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Chico 2013
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固肥りで尻尾の短いシコちゃんも目が合うと挨拶に来る。躰を撫でても動じないけれど、尻尾に触るとニャンと鳴いて嫌がる(それでも止めずに弄んでいると振り向いて怒るのだ)。キャ ットウーマンのような黒いネコ・マスクを着けたような白黒カラーで、顎髭みたいに見える黒い部分がチャーム・ポイント。ファニー・フェイスだと思っていたが、結構イケメン顔に写っている。シコちゃんのように顔の上部と下部がマズルを中心にして左右対称に色分かれしている模様を「ハチワレ」...
#297
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Hanna 2013
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チェシャ猫のように笑う三毛ネコのロリちゃんと同じく、I袋駅前公園に棲息するネコたちは別れ際に魅惑のポーズでアピールすることがある。最初は挨拶に来るものの、その後は知らんぷりということも少なくなかったのに、今まで素っ気ない態度だったのに帰ろうとした途端、人懐っこいネコに豹変するのだ。ゴロニャンして綺麗なエメラルド色の目で誘惑するハンナちゃん。もっと遊んで欲しいのか、それとも躰を撫でて欲しいのだろうか?‥‥恐らくヒトには想像もつかないネコな...
#295
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Soran 2013
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身も凍る冬の日、白い雪が道端や屋根に積もっていても自分のテリトリ内を律儀にパトロールするソランちゃん。周囲にネコの気配はなくてもソランが外回りしている時は、猫語で呼びかければ必ず姿を現わす。今日も縁石や門柱に躰を擦り付けたり 、植え込みや雑草の葉っぱを食べたり、木肌や板塀で爪を研いだり、バイクや自転車のタイヤ(ゴム)の匂いを嗅いだり、一心不乱に毛繕いをしたり‥‥色々と忙しい。前後左右を見渡して異常がないかどうかチェックすることも怠らない。...
#293
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Mariya 2013
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近づくとビックリして家の中に隠れちゃう引っ込み思案のマリヤちゃん。それでも玄関ドアの隙間から外の様子を興味深そうに窺い、少し経つと何事もなかったように再び出て来る。好奇心旺盛で活溌なサイちゃんと好対照のマリヤさんですが、2匹の仲は良さそうだ。腰を屈めて写真を撮っていると肩や頭の上に乗って降りて来ない(見晴しが良いのだろうか?)ヤンチャなサイちゃんは兎も角、臆病なマリヤさんはリードで繋ぎ置かなくても逃げ出す心配はないのではないかと思う。顔...
#290
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Ichigo 2013
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久し振りに再会した三毛ネコ2重面相(顔の左右が黒と茶色に分かれているので、横顔が左右で別ネコに見える)のイチゴち ゃん。1年ほど前に会った時は体調が良くなさそうだったが、今は少し肥って元気そう。小さな駐車場にいたイチゴちゃんに猫語で呼びかけると、いつもと変わりなく近寄って来た。たまたま外にいた隣家の女性(スズちゃんの飼主)と少し話す。岩合さんの「世界ネコ歩き」(NHK BS プレミアム)を見ている ?‥‥と訊かれる。イチゴちゃんは人間たちのネコ話に...
#289
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Rolly 2013
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I袋水天宮神社の置き石の上でニッコリ微笑むネコちゃん。写真を撮っていた時は素っ気ない態度だったのに、帰ろうとした途端、こんな魅力的な表情をするんです。ロリちゃんだけでなく、甘えたように引っくり返ってゴロニャンするダイや寝転が って見つめるクリちゃんなど、まるで恋人との別れを惜しむような表情や態度で魅惑するネコたち。もっと一緒に遊んで欲しいという意思表示なのかもしれませんが、ロリちゃんはチェシ ャ猫のように意図的に笑っているわけではないでしょ...
#286
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Mai 2013
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ネコが空を見上げている時は形を変えて流れて行く白い雲や色彩が変化して行く美しい夕焼けではなく、鳥たちに関心があるからだろう。マイちゃんも空を飛ぶ鳩や電線に止まっている雀を見つめているはずである。小鳥たちが地上に舞い降りて来た時には姿勢を低く身構えた戦闘モードに入って獲物を狙うハンターに変身する。I袋駅前公園に暮らすネコたちは食生活に恵まれているので、可愛いマイちゃんも御覧の通り立派なメタボ体型になってしまった。ネコ族は人間の若い女性のよ...
#284
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Doris 2013
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青い綺麗な目はシャム猫の血を引いているのだろうか。ビックリ顔のドリスちゃん。I袋駅前公園の植え込みの陰に隠れて往来する人間や散歩中の犬などを注意深く観察している。食事の時間には姿を現わすものの、不用意に近寄ると逃げられてしまうので、シャッター・チャンスは少ない。もう少しズーム・レンズの倍率が高ければ遠くからでも撮れるのにと思わなくもないけれど、ネコに気づかれない「盗撮」は趣味ではないし、ネコ撮り用には3倍ズームくらいで充分だと思う。望遠...
#282
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Ray 2013
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2011年に亡くなったトミーちゃんの後釜として飼われているレイちゃんは人懐っこくて動作も機敏だ。いつも休むことなく動き回っているし、正面に座ってカメラを向けると必ず近づいてくるので、間合いを取るのに苦労する。それでも躰を撫でると気持ち良さそうに寝転んでゴロニャン状態になったりする。女飼主によると「決して私には躰を触らせない外面の良いネコ 」だという。周囲にネコの気配は感じられなくても猫語で呼びかければどこからともなく姿を現わす。三毛ネコ(マ...
#281
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Suzu 2013
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子ネコの頃から知っているチビ猫のスズちゃんは同じ体型のままで、何年経っても大きくならない(成長しても大きくならないネコ種なのだろうか)。警戒心の強い(小心者?)の性格も小さな躰に違わず変わらない。いつもならば仲良くなっても些細なことで、クルマやバイク、自転車、散歩中の犬などが目の前を通っただけで、家の中に駆け込んで隠れてしまうのに、この日は逃げる気配が全く感じられなかった。陽も翳って少し暗くなっていたが、民家や車庫の前で何枚か撮れた。リ...
#280
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Petit B 2013
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美形ネコのソンちゃんと同じ地域に棲んでいる黒ネコ。事情通の女住人が「8匹いる中の唯一の雌ネコなのよ」と説明してくれた。写真では逆に見えるかもしれないが、大きな黒ネコのニ ールとは対照的に小さなチビ黒である。ウィリアム・バロウズも『内なるネコ』(河出書房新社 1994)の中で書いているように、可愛さは大きさに反比例する。怖しい恐竜や怪獣だってトカゲやイグアナ並みに小さければ可愛いペットとして愛されるかもしれないし、等身大の「ゆるキャラ」だって戦...
#278
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Louise 2013
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ある商店街の赤い郵便ポストの上に1匹のネコが行儀良く座っていた。その周りに人集りが出来て、珍しそうにネコを眺めている。飼主の外国人青年がネコの話をしている。珍しいネコち ゃんのお披露目をしているというわけである。大道芸やネコ・サーカス団のように特別な芸をするわけではないけれど、目の前にいるだけで心和む。こんなチャンスは2度とないと意気込んでカメラを向けた。ネコの種類は聞き逃したが、シャミー系の長毛種らしい。来週、関西方面へ見合しに行くと言...
#277
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Marple 2013
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ローラ・グールドの『三毛猫の遺伝学』(翔泳社 1997)は動物保護センターから貰い受けた2匹の雄ネコ‥‥長毛種のマックスは黒ネコだったが、ジョージは三毛ネコだったことから始まる。図書館から遺伝学の本を借りたり、古書店でネコに関する資料を渉猟したり、最新の論文を読んだりして、「なぜ三毛ネコは雌は珍しいのか?」という疑問を解明する知的好奇心の旅に出る。日本人学者の論文(1956)を発見した彼女は日本の三毛ネコに興味を持ち、朝日新聞の記事「ニャンと...
#276
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Son 2013
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ネコ横町と呼ぶのに相応しい界隈にいた美形ネコさま。元美容院の看板ネコで、ソンちゃんという名前は高いところが好きだから。孫悟空のソンから採った(某携帯電話会社の社長ではない)と、事情通のオバさんが教えてくれる。やや面長の精悍な表情からは野生の輝きも感じられるが、気性は至って大人しい。人馴れしているようでも手で触れようとして少し躙り寄ると、ソンちゃんも少しだけ遠ざかって常に一定の間合いを保つ。この地域には飼いネコやノラも含めると8匹のネ...
#274
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Ron 2013
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長毛種のロンちゃんが空を見上げている。小鳥たちを見つけたのだろうか、それとも蝶々や羽虫だろうか?‥‥横顔を撮ったら背後の植え込みと相俟って、壁紙風の「ネコ・アート」にな ってしまった。可愛いネコを撮りたいだけなので、凝りまくったアート写真には興味はないけれど、たまたま撮れてしまうこともある。もしかしたらネコという存在そのものが生きるアートなのかもしれない。もう少し引いて周りの風景を入れた方が情緒溢れるネコ写真になるのにと思うこともある。し...
#272
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Dai 2013
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I袋駅前公園を訪れた人たちの多くはネコたちの体躯と毛並みの良さに驚く。とてもノラネコとは思えないらしい。I袋へ行 った際には公園にも立ち寄ることにしているので、顔馴染みにネコたちは挨拶しに来るようになった。水天宮神社の前にネコの姿がない時もあるけれど、暫くして埼京線沿いの植え込みの中から1匹現われると、どこからともなく後続のネコたちも次第に姿を現わす。ちょうど夕食事時なのかもしれない。公園にネコたちが出て来ると、今まで殺風景だった場所が一...
#270
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Aya 2013
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アヤちゃんの左耳は切りすぎではないかと危ぶまれるほどにカ ットされている。ノラネコの「耳先カット」は不妊・去勢手術済みの印として都会では認知されている。これ以上、地域ネコが増えないようにという動物ヴォランティアや自治体などによる処置なのだが、「耳先カット」されたネコたちばかりを目にしていると、近い将来には街中からノラネコたちの姿が消える日が訪れるのではないかと危惧してしまう。「耳先カット」と呼べば聞こえは良いけれど、動物の本能の1つである...
#266
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Pal 2013
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同じような顔立ち、柄模様のエルと良く似ているので2匹は兄弟姉妹かもしれない。長毛種のロンちゃんと一緒にいることも少なくないけれど、それほど2匹の仲は良くなさそうだ。パルのピンクの鼻筋が少し赤らんでいる。先日、遠くから来るネコ婆さんの姿を見つけるや否や2匹は駆け寄って行く。遊歩道のベンチの下にネコ婆さんがキャットフードや鳥のササミを置く(ロンはササミしか食べない)。ゴハンを食べるパルの両耳の後ろが赤剥けしていて痛々しい。この季節、ベンチの...
#264
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Bunny 2013
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中国拳法道場の玄関付近で見かけることの多いバニーちゃん。ゴロニャンするのが好きで良く寝転がっているけれど、近づくと身を翻して何事もなかったように逃げ去ってしまう。ネコがゴロニャンするのは、お腹を撫でて欲しいからではなかったのか。親愛の情の表われではなかったのか。男を誘惑しては逃げ去る魔性の女に似ていなくもない。故トミーさんやサビくんと同じ地域に暮らしているが、お互いに棲み分けは出来ているらしく一緒に馴れ合うことはない(トミーとサビの仲も...
#263
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Gon 2013
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路地でゴンちゃんを撮っているとクルマが入って来た。足許の覚束ないネコを道端に寄せようと右往左往していると、運転していた老人が家のネコだと言う。自宅の前に駐車して出て来た飼主曰く18歳の後期高齢ネコ‥‥前肢が不自由なのは怪我ではなく、加齢によるものらしい。最初に出会った頃のように近寄 って来て足に頭突きをしたりはしないけれど、毛並みを撫でて逃げ出したりはしない。ビャービャーという特徴的な鳴き声も健在である。しかし、老ネコだからなのか、なかなか...
#262
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歴史を変えた100匹の猫
- 著者:サム・ストール(Sam Stall)/ 戸嶋 芳美(訳)
- 出版社:創土社
- 発売日: 2008/10/02
- メディア:単行本
- 目次:ティブルス ある動物種を絶滅させた猫 / スノーボール 殺人犯を捕まえた猫 / マセク 闇の中で光りを放った猫 / ブラックベリー マンチカン族の女王 / F・D・C・ウィラード 物理学者になった猫 / サー・アイザック・ニュートンの猫 キャットドア誕生の秘密 / ティー ・シー 発作を予知した猫 / CC 世界初のクローン猫 / アコースティック・キティー CIA...の盗聴器にされた猫 / オールボール ゴリラと遊んだ猫 / シュレーディンガーの猫
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