SSブログ

猫のゆりかご [c a t 's c r a d l e]

  • 1999年秋から翌年の夏までほぼ8ヵ月間。/ ── 他人がマンションのゴミ置き場に捨てたり、居つかせたりした野良猫8匹の世話をするはめになった。内訳は成雄3、成雌2、子猫3匹。/ まず子猫全部と成雄1匹を里子に出した。次に成雌2匹に避妊手術をした。その間里親の見付からぬものたちを一旦は地域猫にしようともした。が、計画は失敗し1匹が失踪した。それでも、8匹中7匹が「救われた」のだ。と書くと、──「でも地域猫計画が失敗したのなら貰い手のなかった残る3匹の居場所が、ない!」と不審がる人がいるかもしれない。でもそれは「大丈夫(ふっふん!)」。というのも ── 。/ 翌7月、長年の飼い猫、野良出身のドーラに貰い手のなかったその3匹を加えて、結局私が飼うことにしたのである。彼ら4匹のために、愛する東京を離れ、未知なる千葉S倉に住む事になった。一言述べておく。── 私は決して猫が好きなのではない。猫を飼うのも下手だ。ただ、友達になった相手がたまたま猫だった。その友を出来れば裏切りたくなかったのだ。/ これ以上猫を拾う気は一切ない。そんな事をしたら今の猫たちも私も破滅してしまう。
    笙野 頼子 『愛別外猫雑記』
  • ◇ 迷い猫あずかってます(新潮社 1993)金井 美恵子
  • PR誌「波」に1年間連載されていた「遊興一匹」を中心に編まれた 「純文学的ネコバカエッセイ」(荒川千尋)。ある日、金井姉妹の住んでいるマンションに、1匹の仔猫が迷い込んで来た。「迷い猫あずかってます。クロトラ、オス、生後6ヵ月くらい、トイレの躾も出来てお行儀良し、12月18日の昼ごろから、この近辺で迷子になって泣いていました。連絡先 金井美恵子」 という文面に猫のイラストを添えたポスターを近隣に張り出したものの、何の音沙汰もない。結局、金井家で飼うことになったキジ柄の雄猫は『プー横町にたった家』(A・A・ミルン)に登場するタビー柄の子猫(子虎ではない)の名前を借りて「トラー」と名付けられる。去勢、「モンプチ」(グルメな猫缶)、猫砂(猫用トイレ)、猫貯金、巣穴、迷子、散歩、狩り(青大将!)、テリトリー防衛、掃除機、エビ(大好物)、昼寝、ピクニック、爪研ぎ、カーテンというネコ・キーワードを鏤めながら、愛猫トラーについて熱く語る。新潮文庫版(1996)は新たに6篇を加えた増補決定版になっている。

  • ◇ タンゲくん(福音館書店 1992)片山 健
  • 『ページをめくる指』(河出書房新社 2000)にも紹介されているタンゲくんは、片目の黒トラ猫。金井美恵子は「タンゲくん」という名前から、一体どれくらいの年齢の読者までが雙眼雙腕の剣豪・丹下左膳を思い浮かべられるのか?‥‥と疑念を挿むのだが、2014年に中村獅童の主演でTVドラマ化されたので意外と若年層にも、その知名度は高いかもしれない。それにしても何故、ジューベー(柳生十兵衛)でもイシマツ(森の石松)でもマサムネ(独眼流伊達政宗)でもなく、タンゲくんなのか。やはり一種のフリークス、気味悪さを狙っての命名ではないのか。ある日、少女(わたし)の家にやって来たタンゲくんの佇まい。いかにも凶悪そうな橙色の大きな眼、兇暴そうなキバやツメ、狂ったような獣性。本文中の絵に比べれば未だしも可愛い表紙の「タンゲくん」に絆されて(子供に強請られて)買ってしま った大人はページを捲って見て顔を顰めるだろう。子供たちは、この種のバケ猫じみたグロキモい小動物が大好きなのだ。この絵本(4才から)を自ら選んで我が子に買い与える母親は極めて少ないでしょう。

  • ◇ 空飛び猫 (講談社 1993)アーシュラ・K・ル=グウィン
  • 自分の産んだ4匹の仔猫たちの背中に翼が生えている理由が分からない。母猫のジェーン・タビーは、この子たちが産まれる前に見た夢、「空を飛んで、この街を出て行く夢」のせいかもしれないと想う。都会のゴミ捨て場という劣悪な環境下で育った「空飛び猫」たち。母猫タビーはセルマ、ジェームズ、ロジャー、ハリエットの4兄妹に、この街から飛んで出て行くように諭す。大空に飛び立つ猫たち‥‥森の動物たちの噂話、フクロウ母さんとの攻防。斯くして森を抜けた牧草地で末妹のハリエットは1人の少女と出逢う。翌日にはハリエットとロジャーの2匹が少女と少年の2人に、そして次の日セルマとジェームズを加えた4匹の「空飛び猫」たちとハンク&スーザン兄妹が仲睦まじく戯れる。S・D・シンドラーの写実的なイラストが不思議なリアリティを与えている「空飛び猫」は、続編の『帰って来た空飛び猫』(1993)の後、『素晴しいアレキサンダーと、空飛び猫たち』(1997)『空を駆けるジェーン』(2001)と、今までに4作が村上春樹訳でシリーズ化されている。

  • ◇ 綿の国星(白泉社 1978ー87)大島 弓子
  • ある春の雨の日、ポリバケツの横に捨てられていたエプロン姿の少女(仔猫)は、傍を通りかかった予備校生の須和野時夫に拾われる。人間には2つのルート、人間の幼児から大人の人間に成長するルートと「猫がある時点で変身して人間になるルート」があると固く信じて疑わないチビ猫(だから少女の姿で描かれる)が須和野一家‥‥「高校時代を暗黒にして大学を目指し」ていたのに、ソ連風邪で受験日を棒に振り自暴自棄になっていた時夫、猫アレルギーの母親・二三子、ユーモア小説家の父親と一緒に暮らし始める。時夫の片想いの女子大生「ひっつめみつあみ」こと美津子さん、美青年猫を追い求めている自称詩人の「猫マニア」と、その緑眼・銀毛猫の貴公子ラフィエル‥‥彼はチビ猫に「猫は人間になれない。猫は猫で生まれて猫のまま死ぬ」と言い残し、彼女を架空の聖地「綿の国」の姫君・ホワイトフィールドになるための旅へ誘う。

    恐らく1話完結(LaLa5月号に100P一挙掲載された)のはずだった「綿の国星」は、その後シリーズ化されて全23話(雑誌掲載時〜花とゆめコミックス版は「ミルクパン・ミルククラウン」が番外篇扱いなので全22話)、足掛け10年も続くことになり、「第3回講談社漫画賞」まで授賞してしまう。最初、少女の頭に生えた2本の小さなツノのようにしか見えなかったネコミミは、回を重ねるに連れて大きく(見た目も幼く)なっていく。しかし1年で成猫になってしまう現実の仔猫とは裏腹に、仮令耳が大きくなってもチビ猫は相変わらず最後までチビ猫のままだ。Part 2〈ペルシャ〉のヨーデル猫の「求愛行動」のように、成長すれば自ずと雌猫の発情→交尾→妊娠→出産の過程を描かなければならない。作者は「セックス」を回避することで、チビ猫が仔猫のまま永遠に生き続ける道を選んだ。Part 22〈ねのくに〉から最終話〈椿の木の下で〉を描くまでの1年以上のブランクが、このシリーズの「本質」を物語っている。

  • ◇ 愛別外猫雑記(河出書房新社 2001)笙野 頼子
  • Z司ヶ谷の地に引っ越して来た「私」は8匹のノラ猫と知り合いになる。モイラ、ルウルウ &ギドウ、彼らの3匹の子猫たち(カノコ、フミコ、リュウノスケ)、ハンス、坊ちゃん。バブル時に建った賃貸し問題マンション(1DK)に同居している飼い猫のドーラ。同マンション住人との諍い、周辺商店や飲食店女主との軋轢、近隣住民のサポート‥‥そんな日日、この地ではノラ猫たちに避妊・去勢手術は施さずにエサを与え続け、個体数が増えると定期的に◯◯を撒いて一掃していたという衝撃の事実が明るみになる。「私」はノラ猫たちを苦心惨憺して捕獲し、4匹を里子に出し、最終的に手許に残った猫たち(ドーラ、ルウルウ、モイラ、ギドウ)と一緒に千葉S倉の一戸建て住宅へ再び引っ越す。激烈な「前書き」にもあるように、涙なくしては読めない野良猫奮闘記。著者が戦う相手は「ネコ」ではなく「ヒト」だった。続編の『S倉迷妄通信』(集英社 2002)も必読にゃん

  • ◇ とらちゃん的日常(文藝春秋 2001)中島 らも
  • 著者と雌仔猫とらちゃんの身辺雑記。カラー口絵(ネコ写真7頁)も付いた瀟洒な縦長本。〈中島らも事務所〉は女優兼エッセイスト・わかぎゑふの実家を改装した民家の1階で、2階に彼女の母親(80歳)が住み、1階の1室(6畳)を著者が仕事部屋として使っている。黒門市場のペットショップで買った縞猫のとらちゃんは、飼主に幻覚キノコを食べさせられたり、嘗て猫を12匹も飼っていたという「好き者」の大家にトロやタイやヒラメで懐柔されたり、避妊手術後にエリザベス・カラーを装着されたり、雄猫に初恋したり、ノラ猫とケンカしたり‥‥。その一方で、らも氏の日常──地方講演、劇団「リリパット・アーミー」の公演、日本旅館にカンヅメ(原稿書き)、ロック・バンド「PISS」のライヴ&レコーディング(CD制作)、実験長編小説『バンド・オブ・ザ・ナイト』のサイン会、ラジオ&TV出演、フランス取材旅行などが綴られて行く。「片足のライヴァル」──車に轢かれて左後脚を切断した白仔猫ふくちゃんも後半に登場する。

  • ◇ 猫道楽(河出書房新社 2002)長野 まゆみ
  • 「猫シッター募集・短期・住み込み・3食つき」‥‥梓一朗は5月の連休に女友だちと出掛ける小旅行の費用を捻出すべく立ち寄った学生課の掲示板に奇妙な求人票を発見する。もう1人のバイト学生・日暮星と共に〈猫飼亭〉を訪れた一朗は「猫シッター」ではなく「三毛猫」として扱われる。会計事務所の平社員・鈴村剛史は怪しげな副業の初日、相手客にスッポカされるが後日、依頼人の特徴的な黒傘にソックリの傘をさす男の後を尾けて〈猫飼亭〉ヘ辿り着く。アルバイト店員の石川淳也は百貨店の特設売り場で夏の季節商品「盆の提燈」を販売していた。そこへ少年が盂蘭盆の提燈300個を注文しに来る。納入先は件の〈猫飼亭〉‥‥。灰色猫や雪白猫、牡丹猫も脇役として登場するものの、主役は若い男だらけという「やおい系」短篇5篇を収めた連作集(羊頭狗肉ならぬ猫頭人肉?)。作者の男色趣味には毎回退ぐものがあるけれど、最終話の「コスプレ少女」には心惹かれるものがあります。

  • ◇ 猫のムトンさま(ペヨトル工房 1998)A・ピエール・ド・マンディアルグ
  • 20歳のテレーズ嬢は子守り(家政婦)としてパリへ行く。ブラング家の1人娘ジュリーの世話係りとして。ところが悪魔のような性悪娘の陰険なイジメに遭う日々だった。そんなジュリーも「社交界デビュー」を果たし、青年銀行家のヴァシュラン氏と結婚。テレーズは仕立屋の姉ナタリーの住むメリネへ戻って来る。3年後、ジュリーは幼い息子ジャン・ミシェルの世話役としてテレーズを再びパリへ呼び戻す。しかし虚弱児のミシェルは13歳の冬に肺炎を拗らせて、あっけなく死んでしまう。再びクビになったテレーズに押し付けられたのが亡き少年の飼っていた「猫のムトンさま」だった。アンゴラ種のペルシャ猫、赫毛、橙色の斑紋、栗色虎縞の巨大雄猫。メリネの城邑の棲居でテレーズ嬢とムトン氏、信心深い老女と傍若無人の巨猫、女と獣の同衾生活(禁断の倒錯愛?)が始まるのだった。

  • ◇ 猫舌三昧(朝日新聞社 2002)柳瀬 尚紀
  • 朝日新聞「文芸欄」に週1回連載されていた「慣用句、諺、成句、季語、話題の用語など、言葉をめぐるエッセイ」の約1年半分(74篇)を纏めたコラム集。従って表題から連想されるような「猫エッセイ」ではないが、そこは自他共に認める「半猫人」の翻訳家。ヤナセ語(ゴロ合せ、造語、駄洒落)の中に「愛猫」が顔を出す。喜寿の歳になってキスを強請る老愛猫(15歳)。「猫のヒゲは5線に並んでいる」 「猫を差別する言葉を使わない主義だ」 「バルテュス。大の猫好きのフランスの画家」 「猫暦が長いと、猫がニヤリと笑うのは見なれている」 「わが愛猫は、マウスが鼠の格好から来たコンピュータ用語であるのを知っているので、よくコツンと叩く」 「子猫の藝よ、よい毛の子猫」 (回文)。「交際猫を訪れる高才猫の口才が虹彩に映る光彩をよく捉える」 (早口言葉)。《猫と嘘の最も著しい差違の1つは、猫には9つしか命がないということだ》(マーク・トウェイン)。《渇すれども猫泉の水を飲まず》(孔子)。語呂つき翻訳人の愛猫曰く──「猫はいつも猫齢」。

  • ◇ 猫辞苑(祥伝社 2004)えびな みつる
  • 副題に〈現代「猫語」の基礎知識〉とあるように、「猫」 に纏わる言葉、熟語、俚諺、故事成語など100篇を集めた小辞典。見開き右ページに語彙と解説文、左に自筆の猫イラストを配した小型本。「窮鼠猫を噛む」 「猫に小判」 「猫の手も借りたい」 など、誰でも知っている諺から、「雉猫」 「黒猫」 「鯖猫」 「シャム猫」 「虎猫」 「灰猫」 「三毛猫」 「ペルシャ猫」 などの呼び名や種類、「チェシャ猫」 「猫娘」 などアリス童話や水木マンガの登場キャラ、「あってもなくても猫の尻尾」 「猫が槍を立てる」 「猫のいる家に嫁をやれ」 「金猫」 「猫石」 「猫綱」 」など初めて聞く諺や隠語・用語・言い回しもあったりして結構愉しめる。猫イラストの多くが、ますむら・ひろしの描く「アタゴオル」のヒデヨシの眼のように閉じた(笑った / 眠った?)状態なのも一層の可愛さに貢献している。愛猫家必携の癒し系「猫語辞典」でしょうか。

                        *

    • 〈猫のゆりかご〉が閲覧数1000pvに達しました。本ブログを開設して最初にUPした記事なんですよ。読者の皆さん、ありがとう^^(2007/01/19)

    • 註:記事内容を下記の通り訂正しました。詳しくは「コメント3」以降を御覧下さい。原作者の大島弓子さん並びに読者の皆さんに深くお詫びします。どうしようもない誤記を懇切丁寧に指摘してくれた、けろろ軍曹さんに感謝します(2006/01/15)

      誤:15才で司法試験に合格したけれど大学受験に失敗して自暴自棄になっていた時夫
      正:「高校時代を暗黒にして大学を目指し」ていたのに、ソ連風邪で受験日を棒に振り自暴自棄になっていた時夫

    • 『愛別外猫雑記』に文章を追加・加筆しました。 同文庫本(2005/12)の後書き「その後の事」の中で、猫たちの近況が綴られています。モイラの死(急性心臓病)はショック!‥‥前書きが改稿されていたので、記事中の「引用文」を文庫版ヴァージョンに改めました。文庫化の情報を知らせてくれた空飛び猫のHarriet西田さん、ありがとう(2006/03/26)

    • 『迷い猫‥‥』は単行本も文庫も絶版なんですね。前者の画像は〈SKNYS ー LOG〉に引っ越しました(カヴァーを外した本体の表紙も見れます)

                        *




    迷い猫あずかってます

    遊興一匹 迷い猫あずかってます

    • 著者:金井 美恵子
    • 出版社:新潮社
    • 発売日:1996/09/02
    • メディア:文庫
    • 目次:トラ! トラ! トラ!/ 銀座の猫、家の猫 / 小さな虎さん / 猫を飼う / 遊興一匹 /「トラー」とはどんな動物か / 猫を去勢すること / 散歩も出来ない / 猫の戦略 / 猫には7軒の家がある / 猫のおかあさん / 猫と暮す──蛇騒動と侵入者 / エビに猫舌無し / ウサちゃん / 日だまりでの昼寝 / ピクニックに行こうと思う / 増殖する物体としての本 / 猫の爪...研ぎ /「猫」散見 / 反復不可能 / カーテンを替えようと、いよいよ決めるまで / 書かなかったこと


    空飛び猫

    空飛び猫

    • 著者:アーシュラ・K・ル=グウィン (Ursula K. Le Guin) / 村上 春樹(訳)/ S・D・シンドラー (S.D. Schindler)(絵)
    • 出版社:講談社
    • 発売日:1993/03/26
    • メディア:単行本
    • 内容:ル=グウインの素敵な猫のおはなしを村上春樹が心をこめて翻訳。あらっ、子猫に翼が‥‥。素敵な子猫物語


    愛別外猫雑記

    愛別外猫雑記

    • 著者:笙野 頼子
    • 出版社:河出書房新社
    • 発売日:2001/03/30
    • メディア:単行本
    • 内容:猫の為都内のマンションを引き払い、千葉に家を買ったものの、そこも猫たちの安住の地でなかった。猫たちの為に新しい闘いが始まる。涙と笑いで読む者の胸を熱くする愛猫奮闘記。全ての愛猫家必読。『文芸』掲載に加筆


    タンゲくん

    タンゲくん

    • 著者:片山 健
    • 出版社:福音館書店
    • 発売日:1992/10/20
    • メディア:大型本
    • 内容:タンゲくんはのら猫です。ある日、ふらっとやって来て私の家に居ついてしまいました。ところが、昼間は私の知らないところへ勝手に行ってしまいます。いったい、どこへ‥‥


    猫辞苑 ── 現代「猫語」の基礎知識

    猫辞苑 ── 現代「猫語」の基礎知識

    • 著者:えびな みつる
    • 出版社:祥伝社
    • 発売日: 2004/12/05
    • メディア:単行本
    • 目次:猫 / あってもなくても猫の尻尾 / 西表山猫 / 海猫 / 唐猫 / 借りてきた猫のよう / 雉猫 / 窮鼠猫を噛む / 金猫 / 銀猫 / 黒猫 / 恋猫 / 小姑一人猫千匹 / 下がり猫 / 鯖猫 / 皿舐めた猫が科を食う / 三年になる鼠を今年生まれの猫が捕らえる / シャム猫 / 雀の上の鷹、猫の下の鼠 / 地域猫 / 対馬山猫 / どら猫 / 泥棒猫 / 鳴く猫鼠を捕...

    コメント(21)  トラックバック(1) 

    コメント 21

    miyuco

    こんにちは。
    『綿の国星』これはLaLaの100P企画がなければ生まれなかった作品だと思います。当時のLaLaに100Pに耐えられる作家さんが揃っていたことも今から考えるとすごいことですが。
    大島弓子を読み続けていた高校生のわたしには『綿の国星』が大人の
    しかも男性の批評の対象になったことがビックリでした。
    大島さんはこれを書いていたときはまだ猫を飼ったことがなかったそうですね。
    by miyuco (2006-01-12 09:59) 

    sknys

    ・miyuco さん、コメントありがとう。
    仰る通り、当時のLaLaは燦然と光輝いていましたよね。
    特に少女マンガを読み始めた頃だったので強烈でした。
    「読書ノート '78」に《LaLa5月号、少年マガジン19号を読む。
    三原順のギャグが凄い……》と書いてあります。
    『ルーとソロモン』のことでしょうか?

    〈光の帝国…〉へのコメント中、『図書室の海』というタイトルを
    『図書館の海』と誤記してしまいました。
    『象と海鳴り』を訂正する方に意識が行っていたんでしょう……
    不注意でした、お詫びします。
    by sknys (2006-01-12 19:08) 

    けろろ軍曹

    父「高校時代を暗黒にして(   )受験はソ連カゼでパア それを14のこどもが座興で」
    母「15ですわ おっと灰皿」
    父「司法試験に通っちまうんだ そりゃあ自暴自棄にもなるわな」

    今手元に『綿の国星』ないものでそらで書きました。(   )は思い出せません。でも残りの部分は合ってるはずです。つまり“時夫が15で司法試験に合格いている”わけではないのではないでしょうか?古い作品なので記憶違いでしたら誠に申し訳ないことですのでお許し頂きたい事ですが…
    単行本を見られれば良いのですが残念です。常野の民のようには蔵えませんので。
    by けろろ軍曹 (2006-01-14 01:32) 

    sknys

    ・けろろ軍曹さん、こんにちは。ここにもコメントが!……。
    須和野時夫の司法試験の件ですが……。

    『綿の国星』(白泉社 1978)に──
    父「そりゃそうだろうよ/高校時代を暗黒にして/
    ひたすら大学をめざしたのに/ソ連風邪で受験日はパア/
    なんのための3年間だったかと/思いきや/14の子供が座興で」
    二三子「15歳ですわ」
    父「それが司法試験に/パスしちまうんだぜ/
    自暴自棄にも/なるわな」(P 111)──とあります。

    つまり、司法試験には合格したけれど、大学受験には失敗して浪人中
    (試験会場ヘ行けなかった?)ということのようです。

    それにしても、けろろ軍曹さんの記憶力には脱帽です
    (原作に「おっと灰皿」というネームはありませんが、
    お父さんはタバコを喫っていて、ちゃんと灰皿も描かれている!)。
    再読するまで時夫の司法試験のことなんか、スッカリ忘れていました。
    これからもビシバシ、記事(拙文)にツッコミを入れて下さい。
    ご意見番として頼りにしています。
    by sknys (2006-01-14 15:06) 

    けろろ軍曹

    >原作に「おっと灰皿」というネームはありません

    そうでしたか。書き文字にも?やはり常野の衆の様な訳には参りませんな。
    三巡り目位までは感じませんでしたが次の大台に乗ってからは衰える一方で特に固有名詞は冑の下のキリギリスの如き無惨さ。

    しかし挙げて下すったものが原作通りのネームならば残すは解釈の違いです。
    テキストを読んでなお司法試験にパスしているのは時夫と別人に思えます。

    A.台詞が時系列順に話されている場合は以下となり年齢が合わない。
    暗黒の高校時代→ソ連風邪→大学受験欠席(不合格)→司法試験合格

    B,15歳時(座興で受けた)司法試験にパスしていた場合。
    仮に座興であっても15で司法試験に受かる程の者が“高校時代を暗黒に”するまでの勉強は必要ないと思われる。
    ・別の学部学科大学(たとえばMIT等工学系)を受けたならその可能性はある。しかし大学名は判らないが学部は法学部である。
    それは後でひっつめみつあみの御父君が弁護士を目指していた“努力の人”との話で彼女も時夫も法律家を望んでいると知れるところからも推測される。

    つまり私の解釈は以下の通り。
    “高校時代を暗黒に”するほど実力を蓄えた(おそらく病欠がなければ合格するレベル)にもかかわらず風邪という不可抗力で不合格になり愕然としているところへ15“のこどもが座興で”“司法試験にパスし”たニュースを聞き“凧糸切れた凧”“今なら少年Aで済む”になってしまった。

    時夫が15で司法試験に合格するような稀少なキャラクターである必然はありませんし、そうだとしたら設定は生かされていません。
    向学心に燃え将来を見据える事のできる青年とはいえ彼は普通の人間です。二三子お母さんが普通の主婦であるように、チビ猫が綿の国のお姫様を選ばなかったように(チビの場合この時点ではホワイトフィールドの可能性が残されていますが。なにしろ生後2ヵ月)
    その彼らが出会う事により受験の失敗から、猫アレルギー(というより恐怖症)から「猫は人間になれないだなんて。どうしてそんなこと教えるの?どうしてそんなこと教えるのよ!」から立ち直って行く“再生の物語”
    だからこそ春の長雨で始まった話は“なんとすごい なんとすごい季節”である春の盛りで結ばれるのではないでしょうか。春は復活の季節。そうして物語を共に過ごした、ページのこちらがわの普通の私達も、あの見開きに至りやはり心のどこか体のどこかが新鮮に、洗われたもののように感じるのでは?

    C.傍証ですがこの作品の発表当時15歳で司法試験に合格した少年が新聞ダネになっていたのですよ。
    かなり特殊な教育を施す家庭で数年後彼の妹が“夏休みの宿題”に『松本サリン事件』発生時の行政の対応の不手際を緻密な論証を挙げて(情報はネットで収集したとの由)指摘した文章が注目され(たしか)文藝春秋に掲載されて話題を撒いた時「血は争えない。才媛の兄はかつて…」てな調子で採り上げる雑誌が後を追ったものです。
    (彼女の論文たしかに間違っちゃいないけど後付けの揚げ足取りに見えましたけどね。事件が起きてしまってからだから云える事ってあるでしょ?あの時点でどこの保健所がサリンなぞという代物を想定内に置けるというのか)

    うふふ“凧糸切れた凧”といえば13(金)の『ケロロ軍曹』まんま凧糸切れた凧の話でしたのよ♪しかも“ケロロ将軍リターンズ”紅白の担当者は見てらしたかしらねえ?文字通り膝を叩いて笑っちまいましたわ。
    by けろろ軍曹 (2006-01-15 02:33) 

    けろろ軍曹

    つけたし
    司法試験は当時も今も座興で合格するようなモノではないと思っています。
    試験にパスした少年何某は相応の学力を有していたでしょう。
    しかし須和野のお父さんは人生経験の浅い15のこどもが司法試験を受けること自体またそれを殊勲の様に採り上げるマスコミをして座興と云わしめているのではないでしょうか。
    先年50代の女性が入試に合格したにも係わらず医大の入学を断られ訴え出た事例がありました。大学側の見解は“医者を一人前にするには払われる学費の何倍もの税金が使われる。それは医師という職業が社会に貢献するものである為。しかし彼女の年齢を考えると見合うだけの時間従事できるとは考えられないから”というものでした。学術研究なら幾つになっても挑んで構わないが外科など或る意味技術の習得を必要とする分野に年齢でのハンデがあるはスポーツに近いということでしょう。
    お父さんの云っているのはちょうど逆に位置するケースですね。
    つい先頃も12,3のこどもデイトレーダーを持ち上げるマスコミに苦言を呈する意見を聞きました。何十年経っても繰り返しですね。
    by けろろ軍曹 (2006-01-15 11:54) 

    sknys

    ・けろろ軍曹さん、ごめんなさい!

    父「そりゃそうだろうよ(……)」の1つ前のネームに──
    二三子「だってお父さん/近頃の時夫をみて/気がつかない!?/
    口数もめっきり減って/目つきもうつろで……
    おっと 灰皿」と書いてありました。
    前後確認を怠ったケアレス・ミスです。

    司法試験合格の件も、時夫と15歳の少年は別人(28号)という、
    けろろ軍曹さんの指摘が絶対的に正しい(記事を修正します)。
    トンマな浅読みに赤面の至りです。
    深夜に要らぬ長文を書かせてしまった「バカ頭」にさぞ、お怒りでしょう。
    重ねてお詫びします。

    けろろ軍曹さんは睨んだ通りの、ご意見番です。
    これからも至らぬ記事(拙文)にチェックを入れて下さい。
    by sknys (2006-01-15 14:03) 

    miyuco

    え~と、遅ればせながら、肝心なことをコメントに残さなかった自分を
    恥じております(><。)。。
    けろろ軍曹さんの仰るとおりです。大島さんのファンを名乗るには私では役不足ですね。自分のブログタイトルも変更すべきか?と一瞬思いました。
    一瞬だけ(*^^*)
    by miyuco (2006-01-15 14:25) 

    sknys

    ・miyucoさんは全然悪くないと思います。
    こちらの方から、深くお詫びしなければなりません。
    司法試験に合格していたのは時夫(=秀才)だと思い込んでいたので、
    けろろ軍曹さんの指摘に気づくのに時間がかかってしまいました。

    訂正文は、これで良いでしょうか?──
    前半部を削除して《「高校時代を暗黒にして大学を目指し」ていたのに、
    ソ連風邪で受験日を棒に振り自暴自棄になっていた時夫》と改めました。
    miyucoさんの暖かい配慮(フォロー)に感謝します。
    by sknys (2006-01-16 12:39) 

    けろろ軍曹

    >深夜に(略)長文を

    いや、深夜に至った理由は電波状態のせいでして…
    今時AIR H'なぞを用いてるもので繋がらなくなると待たされる待たされる。
    BBにして欲しいんですけど娯楽ユースなので許可が下りなくて (^_^;A
    PCデビューしたての頃、家事が手抜きになって、あからさまに部屋が片付かなくなって「1日2時間まで」って。小学生のゲーム制限かっつうの(`3´)
    そして長文になるのは文章が下手で簡潔な文が書けないからです(キッパリ)
    まったくヨソ様のBlogでナニを長っ尻してるんだか(今も!!)

    今回の事はsknysサンが
    >『図書室の海』というタイトルを『図書館の海』と誤記してしまいました(略)不注意でした、お詫びします。

    とわざわざ書き足すような方だからこそコメントしたのです。“図書室”と“図書館”の違いを気にせずにいられない人ならばコレについては知らせねばなるまい、と。
    つまり大島ファンだから放っておけなかったという割合よりsynysさんファンだから放っておけなかったという比重の方が大きかったということです(*^-^)b

    「おっと灰皿」あって好かったこと。あの台詞のリズムが好きだったのです。
    >三巡り目位までは感じませんでしたが
    ってそれも昨日で四巡目の方が近くなりましたから戦々恐々です。
    それもこれも記憶だけで書くからだと(二度手間お取らせしました)
    昨日B00K 0FF(この0はOじゃないよ!実のない伏せ字)に行ってきました。
    『綿の国星』は見つかりませんでしたが木原サン萩尾サン清原サン坂田サンふくやまサン川原サン小椋サン竹本サン遠藤(淑子)サンの漫画と梨木香歩サンの『裏庭』を買ってきました(全部105円コーナー。印税問題を考えるとスマンとも思いますが…ううう。許して下さい)ほとんど再読になりますが未読物もあり楽しみな事。

    >けろろ軍曹さん、怒っているようには見えませんでしたよ。
    そのとおりmiyucoサンのご賢察ですが…相手が下手に出てるから居丈高にいってみようかな?面白いから( ̄ー+ ̄)
    許して欲しかったら詫びの代わり&上の方でワザトラシク匂わせた昨日の私のバースデイプレゼントとして次の事をするのだな!!( ̄3 ̄)

    「3/4(土)公開の『ナルニア国物語・第一章ライオンと魔女』を観るのだ!!」

    てゆーか観てほしいの。観て下さい。お願い(T_T)
    sknysサンは『チョコレート~』原作は好きでもバートン版の映画は御覧じゃあないでしょう?『ナルニア』も鑑賞予定にないかしら?まだ観てもいないものを薦めるなんて、ましてや敵失に(ゴメン)つけこんで無理強いするなんてイケナイことと解っていても…
    私の中では『ゲド』より『指輪』より『ナルニア』だったんです。まさかこの目で(たとえスクリーンででも)彼の国を見る日が来ようとは。映画館で予告編を観ただけでダダ泣き。第七章を観るまでは死にたくないと本気で思いました。
    でもまだ第二章までの製作しか決定していないんですよう!
    それも第一章の興行収入を見てから決まったらしいんです。
    原作もしっかりしているし大丈夫とは思いますが9→6本の『スターウォーズ』の例もあるし油断はできません。
    てなわけで個人的にPR活動中です。会う人毎に宣伝しております。チラシでも撒いて歩きたいくらいです。
    ですから「どうしてもヤダ!」レベルの「ヤダ」でないならドーカひとつ御鑑賞頂きたい、と伏してお願いする所存であります。
    イヤだんな、損はさせませんぜ。へっへっへ (*pゝω・)q
    by けろろ軍曹 (2006-01-16 14:09) 

    sknys

    ・けろろ軍曹さん、誕生日おめでとう!
    それにしても人が悪いなぁ……サドですか?
    昨日のコメントは「これだけ書いて、まだ分からないのか?……
    このバカ者めが !!」と、頭の悪い生徒を叱る鬼軍曹のようでした。
    とんでもない勘違いに気づいた時、血の気がゾ〜ッと引きました。

    その日は満身創痍で〈スヌーピー ライフデザイン展〉に這って行きました
    (危うく東京駅地下構内で迷子になるところだった!)。
    1度も地上に出ることなく「東京国際フォーラム」に到着……。
    草間彌生の「水玉スヌーピー」に傷口を舐めてもらいました。ペロペロ。

    『ライオンと魔女』(原作本)は少年少女ものにしては、
    妙にエロいライオン丸のサド─マゾ場面が強く印象に残っています。
    実写版で、どのようにディズニーが料理するのかな……
    調教、CG、それともコスプレ?
    by sknys (2006-01-16 21:46) 

    sknysさん、こんばんは
    ご訪問ありがとうございました。
    「綿の国星」は、僕も大好きで、高校時代に夢中になって読みました。あまりにも面白かったので、他の大島 弓子作品を何冊か読んだのですが、「綿の国星」以外は相性が悪かったようです。(苦笑)
    by (2006-03-02 00:49) 

    sknys

    ・lapisさん、コメント&nice! ありがとう‥‥それも4つも !!
    『綿の国星』の記事は、誤記を指摘されてからが大変でした。
    最近の大島さんは『グーグーだって猫である』という
    エッセイ風の私マンガを描いています。

    長文記事(拙文)+長コメントを纏めて読んで下さって、恐縮しちゃう。
    lapisさんの旧記事は、今後少しずつ読みに伺います。
    「ネコ本」だけでなく、読書趣味も結構シンクロしているような
    気がするので‥‥。
    by sknys (2006-03-02 20:12) 

    Harriet西田

    『愛別外猫雑記』は文庫化した由。情報源は

    木村カナ氏の笙野頼子非公式ファンページ「RESTLESS DREAM」管理人日記

    http://blog.livedoor.jp/restless_dream/

    です。
    by Harriet西田 (2006-03-06 09:26) 

    sknys

    Harriet西田さん、はじめまして。
    『愛別外猫雑記』は昨年12月に文庫化されていたんですね。
    増補されているようなので、書店で確認して来ます。

    ヘヴィな内容のせいか、2度読みましたが、
    なかなか紹介文を書けずに「引用文」で逃げていました。
    先日(3/3)やっと記事をUPしたところです。

    ソネ風呂、超重くてゴメンね!
    by sknys (2006-03-07 20:46) 

    ぶぅ

    はじめまして。こちらにお邪魔するのは初めてかと思うのですが…一度、私のブログに来ていただいたようで。ごめんなさい。しばらく、デジカメ、パソコン壊れで更新していなかったんです。こちらのページ、ネコの本がたくさん書いてあって楽しいですね。ぜひ参考にさせていただきます。けろろ軍曹さんも良いって言ってましたから…。ありがとうです。最近、私のブログ…本のUPはしてないのですが、ネコの写真はよくUPしてますので、また、暇つぶしに身に来てくださいね。一応、トラックバックしておきます。
    by ぶぅ (2006-06-11 19:51) 

    sknys

    ぶぅさん、訪問&コメントありがとう。
    こちらこそ、ウチの旧けろろ軍曹(深く反省して、謹慎自粛!
    ‥‥HNをスゥ。と改名)が失礼いたしました。

    〈猫ゆり〉の続編〈猫にふたたび〉で、さらに10冊紹介。
    トップの猫ちゃん10匹のプロフィールを
    〈ネコ・ログ#1〉に纏めてあります。

    「ネコ本」第3弾のメドは付いていませんが、
    対案として「ネコ・ジャケ」紹介の記事を思案中
    ‥‥黒猫のななさんにも宜しくお伝え下さい。
    by sknys (2006-06-12 21:50) 

    ぶぅ坊

    ななにも伝えておきます。
    最近、パソコンばっかりやっているので…
    あんまし相手できてなくって。
    さっさと更新して、遊んでやります。
    by ぶぅ坊 (2006-06-22 23:25) 

    sknys

    読んでいるblogに登録(RSS)している「平成迎GO主義とOL」
    ‥‥mayaさんの飼い猫オビくんがストレス(?)で、
    膀胱炎になっちゃったみたい。
    ぶう坊さんが遊んであげないと、ななさんはキーボードの上に乗っかって
    自己主張!‥‥「猫語」で抗議しませんか?
    by sknys (2006-06-23 22:51) 

    千露

    トップの潤んだ瞳の猫がとてもかわいいですね。

    「綿の国星」「猫道楽」「猫辞苑」は手元に持っています。
    いつまでも愛らしいチビ猫ですが、彼女が「永遠の少女」となることは
    作者にとっては必ずしも本意ではなかったのかもしれませんね。
    それゆえに「椿の木の下で」の点茶というキャラクターが生まれたのだと思います。

    「猫道楽」…タイトルと表紙の綺麗なイラストに一目ぼれして中身を読まないで買ってしまいました。
    実際読んでみると、猫は猫でもソッチの「猫」のお話だとわかったのですが、
    そういう描写にもあまり抵抗なく読み終えました(笑)

    「猫辞苑」に登場するイラストの猫は本当にかわいいです。
    まさしく猫好きのための「癒し系」の辞典ですね。
    ちなみにうちの金さんは「いやしい系」です。
    by 千露 (2007-08-27 21:53) 

    sknys

    千露さん、コメントありがとう。
    点茶は成長した未来のチビ猫かもしれません。
    時夫の方を一度も顧みずに友人の胸に抱かれた点茶の後ろ姿が印象深い。

    長野まゆみの小説の殆どは美少年たちが登場する「やおい系」ですが、
    『猫道楽』というタイトルに騙されちゃう愛猫家もいるでしょう。
    同じ著者の『野ばら』に登場する美少年たちは猫っぽいですよ。

    目を瞑っている猫の表情が「癒し系」なんですね。
    ネコ写真を撮る時は、トップ写真の迷い猫ように、
    どうしても目がパッチリ開いた瞬間を狙っているわけですが。
    by sknys (2007-08-28 01:23) 

    コメントを書く

    お名前:
    URL:
    コメント:
    画像認証:
    下の画像に表示されている文字を入力してください。

    トラックバック 1