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スニーズ・ラブ 23 [s k n y s - l a b]

  • ♭ レコ歩き(2016-12-03)
  • S石図書館から外へ出ると前庭に三毛ネコがいた。近寄ると人懐っこく甘えた声でミャ〜と鳴く。首輪をしているので飼いネコだと分かるが、一体どこの家のネコなのかしら。まさかデューイのような「図書館ねこ」ではあるまい。日本の公立図書館は米アイオワ州ほど開かれていないから。小春日和のレコ歩き。Ryley Walkerの3rdアルバム《Golden Sings That Have Been Sung》(Dead Oceans 2016)にはライヴCD付きの「Deep Cuts Edition」もあるけれど、某タワレコでは通常盤と同じ価格で売っていた(初回限定盤やデラックス・エディションは通常盤よりも高く設定されていることが多い)。これでは敢えて通常盤を買う理由が見つからない。クリアランス・ワゴンの中を覗いてみると、Mariana De Moraesの《Desejo》(Biscoito Fino 2014)が1枚だけ売れ残っていた。某ディスクユニオンのアウトレット棚で、Romina Pechinの《Monte》(Independiente 2015)を発見!‥‥ネコ歩きも、レコ歩きも愉しいにゃん。

  • ♭ ピエール・アレシンスキー(2016-12-10)
  • 「ピエール・アレシンスキー展」(Bunkamura ザ・ミュージアム)に行って来た。入場者も少なく、展示作品も約80点と、薄ら寒い美術館で鑑賞するのには風通しの良い環境だった(某金券ショップでダンピング(100円!)されていたのには目を瞑るとして)。若くしてコブラ(CoBrA)のメンバーとなったアレシンスキーの絵画は半抽象、いわゆる表現主義風だが、日本の書道やジャクソン・ポロック、ジェームズ・アンソールなどの影響を受けて描かれたタブローには気品やユーモアがある。コミックのようなコマ割りを絵の周囲に貼りつけたり、破棄された古い地図や航海図、文字が書かれた反古紙などを再利用して描いたり、マンホールの蓋をフロッタージュするなど、その作画方法も面白い。館内で上映されていた「日本の書」(1955)はアレシンスキーが来日時に撮ったモノクロ・フィルム(17分)。60年前の日本人や日本の風景に見入った。ラストに登場する篠田桃紅が今も存命していることも感慨深い。1927年生まれのアレシンスキー(89歳)も現役である。

  • ♭ 子猫のリル・バブ(2016-12-17)
  • 某タワレコ・クリアランスで愛くるしい子ネコを見つけた。大きな黒い瞳で、ピンク色の舌を出している。〈ルイス・ウェインの猫〉にも似ているリル・バブ(Lil BUB)はマイク・ブリダヴスキー(Mike Bridavsky)の飼っている雌ネコだった。彼女の舌が常に出ているのは遺伝的な疾患(骨障害・骨粗鬆症)のためだという。世界は障害を持って生まれて来た永遠の子ネコへの愛で溢れている。ウェブ番組「Lil BUB's Big SHOW」(2013)はネコ版「徹子の部屋」みたいなトーク・ショー。エピソード3のゲストに招かれたのはスティーヴ ・アルビニ(Steve Albini)だった。エピソード3のゲストに招かれたのはスティーヴ・アルビニ(Steve Albini)だった。あの気難しげなアルビニ先生が愉しげに笑顔でリル・バブちゃんと会話を交わしているではないか。彼女のデビュー・アルバム《Science & Magic》(Joyful Noise 2015)は「猫ジャケ」で、しかも正真正銘の「ネコード」なのだ。もちろんヴォーカルはマジカル・スペース・キャットのリル・バブである。ライナー・ノートを書いているのはアンドリューW.K.(Andrew W.K.)。CD盤面に描かれたイラストも可愛い。

  • ♭ ラティーナの冬(2016-12-24)
  • 冬のセール期間(12/14~17)は承知していたのに、回文記事〈捨て子猫です〉に集中していて、つい失念してしまった。気づいたのは最終日!‥‥膨大なリストを落ち着いて見る余裕もなく、とりあえず恵比寿へ向かった。ラティーナ・ショップにも在庫リストのコピーが置いてあったが、じっくり見る暇もない。今期は安価な旧譜を諦めて、新譜に絞ることにする。《Gris》(Independent 2016)はブラジル・クリティーバ出身の女性歌手、Juliana Cortesの2ndアルバム。Lourenco Rebetezのデビュー・アルバム《O Corpo de Dentro》(Independent 2016)はインスト・ジャズだが、月刊ラティーナ1月号(2017)の「関係者が選ぶブラジル・ディスク大賞」の第2位に選ばれていた。アルバムを同時に2〜3枚購入すると、期せずしてカヴァの色や柄をコーディネイトしてしまうことがある。意識しているわけではないのに、結果として似たようなアルバム・カヴァを購入しちゃうのだ。ポーカーのツー・ペアやスリー・カードのように。今回はモノクロ・カラーで揃えてみました。

  • ♭ BEST ALBUMS 2016(2016-12-31)


  •                     *
    • 別館ミニ・ブログ「スニーズ・ラブ」シリーズの1カ月分(2016-12)です^^;

    • リンク画像が左に重なって見難いので、サイドバーを右側にレイアウトしました。「SKIN SWITCHER」でデフォルトに戻せるにゃん
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    Golden Sings That Have Been Sung~Deep Cuts Edition

    Golden Sings That Have Been Sung~Deep Cuts Edition

    • Artist: Ryley Walker
    • Date: Dead Oceans
    • Date: 2016/08/19
    • Media: Audio CD(2CD)
    • Songs: The Halfwit In Me / A Choir Apart / Funny Thing She Said / Sullen Mind / I Will Ask You Twice / The Roundabout / The Great And Undecided / Age Old Tale // Sullen Mind (Live At SiriusXM The Loft)


    ピエール・アレシンスキー展

    ピエール・アレシンスキー展

    • アーティスト:ピエール・アレシンスキー(Pierre Alechinsky)
    • 会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
    • 会期:2016/10/19-12/08
    • メディア:絵画
    • 展示構成:コブラに加わって /「書く」から「描く」へ / 取り込まれた図像 / 記憶の彼方に / おとろえぬ想像力


    Gris

    Gris

    • Artist: Juliana Cortes
    • Label: Imports
    • Date: 2016/06/24
    • Media: Audio CD
    • Songs: Uma Carta uma Brasa Através / Germinal / O Mal / Bandida / Mismo / Costura Pra Dentro / Circular 102 / À Você Amigo / Balangandãs / Outras Milongas


    O Corpo De Dentro

    O Corpo De Dentro

    • Artist: Lourenço Rebetez
    • Label: Imports
    • Date: 2016/05/20
    • Media: Audio CD
    • Songs: Abertura (O Avesso das Coisas) / Ozu / O Mais Profundo É a Pele / Interlúdio 1 (Opanijé) / Ímã / Pontieva / Birjand / Interlúdio 2 (Supernova) / Punjab / Sombrero


    Varmints

    Varmints

    • Artist: Anna Meredith
    • Label: Moshi Moshi
    • Date: 2016/03/11
    • Media: Audio CD
    • Songs: Nautilus / Taken / Scrimshaw / Something Helpful / R-Type / Dowager / The Vapours / Honeyed Words / Last Rose / Shill / Blackfriars

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    コメント 2

    ぶーけ

    図書館ねこ、いい話ですね。
    日本だと追い出されそう。。^^;

    Biolayさんの新作(だいぶ前のだけど)CDをAmazon
    フランスに注文したけど、待てど暮らせどこない。
    とうとう返金されました。><
    by ぶーけ (2016-12-28 19:06) 

    sknys

    遠方からデューイに会いに来た病気の子供のエピソードには感涙しました。
    『図書館ねこベイカー&テイラー』(早川書房 2016)も読みたいにゃん。

    渋谷のレコード・ショップ「EL SUR」に注文してはどうでしょうか?
    店主は音楽評論家の原田尊志さんです^^
    http://elsurrecords.com/2016/05/18/benjamin-biolay-palermo-hollywood/
    by sknys (2016-12-28 20:43) 

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