□ 手にバナナなら食い、笑む榮倉奈々‥‥那覇にて
現役女子高生にしてSTモデルの榮倉奈々ちゃん(18歳)。ティーンズ・ファッション誌のモデル業に留まらずCMやドラマで活躍中‥‥2004年は写真集も出たし、『ジイジ〜孫といた夏〜』(NHK)で西田敏行や古手川祐子と共演もした。今は春休み中だけれど、雑誌のグラビア撮影で沖縄に来ている。直前までインフルエンザに罹っていて、発熱、悪寒、頭は痛いし吐き気も収まらず、オマケに花粉症で眼がウルウル鼻もズルズルの最悪状態‥‥一体どうなるのか(キャンセルか?)と心配していたものの、昨日丸1日ベッドで寝ていたら治っちゃったみたい(十代の若さの賜物でしょうか?)。那覇空港は快晴だった。当日は大事を取ってホテルで静養、少し痩せたかなぁ‥‥一緒に飛んで来たモデル仲間の北川景子ちゃんと現地出身の安座間美優ちゃん(セーラーマーズ&ジュピターね♪)の2人は夜中の2時過ぎまでキャッキャ騒いでいたけれど、ナナは体力恢復に専念。大好物のバナナを7本も食べてたの。いよいよ明日は撮影日‥‥お天気よりも、お腹の出っ張りが心配です。

□ キス審査、9日の午後3時過ぎ
俳優の伊原剛志が激白‥‥10年以上前のTVドラマ収録現場でのこと、キス・シーンで相手役の主演女優Gが失神!(公私共に初キスだったの?)‥‥そのために撮影が2時間も中断(ココハドコ、ワタシハダレ?)、「俺は、こんな女は嫌いだ!」。そんな事件もあってか、このTV局のドラマの新人女優オーディションには特別に「キス審査」という項目が新たに付け加えられた。とは言っても生身の男優(石田純一?)が直接濃厚なキス指導をするわけではない。審査会場に置かれているマネキン人形相手にキスするだけなのだが、衆人環視の中で緊張を強いられるし逆に演技力も要求される。うら若き十代の乙女と雖も、高がキス程度で毎回失神されては叶わない。この際、敢えて演技力は問わない。セックスは兎も角、キスぐらいはプライヴェートで済ませておいて欲しいというのが制作者サイドの本音らしい。さて、2次審査通過?3次審査の日時を知らされた女優の卵のYさんは、この「キス審査」が事実上の最終テストだと睨んで、愛犬ハナとの予行練習にも余念がない。でも〈9日の午後3時過ぎ〉という文面の「過ぎ」っていうアバウトな時刻は一体何なのよ!‥‥とツッコミを入れないではいられない。マヌカン相手でも「失神」してしまうウブな娘が今時いるのだろうか?

□ 元スケバン刑事、家電は消す友
3代目元スケバン刑事・麻宮サキ(浅香唯)はドケチ・カリスマ主婦だった。食費・光熱費は元より、一切の贅沢を赦さない吝嗇ぶり。特に電気代の節約に関しては超ウルトラ五月蝿かった。午後9時に消灯、家電類も冷蔵庫以外の総ての電源コンセントを引っこ抜かないと安心して眠れない。よく部屋が真っ暗だと怖くて眠れない、必ず灯りを点けたまま寝ると宣う女優とは正反対の性癖である。さぞかし旦那は大変だなと半ば同情したくなるが、売れないミュージシャン稼業のためかドサ回りが多くて殆ど家に帰って来ないらしい。ある夜遅く帰宅して風呂に入ろうとしたら、暗闇の中で真っ黒な湯舟にロウソクが1本ユラユラと赤く搖れていたという有名なホラー話があるほどだ。アイドル時代からの数少ない友人X子の家ヘ深夜遊びに行っては家電を消し回って周囲の顰蹙を買っているとか‥‥。芸能人超節約バトル「1ヵ月1万円生活」に出演して、クボケイ(久保恵子)とドケチ女王の座を争う日も近いかも?

警視総監の孫娘(コギャル刑事)が名推理で怪事件を解決する〈ケータイ刑事〉シリーズは、BSデジタル(BSーi)と地上波(TBS)の深夜で再放送されている、往年の『スケバン刑事』と謎解きミステリを折衷させたコメディ仕立ての推理ドラマ。愛(宮崎あおい)、舞(堀北真希)、泪(黒川芽以)、零(夏帆)‥‥銭形4姉妹の活躍する人気シリーズも4作目(銭形零)で完結かと思ったら、5人目の雷(従妹?)が登場。隅田川べりのロケが多い(登場人物の少ない)低予算ドラマですが、相棒役の五代ジーパン刑事(山下真司)や高村刑事(草苅正雄)との迷コンビぶりが愉しい。『銭形泪』を視ていたら、どこかで見たような「白亜の洋館」が〈B図書館〉だったのでビックリ仰天!‥‥元陸軍の造兵廠(兵器工場)を再利用したもので、その景観からロケに使用されることも多いと聞いていたものの、実際に黒川芽以と山下真司が撮影に来ていたとはね‥‥もちろん「図書館」ではなく「ミイラ研究所」、館内は別ロケという趣向でしたが。
 
□ 素敵なイルカで痛い怪我、ケイタイ刑事泪、泣きです
『ケータイ刑事銭形泪』の今回のロケ地は千葉マリンランド。当初のシナリオでは水着姿の泪ちゃんが素敵なイルカに乗って海水プールを優雅に1周するサーヴィス・シーンがあったのですが、本番直前のリハ中にイルカから落下して背鰭で手の指を切るという痛い怪我を負ってしまいました。悔し涙を浮かべる黒川芽以ちゃん。左手に巻いた白い包帯が痛々しい‥‥(ただ大方の撮影が終了していたのは不幸中の幸いだった)。日頃から得意の「ウソ泣き」で中年刑事を手玉に取って来たバチが当たったのか、それとも今まで逮捕された真犯人たちの怨念によって決めゼリフの《私の涙で溺れなさい!》を自ら実行する羽目に陥ったのか、事故の真相は分かりませんが(単にイルカの機嫌が悪かった?)、今度ばかりは正真正銘の「マジ泣き」だったことに疑いの余地はありません。

□ 私した手ぐすね、姉すぐ手出ししたわ
私と姉は2つ違いで、双子に間違われるくらい良く似ているそうですが、性格は全くの両極端‥‥どちらかと言うと内向的で人見知りの激しいハニカミ屋の私に対して、姉は社交的で人に何でもズケズケ言う跳ねっ返り屋さん。もし満員電車内で痴漢に襲われたら、私だったら黙って耐えてるけれど、姉は痴漢男の利き腕を取って「この人、チカンです」って高らかに宣言し、次の駅で降ろして駅員に引き渡すぐらいのことは顔色1つ変えず平気でやりそう。それどころか逆ギレして相手に暴力を振るっちゃうかもしれません。そんな姉の口癖は〈身の危険は反撃のみ!〉‥‥これが座右の銘(回文)だって言うんだから呆れてしまいます。私の好きな言葉は〈雀百まで踊り忘れず〉──小学生の時の読書感想文に「文章がヘタだから、つまらなかった」と書いた私を揶揄して後年、母が言った俚諺でしょうか。その時の私は「栴壇は二葉より芳しだよ」(© 金井美恵子)と言い返したんですが、今から思えば若気の至りでしたね。

□「木と釘はどこ?」‥‥知りたがりガタリ、仕事場訊く時
《オノ・ヨーコ展》で観た〈釘を打つための絵〉──白く塗装された木製パネルにランダムに打ち付けられた無数の釘、木の板から吊り下げられた金槌──に感銘を受けたガタリ氏は実際に釘を打ちたくなって堪らずNYのオノ・ヨーコの仕事場を訊ねることにした。なぜ美術館内で釘を打つパフォーマンスを一般入場者にもさせないのか、脚立に昇って虫眼鏡で「天井の文字」を確認出来ないのか、釘を打ちに遙々フランスから来たのだ、今この場所で打たせてくれ!‥‥とヨーコさんに訴えるつもりだった。しかしヨーコの居場所は掴めず、オフィスの女性は仕事場も教えてくれない。ボクのことを怪しいストーカーだとでも思っているのだろうか。そりゃ、ジョン・レノンの事件があって身辺過敏、過剰警護になっているのかもしれないが、もっとファンを大切にしないとね。仕方がないので自分の名刺を間に挿んだ木片に釘を打ち、黙ってオフィスに置いて来た。樹に藁人形を磔て5寸釘で打つ呪いの儀式が日本にあることをクロード・ガタリ氏は知る由もなかった。

□ 蔵出し酒で今朝、自堕落
105年ぶりに酒税法の規制が緩和されて、一部の民家でもドブロク(地酒)を造れるようになった。米や塩は兎も角、煙草と酒類は政府の厳しい管理下に置かれ、バカ高い税金を賭けられて売られて来た。酒とタバコは躰に悪い、健康を損なうから成人に規制する(未成年者には飲酒や喫煙を禁じているが)というのなら未だしも、日本国民をアルコール依存症やニコチン中毒にさせた揚げ句、さらに高い税金を取り立てるヤリ方自体が醜悪で汚い。ビール製造会社が必死の思いで研究開発した安い「発泡酒」に課税しようとする行為1つ取っても政府のセコイ手口は明らかだ。個人的には殆ど酒は飲めない──数年前に買ったオールド・パー(玉付き)が未だ底の方に残っている──下戸彩人ですが(タバコに至っては1度も口に咥えて喫ったことがない !?)、朝から秘蔵の酒でベロベロ状態という酩酊気分は何となく分かります。

□ レタス炒め、舐めたい酢ダレ
「NHK きょうの料理」を視ていたら料理愛好家の平野レミが秘伝の「レミだれ」の作り方を紹介していた。濃い口醤油、薄口醤油、味醂を各同量、鰹節と昆布を鍋に入れて煮詰めるだけ(裏ごしした鰹節は後でフリカケとして再利用可)。200年(実際は冷蔵庫で2週間位)も持つという平野家伝来の「万能ダレ」で豚肉のショウガ焼きも、野菜炒めも、牛丼やカツ丼も、蕎麦やウドンのつゆもOKという手軽さ。レシピ通りに作ってみたら少々塩辛かったので、湯豆腐のタレにしたり、黒酢を加えて特製オリジナルの「ス(酢)ニーズだれ」にしてみました。まぁ、ノンオイルの和風ドレッシングみたいなもんですが、炒めたレタスに絡めて食べると超旨いのだ。更にエキストラ・ヴァージン・オリーヴ・オイルと混ぜるだけでイタリアンに大変身!‥‥これで、野菜嫌いにさよならを。

□ 近日再映 !!『殺人鬼』
『十角館の殺人』や『水車館の殺人』など〈館シリーズ〉で有名な新本格の旗手・綾辻行人氏がよりによって血みどろ贓物ハイスクールなスプラッタ・ホラー小説に手を染めた時は、毀誉褒貶喧しかった。だから、その『殺人鬼』がB級ホラー作品として映画化された際に、残酷凄惨な殺戮シーンに辟易した映画評論家たちの殆どが一転して黙殺した‥‥まともに誰も批評さえしなかったのは明らかに不当だった。ただ嘗て自作のTVドラマ化──代表作とも言われる『霧越邸殺人事件』や双子(探偵&刑事)が活躍する『殺人方程式』がハチャメチャに改竄されてしまった苦い過去のある綾辻氏が何故映画化を承諾したのか、一部のファンの間で長らく不思議がられていた。あれから10年‥‥幻の映画『殺人鬼』が再上映される。公開当時グロテスクで悪趣味だと非難された殺戮シーン、謎が謎のまま澱のように残留する後味の悪さ、超常オカルト風世界観、B級ホラーの再評価‥‥原作を忠実に再現した映像の中に答えがある。綾辻ファンよ、今こそ刮目して『殺人鬼』を見直そうではないか。

□ ロケにヨン様、尼さん、夜逃げろ!
未だ衰えることを知らない韓流、冬ソナ、ヨン様ブーム。ついにヨン様を主役に日韓合作映画を撮る事態に至った。京都ロケでクランクイン。相手役の日本人女優の名こそ明らかにされていないものの、候補者は既に2?3人の有名女優に絞られているらしい。大ヒット間違いなしの鉄板映画と思いきや、幾つかの懸念事項が真しやかに業界内で囁かれている。実はヨン様が大の「尼フェチ」だという黒い噂‥‥スチュワーデス、女教師、看護婦、ミニスカ婦警‥‥と制服フェチの男は世に掃いて捨てるほどいるけれど、「喪服女」にも相通じる「修道女」も根強い人気を保っている。女だらけの閉ざされた禁欲空間はヨーロッパでもポルノ小説や映画の格好の題材にになっているし、昔からスキンヘッド女に何故か欲情してしまう不埒な変態男も少なくない‥‥という訳で、京都周辺の尼寺では今から戦々兢々としてヨン様の来日、京入りを見守っている。彼が夜這いに来たらどうしよう、カツラを被ろうか、男装しようか、深山へ籠ろうか、修業の旅の出ようか、実家へ帰ろうか、それとも一層のこと身を任せて快楽の海に溺れてしまおうか‥‥などと一様に動揺を隠せない。いずれにしても「私、丸坊主にしてみました!」みたいなカンチガイ女(ブリトニー?)が増えることだけは間違いないでしょう。

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  • 回文と本文はフィクションです。一部で実名も登場しますが、該当者を故意に誹謗・中傷するものではありません。純粋な「言葉遊び」として愉しんで下さい

  • なぞなぞ回文第6弾を出題します‥‥帰って来た下ネタ?


    〈回転恥じた△▢◇◯▽、◯◇▢△出しパンティか?〉

    ヒント:牧野つくし(井上真央)が英徳学園女子バレーボール部に入りました^^

  • 過去回文の一覧リスト〈PALINDROME 2005 - 2007〉をアップデートしました^^(2007/03/5)

  • 正解回文はコメント欄にあります(2007/03/10)

  • 「105年ぶりに酒税法の規制が一部緩和されて、東野にある一軒の民宿でドブロクを作ることが許された」(椎名誠『どうせ今夜も波の上』)‥‥ドブロク造りが完全に自由化されたわけではなかったのね。「酒類販売法が改正されて誰もが自由にドブロク(地酒)を造れるようになった」という箇所を訂正しました(2007/03/17)

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榮倉奈々写真集『free7

  • 編集:SEVENTEEN 編集部
  • 出版社:集英社
  • 発売日:2006/02/10
  • メディア: 大型本+DVD