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Chico 2011
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顎の黒い部分がチャーム・ポイントのシコちゃんが目を瞠っている。何を見つめているのかしら?‥‥ロラン・バルト風に「 私を魅惑する、背景の、老人」と書いてみたい誘惑に駆られるが、若い女性やネコ娘ならば兎も角、ボケた背景の老人に興味はない。邪魔な人物や目障りなものを鮮明に写したくないから 、背景をボカすのだとも言えるだろう。これほどボケてくれるのならば、肖像権やプライヴァシーを考慮して見知らぬ他人の顔にモザイク処理を施す手間も省けるわけである。近...
#224
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Pal 2011
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標準ズーム・レンズの難点は意外にも暗く沈んだ色調で撮れてしまうこと。逆に奥行きや深みがあるとも言えるが、今まで使 って来たコンデジのレンズ(F2.8-5.2)よりも暗いからかもしれない。もう少し明るいズーム・レンズがあると良いのに。Eマウント・レンズの種類の少なさはNEXユーザの多くが不満に思っていることである。その暗さのせいなのか、毛繕い中の姿を撮られたパルの表情も哀しげに映る。彼らが暮らすI袋駅前公園は改装工事中(2012年4月現在)で、小さな水...
#223
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Tenko 2011
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ミラーレス一眼で一番最初に撮ったネコ写真。東京都某水道局給水所のネコちゃんである。「関係者以外立入禁止」なのだが 、鉄門が開いているのを幸いに、ちょっと不法侵入して撮りました。良く見ると2つの黒い瞳の中に車道の向かい側の建物が写り込んでいる。カメラ本体に付いている標準ズームでは、これ以上近づけないと思う。広い敷地内をテリトリにしているネコたちが車道に面した鉄門付近で待機しているのは毎夕、ネコおばさんゴハン(キャットフード)を門の前に置いて...
#221
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Penne 2011
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「高感度番長」とか「暗闇の帝王」と呼ばれているミラーレス一眼(NEX-5N)で夜のネコちゃんを撮ってみた。モデルは閉店してしまった某イタリアン・レストランで飼われていたネコの子供なのだろうか。全く無関係・無血縁のノラネコの可能性も否定出来ないが、母ネコと良く似た色合いの子ネコであることは確かである。疲れを知らないサイド・バック選手のように元気良く動き回る子ネコのシャッター・チャンスは少ない。漸く静止した瞬間をノン・フラッシュ撮影した。iPhoto...
#220
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Mammy 2011
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右目ブルー、左目イエローという美しいオッドアイの母ネコさま。2011年11月、ネコ撮りカメラをコンデジ(Cyber-shot )からミラーレス一眼(αNEX)に買い替えたので、この写真をアップしたのは旧デジカメで撮った「蔵出しネコ」の意味合いもある。いわゆる掃き溜めの鶴風のゴチャゴチャした廃材置き場がバックになっているが、もしミラーレスで撮ったならば背景がボケるはず。美観を損ねるケバケバしい看板が立ち並ぶ繁華街や人通の多い舗道などでは背景がボケた方が都...
#218
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Rena 2011
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寒い冬はネコ小屋の中から出て来ないレナさん。出入口に掛けてある暖簾を上げて挨拶すると、外へ出て来てくれた。一緒に遊んでいると、どこからともなく1匹の白黒ネコが現われた。いかにも意地悪そうな面構えのネコがレナ嬢を苛めるのだ。手で追い払っても屋根の上から抜け目なく狡賢そうに隙を狙っている。なかなか外に出たがらないのは、どうやら寒さのせいだけではないらしい。クラスの悪ガキに虐められる引きこもり女子生徒を連想されて憐れに思ってしまったが、人間の...
#216
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Soran 2011
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夏の夕暮れ、室外機の上で寛ぐソラン。民家の玄関の前で鳴いて中に招かれたり、アパートの外階段を駆け上って2階の奥の部屋へ消えたり‥‥近隣の家々で可愛がられている人懐っこい黒ネコ。いつものように草を食べたり水を飲んだり爪を研いだり、気ままに動き回っていたが、散策に疲れたのか、ちょうど良い場所で休んでくれた。数多くのネコ写真を撮っていても、このソランのような柔和な表情はしてくれない。人に気を許した親愛の情だと勝手に解釈している。緑かかった黄色...
#211
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Mai 2011
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写真を撮ろうとして近づくと逃げ出しちゃうのに、神社の前の石段に坐っていると向こうから近寄って来て徐に膝の上に乗る不思議ネコ。一体どういうことなのかと思ったけれど、「aoim ania」 という猫ブログを見て腑に落ちたことがある。亡くなった保護ネコの詳細プロフィールの中に「しかし立っている人間はまだまだ怖い。近寄ると未だにさささささっと逃げてゆく」という記述があったからだ。内気なマイちゃんも直立している人間の威圧感が怖いのかもしれない。膝の上に乗った...
#210
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Suzu 2011
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子猫時代に1度だけ撮ったことのあるスズちゃんは白ソックス(右後脚だけは白ハイソックス?)を履いた縞ネコ。小さな躰に反して気は滅法強いらしく、隣家の三毛猫を威嚇しては追い回していた。内気なイチゴちゃんがアパートの外階段の上まで逃げて行って、なかなか下に降りて来ないこともあった。いつもならば素速い動作で機敏に動き回っているのに、今日のスズは少々大人しい。女飼主曰く、好物の高級キャットフードも全然食べない。食欲減退のイチゴちゃんも病院で3本も...
#209
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Kuri 2011
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通い慣れたコースから外れて遠回りしてみた。S公園を通り抜けて奥の出入り口から舗道へ出る。数m低いところにある別の公園へ続く小道。雑草が生え傍らにバイクが駐車している空地に大きなネコが寝そべっていた。グレーの顔に水色の目がエレガントに映える。顔は灰色なのに躰は白っぽい。近寄って写真を撮っても全く動じる様子のない気品溢れるネコ。頑丈そうな首輪から大切に飼われていることが想像される。ポーチの前で撮っていると飼主の男性が出て来て、貰われて来た時...
#208
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Es 2011
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民家の塀の上に美形ネコがいた。写真を撮ろうとしていると、ネコ好きの女主人が家から出て来て、隣りの空地に1匹だけ捨てられていたネコだと話す。捨てネコは成長して見目麗しいベ ッピン娘になった。周囲の牡ネコが放って置かないよのよと連れのネコを指差す。面白い顔をした三毛ネコを飼っている家があると言って、近くの民家の門を開けると釣られたようにエスたちも敷地内へ入って行く。残念ながら三毛ネコの顔は見れなかったが、塀の上に昇ったエスを撮ることが出来た。...
#207
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Nico 2011
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マイやプチたちが棲む水天宮神社周辺から少し離れた場所、JR駅の方に近いP' PARCO寄りの公園内にも数匹のネコがいる。恐らくテリトリーが決まっていて賢く住み分けているのだろうが、両ネコの間に親しい交流があるかどうかは良く分からない(境界線を越えて侵入して来たネコと縄張りを犯されたネコの喧嘩は凄まじい)。灰色がかった茶トラ(胸部と足先は白い)のニコちゃんは緑色の目が魅惑的で人懐っこい。このネコもマイと同じく植え込みと舗道を隔てる仕切りに坐ってい...
#204
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Petit 2011
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まだ幼さの残る白黒ツートーン・カラーのプチちゃんは良く似た色柄のシコとは兄弟姉妹関係にあるようだ。下顎の黒い部分が「アゴ髭」のように見えるシコは短い尻尾に触れられるとニ ャンと鳴いて拒否反応を示す(機嫌が悪い時はネコパンチを繰り出すこともある)。ところがプチは対照的に大人しくて淑やか。マイちゃんと同じ場所、ほぼ同じ日時に撮った写真だが、同じ境遇のネコでも性格の違いは鮮明に表われる。大胆不敵な面構えのシコや愛くるしい顔のマイとも異なった魅力...
#203
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Mai 2011
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I袋駅前公園のマイちゃんは内気な縞ネコ。水天宮神社前の置き石や草叢の中が好き。石段に腰かけて一服している人の膝の上に乗る茶目っ気もある。躰を掴んで無理に降ろそうとすると 、ニャン(否)と鳴き、衣服に爪を立てて必死に抵抗する。階段脇の石の上で寛いでいるところを撮った1枚。目線もバッチリ決まっている(カメラのレンズを真っ直ぐ見据えている)。1/30秒のスロー・シャッターだが、カメラを固定して被写体が静止していればコンデジ(コンパクト・デジカメ)...
#202
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Emi 2011
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某マンションの隣にある敷地、鉄製の門で車道と隔てられた空間に4〜5匹のネコたちがいる。鉄柵の内側は安全地帯と心得ているらしく、寝そべったり毛づくろいしたりしていて容易に出て来ない。マンションに住んでいる女性がゴハンを運んで来ると、鉄門の外へ出て来る。耳の大きさからも分かるようにエミちゃんは好奇心旺盛な子猫で、その動きも素早い。女性が持参した「ネコジャラシ」にも激しく反応するが、敏捷すぎるネコも撮るのに苦労する。ネコたちの夕食後、エミちゃ...
#199
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Jun 2011
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ネコの毛色のカラー・ヴァリエーションは白、黒、灰、茶系の4色しかないけれど、グリーン、イエロー、ブルー、コッパー(銅)など‥‥目の色は多種多彩で惹きつけられる。ペルシャ系のネコだろうか、S川緑地で初めて見かけたネコも水色の目が涼しげで魅了された。目の表情が穏やかで優しげなので、もしかしたら飼いネコなのかもしれない。そこを縄張りにしている野良ネコならば今までに何度も出会う機会があった。初対面のネコは警戒心と好奇心が相半ばしている。いつでも...
#198
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Coo 2011
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この民家の飼いネコたちも2匹が病死して個体数が減ってしま ったが、元気なクーちゃんは「ネコちゃんおいで」と呼ぶまでもなく、手招きするだけでトコトコと近寄って来る。脚にスリスリすると茶色い毛がパンツに付着して毛だらけになっちゃう。お腹を見せてゴロニャンして寝返りを打つ。距離感が取り難く決して撮りやすいネコとはいえないけれど、辛抱強く待っていればシャッター・チャンスは確実に訪れる。適当に人馴れしていて静止してくれるのが撮影者にとっての理想の...
#195
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Yumi 2011
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「見えない秋」(1974)は樹村みのりの短篇マンガだが、今年(2011)の春は寒い日々が続いて、なかなか暖かくならなかった。「見えない春」‥‥もちろん、東日本大震災や福島原発事故(放射能漏れ)による絶望感や心理的なストレスと無関係ではない。大地震後、気になったのはネコたちがマグニチュ ード9.0の揺れや地面の震れを一体どのように感じて、どんな反応を起こしたかということである。人語でネコに話しかけても当然ネコは答えてくれない。ユミの写真は駐車場と...
#194
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Goo 2011
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陽も落ち、バッテリーの残量も少なくなって来た。8年間愛用しているデジカメ(Cyber-shot)はフル充電しても30分くらいしかバッテリーが持たない。人懐っこく傍らで動き回る落ち着きのないネコほど撮り難い被写体はない。いつまで待っても静止してくれないネコへの最終手段‥‥出来るだけネコの嫌がることはしたくないのだが、この機会を逃したら2度と撮れないかもしれないという予感が強制行動を促す。グーちゃんの右耳を左手で押さえたまま、右指でシャッターを切る。...
#193
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Sara 2011
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廃校となったT島区立小学校の跡地に某大学が建った。校庭の併設を義務づけられていない大学校舎は巨大な鉄筋コンクリートの建造物にしか見えない。その裏手に一軒のイタリアン・レストランがあった‥‥と過去形で書いたのは2010年末に閉店してしまったからである。そのイタレスには1度も入ったことはないけれど、入口左に犬小屋風のネコ舎があって1匹のネコが飼われていた。いつの間にかパスちゃんは姿を消して、その代わりに可に可愛い三毛猫が棲みついた。白ネコや黒ネ...
#192
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猫にモニャム〜ル
- 編集:Olive特別編集
- 出版社:マガジンハウス
- 発売日:2013/05/10
- メディア:ムック
- 目次:猫にモニャムール / ももくん、ミルク飲んだ?/ 猫は今日、どこで寝る / この頃のまこ / るんちゃんの子猫物語 / 気がつけば、ネコの雑貨 / にゃおとごまちゃん、そしてかりんちゃん / ネコ語で会話はどうにゃ?/ パリの猫 / ニャンとも猫だらけ / 猫の菓子 / 新録 本日のスープ / ノラをさかなに、ふたりで散歩 / のら一代 ミケヤマ・ノート / キャ...
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