、その行動パターンは予測不可能。最初出会った頃は逃げら...
#561
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Gil 2021
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道端で気持ち良さそうに日向ぼっこしているネコを撮った。暖かな陽射しを顔面に受けているので、緑色の目も明るく映っている。順光写真としては上手く撮れているのではないかと自画自賛していたが、「NyAERA 2021」(AERA増刊)を読んで驚いた。 「岩合光昭さんの特別カメラレッスン」 の中で、「うぬぼれ逆光」 で撮ることを推奨していたからだ。ネコを逆光で撮ると、躰の輪郭は際立つけれど、顔が影になって暗く写ってしまう。逆光撮影には明るいレンズが必須ではないか。岩...
#560
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Miss 2021
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図書館への道すがら、ネコのいる民家の前を通る。窓辺て外を眺めているスコちゃんと目が合う。白いレースのカーテン越しなので、ネコからも朧げに見えているはずだ。暫く見つめ合っていたけれど反応がない。マスクを外して手招きすると、漸く動き出して窓から姿が見えなくなった。玄関前に移動して待っていると、キャットスルーから出て来た。猫語で呼びかけてるので、たとえ窓越しであっても高感度の聴覚を有するネコには聞こえているはず。鳴き声で反応しなかったのは視覚...
#560
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Ima 2021
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都電駅前の民家にネコがいた。首輪をしているので一目で飼いネコと分かる。飼主らしき男性も日向ぼっこしているネコに目を細める。踏み切りを渡ろうとすると手前に数匹の黒ネコが集まっていた。ちょうど食事時らしく、女性がキャットフードを振舞っているところだった。黒い子ネコたちは兄弟姉妹なのだろうか、皆さん良く似ていて見分けが着かない。カメラを向けると注意深く駐車しているクルマの下に身を隠す。見開いた目だけは好奇心で煌めいている。沿線裏の民家の庭に2...
#554
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Fan 2021
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「午後5時で閉園」されてしまった4丁目公園に茶トラがいた。閉園前に振舞われたのだろうか、ちょうど食事中だった。鉄門が無情にも締められてヒトは公園内に入れないけれど、ネコたちは鉄柵の隙間から出入り自由である。囚人のように監獄に幽閉されているわけではない。閉園後にヒトが夕食を差し入れることは可能である。コロナ・ウイルス感染蔓延防止対策なのかどうかは兎も角、公園のネコたちに食事を与えないようにする姑息な処置だったとしても、その効果は殆ど見込めな...
#553
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Elina 2021
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4丁目公園は三日月形の小さなスペース。車道という河川の中州のように存在している。真ん中にある横断通路が細長い公園を上下2つに分けている。植込みのある上部にネコたちが屯し 、広場になっている下部に子供たちが遊んでいる。通路の石畳で黒ネコを撮った(写真には写っていないが、左耳先がカットされている)。ネコたちに食事を与えていた青年がたち去り際に、「良い写真が撮れましたか?」 と声をかける。その後から自転車に乗ったネコおばさんが来た。公園のネコたち...
#552
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Kiki 2021
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カワセミの写真を撮っている男性に教えてもらったネコ情報。4丁目公園へ行くと数匹のネコたちが屯していた。首輪をしている飼いネコや耳先カットした地域ネコたち、白黒茶三毛と多種多彩で人見知りしない。人懐っこく近寄って来るネコもヒトとの距離をとって間合いを計るネコもいる。キキちゃんは食事中だった‥‥手前の白いトレイに、ネコおばさんが運んで来たキャットフードが盛られていた。カメラを向けると、警戒して公園沿いの物陰に身を隠す。植込みの葉っぱが右目を...
#550
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