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B E A T L I S T [m u s i c]

  • WITH THE BEATLES (Parlophone 1963) The Beatles


  • 1963年11月22日、英国でリリースされたファブ・フォーの2 ndアルバムはデビュー・アルバム《Please Please Me》と同じく、オリジナル8曲+カヴァ6曲(全14曲)という構成。レノン&マッカートニー(Lennon–McCartney)の7曲に、ジ ョージ・ハリスンの楽曲〈Don't Bother Me〉が初収録されただけでなく、カヴァ2曲でリード・ヴォーカルを務めている。レコーディング期間は1963年7月18日から10月23日の3カ月に及んだが、実際の録音は1週間、僅か40時間ほどだ...#14



  • BEATLES FOR SALE (Parlophone 1963) The Beatles


  • ファブ・フォーの4thアルバム《Beatles For Sale》は年末のクリスマス商戦を意識して、「売り出し中」というタイトルになった。《A Hard Day's Night》から5カ月、1年に2枚のオリジナル・アルバムをリリースするのは今日では考え難いことだが、60年代には特別驚くことではなかった。米・英ライヴ・ツアーの合間にレコーディングしたという過密スケジュールのためか、1st、2ndアルバムと同じくオリジナル8曲、カヴァ6曲(全14曲)という構成。レコーディングの合...#13



  • PLEASE PLEASE ME (Parlophone 1963) The Beatles


  • ファブ・フォーのデビュー・アルバム《Please Please Me》はレノン&マッカートニー(McCartney–Lennon)のオリジナル8曲+カヴァ6曲(全14曲)という構成。2枚の先行シングル4曲を除く10曲を1日(1963年2月11日)、約10時間で録音を終えたというから驚きである。当時のレコーディングは2トラックで、トラック1にインスト、トラック2にヴォーカルを録音したため、ステレオ・ミックスは左チャンネルに楽器 、右チャンネルに歌声が分離した状態で聴こえる。2ト...#12



  • LET IT BE (Apple 1970) The Beatles


  • 《Let It Be》はファンを困惑させるアルバムである。初心に戻って新曲のリハーサルを行ない、オーヴァ・ダビングなしのライヴ録音アルバムを制作するというコンセプトは悪くなかったが、その過程を同時に撮影したことで次第に混乱して行く。1969年1月2日、トゥイッケナム・フィルム・スタジオで始まったリハーサルはアップル本社の地下スタジオに場所を移し 、30日のルーフトップ・ライヴと翌日の撮影・レコーディングで終わる。「ゲット・バック」プロジェクトは棚上げさ...#11



  • HELP! (Parlophone 1965) The Beatles


  • 《Help!》はファブ・フォー第2作目の主演映画のサントラ盤(邦題は『ヘルプ!4人はアイドル』)。初主演映画の《A Hard Day's Night》(1964)と同じく、A面に映画で使われた7曲、B面に新曲5曲とカヴァ2曲を抱き合わせた1枚で2度美味しい「オリジナル・アルバム」になっている。アルバム構成も、主演(リンゴ・スター)も、監督(リチャード・レスター)も1作目と同じだが、作品の内容は大きく異なる。ドキ ュメンタリー風モノクロ映画とスラップスティックのカ...#10



  • A HARD DAY'S NIGHT (Parlophone 1964) The Beatles


  • 《A Hard Day's Night》はファブ・フォーの初主演映画のサントラ盤(旧邦題は『ビートルズがやって来るヤァ! ヤァ! ヤ ァ!』)だが、実際に劇中で使用されたのはA面の7曲のみで 、B面の6曲はアルバムのために書き下ろした新曲だった。それでも前後半が違和感なく聴けるのは全曲レノン&マッカートニーによるオリジナル・アルバムだからだろう。全13曲中10曲を手掛けたJohnが八面六臂の大活躍で、Georgeの弾く12弦ギター(リッケンバッカー)も溌溂と響く。レコーディ...#09



  • RUBBER SOUL (Parlophone 1965) The Beatles


  • 《Rubber Soul》のカヴァに写っているファブ・フォーは自動車のボンネットや凸面鏡に映った肖像のようにメタモルフォーゼしている。ロバート・フリーマン(Robert Freeman)が写真をアルバム大のカードにスライド投影した時にカードを少し後ろに反らしたことから偶然生まれたという。左上のオレンジ色のロゴと相俟ってサイケデリックなイメージを醸し出している。アルバム・タイトルは「ゴム底靴」(rubber sole)と、ミック・ジャガーの歌を聴いた黒人ミュージシャンが揶...#08



  • YELLOW SUBMARINE (Apple 1969) The Beatles


  • 映画『イエロー・サブマリン』の制作にファブ・フォーは殆ど関与していない。ユナイテッド・アーティスツとの契約で3本の映画を作らなければならないのに、4人には3本目を撮る暇がなかった。NYのプロデューサ、アル・ブロダックスが「最小限の労力で3本目の映画を作る方法がある」とブライアン・エプスタインに提案する。「アニメ・ザ・ビートルズ」を制作していたTVCが〈Yellow Submarine〉を映画化することになるが、アメリカナイズされたTVアニメに批判的だったフ...#07



  • REVOLVER (Parlophone 1966) The Beatles


  • 《Revolver》はファブ・フォーだけではなく、その後のロック史上にとってもエポックメイキングなアルバムである。「20世紀ポピュラー・ミュージックの金字塔」と賞讃された《Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band》(1967)もゼロ年代に入ってからは、金色の輝きに曇りが出て来た。リリースから40年以上の年月を経て、2枚のアルバムの評価は逆転(回転)してしまったのだ。逆回転ギター、テープ・ループ、アーティフィシャル・ダブル・トラッキング(ADT)‥‥など4...#06



  • ABBEY ROAD (Apple 1969) The Beatles


  • 《Abbey Road》はファブ・フォーが最後の力を振り絞って完成させた事実上のラスト・アルバムである。全17曲の後半はメドレー形式になっている。A面の6曲がシングル曲の寄せ集めのように感じられるのは、B面の11曲との対比だけでなく、〈Come Together〉と〈Something〉の2曲が両A面でシングル・カットされた影響も少なくないだろう。シングル曲はアルバムに入れないという暗黙のルールを初めて破ったアルバムでもある。想像してみて欲しい。もし、シングル曲が入...#05



  • SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND (Parlophone 1967) The Beatles


  • 《Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band》の最初のアイディアは架空バンドの疑似ライヴ・ショーではなく、「故郷や過去に思いを馳せたノスタルジックなアルバム」だった。しかし、ブライアン・エプスタインに懇願されたジョージ・マーティンは完成していた2曲、〈Strawberry Fields Forever〉〈Panny Lane〉を両A面としたシングル盤を1967年2月に先行リリースすることになる。シングル曲をアルバムに収録しないという暗黙のルールを課していたため、とっておき...#04



  • MAGICAL MYSTERY TOUR (Parlophone 1967) The Beatles


  • 1967年12月26日に英国BBCで初放映された映画『Magical Mystery Tour』は日本では翌年、武道館でプレミア上映された(1968.9.28)。メンバー4人と家族、親類、友人たちが大型バスに乗って行き先の分らない遊覧旅行をするというストーリ性の希薄な内容よりも、観客の中から失神者が出たことの方が驚きだった。当時はスクリーン上にファブ・フォーが映し出されただけで気を失ってしまう娘や少女たちがいたのだ。英オリジナル盤《Magical Mystery Tour》は2枚組EPで、...#03



  • THE WHITE ALBUM 2 (Apple 1968) The Beatles


  • 《White Album》は厳密に言うと「真っ白」ではなかった。エンボス加工された「The BEATLES」のロゴの右下に通し番号が刻印されていたのだから。「限定ナンバー」と呼ばれているものの、いわゆる番号入りの限定盤ではないし、固有のシリアル・ナンバーでもなかった。通し番号には数多くの重複があ ったのだ。曰く、英国盤は7桁で、米盤は数字の前にプレフィ ックスの「A」が付き、日本盤は「A」から始まる6桁だったとか諸説紛々としていて、真相は薮の中という感じであ...#02



  • THE WHITE ALBUM 1 (Apple 1968) The Beatles


  • 真っ白いジャケットにエンボス加工された「The BEATLES」のロゴがレリーフのように浮き上がる‥‥リチャード・ハミルトンがデザインしたアルバム・スリーヴは素っ気ないほど簡素だ った。LP2枚にメンバーのポートレイト4枚(29×27cm)、表裏にコラージュ写真と歌詞を印刷した6つ折りの特大ポスター(85.5×57cm)が付いている。何よりも2枚組全30曲というヴォリュームに圧倒される。Lennon–McCartney 24曲、Harrison 4曲、Starr 2という構成。JohnとPaulの曲...#01


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    ザ・ビートルズ全曲バイブル ── 公式録音全213曲完全ガイド

    ザ・ビートルズ全曲バイブル ── 公式録音全213曲完全ガイド

    • 編者: 大人のロック!
    • 出版社:日経BP社
    • 発売日: 2009/12/07
    • メディア:ハードカヴァ
    • 目次:英米公式全作品の系譜 / 公式録音全213曲徹底ガイド(2トラックレコーディング時代〜ライヴ演奏スタイルでの録音/ 4トラックレコーディング時代 1〜アレンジの幅が広がりサウンドに深み / 4トラックレコーディング時代 2〜バンドの枠を超えた録音の始まり / 4トラックレコーディング時代 3 〜ロックを芸術の域に高める/ 8トラックレコーディング時代へ〜サウンドと作品の多様化 / 8トラックレコーディング時代〜原点回帰...と円熟のサウンド)/ 録音技術の変化と楽曲解析方法

    タグ:Music BEATLES LIST
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