スニーズ・コメンツ #12

いや、僕の仕事場の冷蔵庫。自宅の冷蔵庫でそれをやったら、奥さんが怒るに決まってるじゃない（笑）。十何年間、ずーっと自分の部屋の冷蔵庫に入ってる。出す気にならないもの。ある意味で、一番優れた拳銃の使い方だよ。それでさ、クリストファー・ウォーケンが演じた男の生活感、孤独感とか緊張感とか、全部表現している。これが監督の仕事だと思ったよ。振り回す事によってじゃなくて、本来あり得ない場所に置く事で表現するという、拳銃の使い方を発明したんだよ。これが優れた監督の仕事なんだ。いつもそう思うんだよ。『ブレード・ランナー』っていう映画もそうなんだって。リドリー・スコットの最大の功績は、未来世界に雨を降らした事。それまで誰も、そんなことは考えなかった。それが彼の発明なわけだ。僕の仕事はそこにあるんであってさ。
「押井守のアニメ・スタイル 2.0」

♭ 洪水の思い出
mironさん、こんばんは。「日本沈没」的な風景を目撃したなんて凄すぎます。「雨の概念」や「人生（観）」までも変えてしまう集中豪雨。水没した車の中で亡くなった女性がいました。携帯電話で助けを求めたのに、消防も警察も救助に来なかった。天災なのか人災なのか、自力で脱出出来なかったのか？‥‥ダッシュボードの中に脱出用のハンマー（窓ガラスを叩き割る！）を常備しておくという話を聞いたことがあります。フォルクスワーゲンが水に浮くという噂も‥‥。撃墜された草薙水素の散香も海上に浮いていましたね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by sknys (2008-09-10 21:31)

♭「ポケモン」とブラッドベリの『霧笛』
びっけさん、こんばんは。『火星年代記』と『たんぽぽのお酒』も両極端な作品だった。『さよなら僕の夏』（晶文社 2007）は「少年と老人の物語」です。筒井先生の縦書きブログ「偽文士日碌」が始まりました。リメイク版『七瀬ふたたび』（NHK 2008/10/09~）に堀内正美さんが出演しているそうです。《いまだにさ、僕のところの冷蔵庫には拳銃が入ってるんですよ。勿論、モデルガンだけどさ。「戦争の犬たち」っていう映画でさ、主人公が外から帰ってきて冷蔵庫開けるとさ、自動拳銃が入ってた。その事を忘れないようにするため、いつでも拳銃を入れている》（「押井守のアニメ・スタイル 2.0」）。びっけさんちの冷蔵庫の中にも入っていたりして。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by sknys (2008-09-19 21:51)

♭ グーグー映画による大島弓子 “祭り”
《中学２年生のとき応募した毎日新聞読書感想文コンクールで、私は見事入選して全校生徒の前で表彰された。/ 本は、ドストエフスキーの「罪と罰」。/ 私の感想文は審査員の高い評価を得た。現国担当の牛島先生もベタ褒めだった。/ しかし、だ。私がなぜ20年も前の自慢話をしているのか。それは、私がある “罪” にさいなまれているからだ。白状しよう。/ そのとき私が読んだのはドストエフスキーではなく、大島弓子の漫画「罪と罰」だった。》
　　　　　　　　　　黒木 瞳「漫画読み感想文入選」（朝日新聞 「私の本箱」1994.4.4）

川上未映子の「告白」より、黒木瞳の「罪と罰」の方が面白いなぁ。このコラムを新聞で読んだ時は引っくリ返りました。大島さんの「‥‥ラスコーリニコフ」も悪くないけれど、教師も審査員もコロッと騙されちゃったのは文章力、それとも美貌？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by sknys (2008-09-23 19:38)

♭『ミッシェル』 ザ･ビートルズ
びっけさん、こんばんは。〈Michelle〉はポールが書いた曲（ギターで良く弾いたなぁ）。〈Lady Madonna〉や〈Lovely Rita〉という歌もあります。ジョンの曲では〈Lucy In The Sky With Diamonds〉が有名ですが、〈Dear Prudence〉も「女性の名前がタイトルになっている曲」です。女優ミア・ファローの妹プルーデンス・ファロー。ビートルズ一行がインドへ「修業」に行った時の出来事。《プルーデンス・ファローが瞑想にのめり込みすぎて、部屋にこもりきりになってしまったのだ。まるでトランス状態にでもなったのか、２週間くらい出てこなかった》──『パティ・ボイド自伝』（シンコーミュージック・エンタテイメント 2008）

　　Dear Prudence, won't you come out to play?
　　Dear Prudence, greet the brand new day ha hay hay
　　The sun is up, the sky is blue
　　It's beautiful and so are you
　　Dear Prudence won't you come out to play?

‥‥という歌詞です。「プルーデンス」（Prudence）が女性名だったとは不思議です。日本名だと「貞子」？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by sknys (2008-10-02 21:41)

♭ DSソフト2本ゲット。── アデノイドの除去手術で入院！
当時は部分麻酔だったので、手術中に気持ち悪くなって大変でした。今は全身麻酔するみたいですね（羨ましい！）。術後の痛みは余り記憶にありません。面会に来た「美少女」効果でしょうか。kovaioさんの病室にも「美女」が見舞いに来ることを祈っています。タグクラウドの手動更新は面倒かも‥‥。「プルダウン表示」のように、JavaScriptを入れて自動更新出来ないか、せめてカラー化だけでも何とか‥‥なんちゃって。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by sknys (2008-10-25 20:54)

♭ 努力。
黒こにゃさん、こんばんは。白手塚、黒手塚があるように、白こにゃ、黒こにゃがいるんですね。現実世界では努力が報われないことも多々あるけれど、ゲームやアニメ、インターネットの中だけは報われる努力であって欲しい。「猫ジャケ」を1200枚以上紹介している「Hello Pussycat」というページがあります。結構毛だらけ、猫ジャケだらけ。Baboy君（18才！）の努力は報われるでしょうか？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by sknys (2008-10-28 00:51)

♭ ネズの木（グリム童話）
ぶーけさん、こんばんは。『マザー・グース 3』（講談社 1981）の解説に、《民話の世界から童謡集へ紛れ込んだ唄。残酷な継母に殺された男の子（あるいは女の子）の骨が鳥に変じて歌う唄が原型》とあります。ロアルド・ダールの処女作に「オレンジとレモン」の唄が出て来る。『ヘンリー・シュガーのわくわくする話』（評論社 1979）に収録されていますが、全集版の柳瀬訳は「通りゃんせ」になってしまった。グリム童話は鳥〜少年の変身イメージがファンタスティックですね。ラストで石臼が留めを刺すところは「さるかに合戦」みたい。未見ですが、Bjorkが20歳の時に主演した映画『「ねずの木」〜グリム童話より』もDVD化されています。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by sknys (2008-11-03 20:15)

♭ 神よ、私の身体に何を…
モバサムさん、こんばんは。ZTTのＴシャツはTANさんの記事で知りました。日本国内というより、英米向けのコラボ企画なんでしょうね。久しぶりにユニクロへ行ったら、２度も店員に間違われちゃった。「The Art of ZTT展」（UT STORE HARAJUKU）には行くつもりです。〈Moments In Love〉が某WAVEの営業終了ソングに使われていたことは以前コメントしましたが、某WAVEの閉店セール（11/1~）でAntonella Ruggieroの限定３枚組CD《Souvenir d'Italie》（Lebera 2004）を10分の１の値段（￥525）でゲット！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by sknys (2008-11-08 17:29)

♭ 猫ジャケ
tumuziさん、紹介リンクありがとう。こういう「猫ジャケ」記事をブロガーの皆さんにも書いて欲しかった。２枚目の「キッチン猫」に惹かれます（紙ジャケなのね）。某WAVEの閉店セールで１匹ゲットしちゃった。Apollo 440の２枚組アルバム‥‥「猫ジャケ」から、ある有名な絵画を連想しましたが、アルバム・タイトル《Dude Descending A Staircase》（Sony 2003）を見たら大当たり！‥‥「nude」→「dude」のダジャレなんですよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by sknys (2008-11-12 23:50)

♭『楽園　上・下』 宮部みゆき
miyucoさん、こんばんは。サイコメトラー少年が出て来たので、『龍は眠る』や『クロスファイア』のような超能力ものかと思ったら全然違うじゃん。上巻を読み終わっても雲を掴むようなストーリに五里霧中でしたが、下巻は怒濤の展開だった。心理描写の細やかさ、最強最大の悪は描かない（押井監督の常套手法？）、小説内のリアルタイムで死者を出さない（正確には１人死んでいますが）‥‥犯人もライターも作者も暴走した『模倣犯』よりも良いかもしれない。萩谷敏子のオバさんパワー爆発には参ったよ。『火車』を絶賛した倉橋由美子さんが『楽園』を読んだら、一体何とコメントしたでしょうか？‥‥前畑滋子シリーズの新作を読みたいなぁ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by sknys (2008-11-13 00:38)

♭ ユニクロのUTにZTTレーベルバージョン登場
TANさん、こんばんは。「UT STORE HARAJUKU」に行って来ました。19年振りに復活したGrace JonesのTシャツがないのは残念！‥‥Art Of NoiseやFGTHのアナログ盤を久しぶりに聴き返しました。808 Stateの《Ex:el》（ZTT 1991）も良かったなぁ。映画『夢のチョコレート工場』（1971）の中の台詞がサンプリングされていたんですね。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by sknys (2008-11-26 01:44)

♭「佐武と市捕物控」の渋かったことよ
びっけさん、こんばんは。『佐武と市捕物控』（1968~）は大人になってもマンガ離れの出来ない「マンガ世代のオトナたち」へ向けて創刊された青年マンガ誌に連載された「成人コミック」で、同時期の同系列作品に『009ノ1』と『ワイルドキャット』があります。少年マンガで描けなかった要素は‥‥「セックス＆ヴァイオレンス」だと、石ノ森先生は述懐していました。それに準じて、アニメ作品も大人向けに作られたのでしょう。アニメ版『009-1』に続いて、『佐武と市』もリメイクして欲しいなぁ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　by sknys (2008-11-29 19:44)

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〈s k n y s - s y n k s〉以外の記事に付けた「外コメント」を纏めてみたら結構面白いかも？‥‥というアイディアから生まれた再録シリーズの第12集です。コメントというよりも「ミニ記事」に近いかもしれません。コメントは原則としてオリジナルのまま時系列順に転載‥‥事実誤認（誤記）や誤字・脱字、改行の無効化、句読点や記号・顔文字の有無などを精査。内容の分かり難いコメントには補足説明を加え、コメントした元記事にリンクしました。過去３ヵ月間（2008/09/01〜11/31）に書いたものの中から、第三者がコメントだけ読んでも面白いものを中心にセレクトしています。押井監督が切った『スカイ・クロラ』の絵コンテは投げ遺りですが、巻末に収録されているインタヴューは面白い。「コンテは大嫌い」「物語がなくても映画は成立するけどさ、時間がなければ映画は成立しない」「僕だってタルコフスキーを色々とパクって『パトレイバー』に使った」「ゴダールのやったことは絶対的なんだ」‥‥。黒木さんのエッセイには笑いが止まりませんでした。

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スカイ・クロラ（The Sky Crawlers）絵コンテ

• 著者：押井 守
• 出版社：飛鳥新社
• 発売日：2008/08/22
• メディア：単行本

ラスコーリニコフ

• 著者：大島 弓子
• 出版社：朝日ソノラマ
• 発売日：1976/09/25
• メディア：新書（「時代おくれ 項目19」のリンク画像です）
• 収録作品：ロジオン ロマーヌイチ ラスコーリニコフ（旧題：罪と罰）/ 10月はふたつある / 銀の実を食べた

パティ・ボイド自伝 ── ワンダフル・トゥディ

• 著者：パティ ボイド
• 出版社：シンコーミュージック・エンタテイメント
• 発売日：2008/09/19
• メディア：単行本

Ex:El

• Artist: 808 State
• Label: ZTT
• Date: 1991/05/08
• Media: Audio CD
• Songs: San Francisco / Spanish Heart / Leo Leo / Qmart / Naphatiti / Lift / Ooops / Empire / In Yer Face / Cubik / Lambrusco Cowboy / Techno Bell / Olympic

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