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スニーズ・コメンツ #68 [c o m m e n t s]



  • モンタナへ出発する少し前に、美しい妹のリサと一緒に昼食をとりました。リサは振付師兼空中曲芸師として、何年もサーカスで働いていました。これから冒険に出かけるのだと話すと、生理が来なければいいわねと言われました。/「どうして?」私はききました。/「だって」妹が答えます。「モンタナの公園にはグリズリー(ハイイログマ)がたくさんいるでしょう?」 /「そうね」/「クマとゾウは似たようなものよね。昔、ゾウの調教師とつきあっていたんだけど、生理中に二度も彼のゾウに襲われたの。ゾウは嫉妬していたのね。複雑な関係だったから。体重が三トンあるティーンエイジャーみたいだった。とにかく、クマの曲芸のときは仲間のように振る舞うよう言われていたの。私はなんとか襲われずに済んだけど、突然生理になったら大変なことになるのは知っているわ」。そんな話をたっぷり聞かされたあと、妹と別れました。私はこのことについてそれ以上深く考えるのはやめておきました。
    ユージニア・ボーン 「キノコハンター、キノコ泥棒、キノコ狂」


  • b ドラマ『初恋の悪魔』
  • 「初恋の悪魔」は未見ですが、同じ日本TV系列の「オクトー」だけは視ています(第2話を見逃したけれど)。林遣都って、「愛しい嘘~優しい闇~」で波瑠(少女マンガ家役!)と共演していた人でしょう。大島優子の旦那ですか?‥‥飯豊まりえの相棒刑事が元ジャニーズだったとは知りませんでした。心野朱梨がスケッチブックから破り取った抽象画を並べて、「見えました」というシーンは習字を書いた半紙を破って撒き散らして、「いたただきました」 という決め台詞を放つ「SPEC」の当麻紗綾を想わせます。
    by sknys (2022-09-05 22:25)

  • b 岡本太郎展■中之島美術館
  • 伯母思いの心優しい姪御さんではないですか。「ウルタローマン」すれば良かったのにと思いましたが、「大魔神子」みたいにクレームが来るのをNHKは恐れたのでしょうか?‥‥朝日新聞夕刊(2022・10・26)の「時代の栞」に『姑獲鳥の夏』(講談社 1994)が掲載されました。『鵺の碑』について、作者曰く「出ないことはありません。タイミングを見計らっておりますので、お待ち下さい」とのこと。トランプ前大統領みたいな言説(ダブル・ネガテ ィヴ)ですが。
    by sknys (2022-10-28 00:23)

  • b イエローサブマリン
  • 映画 「イエロー・サブマリン」(1968)は公開当時劇場で観ました。『イエロー・サブマリン航海記』(ブルース・インターアクションズ 2006)も読みました。ユナイテッド・アーティスツとの契約で3本の映画を作らなければならないのに、4人には3本目を撮る暇がなかった。NYのプロデューサ、アル・ブロダックスが「最小限の労力で3本目の映画を作る方法がある」とブライアン・エプスタインに提案した。「アニメ・ザ・ビートルズ」 を制作していたTVCが〈Yellow Submarine〉を映画化することになるが、アメリカナイズされたTVアニメに批判的だったファブ・フォーは余り乗り気ではなかったそうです。

    英覆面ユニットSAULTが11月1日、ニュー・アルバム5枚を5日間限定でフリー・ダウンロ ード(DL)したことで騒然となっています。この人たちは音楽で儲けようという商売っけゼロにゃん。《AIIR》は4月にリリースされたシンフォニック・アルバム《AIR》(2022)の続編、《Earth》はソウルとコラールにアフロビートのポリリズムをミックス、《Today & Tomorrow》は70年代のファンクとロック、《(UNTITLED) God》《11》《Untitled (Black Is)》《Untitled (Rise)》(2020)の拡張版。全56曲・220分(658.5MB)に感無料!‥‥英テレグラフも「手遅れになる前に、今すぐダウンロードしましょう」と4つ星レヴューしています。
    by sknys (2022-11-06 14:12:06)

  • b 坂本龍一■2022ピアノコンサート予約
  • 「ミュージック・マガジン12月号」(11月18日発売)は坂本龍一の特集です。13日夜、急にネットに繋がらなくなって、ん十万もしたノートブック(MacBook Pro 14-inch)が1年未満で壊れたのかと焦っちゃいました。その後、1時間くらい経って何事もなかったように復旧‥‥プロヴァイダ(So-net)の通信障害だったようです。
    by sknys (2022-11-14 20:03)

  • b 故郷アイスランドに戻って
  • ビョーク(Bjork)5年ぶりの10thアルバム《Fossora》(One Little Independent)はマイコフィリア(mycophilia)を喜ばせそう。コロナ禍でNYから故郷レイキャヴィークに引き籠って、「きのこの国の女王」 となったのだから。アルバム・タイトル「Fossora」はラテン語の 「穴掘り人」(fossore)を女性名詞化した造語。ビョークはアナグマのように穴を掘って、地下コロニーで繁殖・生死する菌類(fungi)を発見します。まさに「土着」ですね。仏SSWの林檎(Pomme)ちゃんもキノコ女子になっちゃった。
    by sknys (2022-11-14 21:50)

  • b Peace Love Guitar Strap
  • リック・ルービンとプロデュースした新作《World Record》(Reprise 2022)に収録されている長尺曲ですね。ところで、このアルバムが超高い(ディスクユニオンで、¥4,620もする!)。円安で高騰したのかと思ったら、何と2枚組(LP/CD)だった。全11曲・46分38秒なのに?‥‥LPは兎も角、2CDでリリースする意図が分かりません。
    by sknys (2022-11-20 17:57) 

  • b 寅から卯へ
  • 良くて引き分け、もしかして惨敗するかもしれないという畏れは杞憂に終わりました。前半PKで先行されたものの、後半2点を返して逆転するという、まるでアルゼンチン対サウジアラビアを再現したかのような番狂わせ。
    ドイツ代表は日本との試合前の集合写真で口を手で覆い隠して、「レインボー腕章」 を禁じたFIFAへ無言の抗議をしたという。The Go-Go'sの〈泡いっぱいの恋〉(1981)は愉しげですが、Fun Boy Threeの〈Our Lips Are Sealed〉(1983)は深刻そうです。
    by sknys (2022-11-25 00:22)

  • b キックも涙 カタールも涙 〜サッカー世界杯と人権と日本
  • ・イングランド対イラン(11/21 ハリファ)
    反スカーフデモに連帯する意志表示としてイラン代表は国歌を斉唱せず、イングランド選手も試合前のピッチ上で片膝を着いて外国人労働者の多数死に抗議した。

  • 「私たちの国の状態は間違っていて、国民が幸せでないということを受け入れなければなりません」(HuffPost 2022・11・22)

  • 「チームや組織としてONE LOVEの腕章をつけたいということを明確にしたと感じている」(HuffPost 2022・11・21)

  • ・デンマーク対チュニジア(11/22 エデュケーション・シティ)
    デンマーク代表は開催国カタールの人権問題に抗議するメッセージを込めたユニフォームを着て試合に臨んだ。

  • 「ユニフォームのロゴやシェブロンラインを同系色にし、見えにくくすることで、デンマーク代表を支持することは表明しつつ、カタールとその人権問題に対する抗議ができると考えました。重要なのは、人権についての議論を生み出すことでした」(HuffPost 2022・11・22)

  • ・ドイツ対日本(11/23 ハリファ)
    ドイツ代表は日本との試合前の集合写真で口を手で覆い隠して、「レインボー腕章」 を拒否したFIFAに無言の抗議をした。

  • 「これは政治的な表明をするということではありませんでした。人権は交渉の余地があることではありません。当たり前とされるべきですが、そうではないことがある。だからこそ、私たちにとってこのメッセージがとても重要なのです」(HuffPost 2022・11・24)

  • FIFAは政治問題にしたいらしいが、過去に大坂なおみも発言していたように人権問題です。
    開催国が欧州だったらFIFAも 「レインボー腕章」 を禁じたりはしなかったでしょうに。コンフェデ杯(2013)準決勝ブラジル対ウルグアイの試合前セレモニーで、両チームの主将チアゴ・シウヴァとディエゴ・ルガーノが反レイシズムの声明を読み上げ、選手たちが「SAY NO TO RACISM」の横断幕を広げたというのに。

  • 「サッカーのワールドカップ(W杯)が開催されているカタールの人権問題をめぐり、欧州連合(EU)の欧州議会は24日、移民労働者や性的少数者(LGBTQなど)に対する同国の非人道的扱いを非難する決議を採択した」(朝日新聞夕刊 2022・11・25)
  • by sknys (2022-11-26 14:59)

                        *

    ブログ記事に付けた「外コメント」を纏めてみたら結構面白いかも?‥‥というアイディアから生まれた再録シリーズの第68集です。コメントは原則としてオリジナルのまま時系列順に転載‥‥事実誤認(誤記)や誤字・脱字、改行の無効化、句読点や記号・顔文字の有無などを精査。内容の分かり難いコメントには補足説明(註)をして、コメントした元記事にリンクしました。過去3ヵ月間(2022/09/01~11/30)に書いたものの中から、第三者がコメントだけ読んでも面白いものを中心にセレクトしています。先月、4回目のコロナ・ワクチン接種を終えました。接種率が少ないので空いているのかと思っていましたが、空いている予約日も少なく、接種会場(病院・クリニック)によってワクチンの種類が異なります。過去3回と同じ会場、同じファイザー社ワクチンにしました。会場も混んでいて、5回目接種という高齢者も少なくありません。今回接種したのが 「オミクロン株対応ワクチン」(BA4/5株対応2価ワクチン)だったからなのか、翌日初めて発熱しました。これで年末年始は一安心というわけではないし、第8波の感染拡大も懸念されます。

                        *


    姑獲鳥の夏

    姑獲鳥の夏

    • 著者:京極 夏彦
    • 出版社:講談社
    • 発売日:1998/09/14
    • メディア:文庫(講談社文庫)
    • 内容:この世には不思議なことなど何もないのだよ──古本屋にして陰陽師が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第1弾。東京・雑司ヶ谷の医院に奇怪な噂が流れる。娘は20箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津らの推理を超え噂は意外な結末へ。京極堂、文庫初登場!


    イエロー・サブマリン

    イエロー・サブマリン

    • 出演:ザ・ビートルズ
    • メーカー:ユニバーサルミュージック
    • 発売日:2012/06/06
    • メディア:Blu-ray
    • 内容:ビートルズのメンバーをキャラクターにしたアートアニメ映画(1969年公開)。この世の楽園ペパー・ランドに楽園を破壊するブルー・ミニー達が宣戦布告。ジョン、ポール、ジョージ、リンゴは平和を守るために立ち上がる。彼らの武器はユーモア、歌 、そしてイエロー・サブマリン。彼らはブルー・ミニーを打ちのめしペパーランドに...


    イエロー・サブマリン航海記

    イエロー・サブマリン航海記

    • 著者:ロバート・R・ヒエロニムス(Robert R. Hieronimus)/ 清川 幸美(訳)
    • 出版社:ブルース・インターアクションズ
    • 発売日:2006/09/22
    • メディア:単行本
    • 目次:『イエロー・サブマリン』はいかにして「穴の海」に消えたか / ビートルズは映画制作にほとんどかかわらなかった / まどろみの中から現れた「イエロー・サブマリン」は、大帝国を誕生させた /『イエロー・サブマリン』の真のデザイナー、ハインツ・エーデルマンに「イエロー・サブマリン・アートの父」の称号を / オール・トゥゲザー・ナウ──...

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    • Artst: SAULT
    • Label: Forever Living Originals
    • Date: 2022/11/11
    • Media: MP3
    • Songs: Glory / Fear No One / Morning Sun / Together / Higher / Jack's Gift / Fight For Love / Envious / River / In The Air / The Circle

    ミュージック・マガジン 2022年12月号

    ミュージック・マガジン 2022年12月号

    • 特集:坂本龍一
    • 出版社:ミュージック・マガジン
    • 発売日:2022/11/18
    • メディア:雑誌
    • 内容:坂本龍一の70歳を記念して、トリビュート・アルバム『A Tribute to Ryuichi Sakamoto - To the Moon and Back』がリリースされる。10年ぶりに歌唱を披露したデヴィッド・シルヴィアンをはじめ、サンダーキャット、デヴォンテ・ハインズ、ヒドゥル・グドナドッティル、フェネス、コーネリアス、大友良英といった、国境を超えたミュー...

    fossora

    fossora

    • Artist: Björk
    • Label: One Little Independent
    • Date: 2022/09/30
    • Media: Audio CD
    • Songs: Atopos / Ovule / Mycelia / Sorrowful Soil / Ancestress / Fagurt Er í Fjörðum / Victimhood / Allow / Fungal City / Trölla-Gabba / Freefall / Fossora / Her Mother’s House

    World Record

    World Record

    • Label: Reprise / Wea
    • Date: 2022/11/18
    • Media: Audio CD(2CD)
    • Songs: Love Earth / Overhead / I Walk With You (earth ringtone) / This Old Planet (changing days) / The World (is in trouble now) / Break The Chain / The Long Day Before / Walkin’ On The Road (to the future) / The Wonder Won’t Wait / Chevrolet / This Old Planet reprise

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