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猫も読んでる [c a t 's c r a d l e]



  • 猫は生後1年で18歳になり、2年で24、その後は1年に4歳年を取るそうだ。私が若かった頃、猫の方がすぐ年上になってしまった。すると、困った人だなというように猫は私を見ているということがあった。今度は、私が年をとったのでそうたやすく越されない。最近私は神経性胃炎が治り、ひいひい言わなくなったので、猫の目にはましに映るのかもしれない。或いはバルは、馬鹿だと思っても顔に出さないのかもしれない。/ 拾われた家でバルはチビと呼ばれていたが、さんざん考えて私がつけた名前を、忽ち覚えてくれた。私はバルテュスに凝っていた。バルテュスが描く風景も奇妙な姿の少女たちも猫も好きだ。13歳の時に出版した画集『ミツ』(引用者註: Mitsou)には、バルテュスが10歳の時に拾い、ミツと名づけた猫との出会いから別れ迄細かに描いてある。私にとっても死んだ猫の存在はずっしりと重い。/ 美術雑誌でバルテュスの写真を見た。リルケとバルテュスのお母さんが親しかった。リルケと並んだバルテュスは繊細でやさしい少年に見える。大人になってからもおもかげが残っているようにおもえた。
    吉行 理恵 「黄色い猫」


  • ◇ 湯ぶねに落ちた猫(筑摩書房 2008)吉行 理恵
  • 2006年に急逝した吉行理恵の文庫版オリジナル・アンソロジー集。処女詩集『青い部屋』(1963)から「流れ星」、エッセイ集『雲のいる空』(角川書店 1977)、『猫の見る夢』(講談社 1991)から54篇を抜粋、単行本未収録作品2篇と未発表エッセイ1篇を加え、小説「小さな貴婦人」(1981)と「黄色い猫」(1989)を再録、親交のあった河野多惠子氏宛ての手紙5通を併録している。大好きなネコ・エッセイ集「猫・ねこ・ネコ」、子供の頃の思い出を綴った「記憶の小道」、家族や知人、身辺雑記の「家族と私のこと」、詩集や小説、海外旅行についての随筆「旅・読書・詩人たち」。芥川賞を受賞した「小さな貴婦人」は「私」の1人称小説だが、ファンタジックな魅力が漂う。縫いぐるみショップ「竜太」に立ち寄った「私」は、一昨年に病死したチャコールグレーの雄猫「雲」と良く似た色合いの縫いぐるみを発見して購入する。

    「私」と「竜太」の女主人の志野と常連客の女流詩人G。店名の「竜太」は志野の母親が飼っていたネコの名前だった。「小さな貴婦人」とは「志野のお母さんの形見の猫の愛称」で、Gは脾臓の病気で死んだ愛猫ダイアナを同じニックネームで呼んでいた。ネコの縫いぐるみによって、3人の女性が繋がっている。老婆Gが詩の雑誌に連載中の童話「猫の殺人」の一部が小説内小説として挿入される。「小さな貴婦人」が病死した「雲」から生まれた小説だとすると、「黄色い猫」は新しく飼うことになった明るい茶色の仔猫バルと「私」の私小説風の作品になっている。バルという名前はシュルレアリスム画家のバルテュスから採られた。表題の「湯ぶねに落ちた猫」とはバルのこと。編者は元「新潮」の編集者・小島千加子。表紙カヴァ・イラスト&解説は浅生ハルミン。「気になるあの子」の中で、ハルミンは「人は猫を超えられない」と書いている。

  • ◇ 跳躍者の時空(河出書房新社 2010)フリッツ・ライバー
  • ガミッチ(Gummitch)はハリー&ヘレン・ハンター夫妻に飼われているIQ160のスーパー仔猫だった。2人のことを〈馬肉のせんせい〉〈ネコちゃんおいで〉というニックネームで呼ぶ。ハンター夫婦にはシシーという幼い娘と〈赤ん坊〉、アッシュールバニパルやクレオパトラというネコもいるが、彼らは言葉を喋れない。ガミッチは昆虫が変態するように、自分も毛並みと同じ金色の髪を持った人間の若者へ変貌するはずだと信じて疑わない。雌ネコに変身するのは邪悪で残忍な性向のシシーの方なのだ。〈赤ん坊〉の保護者たらんとしてシシーの異常行動を見張るガミッチ。居間の鏡に映る〈ガミッチ複製〉や寝室の窓に現われた〈リス鏡〉に魂を奪われて、幽霊猫や栗鼠に変身してしまうのではないかと戦慄する天才仔猫。ある夜、育児室の中へ忍び込んだシシーがハットピンで〈赤ん坊〉の頬を引っ掻く。ガミッチはシシーの鼻先きまで接近して、〈鏡の魔法〉で彼女の魂と入れ替わる。人間の言葉を発したのは仔猫ではなく、幼女の方だった‥‥「おかあちゃん!」

    ガミッチ専用の飲み水が入ったボウルの表面に映った〈ガミッチ複製〉。水面を前脚で軽く打つと現われる水鏡の下の霊的世界の律動的な波動。ガミッチが飲み水のボウルを引っくり返して床に水を零す「猫の創造性」。〈ネコちゃんおいで〉が〈セクシーな新米の隣人〉こと、ミス・ネアリングを家に招待する。彼女が履いているピンクの網タイツに強い関心を示す仔猫サイコ。〈馬肉のせんせい〉の長広舌(SFホラ話)‥‥ガミッチとサイコ、〈いかれ去勢ネコ〉や〈さまよえるオランダ人〉などが小公園の木立を目指して進み、円型の乗り物から降り立った異星人スフィンクスと接近遭遇する「猫たちの揺りかご」。伝染性腸炎で隔離病棟に収容されたサイコを救出するためにウィックス猫病院内に忍び込んだガミッチとヘレンがナイフを持った女獣医ウェンディー・ウィックスや手下のバニキンズ(黒兎)と対決する「キャット・ホテル」。ガミッチとヘレン・ハンターが「魔女」を見ている。猫族の集団的無意識の影と個体化された幻影の集団。魔女集会のリーダーで猫医者のウェンディーが現われて、ヘレンと共に全裸になって入会の儀式を行なう「三倍ぶち猫」。

  • ◇ 図書館ねこ デューイ(早川書房 2008)ヴィッキー・マイロン
  • 1988年1月18日、米アイオワ州スペンサー公共図書館の返却ボックスの中に1匹の仔猫が捨てられていた。図書館長ヴィッキー・マイロン(わたし)が箱の中から赤茶色の仔猫を救い出す。その時から18年間‥‥「図書館ねこ」として生きることになるデューイ・リードモア・ブックス(Dewey Readmore Books)とヴィッキーの運命的な出会いだった(デューイという名前はデューイ図書十進分類法から採られた)。ヴィッキーが出勤すると、図書館の正面ドアの前で待っていて尻尾を振る。来館者たちの膝の上に乗り、分類カートの箱の中で眠る‥‥。キャットニップと輪ゴムが大好きで、壁の書棚の天辺や天井の証明に登って館内を見下ろす。図書館のスタッフや利用者たちに愛され、(デューイも)愛したノン・フィクションが感動的なのは、「ネコ駅長」みたいに人寄せパンダ的な経済効果を期待した浅薄な存在ではなく、ヴィッキーと娘のジョディ、家族や友人、スペンサーの住人や歴史との繋がりの中でデューイが描かれているからである。それだけに、たった1分半の映像を撮るために日本から来たNHKのクルーたちの行動は愚かで滑稽に映る。デューイのような「図書館ねこ」が日本の公立図書館に暮らすのは、100年待っても無理でしょう。

  • ◇ 背中の黒猫(2001 文藝春秋)鹿島 茂
  • こおろぎ顔の仏文学者・鹿島茂のエッセイ集。「何らかの明確なテーマに関して考察を巡らした試論」ではなく、いわゆる日本的な随筆や身辺雑記に近い「私エッセイ」なので、「猫エッセイ」は全19篇中、冒頭と末尾の2篇のみ。表題作になった「背中の黒猫」は著者の仕事用肘掛け椅子の上で1日の半分以上寝ている黒猫プロット(pelote)とトラ斑猫アガット妹兄、アガットが連れて来た老妻パンダ猫と4匹の仔猫たち、庭に居着いた高貴な生まれらしいタビー猫のニャニーなどの生態が語られる。「背中の黒猫 その後」では4年後のネコたち──「文学賞受賞請け負い猫」となったプロット(10歳)、ある日家を出たまま帰って来なかったアガットと、その数カ月後に姿を消したパンダ猫夫婦、2人の気弱息子ハイブリットAを追い出して「庭の王国」の独裁者となったタビー・キャット(7歳)が近所のメス猫たちを孕まして一大ハーレムを築き上げる。メス猫たちに避妊手術を施した結果、外猫はタビー猫と3匹の子猫たち──血の繋がりのないパンダ(2歳)、実子兄弟の靴下猫トットと赤トラ斑フォックス(1歳半)の4匹となった。鹿島家の「猫王国興亡史」‥‥「猫社会を見れば人の社会がわかる」という。

  • ◇ タマや(講談社 1987)金井 美恵子
  • アレクサンドルが白黒ブチ猫を「紅梅荘」へ連れて来る。ネコを入れた革製のリュックを背負いオートバイに乗って、小林夏之(ぼく)のアパートへ‥‥。アレクサンドル・豪(兼光宇礼雄)の異父姉ツネコ(恒子)さんが妊娠したので、身重のタマちゃんを預かって欲しいというのだ。ツネコさんは父親と思われる数人の男たちから金を巻き上げて行方不明。アレクサンドルと共に「紅梅荘」に居着いてしまった父親候補の1人、藤堂冬彦は夏之の異父兄だった。夏之とアレクサンドルと冬彦、フリー・カメラマンと京都の精神科医とハーフのAV男優と出産したタマと5匹の仔猫の奇妙な共同生活が始まる。連作集『タマや』は会話がカギ括弧で括られない自由間接話法の1人称小説で、「タマや」「賜物」「漂泊の魂」「たまゆら」「薬玉」‥‥という風に、内田百間、ナボコフ、メアリ・マッカーシー、川端康成、吉岡実の小説や詩集からタイトル(「タマ」という言葉が入っている)を借用しているだけではなく、『山のトムさん』や『ブレードランナー』など本や映画の他、論壇時評(朝日新聞)や雑誌のエッセイ(暮しの手帖)なども引用される。

    「アマンダ・アンダーソンの写真」(「マ」と「ダ」というが単語が入っている)では『アマンダ・アンダーソン・写真と生涯』(フィロメラ・プレス)に触発された夏之が写真雑誌の「知られざる作家たち」という特集記事にアマンダの原稿を書く約束をする。無名の素人写真家アマンダを発見したのは姪の娘グロリア・スワンソンだった(講談社版表紙カヴァに使われている写真はアマンダではなく、作中で言及されているアンナ・カリーナである)。「たまゆら」には目白4部作1つ『小春日和』(1988)の主演キャラ、桃子や親友の花子、女流小説家(桃子のおばさん)も登場する。「紅梅荘」の大家のジイさんが夏之を孫息子と間違えて(ボケて)、小遣いをあげるエピソードは、村上春樹のエッセイからの借用ではないかしら。《私は猫の毛皮の柄では、なんと言っても白黒ブチ柄が一番好きで、それは赤ん坊の頃(私が)から家にいたピヨというオス猫が、そういう柄だったからです》と「あとがき」に書いていた作者は数年後(1990)、迷い猫のトラーを現実に飼うことになるのだ。

  • ◇ レオくん(小学館 2009)萩尾 望都
  • 焦茶色の縞猫レオくん(2歳♂)の活躍を描くシュールな「猫マンガ」。絵本や童話、アニメやマンガなどに登場する動物は2つのタイプに分けられる。擬人化された動物とリアルな動物‥‥前者は人間の言葉を喋り二足歩行する。たとえば大島弓子の「チビ猫」はネコ耳と尻尾の生えた少女として描かれ、人間の言葉で思考(独白)するが、「グーグー」は動物のネコとして外側から描かれる(内面がない)。モーさまの「レオくん」は人語を話し、直立歩行するばかりではなく、小学校に入学したり、人間の女性とお見合いしたり、少女マンガ家のアシスタントまでするけれど、人間より知能の劣る「ネコ」として描かれているので、ドジって叱られたりする。人間とのコミュニケーションも日常会話レヴェルでは意志疏通しているものの、女飼主のヒビキさんや隣家のタツル君(小学1年生)はレオくんが学校に行きたい本当の理由──向学心に目覚めたわけではなく、給食のプリンが食べたいだけ!──を知らないし、1年2組の同級生ヤマトちゃんの恋心にも気づかない。

    大森レオくんが見合いしたいという動機も異性(キレイなお姉さん)に目覚めたわけではなく、お見合いの席で出る「お菓子」が目当てだった。ネコが考えているのは主として「ゴハン」のことであり、人間と同じことが上手く出来なくて失敗しても、だって「ネコだもの」(ネコだから仕方がない)で許される愛すべき存在なのだ。一番奇妙なのはレオくんが器用にトーンをマンガ原稿に貼ったり、箸を使って夜食の素ラーメンを素速く食べたり、美味しいコーヒー(フィルター式)を入れたりすることではなく、小学校に入学しても、お見合いしても、アシスタントをしても、登場人物の誰1人として不思議に思わないこと。レオくんのお見合いは悉く破談になるのだが、もし去勢していなかったら結婚して、人と獣の「禁断の愛」が成就してしまうではないか!‥‥『レオくん』は「ここではない★どこか」別の世界、現実と良く似たパラレル・ワールドの物語なのかもしれない。映画『グーグーだって猫である』に出演しようと思って調布の撮影所まで電車に乗って遠出する「レオくんの映画スター」は、大島弓子さんへのモーさまからの「返信」なのでしょう。

  • ◇ ネコさまとぼく(新潮社 2008)岩合 光昭
  • 動物写真家・岩合光昭が撮った私的なネコ写真集。柿右衛門ちゃんに目蓋を肉球指圧してもらっている表紙カヴァが微笑ましい。フォークランド諸島、ノルウェー、スリランカ、オーストラリア、マダガスカルなど‥‥海外のネコや地中海のネコ、日本国内のネコ、岩合夫妻が初めて飼ったネコの海(kai)ちゃんや理想のネコ柿右衛門ちゃんのことがカメラマンの目を通して語られる‥‥《スペインのシエラネバダ山脈の谷間の村には、海ちゃんそっくりのネコがいました。そこは、おいしい生ハムの生産地です。そういえば海ちゃんもおいしいものが大好きでした。/ 急な坂道を、行きつくところまで登ります。車は走らないほどに道幅は狭くなり、ネコの出没率が高くなってきます。ネコたちの顔をよく見ていると、顔も模様も海ちゃんそっくりなネコがいます。気がついたときにはネコの顔が30センチほどに迫っていて、ぼくは「海ちゃん、海ちゃん」と声をかけながらカメラのシャッターを押していました》。文庫版の解説「岩合さんの猫電波」は赤瀬川原平が書いている。

  • ◇ 猫座の女の生活と意見(晶文社 2009)浅生 ハルミン
  • ハルミンさんは「もし生まれ変われるのなら猫ではなく、猫の舌に毎日舐められる猫のごはんの皿になりたいと妄想にあけくれる」ほどのネコ好き。「文庫の棚に背の色がピンクで文字が白ヌキの金井美恵子の本をみつけると、自分の部屋の本棚にピンクの背の幅が約1センチ増える場面を想像して、ぽーっとなって」しまうくらい古本好き(金井美恵子の本とは新潮文庫版『愛の生活』(1973)と『夢の時間』(1975)のこと。同じ色指定の落合恵子は古本屋の書棚に置いておくのがハルミン流)。小学生の頃、「将来何になりたいですか?」というアンケートに、「くノ一」と書いたそうです。一番好きだったTV番組は『プレイガール』と「由美かおるが出てる番組」。生まれて初めて句会に参加して詠んだ俳句は「萩の花髪に飾ったファム・ファタル」。こけしと藤竜也が大好き。エッセイや書評の間に2段組の「ハルミン・ダイアリー」と「めまいのする古本相談室」を挿入。巻末にはハルミンさんが選出した「世界文学全集──「猫」の巻」もあります。

  • ◇ パリにゃん(産業編集センター 2009)酒巻 洋子
  • 「パリにゃん」という直感的なタイトルが可愛いネコ写真集。パリに棲むノラ猫、飼い猫、地域猫など約70匹以上を分け隔てなく紹介している。アパルトマンの中庭や室内で大事に飼われているネコなど、一般の観光客や一見さんには決して出逢えない貴重なネコ写真を撮れたのは、著者(撮影者)がパリ郊外在住のフリーライターだからでしょう。パリの街を「猫区」(9e)、「お洒落区」(1~3.10~11.18.19e)、「家族区」(5~6.13~16e)、「猫山」(18e)に分けて、たとえば「Virgile〔ヴィルジル〕甘えん坊猫・9区在住・4歳・オス」という風に、名前や年齢、性別などの情報を載せて紹介しているところは、実録実写版「猫町ナーゴ」を想わせなくもない。カメラ目線のネコ多し(これが一番難しい)。家ネコも外ネコも、飼い猫もノラ猫も地域猫も、室内のインテリアや街中の人々やモンマルトルの丘の風景と馴染んでいるのは、お洒落なパリジャンだから?‥‥東京23区のネコにゃんたちも「パリにゃん」と同じくらい魅力的に撮れると良いけれど。

  • ◇ S M I T T E N(グラフィック社 2006)レイチェル・ヘイル
  • 女性動物写真家レイチェル・ヘイル(Rachael Hale)のネコ写真集。生後13週未満の仔猫たち82匹と、ことわざ46編が並ぶ。水玉模様の壷の中で睡るペルシャ、ピンクのハンモックで寛ぐハイランド。毛布、子供用のハンドバッグ、裁縫具(ぼたん、糸巻き)、テディ・ベア、筒、宝石箱、窓辺、白い箱、毛糸玉と編み棒、ガラス瓶、仕切り、金魚鉢、石の塔、紙袋、アンティークの椅子、バケツ、ネズミ、生クリーム,魚の形をしたチョコレート、水差し、釣り道具、ケーキ、ピアノ、シャボン玉、蝶々、カーテン、鏡、靴、花の首飾り、雪、ミニチュアの本と眼鏡、網戸、花瓶、お風呂(湯上がり?)、天使の翼、薔薇の花びら、花咲く木の枝、花、猫ドア、ドールハウス、ベッドなど、女性らしい小道具が気紛れ仔猫ちゃんを演出する。写真集のタイトルが洒落ている。「smite」(強打する・魅了する)の過去分詞「smitten」の中に「kitten」という「仔猫」が隠れている。「smitten by kittens」(仔猫に魅せられて)という意味でしょう。余りの可愛さに何度か泣きそうになっちゃう。

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    湯ぶねに落ちた猫

    湯ぶねに落ちた猫

    • 著者:吉行 理恵 / 小島 千加子(編)
    • 出版社:筑摩書房
    • 発売日:2008/06/10
    • メディア:文庫
    • 目次:流れ星 / 猫・ねこ・ネコ / 記憶の小道 / 旅・読書・詩人たち / 家族と私のこと / 小さな貴婦人 / 黄色い猫 / 河野多惠子さんへの便り // 気になるあの子(浅生 ハルミン)


    タマや

    タマや

    • 著者:金井 美恵子
    • 出版社:講談社
    • 発売日: 1987/11/10
    • メディア:単行本
    • 目次:タマや / 賜物 / アマンダ・アンダーソンの写真 / 漂泊の魂 / たまゆら / 薬玉 /「タマや」について


    跳躍者の時空

    跳躍者の時空

    • 著者:フリッツ・ライバー(Fritz Leiber)/ 中村 融・朝倉 久志・深町 眞理子(訳)
    • 出版社:河出書房新社
    • 発売日:2010/01/21
    • メディア:単行本
    • 目次:跳躍者の時空 / 猫の創造性 / 猫たちの揺りかご / キャット・ホテル / 三倍ぶち猫 /『ハムレット』の四人の亡霊 / 骨のダイスを転がそう / 冬の蠅 / 王侯の死 / 春の祝祭 / 編者あとがき──ライバーの魔法


    図書館ねこ デューイ ── 町を幸せにしたトラねこの物語

    図書館ねこ デューイ 町を幸せにしたトラねこの物語

    • 著者:ヴィッキー・マイロン(Vicki Myron)/ 羽田 詩津子(訳)
    • 出版社:早川書房
    • 発売日:2008/10/10
    • メディア:単行本
    • 目次:アイオワにようこそ / とてつもなく寒い日 / 完璧な新入り / デューイ・リードモア・ブックス / 図書館での1日 / キャットニップと輪ゴム / グランド・アヴェニュー / 猫の親友たち / デューイとジョディ / 家から遠く離れて / かくれんぼ / クリスマス / りっぱな図書館 / デューイの大脱走 / スペンサーでいちばん人気の猫 / アイオワの有名な図書館ねこ


    S M I T T E N ── 子ねこに夢中!

    S M I T T E N 子ねこに夢中!

    • 著者:レイチェル・ヘイル(Rachael Hale)/ 山下 理恵子(訳)
    • 出版社:グラフィック社
    • 発売日:2006/10/25
    • メディア:大型本
    • Kittens:Vega / Hunkydory / Pumpkin / Daisy / Dolly / Minnie / Riley / Fantasia / Simba / Lila / Jessie / Sky & Suby / Ziggy / Hunphrey / Achilles & Apollo / Bubble & Squeak / Dinx / Kerron / Alfie / Eddie / Anastasia & Victoria / Bear / Muggle, Nigel & Derek / Kandy & Kaleb / Dominic & Jackson / Kok...

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    コメント 2

    税理士窪田

    はじめまして。
    「アマンダ・アンダーソン 写真と生涯」を検索していて来ました。
    そう、
    金井美恵子「タマや」を現在読んでいるところです。

    所蔵しているネコ本は100冊を下らないと思いますが、
    こちらでご紹介されているのは読んだことのない書籍ばかりで、
    早速、入手を目指したいと思います。

    多謝!!
    by 税理士窪田 (2010-10-08 19:30) 

    sknys

    税理士窪田さん、コメントありがとう。
    グロリア・スワンソン(Gloria Swanson)はWikipediaにもありますが、
    アマンダ・アンダーソン(Amanda Anderson)は何もヒットしませんね。

    もしかしたら「架空人物」なのかしら、
    『アマンダ・アンダーソン・写真と生涯』という伝記本も存在しない?
    ‥‥そう考えると、作者の「あとがき」は実に巧妙至極です^^;

    「ネコ本100冊以上所蔵」とは羨ましい!
    このブログでも「ネコ本100冊」を目指しています。
    長嶺ヤス子『シャナ物語』(未知谷 2010)や
    田口久美子『書店員のネコ日和』(ポプラ社 2010)は次回に‥‥。
    by sknys (2010-10-09 14:33) 

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