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不意投げナイフ [p a l i n d r o m e]


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  • 僕は、昔から「もっと普通に生きたら?」と言われてきた。いまなら、「普通に生きるって何?」 って思えるけど、当時はそれを真に受けて、「これじゃダメなのかな?」 「もっと普通に生きたほうがいいのかな?」 って思うこともあった。幼少期はお人形遊びが大好きで、バ ービー人形で遊ぶことが多かった。男の子からも女の子からも 「バービーで遊ぶって、『オカマ』じゃん。女の子じゃなくて、男の子が好きなんでしょ」 って言われた。「僕はたしかにバービー人形が好きだけど、それとこれとは別だし違う。そんなこと決めつけないで」 って思っていた。でも、そのときはうまく言葉にできなくて。なんでそう決めつけられるのか不思議で仕方なかったけど、からかわれるのが嫌だった。だから、「僕は他のみんなと違うんだ」 「僕が間違っているかもしれない」 と受け入れるしかなかった。「いっそ僕が、男の子が好きだったらわかりやすいのにな」 って思ったこともある。りゅうちぇる 『こんな世の中で生きていくしかないなら』


  • ミルクティ、あなたに入れる手習い。ラナ・デル・レイに、棚開いて胡桃
    タレントの胡桃沢ミルクは大の紅茶好き。寝起きの早朝から眠たい就寝する夜中まで、毎日5〜6杯の紅茶を嗜む。洋食器からレシピ本まで、紅茶に関するものなら何にでも興味がある。〈ポットに一つ、一人に一つ〉というエッセイを読んで、長年の疑問が紅茶の中の角砂糖が崩れるように甘く解けたこともある。1人分の紅茶は茶さじ大盛り1杯なのに1人で紅茶を飲む時もポットに2杯入れるのが謎だった。英国留学中に高級ホテルの紅茶コンセルジュからの講習を受けたことから、英国王室公認の紅茶アンバサダーに任命された。先月来日したラナ・デル・レイ(Lana Del Rey)に、滞在したホテルで紅茶を振舞ったことでも話題となった。聖林のサッドコア(sadcore)が賞味したのはミルクティ。ソーサに然りげなくシナモン・スティックが添えられているのは〈CinnamonGirl〉の歌詞を踏まえてのことだろうか。持参した卓上収納ボックスから胡桃を取り出す。茶請けを食べたラナが目を瞠る。胡桃とミルクティの味はビックリするほど良く似ていたのだ。

    留守はウソ、家。「たけこのぞう」、若い川獺のコケた映像バズる
    ドイツ在住の作家・大濱普美子の短篇「たけこのぞう」は画家だった母親・松子の訃報を受けて、娘の猛子が帰国する物語。読んでみれば「タケノコ」と誤読したり、動物の「ゾウ」のことでもなく、母親が描いた肖像画(猛子の像)だと分かるが、「のっぺらぼうの平仮名書きからは、どんな内容の話なのか見当がつかず、ひょっとしたらまるでそぐわないイメージを与えてしまうかもしれない」 という著者の懸念から、文庫版化の際に表題を冒頭に収録された「猫の木のある庭」に改題したという。処女作は老夫婦の住む木造平屋建ての母屋の離れに「私」と飼い猫タマが引っ越して来る、どこか不気味でホラーっぽい怪奇譚である。自室に引き籠んで居留守を決め込んだ私は『猫の木のある庭』(河出書房新社 2023)を読んで感激し、スマホの動画投稿サイトでドジなカワウソの映像を見て死ぬほど笑った。ネットではバズっているらしく、再生回数は100万回を超えていた。

    過信、事故り、粉砕、凄惨、プリゴジン氏か?
    2023年8月27日、ロシアは民間軍事会社「ワグネル」の代表エフゲニー・プリゴジン氏が23日に飛行機墜落で死亡したことが遺伝子解析によって確認されたと発表した。余りにも不自然な墜落死に、プーチン政権の関与したのではないかという疑念が生じている。モスクワ時間18時過ぎ、プリゴジン氏の搭乗した自家用ジェットがモスクワからサンクトペテルブルクに向かう途中、モスクワの北西トベリ州で墜落した。プリゴジン氏を含む乗客・乗員10人は全員死亡。墜落の原因はまだ不明で、機体の故障など事故の可能性も排除できないが、運行していた航空会社は安全基準の厳しい企業だと言われている。機体が制御を失って墜落していること、パイロットから機体の異常を知らせる通信はなかったこと、2度の爆発音を目撃者が聞いていること、機体が数キロの範囲内でバラバラに墜落していることなどから、単純な事故などではなく、何らかの破壊工作が絡んだ事件ではないかとの見方が出ている。

    大分増税クソ眼鏡、金がめ族、伊勢、嘯いた
    ネットで 「増税クソめがね」 とか 「減税ウソメガネ」(TVでは 「クソ」 と 「ウソ」 は省略されている)と揶揄されているK**総理大臣が窮地に陥っている。4万円の所得減税と言いながら、その後には森林環境税、防衛増税などの大型課税が控えている。文部科学兼復興政務官の不倫、法務副大臣の税金滞納、財務副大臣の公職選挙法違反事件への関与による辞任ドミノ。自民党派閥の政治資金パーティー券収入のキックバック疑惑(ノルマを超えた収入代金を議員の袖の下に着服)。新聞社やTV局などメディアによる内閣支持率も30%割れの危険水域に達している。先日、自民党政調会長時代(2019)に旧統一教会の友好団体トップと自民党本部で面会していたことも発覚した。新年にK**総理は8人の閣僚と共に三重県の伊勢神宮を訪れて参拝し、記者会見で「リニア中央新幹線」の全線開業へ向けての意気込みを語ったが、参拝する前に外宮前の広場付近で爆竹のようなものが破裂していたことが報道された。この事件がK**政権崩壊への「狼煙」になろうとは誰も予想だにしなかった。

    梅雨・時雨・暴雨・降雨・放出
    2023年の夏は暑かった。東京都心では年間真夏日(気温30°以上)が90日と過去最多を記録した。気象庁も今夏は過去126年で最も暑かったと発表した。アントニオ・グテーレス国連事務総長に至っては「もはや地球温暖化(global warming)ではなく地球沸騰(global boiling)の時代が到来した」と警鐘を鳴らした。ゲリラ豪雨、大雨(線状降水帯)、ダム放流、河川決壊、土砂崩れ、浸水など、都心では下水処理を超えた降雨量で、マンホールの蓋が飛んで雨水が噴水のように吹き上がった。温暖化防止のために温室効果ガスの排出を抑制しようと言われても、今更何をやれば良いのか個人では対処し兼ねる。国を越えた世界規模で対策を打たなければ、「21世紀の地球は急速な温暖化によって高温多湿の灼熱地獄と化していた」 という『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』みたいな未来が現実になってしまうかもしれない。大量の温室効果ガスを排出する「戦争」をしているような場合ではない。

    「名乗れ、乙女よ。嫁と俺の名!」
    近所を散歩している時、俺の前に現われた少女に突然話しかけられた。「初めまして。あなたの子供よ」 と娘は主張するけれど、俺には全く心当たりがない。今の妻と結婚する前に性的な関係を持った女性たちは数人いたけれど、お互いに避妊には注意を払っていたし、その相手から妊娠したという報せも一切受けたことがない。となれば疑いの目は俺の嫁に向かう。俺と結婚する前に交際した男たちとの間に産まれた隠し子でもいたのだろうか。こればかりは妻に問い正さなければ真相は分からない。美しい乙女よ、初対面で話すのならば先に自分の名前を名乗るのが礼儀ではないか。その上で、妻と俺のフルネームを言ってみろ!‥‥自分の名前を言わずに、電話で息子や娘を騙る「オレ、オレ詐欺」と変わらないじゃないか。少女ではなく、懐いて来た可愛い迷い猫ならば、里子に迎えることも吝かではないのだが。

    闇の鬼殺隊、宵発つ。鷺ノ宮
    「鬼滅の刃」(2016-20)の凄いところは鬼殺隊が無惨と上弦・下弦の鬼たちを滅ぼして完結したこと、「鬼のいない世界」 を実現させたことではないかと思う。宇宙を破滅しようとする幻魔大王軍と超能力者(エスパー)たちが戦う平井和正(原作)と石森章太郎のSF 「幻魔大戦」(1967)だって未完に終わっただったのだから。キリスト教世界では神と悪魔の戦いは世界の終わりまで永遠に続く。「ヨハネの黙示録16章」 に記されているハルマゲドン(最終戦争)は同時に世界の破滅でもある。世界の終末まで決着しないということは引き分け、若しくは相打ちということなのか。そもそも人類が滅亡してしまえば神も悪魔も存在意義を失う。鬼(和製悪魔)との戦いは人が勝利する。世界的観点から眺めれば局地線に勝っただけなのかもしれないがけれど。闇夜に紛れて竈門炭治郎たち鬼殺隊が出陣する。鷺ノ宮に現われた中弦の鬼の首を斬るために。

    水鏡に魅入り、通り抜け出す。リアル・アリスだけ塗り囮、意味に身が霞み
    白兎を追い駆けたアリスは森の中に迷い込んでしまう。小一時間ほど彷徨い、歩き疲れて座り込む。途方に暮れていると、陽光を浴びてキラキラ光る神秘的な泉が目の前に出現した。喉が渇いていたので水を飲むと、水面に自分の顔が映っていた。ナルシスのように魅入られたアリスは鏡を通り抜けたように水中に姿を消した。不思議なことに水中なのに、呼吸が出来る。海底人や人魚のように鰓呼吸しているのかもしれない。分身アリスは海月のように半透明で軽やかに泳ぐ。リアル・アリスは海の魔女が棲む「オクトパス・ガーデン」で下半身に蛸の炭を塗られると、スカンク草井にコールタールを塗られて黒タイツ姿となった電光みたいにマーメイドと化した。美しい歌声で海の男たちを誘惑して遭難させ、海中へ引き摺り込むセイレーンとなったのだ。囮の意味を知ったアリスはアンデルセンの人魚姫のように、泡になって消え入りたいと思った。躰が次第に霞んで透明化して行くと意識も薄れて、気がつくとボートに揺られながら、うたた寝していた自分を発見した。「水の国のアリス」 から。

    「立つな!」 とドナルド・ダック、犯人パクった。「盗るな!」 と怒鳴った
    「ブラジルの爆弾」カルメン・ミランダ(Carmen Miranda)の実妹アウロラ(Aurora)はドナルド・ダックと最初にキスしたディズニー女優である。「三人の騎士」(The Three Caballeros 1944)は実写と合成したアニメ映画。絵本から飛び出して来たブラジルの友人ホセ・カリオカがドナルドをバイーアへ誘う。絵本の中に入り込むと、若者たちが陽気にサンバを踊っていた。ドナルドはココナッツ菓子売りの娘(アウロラ)に一目惚れ。彼女に近づこうとすると突然、目の前に現われた少年がジャンプして、彼女が頭の上に載せているトレイからココナッツ菓子を盗んで逃げた。素速く追い駆けたドナルドは犯人を捕らえて、逃げられないように座らせる。現代ならば私人逮捕系ユーチューバーや野次馬に「撮るな!」と怒鳴るところだが、80年前はスマホどころかインターネットも存在しない。ドナルドは少年に 「盗るな!」 と言っただけだった。勇敢な行動と少年を気遣った正義感に感激したアウロラ(実写)がドナルド・ダック(アニメ)を抱擁する。一体どうやってキスしたかって?

    r y u c h e l l(りゅうちぇる)降られ涸れ折れ。彼ら震え地雨、百合
    良い天気なのに雨がパラパラと降り出した。これが戯へ(日照雨)なのかと思っていたら、急に一天俄かに掻き曇り、大粒の雨が落ちて来た。暗雲垂れ込み、遠雷の轟きと稲妻の光が不穏な気分に陥らせる。生暖かい風に靡かれ、激しい雨に襲われた。ゲリラ豪雨と思う間もなく、びしょ濡れになってしまった。慌てて近くにあった民家の軒下で雨宿りする。人は天候に左右される。陽光が降り注ぐ青空ならば気分も晴れ、暗鬱な曇り空ならば気分も塞ぐ。暖かければ外出して活発になり、寒ければ家の中に籠る。りゅうちぇる(比嘉龍二)の躰は潤い湿っているのに、心は涸れて折れている。こんな時は気分も落ち込んで、SNSで発せられる心ない誹謗・中傷がフラッシュバックして毒矢のように胸に刺さる。「ブス、死ね」 というメッセージには 「僕は可愛いし、生きます。そして、あなたも生きて」 と返信したのだけど。ふと向かいの家の花壇に目を移すと、百合の花が咲いていた。冷たい雨に打たれながらも健気に咲く花。もし僕が死んだら、墓前には白い百合を供えて欲しいな。

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     スニンクスなぞなぞ回文 #73

     △▽◎△こうよりえすろび◇☆⃞⃝ひわひ⃝⃞☆◇広末涼子
     △◎▽△

     回文作成:sknys

     ヒント:禁じられた色彩


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    Norman Fucking Rockwell!

    Norman Fucking Rockwell!

    • Artist: Lana Del Rey
    • Label: Polydor
    • Date: 2019/12/13
    • Media: Audio CD
    • Songs: Norman Fucking Rockwell / Mariners Apartment Complex / Venice Bitch / Fuck it I love youvDoin' Time / Love Song / Cinnamon Girl / How to disappear / California / The Next Best American Record / The Greatest / Bartender / Happiness is a Butterfly / Hope is a Dange...

    Did you know that there's a tunnel under Ocean Blvd

    Did you know that there's a tunnel under Ocean Blvd

    • Artis: Lana Del Rey
    • Label: Interscope Records
    • Date: 2023/03/24
    • Media: Audio CD
    • Songs: Did you know that there's a tunnel under Ocean Blvd / Swee / A&W / Judah Smith Interlude / Candy Necklace / Jon Batiste Interlude / Kintsugi / Fingertips / Paris, Texas / Grandfather please stand on the shoulders of my father while he's deep-sea fishing / Let The Light In ...

    たけこのぞう

    たけこのぞう

    • 著者:大濱 普美子
    • 出版社:国書刊行会
    • 発売日:2013/06/19
    • メディア:単行本
    • 目次:猫の木のある庭 / フラオ・ローゼンバウムの靴 / 盂蘭盆会 / 浴槽稀譚 / 水面 / たけこのぞう


    こんな世の中で生きていくしかないなら

    こんな世の中で生きていくしかないなら

    • 著者:りゅうちぇる
    • 出版社:朝日新聞出版
    • 発売日:2021/10/07
    • メディア:単行本
    • 目次:はじめに / 「自己肯定感」 なんて簡単に言うけどさ… / 「割り切り」 と 「共感力」 / 僕を成長させる / こんな世の中で生きていくしかないなら / おわりに

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