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ネコと歩けば 3 [a r t]


  • 岩合光昭の世界ネコ歩き 2 © 2018 Iwago Mitsuaki


  • ▢ 写真展「岩合光昭の世界ネコ歩き 2」(日本橋三越本店)
  • 日本橋三越本店・新館1階の日本橋口に2体の「ネコ像」が鎮座している。触ってみたらブロンズ像ではなく、ハリボテ(張子のネコ?)だったが、遠目からは分からない。記念写真を撮っている人も少なくない。エントランス左側のカウンターに親子連れがいた。同時開催中の「ねこ・猫・ネコまつり」のスタンプラリー・スタート地点だった。新館1階、本館2、3、4、7階‥‥全6カ所(3階は2カ所)に設置されているスタンプを重ね捺しすると、写真展のポスターやチラシ、チケット、写真集の表紙などに使われているブラジル・リオのコパカパーナ・ビーチで寛ぐデブ猫シキンニョの多色版画風絵ハガキが完成するのだ。スタンプラリーは後回しにして、本館7階の会場へ向かう。今回は「自慢のネコ写真」とチケットを無料交換するサーヴィス(ネコ写真は会場外に貼り出される)は実施していなかったので、オフィシャルサイトで「ウェブ特典割引券」をプリントして持参した。

  • 日本橋三越の入り口には 「ライオン像」 がある。
    かっこいいなあ。
    ねこは、ライオン像に憧れていました。
    「いつかライオンさんみたいに、お客さまをお迎えするぞ!」
    そんな思いを胸に毎日ライオン像のもとに通い、
    ライオンさんとお話しして、ポーズを研究していました。
    そうしてついに、ねこの夢が叶う日がやってきました。
    ライオン像に憧れ続けたねこ。
    ライオン像のお許しが出て、
    「ねこ・猫・ネコまつり」 の期間中だけ、新館でお客さまを
    お迎えできることになりました。
    この時期だけの新館ネコ像。
    みなさま応援よろしくお願い致します。
    #三越ねこまつり 「ネコの夢」


  •                     *

    ニューヨーク、プリンスエドワード島、チリ、ペルー、リオデジャネイロ、イングランド、スコットランド、スペイン、アムステルダム、チェコ、モルドバ、バリ島、オーストラリア、スリランカ、アラブ首長国連邦、瀬戸内海‥‥世界16地域に暮らすネコたちの写真約170点を展示。今回は眉目麗しいネコちゃんが多いのか、会場内では「可愛い!」という黄色い声も挙っていた。NYブルックリンのピザ店の看板ネコ・ホワイトスライス、カナダ・プリンスエドワード島の白黒ネコ・ホーマー、リオ・コパカパーナ・ビーチのネコ・シキンニョ、スペイン・マドリードの書店の黒ネコ・プレタ、アムステルダムの青い目をしたインディゴ、モルドバ(キシナウ)の大柄な灰色ネコ・ティシャ、オーストラリア・メルボルン(ヤラバレ・ワイナリー)の長寿ネコ・チェロ、アラブ首長国連邦・アルアインの三毛ミンナークなど‥‥個性的なネコちゃんたちが集結。写真には撮影地と岩合さんのキャプション、ネコの名前と性別(オス・メス)も添えられている。

  • ▢ 岩合光昭の世界ネコ歩き 2(クレヴィス 2018)岩合 光昭
  • ニューヨーク・ブルックリンのピザ店の立て看板に股がるホワイトスライス、店の奥で自転車を営むカフェの看板ネコ・ランドシャーク、花屋さんのヘイゼル。マンハッタンのペントハウスでTVプロデューサと暮らすマックス、リードに繋がれてセントラルパークを女性と散歩するトラネコ。プリンスエドワード島の灯台をパトロールするホーマー、「赤毛のアン」の作者モンゴメリーの従姉妹の家で暮らすシーシー、黒ネコのボイボイ。ペルー・ティティカカ湖のトトラ(葦の葉)で作られた浮島で暮らすマリアノ。サクサイワマンのドロテーア、オリャンタイタンボのインカ時代の石造りの家で暮らすオッドアイ。チリ・バルパライソのブランカ、マイポ渓谷の白ネコ、サンティアゴの中央市場で暮らすシャキーラ、ベガ市場のタマゴ屋の看板ネコ、厩舎で暮らすルシア。リオデジャネイロ・コパカパーナ・ビーチのシキンニョ、カヴァキーニョ奏者の家で暮らすノエル。

    スペイン・カピレイラのシエラネバダ山脈の集落で屋根から塀へ大ジャンプするパパライオン、パトネス・デ・アリーバのティングルトン、アラルコンの羊たちを屋根から見下ろすアリ、マドリードの書店の看板ネコ・プレタ、家庭菜園の作業小屋のネットに横たわるファンピ。イングランド・コッツウォルズの双子クラウスとアリエッティ、窓辺に飛んで来たハミングバードを室内から見上げるパースニップ、民家の塀の前のマスタード、ホテルの看板ネコのピング。スコットランド・エディンバラのブラックネス城をパトロールするキッパー、スコティッシュ・ガーデンの庭師と暮らすフロド、スターリング博物館のオズワルド、グラスゴー郊外のベンガル種モーグリ。アムステルダム・ストンプウェイクの風車の前のボモル、ノルウェージャン・フォレストキャットのボー、レストランのミコ、アパートの中庭で憩う青い目のインディゴ、毎朝窓伝いにアパートの端までジャンプして主人を見送るヤッピー。

    チェコ・チェスキークルムロフのモルダウ川沿いの三毛、ホシンの人形劇の劇団兼工房で暮らすファンキー、プラハ郊外のヴルトボフスカー庭園で寛ぐペルラ、クルムロフ城の館長執務室のヤン・アントニーヌ・マリアンヌ(ブリティッシュ・ショートヘア)。モルドバ・キシナウのティシャ、チュナとムシャ姉妹、イザオラと母親マシカ、ドドン、クリコバのマックス。アラブ首長国連邦・アルアインの砂丘を散歩するミンナーク、ナツメヤシの林で寛ぐアビ。ドバイ・オールドスークの衣料店のピンキー、カラヤン。スリランカ・ヌワラエリヤのミスィ。オーストラリア・ヤラバレーの牧場で暮らすジョシー、農園をパトロールするワイナリーのチェロ、マリーバのコーヒー農園のフレッド、ミラミラのキットカット、ケアンズのヨットに乗るムッシーマウス。バリ島・ジャティルイのクニン、ウブドの仏像彫りの家のマニス。瀬戸内海・香川県佐柳島、男木島、愛媛県青島のネコたち‥‥可愛いネコちゃん満載の写真集ですが、目次のページ表記の多くが間違っているのは残念です。

                        *

  • ▢ 世界ネコさがし(クレヴィス 2018)岩合 光昭
  • 岩合さんの写真展で「ネコはどこにいるの?」と隣の女性に訊かれることがある。美しい風景の中に溶け込んでいるので、ネコを見つけられない人もいるのだ。ネコ版「ウォーリーをさがせ!」として1冊に纏めたら面白いのにと思っていたら、「世界ネコさがし」という大型写真集(A4判)になった。アメリカ・ニューオリンズ、ボスニア・ヘルツェコビナ、アメリカ・ニューヨーク、ミシシッピ、ハワイ、キューバ・ハバナ、チリ・バルパライン、ペルー・ティティカカ湖、クスコ、フランス・パリ、プロヴァンス、ベルギー・ブルージュ、チェコ・プラハ、クロアチア・カスタヴ、ブルガリア・ネセバル、イギリス・コッツウォルズ、スコットランド・ブラックネス、イタリア・アルベロベッロ、ローマ近郊、エルバ島、ギリシャ・サントリーニ島、マルタ・マルタ島、ポルトガル・ポルト、アロウカ‥‥。

    ‥‥オランダ・ストンプウェイク、ノルウェー・アルタ郊外、スペイン・カピレイラ、クエンカ、マドリード、トルコ・イスタンブール、タンザニア・ザンジバル、モロッコ・アイット・ベン・ハドゥ、アラブ首長国連邦・アルアイン、スリランカ、インドネシア・バリ島、香港、シンガポール、京都府、山梨県、青森県、徳島県‥‥扉1枚、見開き54枚の写真の中にネコが隠れている。「ネコを探している時は何を見てもネコに見えます。空に浮ぶ雲はもちろん、道端に置かれたゴミ袋さえも」‥‥米ミシシッピ川沿いの小さな町で、折りたたみのコウモリ傘を黒ネコと見間違えたエピソードを「あとがき」で披露している。「こんなことは日常茶飯事。ネコ愛はかなり重症だと、自負しております‥‥」。写真集の中だけではなく、街に出てネコを探そう。ちなみに本体定価はニャンニャンニャンニャン(¥2,222)。

  • ▢ ねことはな(クレヴィス 2018)岩合 光昭
  • 「まえがき」で「もしかして、ネコはわかっているのではと思うことがあるのです。決して華美ではない毛模様が、花と共にあると美しい色彩となることを」と岩合さんは語っているけれど、「ネコと花」のコラボレーションは難しい。色とりどりの綺麗な花々とネコの写真を撮りたいと思っても、気儘なネコは要望に応えてくれない。日本各地32カ所。京都市、神戸市、青森県板柳町・弘前市・下北半島、熊本県山都町・薩摩川内市、栃木県佐野市、石川県能登市、新潟県関川村・佐渡市、香川県佐柳市、神奈川県真鶴半島、松江市、大分県竹田市、宮城県田代島、沖縄県竹富島、北海道積丹半島・ニセコ町・室蘭市、広島県宮島・尾道市‥‥。四季(春・夏・秋・冬)に咲く花々。しだれ桜、桜(染井吉野)、カラー、林檎の落花、セイヨウタンポポ、桜の落花、梅、ラッパ水仙、庭梅、紫蘭、オオキバナカタバミ、水仙、アルストロメリア、コバノランタナ、林檎、フランスギク、ノースポール、ペラペラヨメナ、ヒルザキツキミソウ、芝桜‥‥とネコたちの華やかな饗宴。

  • ▢ ネコおやぶん(辰巳出版 2018)岩合 光昭
  • 《ネコおやぶん‥‥ネコに「おやぶん」は存在するのでしょうか。ネコはイヌとは違い、基本的に群れで暮らさない動物だと言われてます。群れなければ、規律も命令もいらず、リーダーの存在もありません。従う必要がないネコは自由に伸び伸びと、持って生まれた気質のまま生きています》‥‥「ネコおやぶん」という命名は怖そうな強面顔、堂々とした体躯、態度の太々しいの雄ネコをイメージさせるが、必ずしもオスとは限らないらしい。群れることなく単独で行動するネコなのに、まるで「子分」のようなネコたち周りに従えていたりするという。ハマの親分、食いしんぼう親分、こわもて親分、心やさしき大親分、太っ腹親分、あらくれ親分、グータラ親分、名物親分、孤高の親分、ひょうきん親分、北の親分‥‥岩合さん好みの大きな顔の親分たちが「組長サミット」のように世界各地から集結。コパカパーナ・ビーチのシキンニョ、コルレオーネのドメニコ、大巨漢の風太君、アヤソフィア博物館のグリ、スミス美術館&博物館のオズワルドなども参加しています。

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    「世界ネコ歩き 2」は人気TV番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」(NHK BSプレミアム)と連動した写真展。「ねこ歩き」(2013)、「世界ネコ歩き」(2015)に続くシリーズ第3弾である。街中、島、海辺、野原、風車、砂漠‥‥世界各地で暮らすネコたちが美しい風景の中に溶け込む。『世界ネコさがし』(2018)の写真も数点紛れ込んでいた。岩合さんが解説するヴィデオ・ブースは設けられていなかったが、出口手前には立体ポップと一緒に記念写真が撮れるコーナーが設置されていた。開催中の祝日(3・4日)と土・日(12・13日)にはトークショーとサイン会(各日2回)も行なわれた。会場内でネコたちを眺めていると、「ねこ・猫・ネコまつり」(物販コーナー)で臨時のサイン会が始まった。整理券なしで岩合さんにサインして貰えるので、たまたま図録や写真集を購入した人たちは超ラッキー・クロエ(Lucky Chloe)だったのではないかしら?

                        *
    • 〈ネコと歩けば〉〈ネコと歩けば 2〉の続々編です^^

    • 写真は日本橋三越本店新館前の「ネコ像」、本館7階会場内の立体ポップ「岩合光昭の世界ネコ歩き 2」、本館2階ライトウエル(東側)の「ねこ・猫・ネコまつり」

    • 写真集「岩合光昭の世界ネコ歩き 2」を追記しました(2018-05-27)

    • IWAGO'S BOOK 4「ねことはな」(クレヴィス)を追記しました(2018-09-07)

    • 「ネコおやぶん」(辰巳出版)を追記しました(2018-09-20)

    • トップ画像(ネコ像、立体ポップなど)をランダム表示にしました(2020-01-24)
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    写真展 岩合光昭の世界ネコ歩き 2

    写真展 岩合光昭の世界ネコ歩き 2

    • 会場:日本橋三越
    • 会期:2018/05/02~14
    • メディア:写真
    • 構成:ニューヨーク / プリンスエドワード / ペルー / チリ / ブラジル / スペイン / イングランド / スコットランド / オランダ / チェコ / モルドバ / UAE / スリランカ / オーストラリア / バリ / 瀬戸内(以上16地域)


    岩合光昭の世界ネコ歩き 2

    岩合光昭の世界ネコ歩き 2

    • 著者:岩合 光昭
    • 出版社:クレヴィス
    • 発売日:2018/04/27
    • メディア:単行本(ソフトカバー)
    • 目次:ニューヨーク / プリンスエドワード島 / ペルー / チリ / リオデジャネイロ / スペイン / イングランド / スコットランド / アムステルダム / チェコ / モルドバ / アラブ首長国連邦 / スリランカ / オーストラリア / バリ島 / 瀬戸内海 / あとがき


    岩合光昭の世界ネコさがし

    岩合光昭の世界ネコさがし

    • 著者:岩合 光昭
    • 出版社:クレヴィス
    • 発売日:2018/03/30
    • メディア:大型本
    • 内容紹介:世界各地でネコさがし 街のこんなところに、あんなところにネコがいる。 各地の印象的な風景の中にネコを探しながら、 自由に、心地よい場所でくつろぐネコたちの写真を集めてみました。 さあ、あなたは何匹のネコをさがせるでしょうか


    ねことはな(IWAGO'S BOOK 4)

    ねことはな(IWAGO'S BOOK 4)

    • 著者:岩合 光昭
    • 出版社:クレヴィス
    • 発売日:2018/05/28
    • メディア:単行本
    • 内容:動物写真家・岩合光昭は、ネコを撮りはじめた40年以上も前から、花とともにいるネコを数多く撮影してきました。花の中でうたたねをするネコ、花の中にひっそりと佇むネコ、花をパクッと食べるネコ‥‥。ネコと花は風が苦手と言い、日当たりの良い場所を好むからこそ、一緒にいることが普通なのかもしれません


    ネコおやぶん

    ネコおやぶん

    • 著者:岩合 光昭
    • 出版社:辰巳出版
    • 発売日:2018/05/26
    • メディア:大型本
    • 目次:ハマの親分 / 食いしんぼう親分 / こわもて親分 / 心やさしき大親分 / 太っ腹親分 / あらくれ親分 / グータラ親分 / 名物親分 / 孤高の親分 / ひょうきん親分 / 北の親分 / ネコおやぶん

    タグ:iwago art cats
    コメント(2) 

    コメント 2

    モバサム41

    あれっ、また被ったぞ(笑)
    手を触れないでくださいと書いてあったので、触れてみたらプニュッとした感触でした
    ポリウレタン製?
    by モバサム41 (2018-05-21 21:09) 

    sknys

    またネコ被りしましたか^^
    発砲スチロールみたいな感触だった。
    「ライオン像」が「ネコ像」に変身したと思い込んでいたので、
    こっそり記事の一部を修正しました^^;
    by sknys (2018-05-22 01:56) 

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