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モンスター・アライアンス [c o m i c]

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  • ‥‥菜園で音楽をきかせると──野菜たちの成長が促進される。サボテンによる実験では──仲間が切られたりすると "恐怖の悲鳴" をあげることが確認されている!‥‥などほとんどの植物には "意識" が存在することはかなり以前からわかっていた!──その植物の "意識" がなにかの刺戟によって突然変異を起こし──近代化したとすれば‥‥その結果──強力な "催眠波" を出して人間をコントロールできるようになったとしたら‥‥そしてやはり "進化" した種子を人間のからだに潜入させ──ホラこれが脳に根を張った種子のレントゲン写真だよ‥‥そうあの植物にはそれが起こったんだ‥‥でも、いったいなにが "進化の刺戟(ひきがね)" にな ったんだ!?‥‥ビルの建設音さ!‥‥最新の建設技術のなかには──土台固めやビス打ちにレーザーや超音波を使う方法がある!‥‥ "意識" をめざめさせた人間に──現代文化に抗議したんじゃないかなァ‥‥!
    石森 章太郎 「恐怖植物園」


  • □ 怪人同盟(冒険王 1967)石森 章太郎
  • 竜二が学校から帰宅すると、「魚政」 が営業していない。1週間も帰って来ない一人息子のことを心配していた家族(両親と姉)が店を閉めていたのだ。ところが竜二、七夫、五郎の3人は学校の帰りに、古い洋館で1時間昼寝をしていただけだった。捜索願を出していた父親は赤沙棚町警察署へ家出息子を連れて行く。団刑事が所長室に入って来て、少年たちの弁明を聞いていた署長に家出人届の出ていた丸角商店の主人が遺体が見つかったと報告する。下校中に同校の生徒たちに冷やかされた五郎が腹いせに桜の樹を殴ると勢い余って倒れてしまう。竜二と七夫も躰に異変を感じていた。昨日、道草していた古洋館を調べに来た3人と団刑事が出合って、無人の屋敷内に入る。団刑事が発見した血痕が殺害された丸角氏と一致したことが判明する。刑事から電話で知らされた竜二たちは再び洋館へ向かう。五郎が踏み抜いた床下の地下室で、金属製の機械を高熱で溶かしたような塊とガラス玉を見つける。

    竜二、七夫、五郎の3人は殺人現場を目撃されたと勘違いした3人組強盗に襲われるが、団刑事に変身した竜二に驚き、「ばけものめ!」 と罵る。竜二たちの後を尾行していた刑事たちに捕まり、殺人事件は解決したが、何者かに特殊能力を授けられた3人の疑念は晴れない。妹チャコを連れて、計七夫の豪邸を訪れた大山五郎。先に来ていた小政竜二と五郎と七夫は誰が何の目的でしたのか理由が分かるまで特殊能力を秘密にすることを再確認する。予知能力で七夫は大山の妹チャコが誘拐されたことを知る。その直後、誘拐犯から10億円の身代金要求の電話が来る。七夫の父親は娘と間違われて拐われた他人の子供に大金を払うことを渋る。明朝6時、会社ビルの屋上で待つ計社長の上空にヘリコプターが接近する。ヘリから降ろしたロープのフックに身代金の入ったバッグを引っ掛ける。誘拐犯はヘリからクルマに乗り換えて逃走。追跡した警察が逮捕されるが、ヘリは映画の撮影と騙されて駆り出された民間航空会社のもの、偽の身代金(新聞紙)を奪った男も駆け出しのタレントだった。

    再び誘拐犯からの脅迫電話で、団刑事と竜二たちは計社長の自家用機に乗って犯人の指示に従う。ヘリの受け渡しと同じように、ロープのフックに身代金の入ったバッグを引っ掛けて身代金を奪ったセスナ機に銃撃されて炎上墜落するが、危機一髪、巨鳥に変身した竜二と共に脱出する。サメに襲われそうになりながら、変身した海亀に乗って、誘拐犯の隠れ家と思われる無人島に辿り着く。兎〜亀〜カンガルーに変身した竜二が見張り役を倒し、手下(木村)に成り変わってアジトに潜入する。誘拐犯から人質の始末を命じられた木村(竜二)が五郎の妹チャコを無事に救出。竜二の変身は見破られてしまうが、五郎が怪力を振るって、誘拐犯たちを薙ぎ倒す。明朝、ホテル・クラタンに10億円を届けろというボス(黒幕)からの無線連絡を誘拐犯に変身した竜二が受信し、団刑事が無線で警察機を呼んで島から脱出した。首謀者は意外にも計社長の会社とライヴァル同士の国会社社長だった。七夫が事件の臭いを嗅ぎつける。彼の予知能力はこれから起こる事件にだけ働くのだ。

                        *

    小政竜二、計七夫、大山五郎の3人が公園で発見した死体は獰猛な動物に襲われたように引き千切られていた。事件を予知した七夫の頭の隅に浮かんだ「クスリ」という言葉。3人の様子を窺っていた城戸博士は帰宅し、誘惑に負けて発明したクスリを飲んでしまう。後を尾けて来た浮浪者も好奇心に駆られて残ったクスリを飲むと、獣人に変身して凶暴化した。城戸が女性を襲い、浮浪者が警官を惨殺する。犯人の「タスケテクレ」という心の叫びを聞いた七夫たちは城戸邸を見つける。邸内では浮浪者が城戸博士を脅迫して、殴り倒して気絶させ、金庫の中からクスリを奪う。正気に返った城戸が戸外に出ると、邸内に潜入した竜二たちがいた。秘密を知られたと思った城戸は浮浪者が一本だけ残して行ったクスリを飲んで獣人化し、少年たちに襲いかかる。五郎と竜二に倒された城戸はクスリの効き目が切れて元の老人の姿に戻った。長屋に帰った浮浪者が再び城戸を脅しに外出すると、仲間の住人たちが盗んだバッグの中のクスリを飲んでしまう。城戸邸に行った浮浪者(バタ屋の源さん)は警察に捕まって取り調べ中だったが、団刑事は七夫からの電話で最悪の事態を知らされる。

    応援部隊を出すから、君たちは外へ出るなという団刑事の指示に反して、家から抜け出した七夫は竜二たちに公衆電話から連絡する。夜の外出を親父に見咎められた竜二はペガサスに変身して家から飛び出す。警官隊では歯が立たず、怪人同盟トリオが変身怪人たちと闘って退治した。雨の降る日、下校中の3人。七夫は竜二が災難に巻き込まれると予感する。2人と別れた竜二は見知らぬ男から道(6丁目28番地)を訊ねられ、催眠術をかけられる。夜中の12時に家から抜け出し、暴力団組長の屋敷へ向かう。ボス(ヤクザの親分)たちは獣人化した浮浪者たちとの闘いで、巨鳥や恐竜に変身した竜二の姿を目撃していた男(ルンペン)から情報を得ていたのだ。竜二をガラガラヘビの三次という時和津組の幹部に変身させて、時和津組長を射殺しようという計略だった。悪い予感から竜二を見張っていた七夫と五郎が「殺し屋三次」の後を尾行する。その姿を防犯カメラで見ていた男が2人に催眠術をかけようとするが、七夫に見破られて五郎に取り押さえられる。竜二の催眠を解かせ、ボスの屋敷に乗り込む‥‥誰が何故、少年たちに超能力を授けたのかは最後まで明かされない。

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  • ■ 怪人同盟 「恐怖植物園編」(冒険王 1979)石森 章太郎
  • 高層ビル建設中の夜、大きな騒音が植物園に鳴り響く。園内を見回り中の守衛の身に異変が起こる。早朝、小鳥や猫、犬、植物たちと会話する少年(草加洋)の家に病院から電話がかかって来た。家族が病室へ駆けつけると、父親は意識のない状態だった。植物園に出勤して来た社員が倒れていた守衛を見つけたという。医者は脳溢血ではなく、早発性痴呆症かもしれないと話し、洋は「お父さん "植物人間" になったんだ」と呟く。アベックが植物園の茂みに倒れている女性を発見し、花を写生していた画家も緊急搬送された。園内を徹底的に調べてみたが、毒性のある植物は紛れ込んでいなかった。そして、同じ植物園で "植物人間" になった3人の患者が同じ病院から同じ夜に行方不明になる。倉庫からダイナマイトが盗まれて、建設中の高層ビルが爆破される。真夜中、植物園に忍び込んだ草加洋は小政竜二、計七夫、大山五郎と出合う。洋少年は父親が "花" になってしまったと思って、3人は計の予知能力でビル爆破事件の犯人が隠れていると判って、植物園に来たのだ。温室に隠れていた3人の患者が少年たちに襲いかかる。火炎放射器に変身した竜二が植物を燃やす。

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    • 「石ノ森章太郎萬画大全集 5-8」(角川書店 2008)をテクストに使いました

    • 主人公・竜二の実家が魚屋なのは 「少年同盟」(1967)、「イナズマン」(1973-74)の風田サブロウと同じ設定です

    • 12年後の「恐怖植物園編」は青年劇画時代を経て、一周回って初期の作風に回帰したかのような趣き。大きくなったコマ割りが「少年マンガ」の変遷を表わしています
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    怪人同盟 ── 石ノ森章太郎萬画大全集 5-8

    怪人同盟 ── 石ノ森章太郎萬画大全集 5-8

    • 著者:石森 章太郎
    • 出版社:角川書店
    • 発売日:2007/02/28
    • メディア:コミック
    • 目次:プロローグ / 時間泥棒 / 身代金 / 変身 / 催眠術 / 恐怖植物園 / イラストコレクション


    怪人同盟

    怪人同盟

    • 著者:石森 章太郎
    • 出版社:秋田書店
    • 発売日:1986/06/01
    • メディア:新書(SUNDAY COMICS)
    • 目次:プロローグ / 時間泥棒 / 身代金 / 変身 / 催眠術 / エスパーK

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