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僕の好きなネコード [f a v o r i t e s]

  • 子猫のリル・バブ (2024) Deerhoof150


  • ディアフーフのアルバム《Miracle-Level》(2023)に収録されている先行シングル〈ボクの愛猫〉は黒地に白抜きで、バンド名とタイトル 「バンド初の全日本語歌詞アルバム "奇跡のレベル" から発売間近!」 というキャッチ・コピ ーとネコのイラストが描かれている。この曲は2019年12月1日に亡くな ったリル・バブ(Lil BUB)ちゃんに捧げられているが、メンバーたちが作詞・作曲した時にはインターネットで有名な「永遠の子猫」のことも、飼主についても何も知らなかったと...



  • 猫にブラマンジェ (2023) Blancmange140


  • ブラマンジェ(blanc-manger)は砂糖、牛乳、生クリーム、ゼラチン、アーモンドなどで作るフランスの冷菓。バヴァロア(bavarois)との違いは卵黄の有無にある。4月某日、借りていた雑誌を図書館に返却して、家電量販店でネコ写真をDPEした。写真が仕上がるまでの空き時間を利用して駅前公園へ行く。暫く見かけなかった三毛ネコと久しぶりに膝の上で旧交を温める。その後、レコード店に立ち寄って、「ネコード」 を捕獲した。英シンセ・ポップ・デュオ、ブラマンジェ(Blanc...



  • 黒猫のポム (2021) Pomme130


  • オートハープを弾きながら、アニメ映画「千と千尋の神隠し」の主題歌を日本語で歌うポム(林檎)ちゃんは仏リヨン生まれの女性SSW。2ndアルバムの「Halloween Edition」がハロウィンにリリースされた。フラヴィアン・ベルジェ(Flavien Berger)とのアンビント・インスト〈Magie Bleue〉、3拍子曲〈Chanson For My Depressed Love〉など3曲を追加収録した全19曲・67分。オリジナル・アルバムに数曲を加えた「増補改訂盤」を再発・再々発するのは仏メジャー・レー...



  • 猫のオインゴ (2019) Oingo Boingo 120


  • オインゴ・ボインゴ(Oingo Boingo 1979-1995)はティム ・バートンの映画音楽作曲家として知られるダニー・エルフマン(Danny Elfman)が率いていたニュー・ウェイヴ・バンド。ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムス、キーボードに、3ピースのホーンセクションを加えた8人組はアメリカのXTCという趣き。2ndアルバムのカヴァ・イラストは2本足で直立している猫エイリアンみたいな黒斑灰色のネコとクリスマスツリーの下にいる極彩色のイグアナが会話しているように見...



  • 猫のナタリア (2018) Natalia Lafourcade110


  • 《Hu Hu Hu》(Sony Music 2009)のスペシャル・エディションはCDにDVDを同梱した2枚組。オリジナル・アルバム(全13曲)にボーナス・トラック3曲を追加したデラックス盤だと思い込んでいたけれど、前半の5曲はライヴ・ヴァージョンだった。アルバムからの7曲に、ライヴ5曲と未収録4曲を加えた全16曲。〈Todo Lo Que Tengo Es Real〉は〈Cursis Melodías〉のポルトガル語ヴァージョンである。〈Tiempo Al Viento〉はLo Blondo (Denise Gutiérrez)とデュエ...



  • 猫のピーター (2017) Peter Kerne100


  • ネコを真正面から撮るのは意外に難しい。カメラを構えた瞬間にソッポを向いたり、歩き出したりして目線を避けてしまうから。薄緑色の目が綺麗な黒ネコのカヴァ写真で、男性が両手で黒ネコの頭部を押さえているのも強ち演出ではないかもしれない。大人の手で捕まえていないと今にもカメラの前から逃げ出してしまいそうな、精悍で意志の強そうな面構えの黒ネコちゃんだから。ピーター・カーネル(Peter Kernel)はスイスとカナダ人の男女混成ポスト・パンク・バンド。2ndアルバム...



  • 猫のアンナ (2016) Anna Meredith090


  • 2枚のEPをコンパイルしたCDアルバム。《The Black Prince Fury》(2012)のカヴァは蹄から炎を発して駆ける馬の写真が、《Jet Black Raider》(2013)にはカラフルな四つ足動物が描かれていたが、編集盤は後者のアートワークがカヴァに採用されている。水彩画の動物がネコに間違いないことはインナ ーに載っているネコの顔でも明らか(CD盤面には6頭の馬がプリントされている)。BBCスコティッシュ交響楽団のコンポーザーだったという経歴を持つアンナ・メレディスは...


  • 猫のコズモ (2016) Deerhoof090

  • アヴァン・ポップを体現するDeerhoofの7曲入りEPは5曲が日本語歌詞。アルバム・タイトル、曲名、歌詞は日本語と英語が併記されている。国内盤《緑のコズモ》(Toad 2005)は紙ジャケ仕様だったが、輸入盤は白いトレイのジェルケースに薄緑色のCDが映える(12インチもグリーン・ヴァイナル)。〈あひるを見においで〉〈緑のコズモ〉〈マララウマ〉〈うず巻くゴールデンタウン〉〈ミントの気球〉〈子猫〉〈ビュン〉という日本語タイトルを眺めているだけでも愉しい。サト...


  • 猫のマジー (2015) Mazzy Star080


  • 曲がりくねった木の枝に止まっている小鳥を見つめるネコの肢体が紫色のバックから影絵のように浮かび上がるアルバム・カヴァ。インナー・トレイの下にも輪になった8匹のネコたちが描かれている。「90年代における最高のサイケデリア・バンドの1つ」 と称されるMazzy Starの4thアルバムは幻想的な「猫ジャケ」だった。17年の年月を経ても彼らの音楽は全然変わらない。Hope Sandovalの夢見るような気怠いヴォーカルとDavid Robackのブルージーなギターがカリフォルニアの乾..



  • 猫のエミリー (2013) Clothilde070


  • 1967年に4曲入りコンパクト盤2枚をリリースして忽然と消え去った元祖フレンチ・アイドロン、クロチルド(Clothilde)ちゃんのリイシュー盤。既出8曲にレア・トラック(イタリア語ヴァージョン2曲)と未発表曲1曲を加えてアルバム化された。〈猫のしっぽをふんじゃダメ〉(Fallait Pas Ecraser La Queue Du Chat)というエロ・グロ・ナンセンス曲に相応しい、四隅にネコのイラストを配したアルバム・カヴァも「ネコ ード」として洒落ている。ブックレット(12頁)に収録さ...



  • 猫のアート (2012) Matthew Sweet060


  • 丸顔のネコ(白黒写真)の上に赤茶色の円(半透明のステッカ ー?)を被せ、「MATTHEW SWEET」 というアーティスト名とアルバム・タイトル・ロゴの一部を重ね、さらに変色したセロテープがネコの鼻筋を縦断するように貼ってある。左上腕部に「ラムちゃんのタトゥ」を入れているほどの巨漢のジャパニメーションおたく、Matthew Sweetのアルバムはアーティスティックな猫ジャケという趣き。逆回転テープ・ループ、サイケデリック・ロック、The Byrds風の12弦ギターが鳴り響...



  • 猫のコクーン (2011) Cocoon050


  • 抱いた子ネコの頬にキスする女性。いかにも愛くるしい「猫ジ ャケ」だが、一部しか見えない周囲の写真によって、数多く撮られた古いポラロイドの1枚であることが分かる。フランスの男女デュオ、Cocoonの音楽はアクースティック・ギターが優しく奏でるフォーキーな世界。男=楽器・作曲、女=ヴォイス ・作詞という男女デュオの役割分担に反して、Mark Daumail がリード・ヴォーカルとギター、Morgane Imbeaudがコーラスとキーボートを担当する。Sufjan Stevensを想わせる...



  • 猫のチェシャ (2010) Nolwenn Leroy040


  • 《チェシャ猫と私》というアルバム・タイトルは 「アリス・イン・ワンダーランド」 を想わせる。「不思議の国のノルウェン」 みたいな?‥‥フェロー諸島出身のSSW、Teitur Lassenのプロデュース。Rupert Hineが〈Le Cheshire Cat〉のコーラスと〈Cauchemar〉の作曲で参加、Nico Muhlyが弦楽四重奏のアレンジを4曲担当。全11曲38分の小品ながら、Nolwenn Leroyの優しいヴォイスを生かしたチェンバー・ポップスにな っている。動物好きらしく、2ndアルバムでは4羽の孔雀に...



  • 猫のバディ (2009) Ry Cooder030


  • 俺の名前はバディ。小さなスーツケースを抱えて放浪の旅に出た赤ネコ。旅の仲間はネズミのレフティとヒキガエルのトム。チャーリー叔父さんにネズミは友達だから捕ってはダメだって言われていたからね。炭鉱組合のストライキに加わって投獄されたり、農場でブタのJ・エドガー・フーヴァ(元FBI長官の名前だ!)と出会ったり、コヨーテが彷徨する砂漠で「緑色の犬」(エイリアン?)と遭遇したり、ジュークボックスから流れるHank Williamsの歌に共鳴したり、赤狩り事件に巻き...



  • 猫のノリータ (2008) Keren Ann020


  • 2人のケレン・アン・ザイデル(Keren-Ann Zeidel)がNYの舗道を歩く。背後の壁面に描かれた大きな灰色猫(チェシャ猫ノリータ?)が笑っている。パリとNYで録音されたせいか、仏語と英語詞の曲が半々という構成。彼女たちは2つの国を行き来するボヘミアンを暗示しているのだろうか。巨大なチェシ ャ猫が笑うアメリカは彼女たちにとって「不思議の国」なのかもしれない。ヴァイオリン、トランペット、ハーモニカ、ピアノなど、英語詞曲はアメリカっぽい土臭さも漂っているけ...



  • 猫のジェーン (2006) A.C. Temple010


  • S・D・シンドラーの水彩エッチングによるリアルな 「空飛び猫」 たちも可愛いけれど、首から小魚を下げ、背中から天使の翼が生えたネコちゃんの写真も美しくて儚い。A.C. Templeは英シェフィールドの5人組で、紅一点Jane Bromley嬢の硬質なヴォイスがノイジーかつ暴力的なギター・サウンドに拮抗する。ニュー・ウェイヴの波が曳いていた当時からして、既に絶滅危惧種に近い貴重な存在だったが、そのサウンドは15年以上経った今日でも決して色褪せることはない。英ウズマ...


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    • 「猫ジャケ」 10枚を紹介するネコード・シリーズ(1~15)の見出しリンク集です^^

    • 記事タイトルを〈猫のコズモ〉から〈猫のアンナ〉、〈猫のスリスリ〉から〈猫のジェーン〉に変更しました
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