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スニーズ・ラブ 51 [s k n y s - l a b]



  • ♭ 新元号(2019-04-06)
  • エイプリル・フールの日に新元号が発表された。「昭和」は兎も角、「平成」という元号には馴染めなかったし、不意に切り替わってしまう元号よりも連続性のある西暦の方が分かりやすかった。「令和」の「和」が「昭和」と重複していることにも違和感があった。ところが新聞に載っていた元号一覧表(247)を見ると、「天応・天徳・天暦・天慶」「天永・永久・元永」など、同じ漢字が何回も連続して使い回されているではないか。「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」‥‥「令」は令しい、「和」は和らぐという意味で使われている。30年間非公開のはずだった6つの原案や考案者も早々に明らかとなった。ン十年前、予備校生時代に中西進先生の授業を受けていたことがある。「古文」ではなく「現国」だったが、高校の授業よりン十倍も面白かった。受験のための技術的なノウハウも然ることながら、まさに「行間を読む」という真摯で奥深い読書行為は目からウロコだった。新元号が「令和」に決まって、ちょっと嬉しかったりして。

  • ♭ マーマレード色の猫(2019-04-13)
  • 『たのしい暮しの断片』(平凡社 2019)は「天然生活」に連載されたエッセイを中心に編まれた金井美恵子のエッセイ集。姉・久美子の作品24点(絵画、イラスト、アッセンブラージュ)も掲載された愉しい造本になっている。『待つこと、忘れること?』(2002)の続篇的な内容とのことだが、70歳を越えて正月のおせち料理を作らなくなった金井姉妹の現在の生活と過去の記憶が色鮮やかに描かれる。「猫を預かる」 「猫の手ざわり」 「猫のいない生活の良さについて」 など、ネコに纏わるエッセイには亡くなった愛猫トラーの絵も添えられている。「猫の毛の色」の中で、大江健三郎の《イギリス風のおよそ猫的でない感じの比喩には猫以上の何かを(たとえば、日の光を浴びて、猫の毛が輝いている様が、ガラス瓶に入った透明な果実のジャムの甘酸っぱい苦さと共に、眼と口の中と手のひらに思い浮ぶ)同時に感得させる力がある》「マーマレード色の猫」は、ロラン・バルトが魅力的な考察をしたシャトーブリアンの「黄色い猫」よりも豊かなイメージを呼び起こすと書いた後で、岩合光昭の撮ったペルシャの香料屋で飼われている茶トラ「サフラン」の方が魅惑的だと結ぶ。

  • ♭ ラ・ファム(2019-04-20)
  • スタンダード、デラックス、エクスパンド、コレクターズなど‥‥新譜や再発(リマスター盤)に限らず、数種類のエディションがリリースされるようになった。洋楽の国内盤にボーナス・トラックを追加したり、邦楽(J-POP)の初回限定盤にDVDを同梱する商法は日本のお家芸だったが、フランスも負けていない。初回限定盤が単なるデジパック仕様だったり、コレクターズ・エディションが超豪華(超高価)だったりするので、どのエディションを購入するべきなのかの見極めが難しい。スタンダード盤しか日本に入って来ないことも多い。La Femmeのデビュー・アルバム《Psycho Tropical Berlin》(Disque Pointu 2013)もスタンダード(14曲)、デラックス(18曲)、デラックス 2CD(21曲)など、数種類のエディションがあるらしい。同時のリリースならば選択の余地があるけれど、新曲を追加したエクスパンド盤やリミックスCDを同梱した「第2版」の時間差リリースは悩ましい。10年後のリマスター盤ならば嬉しいけれど、1年後のリイシュー盤は口惜しいかったりして?

  • ♭ オハイオ(2019-04-27)
  • 不完全だった〈Ohio〉のアクースティック・ギター・コピーを再度試みた。音質の悪い海賊盤を聴くしかなかった時代とは隔世の感で、お蔵入りだった未発表音源が次々にリイシューされ、動画投稿サイトに過去のライヴ映像もアップされている。YouTubeには弾き方を教えてくれるレッスン・ヴィデオも少なくない。NYAPS(Neil Young Archives Performance Series)の《Live At Massey Hall 1971》(Reprise 2007)に同梱されているDVDのライヴ映像は余り参考にならないので、YouTubeのライヴ映像「Ohio - Neil Young Carnegie Hall Jan 10, 2014」「How To Play "OHIO" By Neil Young- Acoustic Tutorial Live At Massey Hall」を参照した。演奏前に1弦と6弦(E)を1音下げているので「Double drop D tuning」と分かる。AメロはD、F、Cのコード・フォームでメロディを弾く。サビはGm7(6弦は5fを押さえる)とCを繰り返すが、2度目はGmajor(2弦は3fを押さえる)で、次のCとDはGフォームのまま8fと10fにスライド(5弦をミュート)させている。

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    • 別館ミニ・ブログ「スニーズ・ラブ」シリーズの1カ月分(2019-04)です^^;

    • リンク画像が左に重なって見難いので、サイドバーを右側にレイアウトしました。「SKIN SWITCHER」でデフォルトに戻せるにゃん
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    万葉集 全訳注原文付(一)

    万葉集 全訳注原文付(一)

    • 著者:中西 進
    • 出版社:講談社
    • 発売日:1978/08/28
    • メディア:文庫(講談社文庫)
    • 目次:凡例 / 解説(書名 / 成立 / 構成 / 表現の方法 / 時代 / 特質 / 研究史)/ 巻第一 / 巻第ニ / 巻第三 / 巻第四 / 巻第五


    たのしい暮しの断片

    たのしい暮しの断片

    • 著者:金井 美恵子 / 金井 久美子(絵)
    • 出版社:平凡社
    • 発売日:2019/01/25
    • メディア:単行本
    • 目次:長靴の雨靴 / マニキュアとネイルエナメル / 白い恐怖 / ラ、ラ、ラ、ソックス / 夏ミカンと夏ミカンの皮 / 夏の頭皮のお手入れには、/ エリック・ロメールの映画と本 / 婦人雑誌の料理1/ 婦人雑誌の料理2 / たにし亭の味 / たにし亭の暖簾 / 食卓上の道具 / お椀の舟に箸の櫂 / 誰でもおいしいコーヒーは淹れられる / 豆を煮る / 猫を預かる / 梅干...


    待つこと、忘れること?

    待つこと、忘れること?

    • 著者:金井 美恵子 / 金井 久美子(絵)
    • 出版社:平凡社
    • 発売日:2002/10/01
    • メディア:単行本
    • 目次:待つこと、/ 忘れること?/ 再び、待つこと、/ またまた、待つこと、忘れること / あとがき 彷徨の連載エッセイ


    Psycho Tropical Berlin

    Psycho Tropical Berlin

    • Artist: La Femme
    • Label: Disque Pointu
    • Date: 2017/11/10
    • Media: Audio CD(2CD)
    • Songs: Antitaxi / Amour Dans Le Motu / La FemmeInterlude / Hypsoline / Sur la Planche 2013 / It's Time to Wake Up 2023 / Nous Tions Deux / Packshot / Saisis la Corde / Le Blues de Fran Oise / Si Un Jour / La Femme Ressort // Oh Baby Doll / Witchcraft / Witch Dub / ...


    Live At Massey Hall 1971

    Live At Massey Hall 1971

    • Artist: Neil Young
    • Label: Reprise / Wea
    • Date: 2007/03/20
    • Media: Audio CD+DVD
    • Songs: On The Way Home / Tell Me Why / Old Man / Journey Through The Past / Helpless / Love In Mind / A Man Needs A Maid/Heart Of Gold Suite / Cowgirl In The Sand / Don't Let It Bring You Down / There's A World / Bad Fog Of Loneliness / The Needle And The Damage Done / ...

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