The Zombiesのアルバムからバンド名を採ったというOdessey & Oracleは仏リヨン出身の男女3人組(男1女2)。2ndアルバム《Speculatio》(Bongo Joe 2017)もデビュー・アルバム《Odessey & Oracle and The Casiotone Orchestra》(2014)と同じく、なソイヤ・リゲート(Soya Legato)のキモ可愛いカヴァ・アート(ヒエロニムス・ボスのサイケ版「快楽の園」みたい)が目を惹く。ピアノ、キーボード、チェロ、ハープシコード、リコーダー、ギター、バンジョー、ドブロ、ベース、シンセ、ヴィオラ・ダ・ガンバ‥‥によるポップ・バロック&サイケなサウンドに、ファニー・レリーチ(Fanny L’Héritier)の可憐無垢なヴォーカルが揺蕩い、ギヨーム・メディオニ(Guillaume Médioni)と仲睦まじくデュエットして、レトロ・フューチャーな桃源郷へ誘う。カヴァ・アートとミュージックがマッチした「画・音一致」アルバム。デジパック仕様。全11曲・38分。
2018年7月に還暦を迎えられたケイト・ブッシュ(Kate Bush)さま。英ガーディアンの「ケイト・ブッシュに関する驚くべき60の事実」(60 Unbelievable Facts About Kate Bush)は60歳の誕生日を記念した記事で、信じられない60のエピソードが紹介されている。「2013年、ブライトンのスタンマー・パークで、ケイト・ブッシュに扮装した男女300人が〈嵐が丘〉のヴィデオを再現した」という19番目の事実に興味を惹かれて動画を視た。「Brighton Fringe Festival」の一部として行なわれた「Shambush」は「究極のケイト・ブッシュ・エクスペリエンス」。赤いドレスを身に纏った男女300人のファンが〈嵐が丘〉の音楽に合わせて、PVのケイト・ブッシュと同じ振り付けで踊るライヴ・パフォーマンスだった。そのバカバカしさに大笑いして泣いた。毎年7月、豪メルボルン、独ベルリン、加モントリオール、米アトランタ‥‥世界各地で開催されているらしい。ケイト・ブッシュを真似て踊る老若男女は、みんな笑顔で愉しそう。ちょっと羨ましい。日本では行なわれないのでしょうか。
Songs: Les Déesses / Épiphanie / Interlude 1 / L'Horizon tombe / J'ai vu un Croco / Interlude 2 / Grand Autodafé / La Princesse et le Lion / Sunflowers / Le Labyrinthe / Les Nouveaux Dieux
コメント 0