• 1999年秋から翌年の夏までほぼ8ヵ月間。/ ── 他人がマンションのゴミ置き場に捨てたり、居つかせたりした野良猫8匹の世話をするはめになった。内訳は成雄3、成雌2、子猫3匹。/ まず子猫全部と成雄1匹を里子に出した。次に成雌2匹に避妊手術をした。その間里親の見付からぬものたちを一旦は地域猫にしようともした。が、計画は失敗し1匹が失踪した。それでも、8匹中7匹が「救われた」のだ。と書くと、──「でも地域猫計画が失敗したのなら貰い手のなかった残る3匹の居場所が、ない!」と不審がる人がいるかもしれない。でもそれは「大丈夫(ふっふん!)」。というのも ── 。/ 翌7月、長年の飼い猫、野良出身のドーラに貰い手のなかったその3匹を加えて、結局私が飼うことにしたのである。彼ら4匹のために、愛する東京を離れ、未知なる千葉S倉に住む事になった。一言述べておく。── 私は決して猫が好きなのではない。猫を飼うのも下手だ。ただ、友達になった相手がたまたま猫だった。その友を出来れば裏切りたくなかったのだ。/ これ以上猫を拾う気は一切ない。そんな事をしたら今の猫たちも私も破滅してしまう。
    笙野 頼子 『愛別外猫雑記』

  • ◇ 迷い猫あずかってます(新潮社 1993)金井 美恵子
  • PR誌「波」に1年間連載されていた「遊興一匹」を中心に編まれた 「純文学的ネコバカエッセイ」(荒川千尋)。ある日、金井姉妹の住んでいるマンションに、1匹の仔猫が迷い込んで来た。「迷い猫あずかってます。クロトラ、オス、生後6ヵ月くらい、トイレの躾も出来てお行儀良し、12月18日の昼ごろから、この近辺で迷子になって泣いていました。連絡先 金井美恵子」 という文面に猫のイラストを添えたポスターを近隣に張り出したものの、何の音沙汰もない。結局、金井家で飼うことになったキジ柄の雄猫は『プー横町にたった家』(A・A・ミルン)に登場するタビー柄の子猫(子虎ではない)の名前を借りて「トラー」と名付けられる。去勢、「モンプチ」(グルメな猫缶)、猫砂(猫用トイレ)、猫貯金、巣穴、迷子、散歩、狩り(青大将!)、テリトリー防衛、掃除機、エビ(大好物)、昼寝、ピクニック、爪研ぎ、カーテンというネコ・キーワードを鏤めながら、愛猫トラーについて熱く語る。新潮文庫版(1996)は新たに6篇を加えた増補決定版になっている。

  • ◇ タンゲくん(福音館書店 1992)片山 健
  • 『ページをめくる指』(河出書房新社 2000)にも紹介されているタンゲくんは、片目の黒トラ猫。金井美恵子は「タンゲくん」という名前から、一体どれくらいの年齢の読者までが雙眼雙腕の剣豪・丹下左膳を思い浮かべられるのか?‥‥と疑念を挿むのだが、2014年に中村獅童の主演でTVドラマ化されたので意外と若年層にも、その知名度は高いかもしれない。それにしても何故、ジューベー(柳生十兵衛)でもイシマツ(森の石松)でもマサムネ(独眼流伊達政宗)でもなく、タンゲくんなのか。やはり一種のフリークス、気味悪さを狙っての命名ではないのか。ある日、少女(わたし)の家にやって来たタンゲくんの佇まい。いかにも凶悪そうな橙色の大きな眼、兇暴そうなキバやツメ、狂ったような獣性。本文中の絵に比べれば未だしも可愛い表紙の「タンゲくん」に絆されて(子供に強請られて)買ってしま った大人はページを捲って見て顔を顰めるだろう。子供たちは、この種のバケ猫じみたグロキモい小動物が大好きなのだ。この絵本(4才から)を自ら選んで我が子に買い与える母親は極めて少ないでしょう。

  • ◇ 空飛び猫 (講談社 1993)アーシュラ・K・ル=グウィン
  • 自分の産んだ4匹の仔猫たちの背中に翼が生えている理由が分からない。母猫のジェーン・タビーは、この子たちが産まれる前に見た夢、「空を飛んで、この街を出て行く夢」のせいかもしれないと想う。都会のゴミ捨て場という劣悪な環境下で育った「空飛び猫」たち。母猫タビーはセルマ、ジェームズ、ロジャー、ハリエットの4兄妹に、この街から飛んで出て行くように諭す。大空に飛び立つ猫たち‥‥森の動物たちの噂話、フクロウ母さんとの攻防。斯くして森を抜けた牧草地で末妹のハリエットは1人の少女と出逢う。翌日にはハリエットとロジャーの2匹が少女と少年の2人に、そして次の日セルマとジェームズを加えた4匹の「空飛び猫」たちとハンク&スーザン兄妹が仲睦まじく戯れる。S・D・シンドラーの写実的なイラストが不思議なリアリティを与えている「空飛び猫」は、続編の『帰って来た空飛び猫』(1993)の後、『素晴しいアレキサンダーと、空飛び猫たち』(1997)『空を駆けるジェーン』(2001)と、今までに4作が村上春樹訳でシリーズ化されている。

  • ◇ 綿の国星(白泉社 1978ー87)大島 弓子
  • ある春の雨の日、ポリバケツの横に捨てられていたエプロン姿の少女(仔猫)は、傍を通りかかった予備校生の須和野時夫に拾われる。人間には2つのルート、人間の幼児から大人の人間に成長するルートと「猫がある時点で変身して人間になるルート」があると固く信じて疑わないチビ猫(だから少女の姿で描かれる)が須和野一家‥‥「高校時代を暗黒にして大学を目指し」ていたのに、ソ連風邪で受験日を棒に振り自暴自棄になっていた時夫、猫アレルギーの母親・二三子、ユーモア小説家の父親と一緒に暮らし始める。時夫の片想いの女子大生「ひっつめみつあみ」こと美津子さん、美青年猫を追い求めている自称詩人の「猫マニア」と、その緑眼・銀毛猫の貴公子ラフィエル‥‥彼はチビ猫に「猫は人間になれない。猫は猫で生まれて猫のまま死ぬ」と言い残し、彼女を架空の聖地「綿の国」の姫君・ホワイトフィールドになるための旅へ誘う。

恐らく1話完結(LaLa5月号に100P一挙掲載された)のはずだった「綿の国星」は、その後シリーズ化されて全23話(雑誌掲載時〜花とゆめコミックス版は「ミルクパン・ミルククラウン」が番外篇扱いなので全22話)、足掛け10年も続くことになり、「第3回講談社漫画賞」まで授賞してしまう。最初、少女の頭に生えた2本の小さなツノのようにしか見えなかったネコミミは、回を重ねるに連れて大きく(見た目も幼く)なっていく。しかし1年で成猫になってしまう現実の仔猫とは裏腹に、仮令耳が大きくなってもチビ猫は相変わらず最後までチビ猫のままだ。Part 2〈ペルシャ〉のヨーデル猫の「求愛行動」のように、成長すれば自ずと雌猫の発情→交尾→妊娠→出産の過程を描かなければならない。作者は「セックス」を回避することで、チビ猫が仔猫のまま永遠に生き続ける道を選んだ。Part 22〈ねのくに〉から最終話〈椿の木の下で〉を描くまでの1年以上のブランクが、このシリーズの「本質」を物語っている。

  • ◇ 愛別外猫雑記(河出書房新社 2001)笙野 頼子
  • Z司ヶ谷の地に引っ越して来た「私」は8匹のノラ猫と知り合いになる。モイラ、ルウルウ &ギドウ、彼らの3匹の子猫たち(カノコ、フミコ、リュウノスケ)、ハンス、坊ちゃん。バブル時に建った賃貸し問題マンション(1DK)に同居している飼い猫のドーラ。同マンション住人との諍い、周辺商店や飲食店女主との軋轢、近隣住民のサポート‥‥そんな日日、この地ではノラ猫たちに避妊・去勢手術は施さずにエサを与え続け、個体数が増えると定期的に◯◯を撒いて一掃していたという衝撃の事実が明るみになる。「私」はノラ猫たちを苦心惨憺して捕獲し、4匹を里子に出し、最終的に手許に残った猫たち(ドーラ、ルウルウ、モイラ、ギドウ)と一緒に千葉S倉の一戸建て住宅へ再び引っ越す。激烈な「前書き」にもあるように、涙なくしては読めない野良猫奮闘記。著者が戦う相手は「ネコ」ではなく「ヒト」だった。続編の『S倉迷妄通信』(集英社 2002)も必読にゃん

  • ◇ とらちゃん的日常(文藝春秋 2001)中島 らも
  • 著者と雌仔猫とらちゃんの身辺雑記。カラー口絵(ネコ写真7頁)も付いた瀟洒な縦長本。〈中島らも事務所〉は女優兼エッセイスト・わかぎゑふの実家を改装した民家の1階で、2階に彼女の母親(80歳)が住み、1階の1室(6畳)を著者が仕事部屋として使っている。黒門市場のペットショップで買った縞猫のとらちゃんは、飼主に幻覚キノコを食べさせられたり、嘗て猫を12匹も飼っていたという「好き者」の大家にトロやタイやヒラメで懐柔されたり、避妊手術後にエリザベス・カラーを装着されたり、雄猫に初恋したり、ノラ猫とケンカしたり‥‥。その一方で、らも氏の日常──地方講演、劇団「リリパット・アーミー」の公演、日本旅館にカンヅメ(原稿書き)、ロック・バンド「PISS」のライヴ&レコーディング(CD制作)、実験長編小説『バンド・オブ・ザ・ナイト』のサイン会、ラジオ&TV出演、フランス取材旅行などが綴られて行く。「片足のライヴァル」──車に轢かれて左後脚を切断した白仔猫ふくちゃんも後半に登場する。

  • ◇ 猫道楽(河出書房新社 2002)長野 まゆみ
  • 「猫シッター募集・短期・住み込み・3食つき」‥‥梓一朗は5月の連休に女友だちと出掛ける小旅行の費用を捻出すべく立ち寄った学生課の掲示板に奇妙な求人票を発見する。もう1人のバイト学生・日暮星と共に〈猫飼亭〉を訪れた一朗は「猫シッター」ではなく「三毛猫」として扱われる。会計事務所の平社員・鈴村剛史は怪しげな副業の初日、相手客にスッポカされるが後日、依頼人の特徴的な黒傘にソックリの傘をさす男の後を尾けて〈猫飼亭〉ヘ辿り着く。アルバイト店員の石川淳也は百貨店の特設売り場で夏の季節商品「盆の提燈」を販売していた。そこへ少年が盂蘭盆の提燈300個を注文しに来る。納入先は件の〈猫飼亭〉‥‥。灰色猫や雪白猫、牡丹猫も脇役として登場するものの、主役は若い男だらけという「やおい系」短篇5篇を収めた連作集(羊頭狗肉ならぬ猫頭人肉?)。作者の男色趣味には毎回退ぐものがあるけれど、最終話の「コスプレ少女」には心惹かれるものがあります。

  • ◇ 猫のムトンさま(ペヨトル工房 1998)A・ピエール・ド・マンディアルグ
  • 20歳のテレーズ嬢は子守り(家政婦)としてパリへ行く。ブラング家の1人娘ジュリーの世話係りとして。ところが悪魔のような性悪娘の陰険なイジメに遭う日々だった。そんなジュリーも「社交界デビュー」を果たし、青年銀行家のヴァシュラン氏と結婚。テレーズは仕立屋の姉ナタリーの住むメリネへ戻って来る。3年後、ジュリーは幼い息子ジャン・ミシェルの世話役としてテレーズを再びパリへ呼び戻す。しかし虚弱児のミシェルは13歳の冬に肺炎を拗らせて、あっけなく死んでしまう。再びクビになったテレーズに押し付けられたのが亡き少年の飼っていた「猫のムトンさま」だった。アンゴラ種のペルシャ猫、赫毛、橙色の斑紋、栗色虎縞の巨大雄猫。メリネの城邑の棲居でテレーズ嬢とムトン氏、信心深い老女と傍若無人の巨猫、女と獣の同衾生活(禁断の倒錯愛?)が始まるのだった。

  • ◇ 猫舌三昧(朝日新聞社 2002)柳瀬 尚紀
  • 朝日新聞「文芸欄」に週1回連載されていた「慣用句、諺、成句、季語、話題の用語など、言葉をめぐるエッセイ」の約1年半分(74篇)を纏めたコラム集。従って表題から連想されるような「猫エッセイ」ではないが、そこは自他共に認める「半猫人」の翻訳家。ヤナセ語(ゴロ合せ、造語、駄洒落)の中に「愛猫」が顔を出す。喜寿の歳になってキスを強請る老愛猫(15歳)。「猫のヒゲは5線に並んでいる」 「猫を差別する言葉を使わない主義だ」 「バルテュス。大の猫好きのフランスの画家」 「猫暦が長いと、猫がニヤリと笑うのは見なれている」 「わが愛猫は、マウスが鼠の格好から来たコンピュータ用語であるのを知っているので、よくコツンと叩く」 「子猫の藝よ、よい毛の子猫」 (回文)。「交際猫を訪れる高才猫の口才が虹彩に映る光彩をよく捉える」 (早口言葉)。《猫と嘘の最も著しい差違の1つは、猫には9つしか命がないということだ》(マーク・トウェイン)。《渇すれども猫泉の水を飲まず》(孔子)。語呂つき翻訳人の愛猫曰く──「猫はいつも猫齢」。

  • ◇ 猫辞苑(祥伝社 2004)えびな みつる
  • 副題に〈現代「猫語」の基礎知識〉とあるように、「猫」 に纏わる言葉、熟語、俚諺、故事成語など100篇を集めた小辞典。見開き右ページに語彙と解説文、左に自筆の猫イラストを配した小型本。「窮鼠猫を噛む」 「猫に小判」 「猫の手も借りたい」 など、誰でも知っている諺から、「雉猫」 「黒猫」 「鯖猫」 「シャム猫」 「虎猫」 「灰猫」 「三毛猫」 「ペルシャ猫」 などの呼び名や種類、「チェシャ猫」 「猫娘」 などアリス童話や水木マンガの登場キャラ、「あってもなくても猫の尻尾」 「猫が槍を立てる」 「猫のいる家に嫁をやれ」 「金猫」 「猫石」 「猫綱」 」など初めて聞く諺や隠語・用語・言い回しもあったりして結構愉しめる。猫イラストの多くが、ますむら・ひろしの描く「アタゴオル」のヒデヨシの眼のように閉じた(笑った / 眠った?)状態なのも一層の可愛さに貢献している。愛猫家必携の癒し系「猫語辞典」でしょうか。

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  • 〈猫のゆりかご〉が閲覧数1000pvに達しました。本ブログを開設して最初にUPした記事なんですよ。読者の皆さん、ありがとう^^(2007/01/19)

  • 註:記事内容を下記の通り訂正しました。詳しくは「コメント3」以降を御覧下さい。原作者の大島弓子さん並びに読者の皆さんに深くお詫びします。どうしようもない誤記を懇切丁寧に指摘してくれた、けろろ軍曹さんに感謝します(2006/01/15)

    誤:15才で司法試験に合格したけれど大学受験に失敗して自暴自棄になっていた時夫
    正:「高校時代を暗黒にして大学を目指し」ていたのに、ソ連風邪で受験日を棒に振り自暴自棄になっていた時夫

  • 『愛別外猫雑記』に文章を追加・加筆しました。 同文庫本(2005/12)の後書き「その後の事」の中で、猫たちの近況が綴られています。モイラの死(急性心臓病)はショック!‥‥前書きが改稿されていたので、記事中の「引用文」を文庫版ヴァージョンに改めました。文庫化の情報を知らせてくれた空飛び猫のHarriet西田さん、ありがとう(2006/03/26)

  • 『迷い猫‥‥』は単行本も文庫も絶版なんですね。前者の画像は〈SKNYS ー LOG〉に引っ越しました(カヴァーを外した本体の表紙も見れます)

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遊興一匹 迷い猫あずかってます

  • 著者:金井 美恵子
  • 出版社:新潮社
  • 発売日:1996/09/02
  • メディア:文庫
  • 目次:トラ! トラ! トラ!/ 銀座の猫、家の猫 / 小さな虎さん / 猫を飼う / 遊興一匹 /「トラー」とはどんな動物か / 猫を去勢すること / 散歩も出来ない / 猫の戦略 / 猫には7軒の家がある / 猫のおかあさん / 猫と暮す──蛇騒動と侵入者 / エビに猫舌無し / ウサちゃん / 日だまりでの昼寝 / ピクニックに行こうと思う / 増殖する物体としての本 / 猫の爪...研ぎ /「猫」散見 / 反復不可能 / カーテンを替えようと、いよいよ決めるまで / 書かなかったこと


空飛び猫

  • 著者:アーシュラ・K・ル=グウィン (Ursula K. Le Guin) / 村上 春樹(訳)/ S・D・シンドラー (S.D. Schindler)(絵)
  • 出版社:講談社
  • 発売日:1993/03/26
  • メディア:単行本
  • 内容:ル=グウインの素敵な猫のおはなしを村上春樹が心をこめて翻訳。あらっ、子猫に翼が‥‥。素敵な子猫物語


愛別外猫雑記

  • 著者:笙野 頼子
  • 出版社:河出書房新社
  • 発売日:2001/03/30
  • メディア:単行本
  • 内容:猫の為都内のマンションを引き払い、千葉に家を買ったものの、そこも猫たちの安住の地でなかった。猫たちの為に新しい闘いが始まる。涙と笑いで読む者の胸を熱くする愛猫奮闘記。全ての愛猫家必読。『文芸』掲載に加筆


タンゲくん

  • 著者:片山 健
  • 出版社:福音館書店
  • 発売日:1992/10/20
  • メディア:大型本
  • 内容:タンゲくんはのら猫です。ある日、ふらっとやって来て私の家に居ついてしまいました。ところが、昼間は私の知らないところへ勝手に行ってしまいます。いったい、どこへ‥‥


猫辞苑 ── 現代「猫語」の基礎知識

  • 著者:えびな みつる
  • 出版社:祥伝社
  • 発売日: 2004/12/05
  • メディア:単行本
  • 目次:猫 / あってもなくても猫の尻尾 / 西表山猫 / 海猫 / 唐猫 / 借りてきた猫のよう / 雉猫 / 窮鼠猫を噛む / 金猫 / 銀猫 / 黒猫 / 恋猫 / 小姑一人猫千匹 / 下がり猫 / 鯖猫 / 皿舐めた猫が科を食う / 三年になる鼠を今年生まれの猫が捕らえる / シャム猫 / 雀の上の鷹、猫の下の鼠 / 地域猫 / 対馬山猫 / どら猫 / 泥棒猫 / 鳴く猫鼠を捕...