「Wikipedia」によると、3人の科学者が3匹のネコを両手で掲げて各々の顔を隠しているアルバム《With Love And Squalor》(Virgin 2005)のタイトルはJ. D. サリンジャーの短篇「エズメに──愛と悲惨をこめて」(For Esmé – with Love and Squalor 1950)に由来するという。『ナイン・ストーリーズ』(Nine Stories 1953)は学生時代に読んでいたが、殆ど忘却の彼方で「エズメ・ストーリー」も全く記憶にない‥‥この機会に再読してみることにした。「猫ジャケ」なのだから、作中にネコが登場するはずという予想は的中。戦勝記念日から数週間後の夜、バイエルン・ガウフルトの民家に駐留していたX三等曹長の部屋にZ伍長(クレイ)が来て、ヴァローニュの砲撃戦で猫を撃った話をする。「二時間ばかりずーっと砲撃されて、俺たちあの穴で伏せていたらジープのボンネットに猫が飛び乗ってきて俺がその猫撃っただろ。覚えてるか?」‥‥「あの猫はスパイだったのさ。撃つしかなかったんだよ。すごく頭のいい小人のドイツ人が安物の毛皮をかぶってたんだ」
某ディスク・ユニオンの狭い店内に入ると、Jim O'Rourkeがレジで会計をしていた。『ジム・オルーク完全読本』(Pヴァイン 2015)の表紙から抜け出て来たような風貌は存在感ありすぎ。あと数分遅れていたら、行き違いになっていただろう。定員の対応も客の反応も冷静だったので、常連なのかもしれない。購入したTacocatの3rdアルバム《Lost Time》(Hardly Art 2016)は20体以上の猫時計(馬時計も紛れ込んでいる)に彩られた「猫ジャケ」。アルバム・タイトルや「SPACE」「TIME」と表記されたA・B面、地球を背景にしたメンバー4人のサイケデリックな衣裳(裏カヴァ)、UFOのイラストなどから、米SFドラマ「宇宙家族ロビンソン」(Lost In Space 1965-8)を模していることが分かる。〈Dana Katherine Scully〉は「X-ファイル」に登場するFBI特別捜査官。全12曲・30分に満たないアルバムだが、〈Leisure Bees〉の後に3分半の無音部分がある。
Songs: Floresta / O Grande Verão / Zemba Pro Mestre / Immanuel e Eu e Outros Mil / Menino / Carta a Theo / Cinzas / Montreux / No Rabo do Vento / Todas As Letras / Tinha de Ser / Canção pra Mim
Songs: Nobody Move, Nobody Get Hurt / This Scene Is Dead / Inaction / Can't Lose / Callbacks / Cash Cow / It's A Hit / The Great Escape / Textbook / Lousy Reputation / Worth The Wait / What's The Word
Songs: Dana Katherine Scully / FDP / I Love Seattle / I Hate The Weekend / You Can't Fire Me, I Quit / The Internet / Plan A, Plan B / Talk / Men Explain Things To Me / Horse Grrls / Night Swimming / Lesiure Bees
お写真の猫さんはアリスのチェシャ猫みたいですね。
特にしっぽ、完璧!^^
花粉も終わりだし、いい季節ですね。^^
by ぶーけ (2016-04-26 16:57)
ジョン・テニエルのチェシャ猫の尻尾は細長いけれど、
ディズニー・アニメはタヌキやキツネみたいに太いにゃん。
‥‥というか全然ネコには見えません^^
暖かくなって来たので、「ネコ歩き」しようかな。
by sknys (2016-04-28 00:16)