LO STATO NATURALE (Philips 1991) Rossana Casale
SON (Domino 2006) Juana Molina
SEGUNDO (Blabla 2000) Juana Molina
TAMING THE TIGER (Reprise 1998) Joni Mitchell
NACHTMAHR (Philips 1998) Meret Becker
VEGETAL (Barclay 2006) Emilie Simon
EMILIE SIMON (Barclay 2003) Emilie Simon
GOURMANDISES (Requiem 2000) Alizee
AVANT QUE L'OMBRE... (Polydor 2005) Mylene Farmer
ANAMORPHOSEE (Polydor 1995) Mylene Farmer
THE HOUNDS OF LOVE (EMI 1985) Kate Bush
FEELS (Fat Cat 2005) Animal Collective
SUNG TONGS (Fat Cat 2004) Animal Collective
FELT MOUNTAIN (Mute 2000) Goldfrapp
ENGLISH SETTLEMENT (Virgin 1982) XTC
CORRER (Union De Musicos 2005) Florencia Ruiz
CUERPO (Union De Musicos 2003) Florencia Ruiz
ILLINOISE (Asthmatic Kitty 2005) Sufjan Stevens
? (Tigersushi 2005) Sir Alice
これが有名なロッサーナ嬢の水中ヌード・カヴァ(18禁)です。イタリアのKate Bush(より可愛いかも?)が脱アイドル歌手宣言。可愛いアイドル+ロリ・ヴォイス+全裸という究極の3点セットは最強アイテム。ワールド・ミュージック的なアプローチは今聴いても色褪せません。宮沢りえの『Santa Fe』(1991)と日・伊アイドルのオール・ヌード対決でしょうか。CDショップの中古棚で見つけたら即ゲットしましょう #20
アルゼンチン音響派の歌姫ファナ・モリーナの4thアルバム 。1st《Rara》, 2nd《Segundo》、3rd《3 cosas》は地元のインディ・レーベルだったが、《Son》は英Dominoから欧米同時にリリースされた。初のセルフ・プロデュース作品は白昼夢のような儚い揺らぎに包まれている。顔を暈したメルヘン風のイラスト少女はダリやデルヴォーなど、シュルレアリスム絵画に登場するミステリアスな金髪少女を想わせなくもない #19
ヴァージン・メガストア新宿で金髪カヴァに一目惚れ。「ジャケ買い」 はスリリングで愉しい。このアルバムで「アルゼンチン音響派の歌姫」という称号を得る。デビュー・アルバムは倉多江美の自画像みたいにデフォルメされたギャグマンガ顔、2ndは金髪に覆われた横顔、3rdは鼻高高慢女のシルエット、4thはメルヘン風のイラスト少女、5thは左右対象鏡像娘、6thはへのへのもへじ?‥‥なかなか素顔を見せたがらない人ですね #18
《虎を飼い馴らす》というアルバム・タイトル通り、トラ猫を抱くジョニ・ミッチェルの自画像カヴァ、歌詞ブックレットにベージュの猫を描いた絵が1点、裏ジャケに洋箪笥の上で威嚇ポーズする猫の写真、インナートレイに見返り茶猫(同じ絵柄がCD盤面にカラープリントされている)というように、愛猫家には嬉しい悲鳴の猫まみれ、猫づくしアルバム。猫ジャケ・シリーズ 1〈猫のスリスリ〉の中で詳しく紹介しています #17
「22曲79分34秒」‥‥CDを入れ間違えたのか、CDプレーヤが壊れたのかと思っちゃった。初回盤CD(PURE CDD010)は全曲のデモが入っていたのだ(LPは2枚組なので外観から気づくけれど、CDは1枚なので聴くまで分からない)。4トラック・レコーダに録音されたデモ・ヴァージョンを聴けば、PJHの音楽が既に完成されていることに気づくだろう。アルバム・タイトル曲の〈Dry〉はSteve Albini録音の2ndに収録 #16
イッセー尾形が招聘して来日公演も行なったドイツ耽美派歌姫メレット・ベッカー。スピルバーグの 「ミュンヘン」(Munich 2005)に出演するなど、女優の方が有名かもしれない。少女アリスと魔女リリスの同居する驚異のヴォイス・パフォーマンス ‥‥澁澤少女の憧れ的な存在。今風に表現すれば元祖「ゴスロリ姫」でしょうか。ドイツ語会話(NHK教育 2003/07/23)にゲスト出演した時のインタヴューとライヴ映像は貴重かも?#15
「テントウムシ少女」は別人28号〜四谷シモン人形だったのか ?‥‥レースの衣裳に身を包んだクラナッハ風女性の上半身と右手首が、植物的というより生首種子風に浮游するスリーヴを見て、今まで騙されていたことに漸く気づく。国内盤のタイトル 「草木の如く」(原題 「Vegetal」は 「植物性」 という意味)と差し替えられたカヴァ・ポートレイト(リンダ・ロンシュタット 〜濱田マリみたい?)は何とかならないのでしょうか? #14
「背中に50匹のテントウ虫」はキモ可愛いか、「裸の少女の背中に蝟集した真っ赤な50匹のテントウ虫」が模造品だったとしたら擽ったいか、それともカ・イ・カ・ンか?‥‥このシュールなスリーヴを一目見てジャケ買いました。しかも典型的なフレンチ娘のロリータ声に加えて、作詞・作曲、演奏(ギター&ピアノ)、プログラミングも手懸ける才女ぶりですが、カヴァの紅娘少女は別人28号だったりして?‥‥ガ・ッ・カ・リ!#13
「コルシカ島生まれの15歳」という触れ込みで、2000年夏にデビューしたフランスの上戸彩ことアリゼ(Alizee)ちゃん。デビュー・シングル盤が〈Moi...Lolita〉という超ド真ん中の直球タイトルなんだから堪りません。まだまだ先は長い‥‥と期待していたのに、晴天の霹靂の「出来ちゃった婚」→出産→電撃引退 !?‥‥に、フレンチ・ロリータ・ファンの号泣が聞こえて来ます。プロデュースしたミレーヌ姫も、おかんむりとか? #12
6年振りのスタジオ録音盤。その間、ライヴやベスト、リミックス盤と、手を替え品を替えリリースされていたけれど、ミレ ーヌ姫のファンにとっては待望の新作でしょう(ぶーけさん、お待たせしました)。 全15曲70分に渡ってミレーヌの濃厚な耽美世界を堪能出来ます。衣服を1枚づつ脱いじゃうストリップティ ーズや日本制作のアニメなど、シングル曲のMVもヴァラエティに富む。詳細は〈蜘蛛女のキズ〉を参照して下さい #11
「アナモルフォシス」(歪像)というタイトルが象徴するように 、ミレーヌ姫が「内向性」という歪みを補正した4thアルバム。あえて美貌を隠した黒い下着姿がエロティック。〈カリフォルニア〉の陽光が暗鬱なサウンドに明彩色と解放感を与える。〈Libertine〉 (1986)や〈Douces〉(1988)などのMVでは大胆なヌードを披露、ライヴでは過激な衣裳&パフォーマンス、アルバムはアーティスティックという路線を確立 #10
A面にシングル曲5曲、B面は組曲風という構成は、明らかに1人「アビー・ロード」に挑んだ意欲作。実際にA面から4枚の12"シングル盤がリリースされ、リミックス・ヴァージョンやアートワークも含めて素晴しい出来だった。リンドラムやフェアライトは懐かしく響くが、当時としては最先端のサウンド。20年後の《Aerial》(2005)は、この拡大版(2CD)である。詳しくは〈亡き王子のための降雨曲〉を参照してね #9
口腔や眼窩から紫色の血を流す少年少女。今まさに首を斬り落された少年の胴体部分から血が吹き出す。一見牧歌的な日常の奥に潜む猟奇性を表象したコラージュ・ジャケが現実世界を逆照射する。「動物集団」 の生み出す音楽は良くも悪くも今の時代とシンクロしている。狂躁空間の裂け目から覘く暗黒界に呑み込まれちゃう。気味悪さと気持ち良さは紙一重の表裏。このゴシック趣味がアニコレから次第に薄れちゃったのは残念!#8
〈Leaf House〉という1曲目のタイトルが謎めいている。3拍子の不穏な歌、ドアの開閉音やシャッター音、そして最後に子猫ちゃんがミャオ〜ンと鳴く。ザンパノもトルーアントも指摘していたように、ネイヴィッドソン家のペット2匹、シベリアンハスキー犬のヒラリーとトラ猫のマロリーは一体どこへ消えてしまったのだろうか。「紙葉の家」(マーク・Z・ダニエレブスキー)の読書に最適なBGM。〈木の葉の家〉を参照してね #7
ロールシャッハ・テストみたいなスリーヴが美しくも怖しい金髪碧眼娘、Alison Goldfrappの1stアルバム(Goldfrappはユニット名)。幽玄なる異世界への誘い、白昼夢のような恐怖、架空のスパイ映画を想わせる既視感、トリップ・ホップとヨーデル歌唱など、ノスタルジックなのに新しいレトロフューチャ ー・ゴシック!‥‥2nd以降がエレクトロ・ダンス風のサウンド(しかも悪名高いCCCD)に路線変更したのは惜しいけれど #6
Steve Lillywhiteに代わってHugh Padgham がプロデュースした5thアルバム。オリジナル・アナログ盤は2枚組(US盤は1枚に編集された)。タイトルからも推察出来るように大英帝国の植民地主義を批判している。全15曲72分の大作だが冗長さは全く感じられない。パンク・ロック、エレクトリック、ダブ色は薄れ、アクースティックかつ巧緻な音作りにはワールド・ミュージック的な広がりもある。〈パスカル的恋愛〉参照 #5
デビュー・アルバム《Centro》(2000)は自主制作CD-R(6曲)、2ndは9曲入り、3rd《Correr》は全11曲という風に、なぜか頭文字Cから始まるの6文字タイトルに拘泥るブエノスアイレス在住の女性SSW。静謐感溢れる前2作に対してリズム面を強化。音像も立体的になり、「アルゼンチン音響派」 という呼び名に相応しいアルバムとなった 。インディーズ制作ながら三面見開きデジパック仕様で、アートワークも凝っている #4
「牛ジャケにハズレ無し!」という俗説が巷間に流布しているけれど、「猫ジャケ」 にも好盤が少なくない。フロレンシア・ルイスの2ndアルバムも余白を飾る愛猫ベニータとの2ショット(裏焼き?)が小粋な「猫ジャケ」だった。Juana Molinaにも相通じ合う「アルゼンチン音響派」。全9曲31分という小品集ながら、一瞬にして現実世界を反転してしまうような強烈なパワーを裡に秘めている。「素晴しきネコード」 に認定にゃん #3
《MICHIGAN》(2003)に続く、アメリカ全50州をテーマにしたシリーズ第2弾。「ILLINOIS」ではなく「ILLIーNOISE」となっているところがミソ。右にアル・カポネ、左に雄山羊のマーフィ。英・国内盤はオリジナル・スリーヴですが、米盤からスーパーマン(肖像権に問題?)が消えてしまった。US盤はスーパーマンの代わりに3つの風船が浮かんでいる。アメリカの歴史を重層的に甦らせるゼロ年代屈指の傑作アルバム!#2
Sir Aliceは仏パンク〜エレクトロ・クラッシュ・ギャル。本名アリス・ダケ(Alice Daquet)でパフォーマンス・アート、ヴ ィデオ・写真などで活躍する現代美術家でもある。1stアルバムはパンク、エレクトロニカ、テクノ、ディスコ、音響、ノイズ 、ヴォイス・パフォーマンスなどが混然一体化した異色作。仏語なのでオドロオドロしくないし、舌っ足らずの可愛いラップ曲もある。アリス嬢が途中で泣き出した時は狼狽えました #1
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