3代目は14インチ [a p p l e]
五十嵐 大介 「速く長持ち 新マックブック・プロ」(朝日新聞 2021・10・19)
2代目のMBP13インチは膨張したバッテリを2019年にアップル・ストアのジーニアスバーで外してからも、レスポンスは多少低下したものの、何とか2年間持ち耐えていた。ところが2021年10月からセキュリティが強化されたらしく、閲覧出来ないサイトが急増した。7月に無料化したOS X Mountain Lion(10.8.5)にアップグレードしたのにも拘わらず、ア ップル・サイトも一部しか表示されず、購入しようとすると使用しているブラウザを最新版に更新するように要求するアラートが出てしまう。実店舗で無事にカスタム・オーダー出来たのは良いけれど、懸案なのはUSキーボードを選択しただけでCTOになってしまい、納期が大幅に遅れてしまうこと。ローマ字入力なのに、日本語(JIS)仕様のキートップに印字された仮名文字は目障りなだけ。スペースグレイの美しい外観を損なうこと著しい。MBP14インチ上位機種のメモリを16GBから32GBにCTOしたことで下位機種より10万円も高くなってしまったが、振り込まれたままになっていたコロナ給付金(2020)を使うことにした。
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MBP14インチ(2021)はMBP 13インチ(2020)と比べて若干大きく、200g重くなったが、光学ドライヴを内蔵したMBP(2011)よりも一回り小さく、約400g軽く、高さも約1cm薄くなった。新型MBPが見かけ上厚ぼったく見えるのはMBP(2020)のように、前辺と左右辺がティパードされていないフラットな筐体だから。上面のアップル・ロゴはバックライトで光らない鏡面仕上げで、シックなスペースグレイに映える。ディスプレイ(Liquid Retina XDR)周りの黒いベゼルを挟額化したことで、ほほ同じサイズのまま14インチになった。下辺の「MacBook Pro」というロゴが消えて底面に刻印され、上辺のメニューバーには内臓カメラ(1080p FaceTime HD)のノッチが切り抜かれた。廃止されたタッチバーの代わりに復活した物理ファンクションキーはアルファベット・キーと同じ大きさの正方形になって、キートップ間も黒で統一された。ポートは左サイドにMagSafe 3、Thunderbolt 4(USB-C)×2、3.5mmヘッドフォンジャック、右にThunderbolt 4、HDMI、SDXC カ ードスロットを搭載。同梱物はMagSafe 3ケーブル(2m)と96W USB-C電源アダプタ。
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実店舗でオーダーしてから約7週間後に、やっとMacBook Pro 14インチ(M1 Pro)が届いた。年明けになることを半ば覚悟していたが、懸念していたよりも少し早い、1日遅れのクリスマスだった(M1 Maxチップを内蔵した最上位機種は2カ月待ちらしい)。サンタクロ ースからの贈りものではないかと想像すると自腹なのに、ちょっと嬉しい。改めて第一印象を書き留めておこう。筐体はPowerBook G4(2001)を想わせるレトロ・フーチャーな感じ。スペースグレイ(青味かかった灰色)はグラファイトっぽい色合い。画像、音質、キーボードなども素晴しくて、物議を醸しているノッチも余り気にならない。同梱物のMagSafe 3ケーブルは織り込みになって柔軟性がアップし、96W USB-C電源アダプタは従来の61Wよりも一回りほど大きく、重くなった。アップル・ステッカー(2枚)は白ではなく黒い。これで、いつ届くのかと毎日気を揉むことなく、新型MBP14インチと共に晴れて年末年始を迎えられそう。新型コロナ・ウイルスの変異種オミクロン株の市中感染は気懸かりですが。
実店舗で見て高画質なのは分かっていたけれど、音質の良さには驚いた。今までがポータブル・ラジオだとすると、卓上ミニスピーカーで聴いているような立体的な音場感で、思った以上に低音も出ている(たとえば〈Taxman〉のベースライン(16ビート)もヘッドフォンなしで聴き取れる)。キートップは艶消しブラックで指紋が目立たないし、タイピングは軽やか。「Touch ID」(指紋認証)は優しくて、USキーボード配列は美しい。OS(Mountain Lion)が古いので移行アシスタントは使わずに、バックアップ(Time Machine)から音楽(Music)、書類(Documents)、画像(Pictures)、動画(Movies)などを手動でコピ ーした。写真(Photos)アプリは旧iPhotoの方が使いやすかったような気がする。メールの設定で少々手こずり、iCloudの二重認証は今以って厄介だ。標準テクスト(TextEdit)の文字間隔が詰まっちゃうのはどういうわけ、ユーザ辞書はどこ、カタカナ変換は?‥‥などの仕様変更に戸惑う。「ネコ科竜宮城」 から10年ぶりに帰って来た浦島太郎のような気分です。フラット・アイコンは安っぽくて好きになれない。ドック(Dock)も3Dの方が良った。
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- 音声認識アプリ(Siri)に「Hey Siri 音楽が聴きたい」とリクエストするのも愉しい
- MBP13インチで半日かかっていた初回バックアップが約30分で終わっちゃった^^;
- IINA、TinkerTool、Amphetamine、RunCatなどの無料アプリを入れてみました
- 英語と日本語の切り換えは 「caps lock」、カタカナは 「shift」 キーを押しながら入力
- 外箱のパッケージ・デザインは14、16インチ共に、スペースグレイ(Chroma Red)とシルバー(Chroma Blue)で色分けされています
macbook pro 14 / mountain lion 2021 / metabolic battery 2019 / macbook pro 2011 / sknynx 1037
MacBook Pro 14-inch(M1 Pro 10コアCPU 16コアGPU)
- Developer: Apple Inc.
- Memory: 16GB
- Storage: 1TB SSD
- Color: Space Gray
- Date: 2021/10/26
- Media: Personal Computers
- 著者:井村 克也
- 出版社:ソーテック社
- 発売日: 2021/12/02
- メディア: 単行本
- 目次: Montereyにようこそ! / デスクトップとFinder / インターネットに接続しよう / ファイルを操作する / Mac本体や周辺機器の設定 / 日本語入力をマスターしよう / ホームページを閲覧する(Safari)/ 電子メールを活用する(メール)/ 写真を管理する / 音楽や映像を楽しむ・購入する(ミュージック、TV、Podcast、ブック)/ アプリ操作...
2022-01-06 00:07
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