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ザビワカ・サッカー・サマー 2 [s o c c e r]



  • アルゼンチン 0 ── 3 クロアチア(6/22 ニジニーノブゴロド)
  • 初戦のアイスランド戦をMFメッシのPK失敗で勝ち越せずに引き分け(1 ─ 1)たアルゼンチンとナイジェリアに快勝(2 ─ 0)したクロアチアのD組第2節。アルビセレステは勝たなければならない試合だが、メッシ頼みの攻撃は相変わらず、GKカバジェロと3バックの連係も噛み合ない。スコアレスで折り返した98分、アルゼンチンの守備陣が痛恨のミスを犯す。DFメルカドのバックパスをカバジェロが蹴り損なって、FWレビッチへの浮き球になってしまったのだ。右足のボレーが頭上を越えてゴール・ネットを揺らすと、カバジェロは両手でスキンヘッドを抱えて悔しがった。80分、MFブロゾビッチのパスをPA手前中央で受けたMFモドリッチがキックフェイントで切り返し、右足でゴール右隅へカーヴするシュートを決めた。2点目を奪われた直後のアルゼンチン選手たちの目は虚ろだった。アディショナルタイムの91分、ドリブルで持ち込んだMFラキティッチのシュートはカバジェロに阻まれるが、零れ球をPA内左で拾ったMFコバチッチが中央へ横パスして、再びラキティッチが流し込んだ。

  • ブラジル 2 ── 0 コスタリカ(6/22 サンクトペテルブルグ)
  • 初戦スイスと引き分け(1 ─ 1)たブラジルは第2戦に勝たないと第1次リーグの突破が危うくなる。セルビアにFK1発で惜敗(0 ─ 1)したコスタリカは勝ち点を取れないと敗退が決まる。ブラジルの猛攻を5バックのコスタリカが堅守で押さえ、前・後半90分を経過しても両チームは無得点(0 ─ 0)だった。スレソンのシュートはGKナバスの好セーヴに何度も阻まれ、78分に得たPK判定もVAR(ヴィデオ・アシスタント・レフェリー)で覆り、PA内で倒れたFWネイマールが苦笑する一幕もあった。アディショナルタイムの91分、コスタリカの牙城が崩れ去る。DFマルセロが左足でPA内に左クロスを入れ、FWフィルミーノがヘッドで折り返す。FWジェズスのトラップを走り込んだMFコウチーニョが守護神ナバスの股抜きシュート‥‥競技場が重苦しい空気から解放された瞬間だった。97分にはMFカゼミーロのパスを受けたFWドウグラス・コスタがPA内右から左にパスすると、ネイマールが左足で無人のゴールに蹴り込んで決定的な追加点を挙げた。試合終了後、ネイマールは泣いていた。

  • ドイツ 2 ── 1 スウェーデン(6/24 ソチ)
  • 初戦でメキシコに惜敗(0 ─ 1)したドイツは先発メンバー4人を入れ替えた。前半25分、スライディングしたMFルディの顔面にFWトイボネンのスパイクが直撃して鼻血。ビッチ外で止血処置を施すも出血が止まらず、31分にMFギュンドアンと交代する。32分、MFクロースのバックパスを奪ったFWベリからカウンター攻撃。MFクラエソンが右サイドからゴール前にクロスを入れると、PA内で受けたトイボネンが右足シュートを放つ。DFリュディガーに当たって軌道が変わったボールはGKノイアーの頭上を越えてゴール左へ吸い込まれた。後半からドイツはMFドラクスラーに替えてFWゴメスが出場。48分、クロースからのパスを受けたベルナーがPA内左からゴール前に折り返すと、ゴメスとDFグランクビストが潰れ、流れたボールを走り込んだロイスが左足で蹴り込んだ。82分、DFボアティングが2枚目のイエローカードで退場。87分、レーウ監督はDFヘクターを下げてMFブラントを投入。アディショナルタイムの95分、左サイドで得たFKをクロースが横のロイスにショート・パスして位置を変える。クロースの右足から放たれたボールはGKの右手を掠めてゴール右上に吸い込まれた。

  • 日本 2 ── 2 セネガル(6/25 エカテリンブルク)
  • 初戦に勝利して共に勝ち点3を得た日本とセネガルの第2節。日本はコロンビア戦と同じメンバー、セネガルはFWディウフに代えて、MFパパ・アリウヌ・エンディアイエが先発した。前半11分、DFワゲの右サイドからのクロスをMF原口がバック・ヘッドでクリアするが、DFサバリが拾ってPA左から右足でシュートを放つ。GK川島のパンチングがMFマネの左膝に当たってゴール・イン。川島の判断ミスだったが、結果的に警戒していたマネに先制された。34分、センターサークルからのMF柴崎のロングパスをPA内左で受けたDF長友がドリブルでDFワゲを躱す。スイッチングしたFW乾が右足でゴール右隅に流し込んだ。71分、マネのPA内左へのパスを受けたサバリが折り返すとFWニャンが左足で角度を変え、走り込んだワゲが右足でゴール右上に強烈なボレーを決めた。日本は72分にMF香川に替えてMF本田、75分にMF原口に替えてFW岡崎が交代出場。78分、FW大迫がPA手前右からゴール前にクロスを送ると、GKカディム・エンディアイエが右手で弾く。乾がゴールサイドからダイレクトで折り返したボールを本田が左足でゴールへ蹴り込んだ。

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  • ウルグアイ 3 ── 0 ロシア(6/25 サマラ)
  • 2連勝したA組のウルグアイとロシアは決勝トーナメント(T)への進出を決めている。得失点差で大きく上回るロシアが勝つか引き分けるかすれば1位が確定する。前半10分、ゴール前でMFベンタンクールがMFガジンスキーに倒されてFKを得ると、FWスアレスが壁の右を抜くグラウンダーのシュートをゴール右下に決めてウルグアイが先制。23分、MFトレイラの右CKはFWジュバにクリアされるが、零れ球をMFラクサールがPA手前からミドルシュートを放つと、MFチェリシェフに当たってゴール左に入ってしまう(オウンゴール判定)。27分と36分にDFスモルニコフが立て続けにイエローカードを喫して早々と退場すると、ウルグアイはボールを回し、ロシアもボールを奪いに行かない。2失点して1人少なくなったことで、試合の大勢は前半で決まっていた。90分、右CKをジュバと競ったDFゴディンがヘディングシュート。GKアキンフェエフが右手でセーヴするも、FWカヴァーニが左足で押し込み、本大会初ゴールを挙げた。強力な2トップを擁するウルグアイが3連勝で首位通過した。

  • イラン 1 ── 1 ポルトガル(6/26 サランスク)
  • B組最終戦は3回のVAR判定に主審も選手たちも振り回される後味の悪い試合となった。前半45分、右サイドでFWクアレスマがFWアンドレ・シウバとの壁パスでPA前右へ進入。右足アウトサイド・シュートがGKベイランバンドの右手を越えてゴール左上に吸い込まれる。ポルトガルの1点リードで前半を終えた。50分、MFジョアン・マリオの縦パスを受けたFWロナウドがドリブルでPA内へ入ると、MFエザトラヒに倒される。2分後にプレイを中断させた主審がVARで検証した結果、PK判定となる。ゴール中央右に放ったロナウドのPKはベイランバンドに阻止される。80分、PKを失敗して苛ついていたのか、ロナウドがDFプーラリガンジを背後から肘打ちして、VAR判定でイエローカード(レッドカード相当?)。89分、DFレザイーアンの右サイドからのクロスをFWアズムンがヘディングで折り返した際にDFセドリックの左手に当たったというイランの抗議を受け、VAR判定でPKとなる。93分、FWアンサリファルドが右足でゴール右上へ豪快に決め、イランが土壇場で同点に追い着く。同時進行のスペインもモロッコと引き分けたため、ポルトガルは決勝T2位通過となった。
  • ナイジェリア 1 ── 2 アルゼンチン(6/27 サンクトペテルブルグ)


  • 韓国 2 ── 0 ドイツ(6/27 カザン)
  • 1勝1敗のドイツ、0勝2敗の韓国の対戦は勝利すれば共に決勝T進出の可能性があった。ドイツはDFボアテングを累積警告による出場停止、スウェーデン戦で負傷退場(鼻骨骨折)したMFルディを欠き、MFミュラーに替わってMFエジルが先発した。前半はスコアレス、後半ドイツは58分にFWゴメス、63分にミュラーを投入して先制点を狙うが、ゴールを奪えない。アディショナルタイム93分、FWソン・フンミンが蹴った左CK。低い軌道のボールをDFチャン・ヒョンスがスルーし、DFユン・ヨンソンが寄せ、ゴール前に零れたボールをDFキム・ヨングォンが押し込んだ。オフサイドと判定されたが、VAR判定で覆された(クロースの足にボールが当たっていた)。96分、ブラントが攻撃参加していたGKノイアーにスローインすると、トラップが大きくなる。ボールを奪ったMFチュ・セジョンがロング・ボールを前方に蹴る。駆け上がったソン・フンミンが無人のゴールに流し込んで決定的な追加点を挙げた。ドイツの1次リーグ敗退は史上初。前大会の覇者が敗退するのは3大会連続。ドイツは悪夢のジンクスを覆せなかった。ちなみに後半のアディショナルタイムは9分もあった。

  • 日本 0 ── 1 ポーランド(6/28 ボルゴグラード)
  • 0勝2敗のポーランドは1次L敗退が既に決まっている。1勝1分の日本は勝つか引き分けで決勝T進出が決まる。先発メンバー6人を入れ替えた日本は連係が上手く噛み合ない。59分、MF山口に倒されたMFクルザワがFKを中央左から左足でクロスをPA内へ入れ、フリーのDFベドナレクが右足でゴール右に蹴り込む。日本は同点に追い着かなければ敗退してしまう窮地に陥った。74分、同時進行しているH組の試合(サマラ)でコロンビアがセレガルに先制したことで戦術が大きく変わる。82分、交代出場したMF長谷部が西野監督の指示をピッチ上の選手に伝えたのか、日本は自陣でボールを回して攻めに行かない。1点勝ち越しているポーランドもボールを奪いに来ない。C組のデンマーク対フランス戦のような消化試合になってしまった。このままセネガルが同点に追い着かなければ、勝ち点、得失点、総得点、直接対決で並んだ日本がフェアプレー・ポイント(警告・退場者数)の差で辛くも決勝T進出となるからだ。戦意喪失した日本が「フェアプレー」で決勝Tに勝ち上がるという皮肉な結末となった。

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    決勝トーナメント(T)に進出する8チームが決まった。1次リーグ(L)A組1位は3戦全勝のウルグアイ、2位は2勝1敗のロシア。B組は1勝2分で2チームが並び、得失点差でスペイン1位とポルトガル2位。C組1位は2勝1分のフランス、2位は1勝2分のデンマーク。D組1位は3戦全勝のクロアチア、2位は1勝1敗1分のアルゼンチン。E組1位は2勝1分のブラジル、2位は1勝2分のスイス。F組は2勝1敗で2チームが並び、得失点差でスウェーデン1位、メキシコ2位。H組1位は2勝1敗のコロンビア。1勝1敗1分で日本とセネガルが並んだが、警告・退場者数の僅差で2位通過した。G組は2勝0敗で決勝T進出を決めていたベルギーとイングランドの直接対決で、勝利したベルギーが1位、敗れたイングランドが2位。1次Lは強豪国が初戦で苦戦する展開となったが、最大の波乱はF組最終節で優勝候補のドイツが韓国に敗れて決勝T進出を逃したことだった。試合の勝敗を大きく左右するVARの導入も本大会のエポックだった。今まで見逃されて来たPA内のファウルや微妙なオフサイド判定が覆されることになり、結果としてPKによる得点が増えた。

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    深夜午前3時からの試合は録画でTV観戦することにしているのだが、腹立たしいのは再放送(NHK BS1)が一部カットされていること。W杯ロシア大会は初導入したVAR判定で試合が一時中断されるなど、総じて後半のアディショナルタイムが長い(4〜6分)。放送時間枠内(100分)に収めようとした処置なのだろうが、融通の効かない姑息な小役人的な蛮行である。まるでベッドの長さに合わせて足を切るプロクルーステースの愚ではないか。再放送がノーカットでないことをアナウンスしない態度もフェアではない。編集されているとは気づかない俄かサッカー・ファンも少なくないのではないか。ウルグアイ代表のカヴァーニ(Edinson Cavani)を「カバニ」、イングランド代表のハリー・ケイン(Harry Kane)を「ケーン」などとカナ表記する朝日新聞の人名も変だが、「香川が 大迫が復蹴(リベンジ)の一撃」に続いて放った「圧巻 ニャンという加速力」という見出しには笑った。フランス生まれのエムベイェ・ニアン(M'Baye Niang)は半年前にセネガル代表として招集された。

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    • Artist: Soccer Mommy
    • Label: Fat Possum
    • Date: 2018/03/09
    • Media: Audio CD
    • Songs: Still Clean / Cool / Your Dog / Flaw / Blossom (Wasting All My Time) / Last Girl / Skin / Scorpio Rising / Interlude / Wildflowers

    タグ:world cup SOCCER
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