
ふと、植物にあたたかい言葉をかけると良く成長する、というまことしやかな話を思い出して、発酵中のヨーグルトに声をかけてみたくなった。まず思いついた 「おいしくな〜れ」 はヨーグルトにとってあたたかい言葉なのかわからなかったので、「がんばれ」 とか?と考えていたら、いつの間にか黒猫のクレオが横に来て私をジッと見つめていたので、恥ずかしくな ってやめた。/ そして、私が自室に退散してしばらくした時である。居間からかわいい声が聞こえて来たのだった。クレオがぬいぐるみと遊んでいるらしい。去年ユタ州のアーチーズ国立公園にいった際に、ビジターズセンターで購入したあらいぐまのぬいぐるみである。お土産、と留守番していた猫たちにあげたら、クレオが気に入ったのだ。キャットニップ(猫が好むハーブ、西洋マタタビとも呼ばれる)のスプレーをシュッとしたらさらに気に入ったようで、私や夫やポンズ(クレオの子供)がいなくなったのを見計らってこっそりかわいがるのである。その時に、信じられないくらいかわいい、カタカナにすると 「クルクルニャ?」 という優しい声で鳴くのだ。
近藤 聡乃 『一年前の猫』
◆ 書店猫ハムレットの跳躍(東京創元社 2015)アリ・ブランドン大叔母ディーからNYブルックリンの書店〈ペティストーン・ファイン・ブックス〉と2つのアパートメントを相続したダーラ、店長ジェイムズ、隣人のプリンスキ兄妹、アパートの住人ジェイク(私立探偵)、顔見知りの刑事リース、新書店員に採用されたロバート、そして書店の看板猫ハムレット。建築業者のバリーと改築工事中の建物を見に行ったダーラは地下室で常連客カート(バリーの同僚)の変死体を発見する。元警官のジェイクは〈グレート・センセーションズ〉の店主ヒルダから娘テラの恋人カートの身辺調査を依頼されていた。テラとハムレットの失踪。無愛想な黒猫が書棚から本を落として真犯人のヒントを提示するという趣向なのだが、シリーズ2作目(1作目は未訳)なので、なぜ書店猫に特殊能力があるのかは不明である。ハムレットが床に落としたのは『鉄仮面』『モルグ街の殺人』『英独・独英辞典』だった。登場人物、ファッション、会話、建物など、あらゆる描写が微に入り細を穿つので、事件が発覚するまで、読者は100ページ以上も読み進めなければならない。
◆ 通い猫アルフィーの奇跡(ハーパーコリンズ・ジャパン 2015)レイチェル・ウェルズ1年前に姉さん猫アグネス、2週間前に飼主の老婦人マーガレットを亡くして、天涯孤独の身となったアルフィーは娘リンダ夫婦の会話に耳を欹てて腹を立てる。実家を売却して、猫を保護施設へ連れて行こうと算段しているのだ。猫社会で "死刑囚檻房" と呼ばれているシェルターに送られることは死刑宣告を待つのに等しい。近所のお婆さん猫メイビスの助言を受けて家を出る。ホームレスとなったアルフィーは考える。再び飼い猫になったとしても、マ ーガレットのように先立たれたら同じ目に遭う。放浪中に親身になってくれたボタンのように複数の家を渡り歩く通い猫になろうと決心する。そしてアルフィーは売り家や空室ありの看板のある瀟洒な住宅地 「エドガー・ロード」 に辿り着く。元夫に浮気されて離婚して引っ越して来た泣き虫クレア、無職になって恋人にも去られたスネ夫ジョナサン、2組の夫婦ポリーとマット、フランチェスカとトーマスと子供たちも2軒のアパート(フラット)に越して来た。「通い猫アルフィー」 シリーズは夏目漱石の 「吾輩」 と同じく、一人称視点(ぼく)で描写される。主人公は人語(英語)を解する雄ネコである。
◆ 猫と罰(新潮社 2024)宇津木 健太郎ドストエフスキーのパロディみたいな表題だが、主人公の黒猫(己)は夏目漱石に飼われていた名無し猫の生まれ変わりらしい。偏屈な性格も 「吾輩」 から引き継がれている。最後の転生(9回目)をした仔猫は不本意ながら古書店 「北斗堂」 で暮らすことになった。先住猫(茶白ルル、三毛キヌ、茶虎カア、白黒チビ)も内田百閒や稲垣足穂など、文豪の猫だったことがあるという。猫達と会話が出来る店主・北星恵梨香は 「魔女」 と呼ばれていて、古本を仕入れなくても自然に書架に湧く摩訶不思議な書店に囚われていた。自作原稿を北星に読んでもらっていた小説家志望の少女・神崎円が来なくなった。「己」 は後脚で立って前脚の爪でペンを挟んでチェックする夜の在庫整理の仕事をルルから引き継ぐ。久しぶりに現われた円は耳にピアスをした女子高生(高1)に変貌していた。「ごめんなさい。私‥‥小説を書くの、やめます」 円の境遇を案じた 「己」 は意を決して北星(魔女)に救いを求めるが、首を横に振られる。北星の真名は 「魁星」という。人間の書いた物語を蔑み、嫌悪し、唾棄し、見下し、拒絶した咎で、物語を紡ぐことを禁じられた 「神」 だった。
◆ 牡猫ムルの人生観(東京創元社 2024)E・T・A・ホフマン漱石の 「吾輩」 は酔っ払って溺死(麦酒を舐めて水瓶に落ちた)してしまったが、ネタ本と思しきホフマンの 「わが輩」 は川で溺れかかっているところを奇術師マイスター・アブラハムに救出される。大気焔を揚げて、屋根裏部屋で詩作に勤しむほど高い知性と教養のある灰色猫は名無し猫よりも仔猫ガミッチ(IQ160)の好敵手かもしれない。手近にあった本の頁を破いて吸取紙や下敷きとして原稿に挿んだまま、編集人ホフマンが出版社に渡して印刷されたので、「ムルの自伝」(ムルのつづき)と 「楽長ヨハネス・クライスラーの伝記」(反故)が赤と黒のカードをシャッフルしたように交互に記述された二重構造の物語になったという設定が面白い。ムルは一目惚れして契りを結んだ牝猫ミース・ミースと別れ、黒猫ムツィウスに誘われて学生猫組合に入会し(猫ポンチを飲んで二日酔いになった)、恋敵のぶち猫と決闘したり。クライスラーは顧問官ベンツォン夫人の娘ユーリアやイレネウス侯爵の令嬢ヘ ートヴィガと公子ヘクトールの婚礼を巡る事件に巻き込まれて命を狙われたり。二百年前の二重小説は未完(第三巻)で終わってしまったが、1冊(第一巻・第二巻)で2倍愉しめる。
◇ 白猫の離婚(集英社 2024)ケリー・リンク望むものは何でも手に入れられるほど裕福な男は老いに不安があった。その冬の屋敷には最初の妻が産んだ3人の息子が勢揃いしていた。長男は離婚騒動の渦中にあり、次男はマスコミから身を隠し、三男は大学を成績不良で退学になっていた。息子たちを見るにつけ、自分の老いを意識せざるを得ない裕福な男は世界中を探し回って最も小さくて愛らしい犬を入手して来た者を後継者に指名するという難題を出して、彼らを遠ざけることにした。期間は1年と1日。1カ月後、三男はロッキー山脈の山裾にある犬舎オーナーから艶やかな赤毛の子犬を手に入れるが、コロラド州クリードで大雪に見舞われて立ち往生する。ロードスターを牽引するキャンピングカーにはペットショップや動物保護施設、大型展示場のドッグショー、ブリーダーから譲り受けた子犬たちがいた。クルマから降りた三男のポケットから子犬が飛び出して、腰の高さまで積もった雪面を跳ねて行く。後を追い駆けた三男はガラス張りの巨大な家々に辿り着く。そこは大麻栽培農場の温室だった。子犬が吠えて、彼が救助を求めると、作業中の猫たちが一斉に振り返る。美しい虎猫に案内されて、平屋造りの屋敷に着く。
室内の暖炉に火が燃え盛り、寝室のテーブルには食事が用意されていた。浴槽で体を温め、パジャマとガウンに着替えて窓辺に立つと、マフラーと防寒用の帽子を身を着けた20匹余りの猫たちが吹雪の中で、子犬たちを大事そうに抱えて屋敷へ歩いて行く。安堵した三男は肘掛け椅子に凭れて眠り、翌朝目が覚めると快適なベッドで寝ていた。奇妙な夢を見たと顔を舐めていた子犬に話しかけると、「あら、でも夢じゃなかったのよ」 という女の声が聞こえた。振り返ると枕の反対側から美しい白猫がエメラルドグリーンの目で見ていた。猫たちと愉しく1年を暮らした三男は初雪を見て、父親との約束を思い出す。探索の旅から帰還した兄たちと朝食を摂った三男が別れ際に白猫から手渡された殻付きのマカデミアナッツを割ると、カブトムシほどの大きさの白い犬が飛び出した。父親の要求は引退パーティで着る結婚指輪を通すことが出来るほど極薄の生地で仕立てたスーツ、一番美しくて一番賢い花嫁というようにエスカレートする。17世紀フランスの風刺童話『白猫』と同じように、三男は白猫の首を刎ねて美女を出現させるが、彼女が結婚した父親の首を斬り落とす結末は血腥い。
◆ ねこの名画案内(オレンジページ 2024)MINAMI / アートテラー・とに~表題からはスーザン・ハーバートやシュー・ヤマモトの 「猫名画」 のように思われるかもしれないが、カンヴァスに描いた絵ではなく、「ねこの刺繍美術館」 である。本書では拡大されているが、実物は意外に小さい。制作に約3週間も費やしたという大作 「ヴィーニャスの誕生」(2020)でも3.8x8.9cm、殆どの作品は5x5cm前後。ワッペンやアップリケなどのイメージに近い。2000色近くあるという刺繍糸を一針一針刺す 「一本取り」 は気の遠くなるような根気を強いる作業。これ以上大きな作品は難しいのかもしれない。刺繍の白いねこは原画の微妙な表情までは忠実に再現し切れない。細密な写実絵画は不得手で、印象派や表現主義などと相性が良い。「叫びとねこ」 「印象・日の出」 「ねことひまわり」(2022)、「ねこたちの接吻」 「ねこ杉と星月夜」(2022)、原画からトリミングした 「ねこと睡蓮のドレス」 「ねこといちご泥棒」、日本画 「富嶽三十六景神奈川沖ねこ波裏」 「見返り美ねこ図」(2023)など。春の花々や秋の農作物に紛れたアルチンボルドの騙しねこ(2021)も華やか。見開き左頁に原画と解説(とに~)、右頁に刺繍作品(62点)が掲載されている。
◆ 猫社会学、はじめます(筑摩書房 2024)赤川 学(編)16年間連れ添った飼い猫の 「にゃんこ先生」 を2011年に亡くして、「猫ロス」 に陥り、「早くあの世に行って、にゃんこ先生に会いたい」 と口走るようになった編者が提唱する 「猫好きの、社会学者による、猫のための社会学」。48名のインタヴューを分析して、猫の魅力を7つの要素の集約した「猫はなぜ可愛いのか?」(赤川学)、猫カフェを訪れる客へのインタヴュ ーや観察から、猫と人、人と人の相互行為を分析した 「私たちは猫カフェから何を得ているのか?」(新島典子)、田代島(宮城県石巻市)をフィールドワークして、観光地と限界集落のギャップを考察する 「ふつうの猫しかいない 「猫島」 に人はなぜ訪れるのか?」(柄本三代子)、長谷川町子の4コマ・マンガ全7193話を読み込んで、「猫の家族化」 の萌芽が50年代後半に見い出せると考察する 「猫から見た 「サザエさん」 ── 猫が「家族」の一員になったのはいつか?」(秦美香子)、飼い猫との交流から、言葉を介さない猫とのコミュニケーショんの可能性を探る 「人と猫は、いかにして互いを理解し合っているのか?」(出口剛司)。巻末に赤川学と斎藤環の特別対談 「猫が教えてくれた、「ただ、いるだけ」 の価値」を併録。
◆ 一年前の猫(ナナロク社 2024)近藤 聡乃NY在住のマンガ家・アーティストによるエッセイ8篇に、カラー・イラスト25点を挿んだ文庫サイズのハードカヴァ・上製本(巻頭に2つ折り、巻末に4つ折り蛇腹の別丁扉が付いている)。アサリ(もどき)のスパゲッティ、黒猫クレオとグレーのポンズ母娘、手作り培養ヨ ーグルト、こっそり縫いぐるみ(アライグマ)を可愛がって 「クルクルニャ?」 と鳴くクレオ、近くの空き地に出来た公園の円柱、夢の中で◯◯ちゃんが飼っている猫 「あんず」、小型スーツケース(ギリギリアウトサイズ)を機内持ち込んだ女性がフレンチトーストを食べるのを想像する。3歳になったポンズや元野良クレオの誕生日を忘れてしまう 「私」 だが、「一年前の猫たちの小さな声やあたたかさを忘れることはないだろう」 と綴る。手書き風のノンブルにも時々猫が描かれているなど、遊び心も満載。ふっくらした猫たちがフワフワと風船のように浮游する表紙イラストも魅力的にゃん。
「特典シール」 付き。
◆ 三行怪々(河出書房新社 2024)大濱 普美子嵐山光三郎が 「私のベスト3」
(本の雑誌 2025年1月号)の1冊に挙げていた奇々怪々本。北野勇作の 「100字シリーズ」 を読んで 「百文字病」 に罹患、その変異株 「三行」(約60字)に感染した大濱普美子の超ショート・ショート200篇。三行目がオチになるのは狂歌に似ているかもしれない。《猫用の出入口を、扉に取り付けた。猫がそこから出ると、三本足の獣が列を作って後を追う。最後の一匹が、行儀よく扉を閉めていった》《ミイちゃん、いつまでも一緒にいようねえ。私がそう呼びかけると、猫はうんと健気に頷き、長い尻尾を七本とも揺らした》というように、怪猫度(11篇)も高い。《さて、今これを読んでいるあなた、ということはつまり、既にここまで来てしまったのですね。あああ、本を開いただけでも危ないのに》(あとがき)。
「たけこのぞう」 の作者に、こんなにもお茶目な面があったとは驚きです。チューリップと猫と骨が 「川の字」 に並ぶ表紙イラストも三行怪々。
◆ ネコ学(築地書館 2024)クレア・ベサント英国の慈善団体 「インターナショナル・キャットケア」 の最高責任者を28年に渡って務めた著者による 「あなたの猫と最高のコミュニケーションをとる方法」(原題:How To Talk To Your Cat: Get Inside The Mind Of Your Pet 2023)。
『ネコ学入門』(2014)の改訂版。20年余り後の出版なので、より具体的な猫と人間のコミュニケーションに重点を置き、猫がストレスなく快適に、幸せで健康的に暮らせる生活を模索している。常に猫たちの身になって、彼らが何を感じて何を考えているかを表情や仕草、鳴き声、行動から推察する。遺伝子に軟骨異常の疾患があるスコティッシュ・フォールド、短足のマンチカン、短頭種(鼻ペチャ)のペルシャなど、突然変異や異種交配によるブリーディングには否定的。「抜爪」 に憤慨し、事故や病気のリスクが少ないといわれる室内飼いも、猫へのストレスを考慮して推奨していない。「ゆっくりとしたまばたきは信頼の証」 など、現在猫を飼っている人だけでなく、これから猫を飼いたいと思っている人への有益なアドヴァイスが満載されている。
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- お気に入りのネコ本を10冊ずつ紹介する「猫のゆりかご」シリーズ第18集です^^;
- ハムレットとアルフィー、『猫と罰』『ねこの名画案内』は再録(一部加筆・改稿)
- 「白猫の離婚」 は童話や民話、伝承を改変した短篇集『白猫、黒犬』(White Cat, Black Dog 2023)に収録されています。「装画」 を描いたのは猫画家ヒグチユウコ
- 一覧リスト〈猫ゆりすと(猫本 180)〉〈素晴しきネコ本の世界 2〉を更新しました
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書店猫ハムレットの跳躍
- 著者:アリ・ブランドン(Ali Brandon)/ 越智 睦(訳)
- 出版社:東京創元社
- 発売日: 2015/08/29
- メディア:文庫(創元推理文庫)
- 内容:ニューヨーク、ブルックリンの書店を大叔母から相続した、三十代半ばのダーラ。堂々と書棚を徘徊し、緑色の目で冷たく客を睥睨する黒猫ハムレットが店のマスコットだ。ある日、ダーラは近所の工事現場で常連客の死体を発見してしまう。その脇には動物の足跡が。最近、夜に外を出歩いているらしいハムレットのものなのか? 名探偵猫ハム...

牡猫ムルの人生観
- 著者:E・T・A・ホフマン / 酒寄 進一(訳)
- 出版社:東京創元社
- 発売日:2024/11/29
- メディア:単行本
- 目次:編集人の序文 / 作者の序 / 諸言 / 生きている感触 青春の歳月 / 青年期の体験わが輩もまた理想郷にあり / 修行の歳月 偶然の気まぐれな戯れ / 高尚な教養を身につけて得た有益な成果 成人に達した者の成熟した歳月 / 編集人の跋文 / ホフマンの年譜 / 訳者あとがき

白猫、黒犬
- 著者:ケリー・リンク(Kelly Link)/ 金子 ゆき子(訳)
- 出版社:集英社
- 発売日: 2024/10/25
- メディア:単行本
- 目次:白猫の離婚 / 地下のプリンス・ハット / 白い道 / 恐怖を知らなかった少女 / 粉砕と回復のゲーム / 貴婦人と狐 / スキンダーのヴェール / 謝辞 / 訳者あとがき

通い猫アルフィーの奇跡
- 著者:レイチェル・ウェルズ(Rachel Wells)/ 中西 和美(訳)
- 出版社:ハーパーコリンズ・ ジャパン
- 発売日:2015/09/19
- メディア:文庫(ハーパーBOOKS)
- 内容:飼い主の老婦人を亡くし、ひとりぼっちになった猫アルフィー。帰る場所もなく空腹でさまよい続けたすえ、とある住宅地にたどり着いたアルフィーは、そこで "通い猫" として生きようと決める。だが訪ねた先の住民は揃いも揃って問題だらけ。世をすねた無職の男に育児疲れの主婦、デートDV被害者──そんな彼らに、いつしか1匹の小さな猫が奇...

猫と罰
- 著者:宇津木 健太郎
- 出版社:新潮社
- 発売日:2024/06/19
- メディア:単行本(ソフトカヴァ)
- 内容:吾輩、ニャンと転生!? 漱石の「猫」の続きを描き上げた、もふもふ×ビブリア奇譚!「猫に九生あり」 という。かつて漱石と暮らした黒猫もまた、幾度となく生と死を繰り返し 、ついに最後の命を授かった。過去世での悲惨な記憶から、孤独に生きる道を選んだ黒猫だったが、ある日、自称 "魔女" が営む猫まみれの古書店「北斗堂」へ迷い込む

猫社会学、はじめます どうして猫は私たちにとって特別な存在となったのか?
- 著者: 赤川 学(編)/ 新島 典子 / 柄本 三代子 / 秦 美香子 / 出口 剛司 / 斎藤 環
- 出版社:筑摩書房
- 発売日:2024/06/28
- メディア:単行本(ソフトカヴァ)
- 目次:猫好きの、社会学者による、猫のための社会学 / 猫はなぜ可愛いのか?/ 私たちは猫カフェから何を得ているのか?/ ふつうの猫しかいない 「猫島」 に人はなぜ訪れるのか?/ 猫から見た 「サザエさん」 ── 猫が 「家族」 の一員になったのはいつか?/ 人と猫は、いかにして互いを理解し合っているのか?/ 猫が教えてくれた、「ただ、いるだけ」 の価値

三行怪々
- 著者:大濱 普美子
- 出版社:河出書房新社
- 発売日:2024/07/29
- メディア:単行本
- 内容:「百文字病」 にかかった著者が延々と錬成したのは200篇の「三行」幻想譚。短くも不穏で深遠、魅惑のショートショート集が誕生

一年前の猫
- 著者:近藤 聡乃
- 出版社:ナナロク社
- 発売日: 2024/08/29
- メディア:単行本
- 目次:アサリの子 / 隠れ猫百匹 / 消えたヨーグルト / クルクルニャ?/ ◯◯ちゃんのあんず / 空き地の円柱 / 彼女のフレンチトースト / 一年前の猫

ネコ学 あなたの猫と最高のコミュニケーションをとる方法
- 著者:クレア・ベサント(Claire Bessant)/ 三木 直子(訳)
- 出版社:築地書館
- 発売日:2024/11/08
- メディア:単行本
- 目次:はじめに / 猫の 「エッセンス」 / 人間と暮らす猫の行動に影響を与えるもの / あなたの猫の性格を知る / 人は猫に何をしてほしいのか?/ 猫のニーズと欲求は人が猫のために求めるものと違うのか?/ 猫好きとはどういう人たちか? 猫は猫好きをどう思うのか? / 私たちは猫を利用している?/ 猫との対話 / 我が家の猫の場合──私たちはどうやって会話するか
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