SSブログ

ネコ・ログ #1 [c a t a l o g]

123
456
789

♯1│アスカ│迷い猫 ── 迷い猫になっちゃった!
母親と幼い少女2人、1匹の猫が向かい側を歩いて来る。娘2人は纏わり付いて来る猫を構いたがっているけれど、母親は「家で飼っているでしょ」‥‥と叱りつけながら足早に去って行く。廃アパートの外階段に残された猫。車道を渡って近づくと、ニャーニャー鳴きながら擦り寄って来る、大きくて毛並みも綺麗な白茶猫。明らかに飼い猫‥‥迷い猫、それとも捨て猫?‥‥暫く遊んでいると、さっきの母娘がキャットフードを持って戻って来た。母親と暫し雑談。毛並みが綺麗なのはシャンプーしている(飼い猫)証拠だと言う。傍若無人な娘たちは母親に叩かれても馴れているのか、一向に怯む気配がない。昨年の夏、夕暮れ時にノン・フラッシュ接写撮影。良く視ると左右の睛の中に撮影者が映り込んでいるような気もする。黒いシルエット、中央に白く見えるのが愛機のデジカメ (Cyber-shot) ではないでしょうか?

♯2│チトラ│飼い猫 ── ヤンチャな年頃です
K図書館に隣接するS公園はノラ猫たちの「聖地」だった。ほぼ毎日、自転車で食料を運んで来る金髪オバさん(実はゲイだという噂!)もいるし、可愛がってくれる近所の住人も少なくない。子猫のチトラは近隣の女性が昼間公園に放しに来て、夜拾って帰る飼い猫(今は大きくなって連れて来れない)。ヤンチャ盛りで一時も休むことなく、風で揺れる木の葉、木の枝、昆虫‥‥動くものには何にでも反応して飛び掛かって行く。人間には少々警戒──初めて出逢った2年前の夏、夕暮れ時に1時間で4枚撮った(奇蹟的に4枚とも良く撮れている!)。逆光のフラッシュ撮影。石畳広場の周縁部の茂み‥‥1m位の高さの石垣の上に身を乗り出してドングリ眼を見開いている。右側の発光する蛍の群れのような光の粒子は木漏れ陽。「ビックリ猫ちゃん」と呼ばれている1枚である。

♯3│タッキー│捨て猫 ── ネコだから「猫背」なの!
T図書館周辺の裏路地には数匹の猫たちが棲息している。それらの多くは首輪をしている飼い猫だが、タッキーは捨て猫。元の飼主が引っ越して行く際に捨てられた、可愛いけれどノミだらけ‥‥と、近くの飲食店の女性が笑って話してくれた。図書館裏に屯していることもあって、ときどき猫好きの利用者が撫でて行ったりする。人懐っこい性格、緑色の目の美形トラ縞猫。人馴れしている猫は目が合うと直ぐに近寄ってスリスリするので、対象との適切な距離が取れずに却って撮り難い。2年前の春、振り向いた瞬間を中距離から撮影。最近見掛けないので新しい飼主と一緒に暮らしているのかも‥‥。まさに《“美形の捨て猫”ちゃんの「んっ ?! 」な顔に『猫に、こにゃニコニコね』です♪》 (© こにゃ)

♯4│ベベ│ノラ猫 ── S川緑地でゴロニャ?ン
S川緑地の細長いスペースに常時15匹くらいのノラ猫たちが暮らしている。親子、それとも兄弟姉妹なのだろうか?‥‥同じような柄の猫たちが数匹づつ絵合わせゲームのように見え隠れする。ベベは和猫の中にあって一際目立つ妖艶な肢体の洋ネコちゃん。蠱惑的なダークイエロー(山吹色)の目、ヌイグルミ猫みたいに触り心地の良いベージュ色の毛並み。遊歩道に面した石垣の上でゴロニャンするのが大好きで、時たま回転余って下に落っこちたりする(笑)。6月下旬の昼下がり、陽光が優しく降り注ぐ。右前脚の上部で柔らかく発光している部分は太陽光‥‥まるで、間接照明の「行灯」を抱え込んでいるヌイグルミや、光るインテリア・オブジェのように美しい。

♯5│イチゴ│飼い猫 ── あたしは怪猫2重面相?
顔面の左が黒、右が薄茶という、1匹で2度美味しい「怪猫2重面相」。この写真では判らないけれど、躰の方もパッチワークのように繋ぎ目が直線状の黒・白・茶の3色市松模様になっている。温和な性格で少々照れ屋さん。タッキーと同じ地域に暮らしています。アパートの住人が飼っている雌猫らしく、以前写真を撮っている時に「イチゴ」という名前を教えて貰った。図書館からの帰り道、驟雨に遭ってイチゴと一緒に民家の軒で雨宿り。外部給湯器の上(暖かいからね)に乗って、すっかり寛いだ状態。眠たそうな様子でしたが、気を惹いてフラッシュ撮影。かなり近くから接写しています。画像を拡大してみると、緑色の首輪(ベルト)に「HELLO KITTY」という白ヌキ・ロゴを確認出来るはず。

♯6│スズ│飼い猫 ── 外に出て来ちゃったけど‥‥
とりあえず外へ出て来ちゃったけれど、これからボクどうしようかな?‥‥という感じの仔猫です。前脚を揃えた伏せのポーズは、散歩中の犬が傍を横切ったり、ハトやスズメを狙っている時の臨戦体勢‥‥とても警戒しています。逃げられないギリギリの距離からズーム撮影。大きな耳と大きな目、両脚の白ソックス、濃ピンク色の首輪に付いている「金の鈴」が逆に仔猫の小ささを強調しています。灰黒縞の躰全体が周囲の色に溶け込んで、保護色の「カメレオン猫」のようにも見えなくもない。1年半以上前の写真なので、今はもう大きくなっていますが、まだ人間を警戒しているみたいで、カメラを向けると逃げられちゃう。

♯7│ミーナ│ノラ猫 ── ちょっとミーナは人見知り?
S公園に棲み着いていた人見知りの三毛猫。美しい毛並みの雌猫ですが人に触られるのは余り好きじゃないみたい。公園前にある民家の門柱の上で食べ物をお強請り──ちょうど台所の出窓に届く距離なのだ!──していたけれど、1年前に突然行方不明になってしまった。食物を与えていた民家の主婦も、毎日来ていたのに、ここ数日見掛けない‥‥と、心配そうに話す。その一方で、近所で元気に遊んでいたという情報もあり、どこかの家猫になった可能性も高い(全く無抵抗なので子供でも簡単に抱いてテイクアウト可能)。チトラの写真とは反対側の茂みに隠れていますが、くの字形に曲がった木枝が絶妙のアクセントになっている。このミーナだけで20枚以上撮っているので、今後機会があれば別の写真(今のところは1種1枚に限定)もUPしたいと思います。

♯8│ハッチ│外猫 ── 美女に撫でられてイイ気持ち
H通り商店会の地域猫でしょうか?‥‥黄色いクルマの停まってる個人駐車場の前でゴロゴロしているところを通り掛かった「彼女」が撫でています。ピアスにイヤリング、ネックレスやブレスレット、指輪などの貴金属や宝石類をジャラジャラと身に着けている若い女性を内心忸怩たる想いで長年眺めて来ましたが、写真で見ると装身具も結構良いものですね(君子猫変?)。ラヴェンダー色のタイル地、赤茶色の毛並み、銀色に光るブレスレット‥‥。この写真の主役は「猫」ではなく「手」(=指輪とブレスレット)です。ファニーフェイスな猫顔ショットも撮ったけれど、この写真を敢えて選びました。女性の方はモデル風容姿の「美人」ということにしておきましょう(笑)。

♯9│ポー│飼い猫 ── ボクの名前はポーと言います
ポー君は*美粧院のマスコット的存在の雄猫。両耳とシッポ、そして顔の中央部──鼻の右に墨汁を零したみたいな黒い染みがある──だけが黒い2トーン猫です。ちょうど『さすらいのジェニー』の最後に登場する「鼻の頭に黒い点がある」白黒猫、主人公のピーター少年が飼うことになるスマッジーにそっくりなので、この記事に合わせてUPしました。店内に入ると鏡の前に、この写真が飾ってあります。お客さん(女性)の撮ったポーくんの写真も4、5枚あって、その中の1枚が「日めくりカレンダー」に載ったのよ!‥‥と女主人が嬉しそうに、でも、こっちの方が可愛いのにと、少々不満げに別の写真を示します。以前は店を閉めると同時に外に出されていましたが、(昨年〜今年の冬が厳寒だったこともあって)今は1日中屋内にいるらしい。お店の前でフラッシュ撮影‥‥閉店後なのでレースのカーテンが引かれています。ポーがビックリしているのは目の前を車が通り過ぎたからでしょうか。

                    *

今までUPした記事のトップを飾った「9匹の猫たち」のプロフィールを紹介する「ネコ・カタログ」の第1弾です。今回は記事を書くよりもサムネイルとナンバー対応表を作成する方が大変でした(サムネイルをクリックすると掲載したネコ写真に、右下にあるナンバー表の数字をクリックすると該当紹介文にジャンプするように工夫。サムネイル画像はトリミング前のオリジナルを使用しています)。猫たちの名称は、飼い猫で「実名」の判っているネコ以外は「仮名」。性別も文中で雌・雄に言及している猫以外は不明‥‥。こういう邪心の無い、趣味丸出しのドキュメント記事は書いていて愉しいですね。久々に書く行為に歓びを感じました(いつもは苦心惨憺?)。「臨時増刊号」扱いで第2弾も準備中です。

                    *

  • 次回の主人公は「光るキツネ」君ですが、お気に入りのネコ写真をUPします

                    *



オトコのことはネコに訊け

オトコのことは猫に訊け

  • 著者:小手鞠 るい
  • 出版社:小学館
  • 発売日:2004/03/10
  • メディア:単行本
  • 目次:結婚するなら、猫好きな男 / 猫に学ぶコミュニケーション術 / 人はなぜ、猫に癒されるのか

タグ:cats catalog
コメント(7)  トラックバック(0) 

コメント 7

スゥ。

待っていた記事です。猫サン達の紹介はウレシイ。

>飼い猫で「実名」の判っているネコ以外は「仮名」

ということは、アスカ・タッキー・ベベ・ミーナ・ハッチがsknysサンの命名ですね?
博識なsknysサンのこと、名付けの由来も興味深いところ。
(ミーナだけは分かる気がしますが)

もしこの9匹で人気投票をするならチトラに1票。
どの子も可愛いけど仔猫の愛らしさには抵抗不能です。
アートワーク的にはハッチの写真が1番。本文にある

>写真の主役は「猫」ではなく「手」(=指輪とブレスレット)です。

に同意。最初はsknysサンが手の主かと思ってましたが…
やってやれないコトはなさそうだけど…肘関節逆折れしちゃうかぁ?
by スゥ。 (2006-04-26 09:57) 

ぶーけ

どのコもかわいいですね~♪それにしても、周りに猫さんがたくさんお住まいなのですね。家の周り、全然いないの。(知らないだけでしょうか?)
by ぶーけ (2006-04-26 10:04) 

こにゃ

わ~♪♪待ってました!楽しい~☆
ワタシも旅先で出会う猫達、必ず撮ってしまいます。
それは“奈良猫”だったり“Bali猫”だったり・・・。
そして呼ぶ時は「にゃこ~。にゃこ~。」(笑)
名前を付けるってイイですね。今度やってみよう。

以前テレビでやっていた『都会で暮す猫達』みたい。
色んな猫模様が垣間見れて嬉しい。
第2弾も楽しみです。ハイ^^
by こにゃ (2006-04-26 10:46) 

sknys

スゥ。さん、コメントありがとう。
辛口姐さんが〈ネコ・ログ〉を心待ちにしていたなんて、ちょっと意外。
「仮名」は撮影場所や猫の特徴から思いついた名前を適当に付けています。
凝った名前だと、後で猫写真を整理〜管理するのが面倒ですから(汗)。

女飼主は「ミーちゃん」と呼んでいましたが、
余りにも平凡なので「チトラ」と勝手に命名しました
(残りの3枚の生写真をお見せ出来ないのが残念!)。

「指輪とブレスレット」は性的フェティッシュ?‥‥ロラン・バルトも
《下着係りの女について、私を魅了するのは下着だ》と書いています。
by sknys (2006-04-26 21:48) 

sknys

ぶーけさん、コメント&nice! ありがとう。
都心〜地方に限らず、
住んでいる地域によって外猫の個体数に格差があるみたい。

Z司ヶ谷みたいに定期的にノラ猫を一掃しちゃうような地域では、
巻き添え喰わないように飼主は愛猫を絶対外に出さないし、
これ以上ノラが繁殖しないように、
外雌猫に避妊手術を施している自治体もあります。

外猫が1匹もいない清潔クリーンな環境か、
地域猫として近隣住人が責任を持って世話するか?‥‥
住民は二者択一を迫られています。
by sknys (2006-04-26 22:58) 

sknys

こにゃさん、コメント&nice! ありがとう。
「旅先で出会う猫達」は、本当に一期一会ですよね。
昨年の夏以降、S公園の猫たちが立て続けに失踪してしまってからは、
明日はいないかも‥‥という気持ちでシャッターを押しています。

その点、大事に飼われている家猫は安心ですが、
最近は外で遊ばせずに室内猫として育てる
飼主が増えているような気がします。

猫の名前は写真を整理〜管理する過程で、どうしても必要です
(「CAT ー LOG」にコメント付けられるようにしました!)。
猫と人が共存するナーゴ(Neargo)のような「猫町」があったらなぁ〜。
by sknys (2006-04-27 20:57) 

sknys

lapisさん、nice! ありがとう。
Cyber-shotで都会の猫たちを撮っています。
芸術性には欠けるけれど、可愛ければ良いじゃんというスタンスで‥‥。
iPhotoでトリミング&補正しています。
by sknys (2006-05-01 13:57) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0