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風太郎忍法帖 2 [b o o k s]



  • 数多い忍法帖のどれがいちばん好きか、という話題になれば、これまた侃侃諤諤。/ 私が一番好きな場面は、『忍者月影抄』の、鏡の奥から腕がのびて、人面の皮膚を剥ぐところであり、一番好きな忍法物は『風来忍法帖』であります。忍者対忍者の秘術の尽くしあいという型を破り、忍法のにの字も知らない香具師の面々が、手練れの忍者群を相手に五分に闘い、相手を殺しもするけれど、自分たちも、ひとり、またひとりと死んでいく。最後のたったひとりの生き残りが、空っ風の野っ原を、とーんとーんとんがらし、香具師の口上の歌をうたいながら消えていくラスト(関ヶ原の合戦の時代に、江戸爛熟期の香具師の口上が存在したか、なんて野暮を言ってはいけません。虚実の虚に関しては実を怖ろしいほど深くおさえた上での、確信犯の山田風太郎です)は、福田義之『真田風雲録』のラスト、十勇士の九人までが討ち死にし、ひとり残った猿飛佐助が「また、だれか仲間に会えるかもしれねえな」とつぶやきながら去っていく場面とともに、忘れられないのであります。
    皆川 博子 「忘れられない蕭条たるラスト」


  • □ 忍者月影抄(講談社 1962)山田 風太郎
  • 享保17年(1732)、日本橋の「晒し場」に3人の女が一糸纏わぬ裸体で晒された。女たちの背中に書かれていた朱文字「公方様御側妾棚ざらえ」。18人もの女を妾にしていた八代将軍・徳川吉宗に対する尾張藩主・宗春の仕業だった。宗春は尾州御土井下組の甲賀忍者七人衆と尾張柳生七人衆に命じ、元愛妾を晒し者にすることで、吉宗の偽善者ぶりを嘲弄したのだ。吉宗の懐刀・大岡越前守は公儀お庭番伊賀七人衆と江戸柳生七人衆を放って計略を阻止しようとする。伊賀と甲賀、江戸柳生と尾張柳生は長年に渡る確執があった。現存する元愛妾は10人、先の3人(お秀、妙香尼、お麻)を除くと7人(おせん、弥生、卯月、おぎん、お鏡、お浜、お駒)。かくして伊賀vs甲賀14人の忍者と江戸vs尾張14人の剣士が入り乱れて、元愛妾7人の争奪戦が始まる。甲賀+尾張の使命は元愛妾を探し出して日本橋へ拉致すること。伊賀+江戸は彼らに先んじて抹殺すること。いずれにしても元愛妾たちは殺害される運命にある。忍者同士の忍法対決に、柳生新陰流の剣法を交えたところが新趣向である。

    公儀お庭番伊賀七人衆‥‥一ノ目孤雁(忍法埋葬虫)、真壁右京(忍法女人花)、七溝呂兵衛(忍法足三本・足八本)、百沢志摩(忍法髪飛脚)、砂子蔦十郎(忍法薄氷・波千鳥)、城ガ沢陣内(忍法銅拍子)、樺伯典(忍法鏡地獄)。尾州御土井下組甲賀忍者七人衆‥‥水無瀬竜斎(忍法蝋涙鬼・肌文字)、山城十太夫、鞍掛式部(忍法日陰虫)、不破梵天丸(忍法赤不動)、御堂雪千代(忍法万華蝶)、木曾ノ碧翁、檀宗綱(忍法夢若衆)。 江戸柳生七人衆 ‥‥九鬼伝五郎、多田仁兵衛、熊谷瀬母、寺西大八郎、大道寺竜助、櫓平四郎、戸張図書。尾張柳生七人衆‥‥門奈孫兵衛、杉監物、雨宮嘉門、秋月軍太郎、遊佐織之介、沢司馬、土肥団右衛門。 作者お気に入りの忍法「夢若衆」と「鏡地獄」は夢の中の殺人と鏡の中の迷宮。夢に出て来る忍者に毎夜殺され続ける、あるいは鏡の反世界に永遠に閉じ込められる。「夢」 と「鏡」の対決は忍法というよりは「アリスの冒険」のようなファンタジーに近い。夢から醒めて、異界から現実世界へ還って来るのがファンタジーなのだが、悪夢と魔鏡の中で永劫の死闘を続ける風太郎忍法帖の2人の忍者、壇宗綱と樺伯典は二度と現実界に戻って来ない。

  • □ 風来忍法帖(講談社 1964)山田 風太郎
  • いかさま賭博や女人売りを生業にする7人の香具師・悪源太助平、七郎義経、弁慶、陣虚兵衛、夜狩りのとろ盛、昼寝睾丸斎、馬左衛門は3人の風摩組忍者・戸来刑四郎、御巫燐馬、累破蓮斎に警護されていた麻也姫(太田道灌の曾孫、太田三楽斎の孫娘)に見咎められて面罵され、悪源太は土足で顔を踏み躙られてしまう。面目を潰されたことで復讐の念に燃えた香具師たちは麻也姫を 「ヨツにカマル」(強姦する)ことを心に誓う。麻也姫が帰った武州岩槻城に潜り込もうと思案する香具師たちは北条家の足軽・南条練平に誘われて北条家の乱波である風磨組に志願するが、南条は伊賀忍者の密偵・青歯助十郎だった。麻也姫が忍城の成田左馬助の許へ嫁入りすることを知った香具師たちは城の御年寄時雨とお蝶、呉服の間勤め撫子を姦淫し、長持の中に潜んで忍城に潜り込む。「悪源太に犯された女は、まるで麻薬中毒者のように源太を追っかけまわすようになる」 のだ 。風摩組くノ一七人衆・お雁、お燕、お鶴、お鳶、お鷺、お雉、ひよどりも悪源太に恋焦がれるようになり、風摩小太郎に解任された。潜入に成功したかと思われたが、長持から出た7人が見たのは戸来刑四郎の姿だった。

    撫子は変身した御巫燐馬だった。風摩忍者に殺されそうになった彼らの命を麻也姫が救う。忍城から放免された香具師たちは風摩組に入ることにして、再び小田城へ向かう。天正18年(1590)、武州の忍城は石田三成の水攻めによって浮城と化していた。小田原城に籠城されていた左馬助は誘降を促すが、城主の留守を護る麻也姫は赤旗を掲げて拒否する。秀吉軍に寝返った風摩組忍者vs香具師、くノ一の死闘が始まる。3対14と人数では優位に立つが、化け物じみた風摩組の忍法は怖しくも禍々しい。一筋の髪の毛をレーザーカッターのように自在に操って人体や物体を切断する戸来刑四郎の忍法風閂、切断された部位を元に繋げる不死身の忍法落花もどし。砂場に人体鋳型を作って若い女に変身する御巫燐馬の忍法砂鋳形。掌から出る銀色の粘液を壁や柱に塗って鏡に変え、自分の分身を映し出す累破蓮斎の忍法忍びの水月。女陰に仕込んだ毒針で男根を突き刺す忍法子宮針。バルトリン氏線から噴出する粘液で蜘蛛巣状の網を張り巡らす忍法恋さみだれなど、くノ一七人衆も秘術を尽くす。女性の理想像として描かれた麻也姫も気高く美しい。香具師たちが惚れたのもむべなるかな。

  • □ 忍法八犬伝(徳間書店 1964)山田 風太郎
  • 慶長18年(1613)9月9日の夜、伊賀組頭領服部半蔵が本多佐渡守正信の邸に呼ばれた。柳営で開かれた重陽の賀宴に里見安房守が出品した伏姫の珠、里見家に重代伝わる八顆の白玉を将軍秀忠の嫡男・竹千代君が所望したという。伏姫が数珠に用いていた珠には紐通しの穴があるが、八つの珠に1つずつ忠・孝・悌・仁・義・礼・智・信の文字が入っている。安房守が献上しようとすると、家来の八老臣が猛反対した。元服の儀のある来年に献上することになったが、佐渡守は半蔵に伊賀組を使って伏姫の珠を盗めと命じる。八顆の珠がなければ安房の誓言が命取りとなる。大久保相模守の一族に繋がる里見家を取り潰そうという佐渡守の策謀だった。その年の暮れ、安房守は家老・印藤采女の屋敷で女かぶきを観賞した。女人の谷に黄金の鈴と白珠を秘めて鳴らすという変態裸踊りに欲情した安房守は白珠の代わりに伏姫の珠を使って、8人の女と寝た。大破廉恥な行為に驚愕した八犬士が八つの珠を改めると、淫・戯・乱・盗・狂・惑・悦・弄の八文字が浮かび上がる。伏姫の珠は女芸人たちにスリ替えられたのだ。八犬士は馬を疾駆させて女かぶき一座を追ったが、取り逃してしまう。

    重陽の折に伏姫の珠の献上を押し留めたことで、本多佐渡守に乗じられる禍因を招いた自責の念から老八犬士は自害した。伊賀の女忍者に奪われた伏姫の珠を取り戻すように8人の倅たちに託した血書を巻いた偽珠を口に咥えた八頭の白犬(八房)が甲賀卍谷で修行を積んだ息子たちに届ける。父親の名前を継いだ八犬士‥‥犬田小文吾(乞食)、犬村角太郎(軍学者)、犬坂毛野(盗賊)、犬飼現八(女郎屋者)、犬江親兵衛(六法者)、犬山道節(香具師)、犬塚信乃(軽業師)は忍者修行から早々に逃げ出していたが、安房から抜け出して江戸に来た里見安房守の幼妻・村雨のために命を賭けることになる。本多佐渡守の屋敷に単身乗り込んだ犬田小文吾が「伊賀甲賀珠とりの忍法争い、勝負はいかに」という挑戦状を翻して戦いの火蓋を切った。八つの珠は伊賀くノ一八人衆‥‥船虫、朝顔、夕顔、牡丹、椿、左母、吹雪、玉梓が1つずつ所持しているので、倒せば珠を奪えるが、村雨が服部半蔵に囚われたことで面妖怪奇な様相を呈する。犬飼現八の 「陰武者」 と牡丹の 「袈裟御前」、犬坂毛野の 「摩羅蝋燭」、犬江親兵衛の 「地屏風」、犬村角太郎の 「肉彫り」 など忍法も幻妖を極める。

  • □ 忍びの卍(講談社 1967)山田 風太郎
  • 寛永九年(1632)、大老・土井大炊頭の近習・椎ノ葉刀馬は公儀忍び組の査察役を内密に命ぜられた。伊賀・甲賀・根来組の三派の中から最も相応しい忍び組を選び出せという命令だった。三派の代表忍者、根来忍者・虫籠右陣、伊賀忍者・筏織右衛門、甲賀忍者・百々銭十郎と対面した刀馬は彼らの披露する魔術的なエロ忍法に衝撃を受ける。自らの唾液で女体全身を性感覚細胞に変える右陣の忍法ぬれ桜。性交した女人に憑依して仮死状態となる織右衛門の忍法任意車。体内に溜まった精液の匂いで女人を欲情させ、性交した女の血刃で相手を斬る甲賀忍者・百々銭十郎の忍法白朽葉と赤朽葉。刀馬の意に反して大炊頭は甲賀忍者を公儀忍び組に選抜した。心ならずも落選した右陣は織右衛門を誘い、彼の愛妻・お麻に忍法ぬれ桜を施して大奥へ送り込む。三代徳川将軍家光に直談判しようとする目論見は、お麻の自害によって失敗する。江戸から逐電した右陣と織右衛門は甲州へ向かい、徳川家光の弟・駿河大納言徳川忠長に巧妙に取り入って、城内に迎えられた。冷遇されている忠長を煽動して、将軍家光の暗殺(おんいのちをちぢめる)を是認させようとする右陣の奸計だった。

    虫籠右陣と筏織右衛門の謀略に感づいた老臣・鳥居土佐守は2人に三日以内に城から去るように命じる。その二日後の雪の夜、土佐守から将軍家に献じられると知らされたと言い遺して、忠長の愛妾・小督が自害した。忍法任意車で小督に憑依した織右衛門の虚言だったが、逆上した忠長が土佐守を手討ちにしてしまう。上州高崎に幽閉されることになった忠長。右陣と織右衛門の策謀は土井大炊頭に察知されていた。お京との祝言を上げる前日、再び大炊頭から将軍を守護する密命を受けた椎ノ葉刀馬は公儀忍び組となった甲賀組の百々銭十郎と共に、今や将軍家光の命を狙う刺客となった右陣・織右衛門と戦うことになる。大奥の馬場の森で起きた忍法任意車・ぬれ桜を施された大奥の御女中お国と百々銭十郎の忍法白朽葉・赤朽葉の死闘。お末の女おくる、御側妾お舟を忍法ぬれ車(ぬれ桜+任意車)に仕立てた右陣と織右衛門。大奥の廊下で右陣と銭十郎、お鈴廊下の渡殿でお舟(織右衛門)と銭十郎が対決する。旅立つ刀馬を見送った許嫁・お京は唯ならぬ異変を感じて後を追う。刀馬は中山道から外れた地蔵堂で待っていた銭十郎、くノ一お宋、砧と落ち合って上州高崎を目指す。

  • □ 魔界転生 上(講談社 1967)山田 風太郎
  • 寛永15年(1638)3月1日の夜。昨年10月に島原で起こった百姓一揆は切支丹軍となって籠城し、3万7千人が虐殺された。死屍累々たる陣営の中、小笠原の侍・内藤源内が浪人・由比民部之介を軍監・新免武蔵の許へ案内する。張孔堂が弟子志願していると、少年・伊太郎が原城から老人と女2人が海へ逃げて行くと知らせに来た。3人は死体で埋め尽くされた海辺で筏を組んでいた。立ち上がった老人が刀を振るって裸体の女を胸から腹へ縦に斬ると血が滲み出し、罅が入って網目のように広がった。裂けた女体が卵の殻のように剥げ落ち、その内部から別の人間が出現した。転生した荒木又右衛門が追撃して来た武者たちを一刀両断する。小西行長の遺臣・森宗意軒が幕府を転覆させるために生み出した、日本忍法と西洋魔術を熔合した切支丹バテレンの秘術だった。自ら切り落とした 「一指を以って女を御せば」、女は男一人を転生させる忍体となる。誰もが転生するわけではない。「この世に再誕するだけの稀有な生命力の持ち主、しかも現世に深刻なる不満を抱く人物」 に限られる。今際の際に愛する女と交合して死すと、1カ月後に忍体の殻を破って、卵生動物のように孵化するのだ。

    「同一人にしてまた別人、剣技は以前と同一ながら、魂は魔物でござる」‥‥魔界転生した剣豪は荒木又右衛門、天草四郎、田宮坊太郎、宮本武蔵、宝蔵院胤舜、柳生但馬守、柳生如雲斎利厳の7人。森宗意軒に唆されて魔界衆を飼うはめになった紀伊大納言徳川頼宣、宗矩の嫡男・柳生十兵衛、森宗意軒本人も残った右手の三本指(中指、人差し指、親指)を使って転生させるはずだったが、放蕩無頼の十兵衛だけは仲間に加えられなかった。切支丹くノ一フランチェスカお蝶、クララお品、ベアトリスお銭の色仕掛けで十兵衛を魔界に堕そうとするが、柳生城へ入り込んだお蝶は正体を見破られて殉教する。柳生石舟斎の愛弟子の一人・木村助九郎が柳生に預けた孫娘お縫いを紀州へ連れ戻しに来た。南竜公頼宣の藩命で、お縫い、田宮平兵衛の孫娘お雛、関口柔心の娘おひろが愛妾となる。それどころか重臣牧野兵庫頭邸の庭に造られた築山の地下に潜む魔人たちの生贄にされると知った三老剣士、木村、田宮、関口は娘たちを救出して馬で逃走するが、六頭の馬を疾駆して追って来た魔人に討たれてしまう。紀州藩に単身で乗り込んだ十兵衛が宣戦布告して、魔剣衆との戦いが始まった。

    柳生十兵衛と魔剣士は一対一で戦う。その争いに紀州藩は一切関与しない。江戸の隠密は斬り捨てて良いという約定だったが、十兵衛は柳生十人衆の磯谷千八、逸見瀬兵衛、伊達左十郎、北条主税、小栗丈馬、戸田五太夫、三枝麻右衛門、小屋小三郎、金丸内匠、平岡慶之助に助太刀される。那智山青岸渡寺の楼門風の山門に立っていた小屋小三郎が弥太郎(おひろの弟)を背負って石段を駆け上がる十兵衛を見つけて絶叫する。おひろが石段を駆け降りると、昇って来る深網笠の武士に捕まってしまう。熱血児の北条主税が一閃仕込み杖を抜いて駆け降りたが、首・胴・腰の三つに切断される。首を刎ねて燕返しに胴を斬る魔界転生した田宮坊太郎の曲斬りだった。弥三郎を人質にして、おひろを山の下で犯してから戻って来ると嘯く坊太郎と十兵衛が石段の上下で対峙する。その刹那、石段の上に横に寝て相繋がった二本の棒となった柳生十人衆が転がり落ちて来た。「柳生流ひよどり越えの逆おとし」 を躱して宙を飛んだ坊太郎と十兵衛が斬り合うが、転がり落ちて来る人体棒を一早く察知した十兵衛の方が一瞬速かった。坊太郎は股から腹へ逆に切り裂かれて、石段を転げ落ちて行った。

    柳生十人衆と3人の娘たちは巡礼者に扮して西国三十三か所の札所を巡る。柳生十兵衛は西国第一番札所・青岸渡寺の石段で田宮坊太郎、白良浜の三段壁で宝蔵院胤舜に勝利したが、2人の柳生衆・北条主税と三枝麻右衛門を失う。クララお品を密使として柳生へ送る金丸内匠も潮見坂で根来衆の手裏剣に倒れる。剣道成寺で相対した十兵衛と柳生如雲斎は 「陰の太刀」(八双の構え)で互いに右眼を斬る相討ちとなった。お雛を人質にして大梵鐘の中に籠った如雲斎は「柳生流正統、秘伝鎧通し」で小栗丈馬を刺殺する。お品の手引きで和歌山城内に潜入した十兵衛は天守閣三層の勾欄で、隻眼の如雲斎と再戦。如雲斎に辛勝したのは女忍者お品が裏切って十兵衛に助勢したから。西国第三番札所・粉河寺の天草四郎との決闘でも彼女が身を挺して四郎の「忍法髪切丸」を封じた。柳生谷へ密書を届ける弥太郎を追った磯谷千八と小屋小三郎は根来衆と斬り合って死す。但馬守宗矩が江戸へ参勤する紀州家の柳生通行を偵察に来ていた佐川源左衛門たち柳生衆を斬り捨てて、弥太郎を拉致した。おひろに果たし状を託した十兵衛は太祖石舟斎の眠る芳徳寺の墓前で、父・柳生但馬守と対決する。

                        *
    • 2022年、山田風太郎(1922-2001)と水木しげる(1922-2015)は生誕100周年

    • 読み始めたら「やめられない、とまらない」‥‥K**えびせんみたいな忍法帖^^;

    • 皆川博子先生は「最後のたったひとりの生き残り」と書いていますが、香具師の悪源太助平も、八剣士の犬塚信乃も、公儀隠密の椎ノ葉刀馬もラストで死んでしまいます
                        *


    忍者月影抄: 山田風太郎傑作選 忍法篇

    忍者月影抄 山田風太郎傑作選 忍法篇

    • 著者:山田 風太郎
    • 出版社:河出書房新社
    • 発売日:2021/06/05
    • メディア:文庫(河出文庫)
    • 発売日:2021/06/05
    • 目次:忍法「肌文字」/ 忍法「蝋涙鬼」/ 忍法「髪飛脚」/ 忍法「埋葬虫」/ 忍法「女人花」/ 忍法「波千鳥」/ 忍法「足八本」/ 忍法「銅拍子」/ 忍法「夢若衆」/ 忍法「鏡地獄」/ 解説・日下 三蔵

    忍法八犬伝 山田風太郎傑作忍法帖

    忍法八犬伝 山田風太郎傑作忍法帖

    • 著者:山田 風太郎
    • 出版社:講談社
    • 発売日:1996/02/01
    • メディア:新書(講談社ノベルススペシャル)
    • 目次:忠孝悌仁義礼智信 / 淫戯乱盗狂惑悦弄 / 大事 / 行方不明の息子たち / 六法者と軍学者 / 女郎屋者と狂言師 / 香具師と巾着切 / 乞食と盗ッ人 / 童姫 / めぐる村雨 / 挑戦状 / 忍法 「悦」 / 念仏力 / 忍法 「盗」 / 八問遁甲 / 三犬評定 / 外縛陣 / 忍法 「淫」 / 「蔭武者」 血笑 / 虜 / 信乃姫様 / 陰舌 / 蔵の内外 / 地屏風 / 二人村雨 / 千秋楽は三月三日 / 内縛陣 / 忍法 「弄」 / 大...
    忍びの卍 山田風太郎傑作忍法帖

    忍びの卍 山田風太郎傑作忍法帖

    • 著者:山田 風太郎
    • 出版社:講談社
    • 発売日:1994/03/15
    • メディア:新書(講談社ノベルススペシャル)
    • 目次:忍び組査察 / 査察の結果 / 陰の両輪 / 駿河大納言 / 陽の両輪 / 攻防濡れぐるま / 授精分割 / 芸術赤朽葉 / 隠密祭壇 / 虚空虚無僧寺 / 雪の卍 / 解説・川村 湊

    風来忍法帖 山田風太郎忍法帖 11

    風来忍法帖 山田風太郎忍法帖 11

    • 著者:山田 風太郎
    • 出版社:講談社
    • 発売日: 2013/08/16
    • メディア:文庫(講談社文庫)
    • 目次:七人の香具師 / 女買わんか / 弾買わんか / 四の六部 / 真物 / 風摩組 / 麻也姫様はお嫁入り / 花婿殿は御出陣 / 女蕩 / 隆車に向かう蟷螂の斧 / 白日夢 / 香具師立志伝 / 忍者学校 / 瓢箪を盗め / 三成 / 英雄往来 / 女忍七星 / 恋さみだれ / 呉越同舟 / 忍術買わんか / 交替 / 風楼に満つ / 笄陣 / 忍の浮城 / 河童 / 水神風神 / 妖軍使 / おかしな奴ら / ...


    魔界転生 上 山田風太郎忍法帖 6

    魔界転生 上 山田風太郎忍法帖 6

    • 著者:山田 風太郎
    • 出版社:講談社
    • 発売日:2013/08/16
    • メディア:文庫(講談社文庫)
    • 目次:地獄篇第一歌 / 地獄篇第二歌 / 地獄篇第三歌 / 地獄篇第四歌 / 地獄篇第五歌 /「敵」の編制 / 故山の剣侠 / 黄泉国 / 黄泉坂 / やるか / ゲームンのルール / 西国第一番札所 / 岸うつ波 / 解説「忍法帖雑学講座6」日下 三蔵


    魔界転生 下 山田風太郎忍法帖 7

    魔界転生 下 山田風太郎忍法帖 7

    • 著者:山田 風太郎
    • 出版社:講談社
    • 発売日:2013/08/16
    • メディア:文庫(講談社文庫)
    • 目次:海潮音 / 密使 / 剣道成寺 / 西国第二番札所 / 生死一眼西国第三番札所 / 子をとろ子とろ / 奉書試合 / 伊賀越え / 転生のとき / 魚歌水心 / 解説「忍法帖雑学講座7」日下 三蔵
    山田風太郎全仕事 title=

    山田風太郎全仕事

    • 編集:角川書店編集部
    • 出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)
    • 発売日:2011/11/25
    • メディア:文庫(角川文庫)
    • 目次:山田風太郎PROFILE / 忍法帖World / 明治ものWorld / 推理ものWorld / 時代ものWorld / 山田風太郎全仕事!! / 1979年の山田風太郎 / 忍法帖 主要忍者人名録

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