♭ タワレコ・アウトレット 2 (2019-03-02)「ネコの日セット」 を買いに渋谷方面へ行く。リニューアル後のタワレコに立ち寄ってみると、「ROCK/POP」は5階から6階、「WORLD」は6階から7階に移動していた。縮小されたスペースは心情的にも肩身が狭くなって居心地も悪い。改装後の在庫一掃なのか、各フロアで輸入書籍・雑誌の「OUTLET SALE」が細々と開催されている。
「MOJO」(2017年1月号) はKate Bushの表紙で、ライヴ・アルバムをリリースした彼女へのインタヴュー記事、
「THE 50 BEST ALBUMS OF 2016」 などが掲載されている。表紙に貼り着いているCDアルバム
「DREAM FOREVER」 はJenny HvalやAmber Arcadeなど15組のアーティストによるコンピレーション。定価(¥1190)で買う気は毛頭ないが、70%OFF(¥357)ならば食指も動く。3月からスマホ登録しないとポイントが使えなくなるので、Jessica Prattの3rdアルバム
《Quiet Signs》 (City Slang 2019)を貯まったポイントで購入した。
♭ 血染めの部屋 (2019-03-09)アンジェラ・カーターの短篇集
『血染めの部屋』 (筑摩書房 1992)は「青髭公」「美女と野獣」「赤ずきん」「眠れる森の美女」などをグロテスクに改変した「大人のための幻想童話」。倉橋由美子の『大人のための残酷童話』(1984)と同趣向の換骨奪胎だが、巧緻細密に描写する英国女性作家の方がマジック・リアリズム色が濃い。大富豪の実業家の許へ嫁いだ17歳の生娘が城主の留守に「拷問部屋」を発見する「血染めの部屋」。車が故障して立ち往生した父親に電話を借した館主のライオンが娘を食事に招待する「野獣の求愛」。トランプ賭博に負けた父親が代償として野獣に譲り渡した娘が雌虎に変身する「虎の花嫁」。青年士官と深窓の貴婦人の恋路を飼い猫のフィガロと雌トラ猫(嫉妬深い夫の飼い猫)が協力して成就させる「長靴をはいた猫」。森の中に迷い込んだ娘を小鳥に変身させて鳥籠で飼う「妖精の王」。灰色の馬に乗った伯爵が白雪少女を現前させる掌編「雪の子」。休暇中の若い英国士官がルーマニアの人里離れた城館に泊まる「愛の館の貴婦人」。子供(赤ずきん)が狼(祖母)の右前足を狩猟用のナイフで切り落とす「狼人間」‥‥など全10篇。
♭ ヒグチユウコ展 (2019-03-16)「ヒグチユウコ展 CIRCUS」 (世田谷文学館 2019)は3月9日から
「チケット販売とショップ利用方法」 が変更された。その理由を「会期終盤にむけて更なる混雑が見込まれることから、鑑賞者と作品の安全を図り、良好な鑑賞環境を保つため」とアナウンスしている。見に行った人たちのブログを読むと、グッズ目当ての女子が大挙押しかけているようだ。皮肉なことに、その日の在庫の有無で混雑に波があるらしい。たまたま再入荷日の前日に行ったので、1階の「オリジナルグッズ特設コーナー」は欠品中・完売品も多くて閑散としていた。「フィギュアマスコット」のガャチャ(¥500)は既に終了したらしく、自動販売機も撤去されて影も形もない。
「フィギュアマスコットBOX」 (12個入り ¥7000)も完売だったが、ランダムに入っているので、全7種類揃うかどうか分からないという。どうして全7種類入りのBOX(7個入り)を販売しないのか。ガチャの売り上げが落ちるからか?‥‥この種の阿漕な商法は「ヒグチユウコ」のブランド・イメージを落とすのではないかしら。
♭ ステレオラブ (2019-03-23)某ディスクユニオンの中古棚で、StereolabのリイシューBOXを見つけた。
《Switched On Volumes 1-3》 (Duophonic 2018)は入手困難のレア・シングルをコンパイルした3枚のアルバムBOX(4CD)で、赤い箱の中にスリップケース入りのCD4枚(全48曲・220分)と4連綴りのカードが同梱されている。これでもかというような高額リイシュー&リマスタ ーBOXを連発する昨今の潮流に反する低価格で、コスト・パフォーマンスは高い(2018年9月に発売された未開封品なので更に安かった)。
《Transient Random Noise-Bursts With Announcements》 (1993)、
《Mars Audiac Quintet》 (1994)を皮切りに、7枚のオリジナル・アルバムが「Expanded Edition」(2CD)で順次リマスター&リイシュ ーされるというから愉しみです。10年振りに再結成されて、5月からライヴ・ツアーを行なうこともアナウンスされている(「sknys - lab」 というブログ名は「Stereolab」に由来する)。
♭ ヒグチ・モエ (2019-03-30)「MOE」(2019年1月号)の表紙は「ほんやの女店主」で、巻頭大特集は
『ほんやのねこ』 (白泉社 2018)出版記念の「ヒグチユウコ 絵本の秘密」。ヒグチユウコの魅力を30ページに渡って解説している。巻頭のことば「絵を描くこと」「絵本の魅力」「全作品」
「ヒグチユウコ展 CIRCUS」 やオリジナル・グッズなども紹介しているが、好きな本や映画について名久井直子、大島依提亜の2人と対談した内容も興味深い。安部公房の小説
『カンガルー・ノート』 (1991)やアーサー・ガイサートの絵本
『ノアの箱舟』 (1989)、ダリオ・アルジェントのホラー映画
「サスペリア」 (1977)やフェリーニの
「悪魔の首飾り」 (1967)などについて語り合っている。敬愛する手塚治虫への描き下ろしオマージュ作品「漫画の神様とGUSTAVEくん」(4頁)も出色の面白さ。ギュスターヴくんが描いたスケッチブックから、ロビタ(火の鳥 復活篇)や写楽保介(三つ目がとおる)を出現させるのだ。
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Mojo January 2017(278)
特集:Kate Bush The Full Story / The 50 Best Albums Of 2016 出版社:Bauer Media Group 発売日:2016/12/04 メディア:雑誌 付録:Dream Forever (A Dream Pop Compendium CD)
Quiet Signs
Artist: Jessica Pratt Label: City Slang Date: 2019/02/08 Media: Audio CD Songs: Opening Night / As The World Turns / Fare Thee Well / Here My Love / Poly Blue / This Time Around / Crossing / Silent Song / Aeroplane
血染めの部屋 大人のための幻想童話
著者:アンジェラ・カーター(Angela Carter)/ 富士川 義之(訳) 出版社:筑摩書房 発売日: 1999/12/02 メディア:文庫(ちくま文庫) 目次:血染めの部屋 / 野獣の求愛 / 虎の花嫁 / 長靴をはいた猫 / 妖精の王 / 雪の子 / 愛の館の貴婦人 / 狼人間 / 狼たちの仲間 / 狼アリス / 訳者あとがき / 解説「野獣の罪と美女の罰」小谷 真理
ヒグチユウコ フィギュアマスコットBOX
商品内容:1ダース(12個入り) メーカー:キタンクラブ 取り扱い開始日:2019/01/18 メディア:おもちゃ&ホビー フィギュア7種:ボリスとことり / ひとつめちゃんとおきんちゃん / GUSTAVEくんA / GUSTAVEくんB / こはる / ニャンコとアノマロ / ツチグリぼうやとテアシオカヒトデ(フィギュアマスコットはランダムに入っておりますので、1ダースで全種類が揃うかどうかはわかりません)
SWITCHED ON VOLUMES 1 - 3
Artist: Stereolab Label: Duophonic Date: 2018/09/28 Media: Audio CD(4CD) Albums: Switched On(1992)/ Refried EctoPlasm(1995)/ Aluminum Tunes(1998)
MOE 2019年1月号
巻頭大特集:ヒグチユウコ 絵の秘密 出版社:白泉社 発売日: 2018/12/03 メディア:雑誌 特別ふろく:かわいい形の猫便箋 / ヒグチユウコ「ほんやのねこ」シール
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