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風太郎忍法帖 1 [b o o k s]



  • おれは10才からの風太郎ファンである。クリスマスの日に両親がおれをデパートに連れて行ってくれた。クリスマスプレゼントを買ってやるというので、おれは本のコーナーに連れて行ってくれと頼んだ。何千冊と並んでいる本の中から、おれは迷わずに『甲賀忍法帖』を指さして「この本がほしい」と言った。親は少し動揺した。それはこの本がエロティックな本ではないか、と心配したのである。それでもおれは「この本がほしい」と何度か言って、結局おれは『甲賀忍法帖』を手に入れた。当時は忍者もののブームで村山知義の『忍びのもの』を始め、たくさんの忍者本が出ていた。それを何の予備知識もないおれが迷わずなぜ『甲賀忍法帖』を選んだのか、それは今以て謎である。〔‥‥〕とにかく無茶苦茶な忍者ばかりが登場し、お互いに凄絶な殺し合いをするのだ。面白くない訳がない。おれは買って貰ったその日に2回読んだ。そして今までに18回読んでいる。こんな本は他にはない。
    中島 らも 「風太郎さんの食卓」

  • ロボット・アニメや特撮ヒーローものをTVで視ていた多くの子供たちは自らもアニメや実写版ドラマの主人公に変身して遊ぶものだが、かつては「忍者」という選択肢もあった。いわゆる「チャンバラ」とは一味異なる「忍びのもの」。ボール紙を切り抜いて作った手裏剣を飛ばしたり、マキビシを撒いたり‥‥しかし、『隠密剣士』(牧冬吉扮する伊賀忍者が弱くて、すぐ敵に捕まってしまうのだ!)を例外として、忍者たちはTVドラマよりも少年誌の中で跳梁跋扈していた。『サスケ』『ワタリ』『カムイ外伝』、その中でも『伊賀の影丸』の忍者同士のクールな忍法対決に魅せられたものだが、後に山田風太郎の「忍法帖シリーズ」を読んで驚いた。『影丸』は「忍法帖」から男女のエロティックな性愛・淫蕩と、殺し合いの凄惨・残虐性という「毒」を綺麗に抜き取った(山葵抜きの鮨や辛子抜きのオデンのように)、少年向きに翻案された児童マンガだったのだから。「忍者ブーム」とはマンガやアニメやTVドラマよりも小説や映画や劇画、忍者ごっこで遊んでいた当時の子供たちよりも上の世代のブームではなかったか。

  • □ 甲賀忍法帖(講談社 1998)山田 風太郎
  • 2009年は忍法帖シリーズ第1作「甲賀忍法帖」(1959)が上梓されてから50周年という記念すべき年である。発表から半世紀を経ても古びないどころか逆に耀きを増す「風太郎忍法帖」の魅力は一体どこにあるのだろうか。『甲賀忍法帖』の魅力は甲賀と伊賀の忍者各10人が秘術を尽くす死闘にある。慶長19年4月末、徳川家康は竹千代派と国千代派に別れた第三代将軍の相続争いを南光坊天海のアドヴァイスによって、甲賀・伊賀の忍者たちの闘いに委ねる。卍谷十人衆 ── 甲賀弾正、甲賀弦之介、地虫十兵衛、風待将監、霞刑部、如月左衛門、鵜殿丈助、室賀豹馬、陽炎、お胡夷。鍔隠れ十人衆 ── お幻、朧、夜叉丸、薬師寺天膳、小豆蝋斎、雨夜陣五郎、筑摩小四郎、蓑念鬼、蛍火、朱絹。「400余年の宿敵」 ‥‥甲賀伊賀お互いの宿怨を晴らす時がやって来たのだ。伊賀甲賀各10人の名前を記した2つの巻物を交換した両家の首領、お幻と弾正が、その場で相討ち果てる。2人の孫の弦之介と朧、「甲賀ロミオと伊賀ジュリエット」 は恋人同士という、とんでもない幕開け、趣向である。

    秘巻(人別帖)を携えて駿府から走り去る風待将監と夜叉丸。しかし夜叉丸の巻物は弾正によって掏摸取られていた。お幻が放った鷹が巻物を攫って行く。一早く秘巻を入手した伊賀鍔隠れの忍者たちは何も知らぬ朧と弦之介、鵜殿丈助の一行を伊賀の里へ招く一方で、将監を待ち伏せして、もう1つの巻物を奪い取る。忍者同士のトーナメント戦というストーリ以上に荒唐無稽なのが甲賀伊賀忍者20人の忍法‥‥鍛練して技を磨いた高等忍術というよりも特異体質から生じた超能力に近い。手足のない蛇腹で移動して口から槍の穂を吐く地虫十兵衛、粘着質の唾液を飛ばして敵の目鼻口を塞ぎ、蜘蛛の糸を張るの風待将監、全身がゴム鞠のように弾んで伸縮自在の鵜殿丈助、カメレオンのように「万物の形状と色彩」の中に姿を隠す霞刑部、泥で作った死仮面によって他人(の顔)に変身する如月左衛門、全身吸盤の躰で吸血して相手をミイラ化させてしまうお胡夷、欲情すると「死の息吹」を放つ陽炎。

    塩をかけるとナメクジのように躰が溶け出す雨夜陣五郎、全身に無数の関節があるかのように曲がりくねる小豆蝋斎、全身の毛穴から血飛沫の赤い霧を噴出する朱絹、生きている毛髪と全身にヤマアラシのような針の毛を持つ蓑念鬼、爬虫・虫類(蛇や蝶)を自由自在に操る蛍火、鎌鼬のような真空の旋風を口から吹き出す筑摩小四郎、心臓を突かれても勁動脈を切られても首を飛ばされても生き返る不死身の薬師寺天膳(「伊賀の影丸」に登場する宿敵・阿魔野邪鬼のオリジナル)‥‥。恋人同士の弦之介と朧は、それぞれ敵の術を跳ね返して己に反作用する「瞳術」と、相手の術を無効化する「破幻の術」という相対する究極の秘術を持 っているが、2人は「七夜盲」の秘薬によって7日7夜の間、盲人となってしまう。不死身の薬師寺天膳と変身忍者・如月左衛門の騙し合い。陽炎と朱絹のくノ一対決‥‥秘巻を抱いて家康の待つ駿府城へ赴くのは、果して甲賀か伊賀か?

  • □ 伊賀忍法帖(講談社 1999)山田 風太郎
  • 永禄5年春、茶室びらきに招かれた千宗易は名器「平蜘蛛の茶釜」を携えて松永弾正久秀の居城、信貴山城を訪れた。天守閣にいた2人の先客、柳生新左衛門と果心居士。「伊賀忍法帖」(1964)は戦国時代に現われた謎の幻術師、果心居士が背後で操る怪奇な物語である。主君三好長慶の子義興の妻、右京太夫に懸想した弾正に果心居士が「右京太夫さまをわがものにする法」を伝授する。7人の根来忍法僧と「淫石」‥‥根来僧が女を犯した際に流れ出る大量の愛液を釜で煮つめて作る「女人の愛液の結晶」。白雲母の剥離ような「淫石」の欠片を入れて煮た茶を飲んだ女性は「最初に眼の合った男に対して本心を失い、一匹の淫獣と化し果て」るという(錬金術師の賢者の石、一種の「惚れ薬」のようなものですね)。妖異玄怪な根来忍法僧7人衆 ── 風天坊、羅刹坊、金剛坊、空魔坊、水呪坊、虚空坊、破軍坊の常軌を逸した美女狩りが始まる。

    伊賀鍔隠れの忍者・笛吹城太郎は服部半蔵に命じられて堺へ行った時、傾城町乳守の里に迷い込み、遊女の篝火太夫と恋に落ちて駆け落ちする。1年間、吉野の山の中に籠って篝火に忍法を指南した城太郎。伊賀に帰る途中で、2人は運悪く美女狩り中の根来法師たちに出遭う。金剛坊の忍法「天扇弓」、水呪坊の「月水面」によって城太郎は倒され、虚空坊の「かくれ傘」によって篝火は攫われてしまう。囚われの身となった篝火は忍法「三日月剣」で自分の首を薙いで自害するが、羅刹坊の忍法「壊れ甕」という荒業で再生する。すなわち弾正の寵姫、漁火の首を斬り落として2人の頭部と胴体を挿げ替えたのだ。「篝火の首をもった女」 と「漁火の首をもった女」‥‥首と胴体を交換された2人の女の一方は正気を保持するが、他方は廃人となる。《篝火と漁火と、どこかに相通うものがあったのであろうか、あたかも近親相姦で悪血と悪血が重なったように、篝火の明敏、漁火の淫蕩、両者ここに合して ── 7人の忍法僧すら唖然たらしめるような大魔女が出現した》のである。

    「篝火の首をもった女」は「淫蕩、妖艶、邪悪の化身のような女」だった。一方、廃人と化した「漁火の首をもった女」は7人の法師に犯されて愛液を搾り尽くされるが、平蜘蛛の釜と「淫石」を盗んで信貴山城から逃走する。篝火を探して奈良の町を徘徊していた城太郎は半裸の白痴となって彷徨い歩いている「漁火の顔」と「篝火のからだ」を持った女と行き逢う。「漁火の首をもった女」(に宿った篝火の魂)は城太郎に、自ら死んだこと、死んだ後で7人の法師に犯されたこと、怖しい忍法を使う根来僧の 「壊れ甕」(大移植手術)によって漁火の首と胴体を挿げ替えられて甦生した「篝火の顔をもった女」は篝火とは別人であること、平蜘蛛の釜の中の白い石は女の心を蕩かす「淫石」であることを告げる。篝火の敵討ちを誓い、死せる狂女を抱いて慟哭する城太郎の前に7人の忍法僧が現われる。根来法師は三好義興と奥方が参拝中の東大寺大殿仏堂に火を放ち、その混乱に紛れて右京太夫を攫うという大暴挙に出るが、紅蓮の炎の中から右京太夫を救出したのは城太郎だった。城太郎は驚愕する!‥‥右京太夫は死んだ篝火に瓜二つだったのだから。

  • □ くノ一忍法帖(講談社 1999)山田 風太郎
  • 女たち(妊婦)と男たちの凄絶・妖艶な闘いを描く「くノ一忍法帖」(1961)。元和元年5月6日の深夜、大阪城に忍び込んだ服部源左衛門は真田幸村と5人の侍女たちの密談を耳にする。落城、御討死する前に、豊臣秀頼の子を侍女たちに身籠らせるという恐るべき姦計を‥‥。才蔵の投げたマキビシに縫い留められた手首を自ら斬り離して城から脱出した源左衛門は兄の半蔵に奇怪な事実を告げて落命した。大阪城から無事に救出された千姫は秀頼の胤を後世に残すことで祖父・徳川家康に復讐しようとしたのだ。秀頼の子を身籠ったという千姫の侍女たち‥‥お奈美、お瑶、お由比、お眉、お喬。驚倒した家康は伊賀者の頭領、服部半蔵に5人の侍女の誅戮を命じる。半蔵が召集した刺客の忍者「鍔隠れ5人衆」‥‥薄墨友康、雨巻一天斎、般若寺風伯、七斗捨兵衛、鼓隼人。真田くノ一と伊賀忍者のエロティックで抜き差しならぬ忍法合戦が始まった。 

    伊賀忍法 ── 催淫液を塗った微小な針を顔に吹いて欲情させた女の精を吸い、その女の姿形に変身する薄墨友康の忍法「くノ一化粧」。1度交わった女は「さかりのついた牝犬のように」発情して、2度目に交わると死ぬという雨巻一天斎の忍法「穴ひらき」と、女に浴びせた精が肌に沁み入って、犯されたと同じように悶え狂い一天斎の許へ戻って来る忍法「恋しぐれ」。もう1人の風伯を女の体内へ吹き入れことで、女が風伯の魂の照り返しを受ける般若寺風伯の忍法「日影月影」。影を斬って実体が斬られたという幻覚を相手に与え、心の影を弄び、現身を弄ばれているという幻覚を与える鼓隼人の忍法「百夜ぐるま」。自分の精液を全身に塗り込めて鞣し皮のような強靭な皮膚を作る七斗捨兵衛の忍法 「鞘おとこ」(肉鞘)と、膠のごとく粘稠化して馬の蹄さえ膠着させる忍法「人鳥黐」。

    信濃忍法 ── 決して消えない鮮血のダイイングメッセージを殺された相手の顔に残す忍法「月ノ輪」。貝のように固く閉じて死んでも男根を離さない忍法「天女貝」。普賢菩薩の木像を将棋の駒のように巧みに操り、男たちの眼だけに見える全裸の女体の雲(幻影)で姦淫させて死へ導く忍法「幻菩薩」。腹の中の胎児を他の女の子宮へ移す忍法「やどかり」。男の精と血を吸い取ってミイラ化させる忍法「筒涸らし」。片腕を掴んだ羅生門の鬼のように嬰児の手が陽根を握って放さない忍法「羅生門」(「羅生門の鬼」の故事を知らないと意味不明!)。股間から溢れ出した無数の白い泡が風に飛び、子宮の中の胎児のように男たちを包む(ヒエロニムス・ボスの〈快楽の園〉みたい)忍法「夢幻泡影」。剛力無双の大女(長曾我部盛親の後妻丸橋)も鎖鎌と分銅を振るって千姫とくノ一衆に助太刀する。風太郎先生の傑作フェミニズム小説です。

    伊賀と信濃、男と女の忍法は複雑に絡み合ってシュールな絵模様を描き出す。心ノ臓の音を聞き分ける風伯の特殊能力と「日影月影」を使った阿福(千代丸の乳母)の陰謀 ── お城直しの地鎮祭の巫女(9人の人柱)を徳川一門に仕える処女の中から選ぶという名目で侍女たちを差し出させ、千姫の侍女の心ノ臓の音を風伯に聞かせる。確かに千姫の侍女は「心ノ臓の音の2つもつ女」だった。「日影月影」で阿福の中に入った風伯は、お眉の「幻菩薩」に眩惑される。しかし、お眉は訝しむ‥‥「この阿福は女なのか、男なのか?」と。「やどかり」 で身軽になった彼女は阿福に化けて大奥から脱出する。何も知らない間に妊娠させられてしまった阿福は取り乱すが、胎児を置き去りにして逃走したお眉も後悔していた。「やどかり」 の秘技で、お瑶の胎児をお眉へ移す。内縛陣を破って半蔵屋敷に潜入したお瑶は風伯を「筒涸らし」で倒した後で、阿福の腹から胎児を回収する。男女の性の揺らぎと胎児移動の奇想天外なマジックである。

  • □ 柳生忍法帖 上(講談社 1999)山田 風太郎
  • 寛永19年春、会津の加藤式部少輔明成に反旗を翻して退転し、高野山へ入った元家老堀主水の一党(21人の僧)を江戸へ護送中、男子禁制の尼寺・東慶寺に押し入った会津七本槍衆は堀一族の尼僧たち23人を虐殺した。30人全員が殺されなかったのは東慶寺御住持天秀尼公の母、徳川千姫(天樹院)の一行が通りかかって、七本槍衆の暴挙を諌めたからである。江戸で無惨にも処刑された堀一党の21人。44の位牌。生き残った7人の女たち ── 堀主水の娘お千絵、真鍋小兵衛の娘さくら、多賀井又八郎の妻沙和、板倉不伝の娘お鳥、稲葉十三郎の妻お圭、金丸半作の女房お品、そして、お千絵さまの婢お笛。堀一族の妻や娘たちは残虐好色な会津七本槍衆と淫虐の魔王・明成に復讐を誓う。彼女たちの後ろ立てとなった千姫が鎌倉の尼寺へ呼び出した後見人と指南役は、江戸万松山東海寺住持宗彭沢庵禅師(将軍家光の師)と隻眼の天才剣士・柳生十兵衛三厳(柳生但馬守の嫡男)だった。

    素手と素足で東慶寺の山門を破った剛力無双の大男・鷲ノ巣廉助、2頭の馬をも串刺しにする槍使いの魔神・平賀孫兵衛、隻腕の剣鬼・漆戸虹七郎、3匹の獰猛な秋田犬を手足のように動かす具足丈之進、変通自在の皮鞭を操る司馬一眼房、くさり鎌と分銅の達人・大道寺鉄斎、女の髪で編んだ「霞網」を投げる美少年・香炉銀四郎‥‥会津七本槍衆の恐るべき武術には7人の女たちの素人剣法は通じない。柳生十兵衛が指南するのは剣法ではなく兵法・軍学である。「柳生忍法帖」(1964)は「忍法帖」にあらず。凄絶でニヒリスティックな忍者同士の死屍累々たる「忍法帖」ではなく、武術と兵法の闘いである。しかも、たとえ絶体絶命の窮地に陥っても十兵衛は死なないという歴史上の不文律があるので、安心して上下2巻に渡る読書を堪能出来る(ネタバレ覚悟で書くと、7人の女たちも死なない!)。その余裕から生まれるユーモアさえ読者は愉しめるのだ。

    鬼面を被った般若侠として正体を隠した十兵衛は敵を挑発撹乱して、7人の女たちに七本槍衆の留めを討たせる。7人中の4人を討ち果たした般若組は二手に別れて、江戸から会津若松へ逃げ帰る明成一行を前後から挟み込む。意気消沈した明成の慰みものとして攫われた本陣紙屋五郎右衛門の娘おとねを沢庵が救出。楽勝かと思われた仇討ち行脚だったが、敵地・会津で待ち構えていた七本槍衆の総帥、芦名銅伯(108歳)の幻法「夢山彦」によって事態は暗転する。三角壇、呪文、青銅の蓮華鉢の中で燃え上がる女の血潮。祭壇の上の鏡に南光坊天海の姿が映し出される。眠っている銅伯の夢の影像が祭壇の上の鏡に放射されているのだ。南光坊天海大僧正と芦名銅伯、兵太郎(兄)と法太郎(弟)は一心同体の双生児だった。「銅伯が死ねば‥‥僧正も死ぬ」 「僧正が死なぬ限り、銅伯も死なぬ」‥‥お互いに尻尾を呑み込んだウロボロスの輪のような奇々怪々な修法に沢庵も敗れ、不死身の魔人・銅伯の忍法「なまり胴」に十兵衛も降参、5人の女たちも囚われの身となってしまう。銅伯の娘おゆらが十兵衛を 「雪地獄」(女地獄)に突き落とす。危うし!‥‥十兵衛さまの運命は?

                        *
    • 講談社ノベルス版「山田風太郎傑作忍法帖」をテクストに使用しています^^

    • 忍法帖4タイトルの書名『‥‥忍法帖』を見出しにしました(2020-02-23)
                        *




    甲賀忍法帖 ── 山田風太郎忍法帖 1

    甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖 1

    • 著者:山田 風太郎
    • 出版社:講談社
    • 発売日:1998/12/15
    • メディア:文庫
    • 目次:大秘事 / 甲賀ロミオと伊賀ジュリエット / 破虫変 / 水遁 / 泥の死仮面 / 人肌地獄 / 忍法果し状 / 猫眼呪縛 / 血に染む霞 / 魅殺の陽炎 / 忍者不死鳥 / 破幻刻々 / 最後の勝敗


    伊賀忍法帖 ── 山田風太郎忍法帖 3

    伊賀忍法帖 山田風太郎忍法帖 3

    • 著者:山田 風太郎
    • 出版社:講談社
    • 発売日1999/01/15
    • メディア:文庫
    • 目次:戦国のメフィストフェレス / 淫石 / 伊賀めおと雛 / 忍法僧 / 無惨流れ星 / 死霊告知 / 一匹狼 / 行者頭巾 / 壊れ甕 / 大仏炎上 / 臈たき人 / 漁火 / 月は東に日は西に / 鐘が鳴るなり法隆寺 / 大仏供養 / 女郎蜘蛛 / かくれ傘 / 茶 / 火の鳥 / 柳生城楚歌 / 果...


    くノ一忍法帖 ── 山田風太郎忍法帖 5

    くノ一忍法帖 山田風太郎忍法帖 5

    • 著者:山田 風太郎
    • 出版社:講談社
    • 発売日:1999/03/15
    • メディア:文庫
    • 目次:忍法「くノ一化粧」/ 忍法「天女貝」/ 忍法「やどかり」/ 忍法「筒涸らし」/ 忍法「百夜ぐるま」/ 忍法「鞘おとこ」/ 忍法「人鳥黐」/ 忍法「羅生門」/ 忍法「夢幻泡影」


    柳生忍法帖 上 ── 山田風太郎忍法帖 9

    柳生忍法帖 上 山田風太郎忍法帖 9

    • 著者:山田 風太郎
    • 出版社:講談社
    • 発売日:1999/06/15
    • メディア:文庫
    • 目次:破戒門 / 堀主水一件 / 七凶槍 / 修羅の巷へ / 蛇ノ目は七つ / 籠 / 髯を生やした京人形 / 十兵衛先生 / まんじ飛び / 般若組 / 地獄の花嫁 / 水の墓場 / 晒す / 江戸土産 / 北帰行 / 僧正 / 女人袈裟


    柳生忍法帖 下 ── 山田風太郎忍法帖 10

    柳生忍法帖 下 山田風太郎忍法帖 10

    • 著者:山田 風太郎
    • 出版社:講談社
    • 発売日:1999/06/15
    • メディア:文庫
    • 目次:これより会津 / 銅伯夜がたり / 断橋 / 首合戦 / 沢庵手鞠唄 / 南船北馬 / 幻法「夢山彦」/ 沢庵敗れたりや / 孤剣般若侠 / 十兵衛見参 / 雪地獄 / 霞網 / 天道魔道 / 雲とへだつ

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    コメント 2

    つむじ

    こんにちわ。
    ぼくも忍者が好きで、日曜の朝だったかな「風のフジ丸」のために起きて、実はマンガも好きだったけど「忍者の雑学コーナー」みたいなのをより楽しみにしていました。手裏剣とかくさり鎌とか。

    山田風太郎は幕末・維新ものばかり読んでます。忍者ものは横尾忠則デザインのをたくさん持ってるけれど未読でした。面白そうだから読んでみます。

    しかし忍法帳の忍術、なんだかXメンのごときミュータントな感じもしますね〜。
    by つむじ (2009-08-06 10:16) 

    sknys

    つむじさん、コメントありがとう。
    そうそう、「風のフジ丸」を忘れていました。
    「忍者部隊月光」にも憧れたなぁ^^

    葦の上を毎日飛び越えるとジャンプ力が増すとか、
    暗い夜道は黒い部分が土で、白く光っている部分が水溜まりだとか
    ‥‥「忍者豆知識」が少年誌に載っていましたね。
    「仮面ライダー」や「戦隊シリーズ」などの特撮ヒーローも、
    元を辿れば「忍者もの」に行き着くのではないかしら?

    風太郎先生の「忍法帖」シリーズは中毒性が高くて、
    読み出すと止まりません。
    くノ一忍法「筒涸らし」に笑い、「やどかり」に驚き、「羅生門」に痺れて、
    「幻菩薩」に惑わされ、「夢幻泡影」で子宮へ還りました^^;
    ちなみに、今読んでいるのは『忍者月影抄』です。
    by sknys (2009-08-06 21:29) 

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