スニーズ・コメンツ #76 [c o m m e n t s]
ソニア・フェルナンデス=ビダル 『3つの鍵の扉』
by sknys (2024-09-03 12:07:56)
レメディオス・ヴァロは新宿・伊勢丹美術館(1999)で観ました。僅か16日間の開催でしたが、今でも強く印象に残っています。「フリーダ・カーロとその時代」(Bunkamura ザ・ミュージアム 2003)にも数点出展されていました。
by sknys (2024-09-25 22:22)
『百年の孤独』(新潮社 2024)が新宿の書店(紀伊國屋書店?)で3000冊売れたとか、B**区立図書館の予約待ちが300人とか、もの凄いことになっています。単行本(1999)や全集版(2006)も出版されているのに。「この世には不思議なことなど何もないのだよ、S**君」 と京極堂に諭されそうですが、関西方面でも売れまくっているのかしら?
フーベル(Rubel)の3rdアルバムも1年以上遅れてCD化しました。ドラ・モレレンバウム(Dora Morelenbaum)がコーラスで参加しているだけでなく、アカペラで1曲歌っています。彼女の1stソロ・アルバム《Pique》(Mr Bongo 2024)が来週(10/18)リリースされるようなので、今から愉しみです(註:10/23にアルバムを購入しました)。
by sknys (2024-10-04 12:01)
また、今回の 「H.V.映画情報係」(7/22掲載)には さっそくご応募いただき、ありがとうございました。
抽選の結果、あなたが当選されましたので、賞品の バウスシアター招待券をお贈りいたします。
朝日新聞東京本社広告局 昭和60年8月5日
渋谷タワレコで買ったプリンスのLP《Purple Rain》が初回盤のパープルではなく、黒だったのは残念でした。トーキング・ヘッズの映画 「Stop Making Sense」 は吉祥寺バウスシアターで観ました。『サイボーグ009 トリビュート』(河出書房新社 2024)という 「ナイン・ストーリーズ」 を読んでいたら、ジェット(002)が 「レーガン大統領のそっくりさんとチェルネンコ書記長のそっくりさんが、高価なスーツを着たまま泥レスリングする」 MVをTVで見る場面が出て来ました。FGTH(Frankie Goes To Hollywood)の〈Two Tribes〉(1984)じゃん。1984年といえば村上春樹の『1Q84』ではなく、ジョージ・オーウェルの『一九八四年』でしょうか。2024年のノーベル文学賞は解説を書いたトマス・ピンチョンに受賞して欲しいけれど、意外にも金井美恵子だったりして?(註:2024年度ノーベル文学賞作家は韓国のハン・ガン氏でした)
by sknys (2024-10-06 12:21)
by sknys (2024-10-18 21:55)
by sknys (2024-10-21 21:41)
忠岡柊太(私)が女装のゲイなのは分かるけれど、小鳥遊練無や葛形くんとは人種が違うらしい。選考委員の荒川洋治は 「この作品を鑑賞する気力はない」 と困惑しています。
金井美恵子が 「愛の生活」(1968)で太宰治賞次席になった時、選考委員の言葉を思い出しました。夷斎先生は何と言ったんだっけ?
Cindy Leeの《Diamond Jubilee》がフィジカル・リリース(2025・2・21)されるのは嬉しい。年間ベスト・アルバム(2024)に選べないのは残念ですが。Deux Filles(Simon Fisher Turner & Colin Lloyd Tucker)、Lovely Little Girls(Gregory Jacobsen)、Sophie(Sophie Xeon)など、文学よりも音楽の方が直截的で心に響いたりして。
by sknys (2024-10-25 20:29)
山口 果林 「安部公房とわたし」 の真実
女性週刊誌的には山口果林さんでしょうが、新潮社のPR誌 「波」 に連載されていたエッセイ 「周辺飛行」の中で、田中邦衛の演技を大絶賛していたことを憶えています。今年文庫化された『飛ぶ男』と『死に急ぐ鯨たち・もぐら日記』を読みました。「飛ぶ男」 はスプーン曲げの少年マリ・ジャンプ(腹違いの弟?)、「さまざまな父」 の父親は透明人間になったりしますが、未完なのが残念! 「もぐら日記」 は 「予想していた以上に難解な内容」 と著者自ら述べています。初めてワープロで書いた日本人作家らしく、エッセイやインタヴューは40年近く経 っても全く古びません。
by sknys (2024-11-04 14:01)
この度、2025年3月31日(月)12時をもちましてSSブログをサービス終了させていただくこととなりました。
ご利用の皆様にはご不便をおかけすることとなり誠に申し訳ございません。また、長年のご愛顧に深く感謝申し上げます。
SSブログサービス終了のお知らせ
つこんぽさんの予想通り、SSブログも2025年3月31日に終了するそうです。ブログからSNSへという時勢の潮流(安易な方へ流れる)は仕方がないと思いますが、英紙ガーディアンがX(旧ツイッタ)から撤退、WordPressも不穏な空気と、ネットも昨今の現実世界を反映するように、きな臭くなって来ました。
気懸かりなのはSeesaaブログへの移行がスムースに行われるのかどうか? 泥縄式にカスタマイズ(CSS)しているので心配です。
by sknys (2024-11-16 16:55)
夏目 漱石『吾輩ハ猫デアル』
一人称視点の小説は客観描写が出来ません。苦沙弥先生の心理描写が可能なのは 「吾輩」 にテレパシーがあるから。森茉莉の 「黒猫ジュリエットの話」 では《魔利の外出先の出来事も書くので、千里眼の猫かと怪しむ人もあるかも知れないが、魔利は、その日その日の出来事、又彼女の心にあることは殆ど独り言で喋りちらす癖を持っている》という設定〔‥‥〕。
グウェン・クーパーの『幸せは見えないけれど』(早川書房 2010)は盲目の黒猫ホーマーを飼うことになった女性による感涙ノンフィクション。ナタリー・セメニークの『魅惑の黒猫』(グラフィック社 2015)はシャ・ノワール(Chat Noir)の魅力を丸ごと詰め込んだ大型本で、造本・装幀も黒ネコのように全身黒ずくめ。黒猫モモちゃんがオバケを退治するミニ・ゲーム 「Halloween 2024」 は難易度高し!‥‥愛しのソランちゃん(RIP)
by sknys (2024-11-18 21:23)
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ブログ記事に付けた「外コメント」を纏めてみたら結構面白いかも?‥‥というアイディアから生まれた再録シリーズの第76集です。コメントは原則としてオリジナルのまま時系列順に転載。事実誤認(誤記)や誤字・脱字、改行の無効化、句読点や記号・顔文字の有無などを精査。内容の分かり難いコメントには補足説明(註)をして、コメントした元記事にリンクしました。過去3ヵ月間(2024・9・1~11・30)に書いたものの中から、第三者がコメントだけ読んでも面白いものを中心にセレクトしています。Dora Morelenbaumの1stアルバムをプロデュースしたのはAna Frango Elétrico。「ゼロゼロ・ナイン・ストーリーズ」 はジルベルト・ジルみたいな老ピュンマ(008)が宇宙遊泳する第8話 「海はどこにでも」 が白眉。映画 「Stop Making Sense」(1984)が日本で初公開されたのは1985年です(書留の消印は 「日本橋 60.8.6 12-18」)。バナーは34歳で急逝したソフィー(Sophie Xeon)の誕生日(38歳)を祝う 「Google Doodles」(Sep 17, 2024) から借用しました。
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- 著者:ソニア・フェルナンデス=ビダル(Sonia Fernández-Vidal)/ 轟 志津香(訳)
- 出版社:晶文社
- 発売日:2013/11/04
- メディア:単行本
- 目次:謎のメッセージ / 3つの鍵の家 / 物質と反物質 / トンネルの術 / 量子界の妖精 / 相対時間工房 / 双子 / 標準模型 / テレポーテーション / 量子知能センター / スーパーポジシ ョン / ゼン・オー師匠 / シュレディンガーの猫 / ボス・ヒッグス / 宇宙最強の吸血鬼 / 量子界のクリプテックス / 迷宮 / 迷宮の入口 / 真実の道 / 3つの道 / シャンブラ / 最優秀...
- 著者:辻 真先 / 斜線堂 有紀 / 高野 史緒 / 酉島 伝法 / 池澤 春菜 / 長谷 敏司 / 斧田 小夜 / 藤井 太洋 / 円城 塔
- 出版社:河出書房新社
- 発売日:2024/07/08
- メディア:文庫(河出文庫 い 42-2)
- 目次:序 / 平和の戦士は死なず / アプローズ、アプローズ / 孤独な耳 / 八つの部屋 / アルテミス・コーリング / wash / 食火炭 / 海はどこにでも / クーブラ・カーン / 編集後記
- Artist: Dora Morelenbaum
- Label: Mr Bongo
- Date: 2024/10/18
- Media: Audio CD
- Songs: Não Vou Te Esquecer / Venha Comigo / Sim, Não / Essa Confusão / A Melhor Saída / Caco / VW Blue / Petrico / Pique / Talvez (As Canções) / Nem te procurar
Stop Making Sense(Deluxe Edition)
- Artist: Talking Heads
- Label: Rhino
- Date: 2024/07/26
- Media: 2CD+Blu-ray
- Songs: Psycho Killer / Heaven / Thank You for Sending Me An Angel / Found A Job / Slippery People / Cities / Burning Down The House / Life During Wartime / Making Flippy Floppy / Swamp / What A Day That Was / This Must Be The Place (Naive Melody) / Once In A Lifetime / ...
- Artist: Talking Heads
- Maker: Gaga
- Date: 2024/08/02
- Media: Blu-ray
- Songs: Psycho Killer / Heaven / Thank You For Sending Me An Angel / Found A Job / Slippery People / Cities / Burning Down The House / Life During Wartime / Making Flippy Floppy / Swamp / What A Day That Was / This Must Be The Place (Naive Melody) / Once In A Lifetime / Big Business / I Zimbra / Geniu...s Of Love / Girlfriend Is Better / Take Me To the River / Crosseyed And Painless
- Artist: Bob Dylan
- Label: Sony
- Date: 2004/06/01
- Media: Audio CD
- Songs: Hurricane / Isis / IMozambique / IOne More Cup Of Coffee (Valley Below) / IOh, Sister / IJoey / IRomance in Durango / IBlack Diamond Bay / ISara
- 著者:安部 公房
- 出版社:新潮社
- 発売日:2005/05/01
- メディア:文庫(新潮文庫)
- 内容:ダンボール箱を頭からすっぽりとかぶり、都市を彷徨する箱男は、覗き窓から何を見つめるのだろう。一切の帰属を捨て去り、存在証明を放棄することで彼が求め、そして得たものは? 贋箱男との錯綜した関係、看護婦との絶望的な愛。輝かしいイメージの連鎖と目まぐるしく転換する場面(シーン)。読者を幻惑する幾つものトリックを仕掛けながら記述さ...
- 著者:安部 公房
- 出版社:新潮社
- 発売日:2024/08/28
- メディア:文庫(新潮文庫 あ 4-23)
- 目次:なぜ書くか‥‥ / シャーマンは祖国を歌う / 死に急ぐ鯨たち / 右脳閉塞症候群 / そっくり人形 / サクラは異端審問官の紋章 / タバコをやめる方法 / テヘランのドストイエフスキー / 錨なき方舟の時代 / 子午線上の綱渡り / 破滅と再生 1 / 破滅と再生 2 / 地球儀に住むガルシア・マルケス / 「明日の新聞」 を読む / 核シェルターの中の展覧会 / もぐら日記...
- 出版社:筑摩書房
- 発売日:2024/06/21
- メディア:単行本(ソフトカヴァ)
- 目次:『太宰治賞2024』について / 第四十回太宰治賞予選通過作品 / 第四十回太宰治賞発表 / 選評 荒川洋治 / 奥泉光 / 中島京子 / 津村記久子 / 受賞の言葉 市街地ギャオ / 第四十回太宰治賞受賞作 「メメントラブドール」 市街地ギャオ / 第四十回太宰治賞最終候補作 「フ ォルムレス・ヒール」 蒼生行 / 「アニサキスと何処迄も高い月」敏伊佑季 / 「堆積するもの」 村上岳 / 太宰治賞受賞者一覧 / 第四十一回太宰治賞作品募集
2024-12-01 00:03
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