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ハッカー河童 [p a l i n d r o m e]



  • 中学時代から書きはじめたブログ。/ 最初は友だち同士の近況報告的な内容だったけど、ヘン顔の写真を載せるようになってから、直接会ったことのない読者も増えて、いろんなコメントをもらうようになっった。/ 2010年3月にアメーバブログに移ってからは、パッパラパーな破天荒エブリデイを趣味で1日4回ぐらい更新した。/ 最初は1万アクセスで感激していたのに、いつからかどんどん読者が増えて、本格的にモデルのお仕事をするようになって「オフィシャルブログ」にしてからは、今や1日2百万アクセス!/ ブログを読んでくださっている方々は、中高生じゃなくて、大学生、OL、主婦、男の方もいるそう。/ ブログを書くのは自分も楽しいし、コメント欄でファンの子と交流できるのもうれしい。/ ブログは、ふつうの日常ではなくて、できるだけ刺激的に書きたいなと思っている。/ わたしのブログを見て、/「悩んでることがバカバカしくなりました」/ みたいに思ってもらえばいいな。/ どこかの誰かの心が軽くなったり、楽しくなれたり、元気になってもらえるように、一生懸命更新するよ。
    きゃりーぱみゅぱみゅ 「ブログで破天荒エブリデイを更新」


  • □ 片目吐息で弓張り矢、鍛えたきゃりぱみゅ、敵射止めたか?
    きゃりーぱみゅぱみゅが「バイオハザードX」にゲスト出演することになった。レベッカ・チェンバーズの裏キャラで、ゲームを1回クリアすると、2回目以降きゃりぱみゅを選べるようになる。「隠しコスチューム」も数種類用意されているが、入手方法は秘密。きゃりぱみゅらしい奇抜な衣裳デザインになるだろう。初期装備がボウガンということで、きゃりぱみゅは基礎体力作りに余念がない。幼稚園の頃から足は速かったし、運動神経には自身がある。でも弓矢は一度も射ったことがない。高校の弓道部に入っておけば良かったなぁと思ったけれど、後悔先に立たず。始めに背筋力を鍛えなければ‥‥。きゃりぱみゅは小3の時に「ジョーズ」を観て、サメが大好きになったほどのホラー映画好き。「バイオ」に主演しているミラジョヴォも超カッコ良い。アーチェリーにも挑戦してみたいけれど、丸い的に当てるのは難しそう。まして動いている敵を射止めるなんてこと出来るのかしら。それも気味悪いゾンビやモンスターなんだから。回れ右して一目散に逃げ出しちゃうんじゃないかって不安になっちゃう。塾帰りのピンポンダッシュで鍛えただけあって、逃げ足だけは速いのだ。

    □ シルエット、日陰が1つL(エル)字
    陽射しの強い昼間は日陰になった影も濃い。ジョルジョ・デ・キリコの絵画のように、人気のない広場に立つ建物や彫像の影も黒く深く、地上に空いた暗黒の穴のように見えなくもない。白昼、閑散とした公園に迷い込んだ私は日陰にあるベンチに腰かけた。長く歩き続けたのか、とても疲れていて両脚も重く怠かった。木漏れ日が斑状の抽象模様を作る地面の先にL字型の影があった。公園のモニュメントらしい彫像に太陽の光が当たって、奇妙な形の影を落としていたのだ。この方角、この時間にしか現われないL字の影に魅入られた私は青空に浮かぶ白い雲のように、どのように形を変えて行くのかという興味に駆られて、長い間L字形の影を見つめていた。しかし、それにも拘らず気づいた時には、公園は深い夕闇に包まれていた。いつの間にか私はベンチで眠ってしまったらしい。モニュメント像も黄昏に染まり、L字の影も仄暗い闇に紛れていた。今でも「L字の影」は夢の中に現われることがあるけれど、あの日公園で見た「L字の影」も夢だったのかもしれない。

    □ 9月彦根、魔夜、狼が大山猫引っ掻く
    彦根城の周辺を夜回りパトロールしている、ひこにゃん。9月某日の今夜は月が昼間のネコの目のように細くなった「魔夜」だった。狼男が変身する「満月」と共に「魔夜」は異界の動物たちが跳梁跋扈する夜として怖れられている。魑魅魍魎の不気味な鳴き声が彦根城下に遠くから響く。その中でも一際大きな鳴き声、オオカミとネコと思われる咆哮が近くから聞こえて来た。ひこにゃんは見回り提灯を片手に声のする方へ急ぐ。そこは人気のない神社の境内だった。1匹の狼と大山猫(Lynx)が狛犬のように左右に対峙していたのだ。2頭の威嚇する唸り声が闇を劈き、夜空を切り裂く。恐らく長い間、微動だせずに睨み合っていたのだろう。ひこにゃんが目撃してからも長い時間が経った。喧嘩の仲裁を買って出ようとした刹那、狼と大山猫が空中で交差した。大山猫の悲鳴は、この世のものとは思えないほど凄まじかった。この勝負、オオカミの勝ち‥‥もし、ひこにゃんが行司・審判ならば狼に軍配を上げただろう。同じネコ族の一員としては大山猫に勝って欲しかったけれど。

    □ 靴、ブラ盗る歌‥‥ウルトラ・ブック
    「虎男」のウルトラ・ブック氏はノート・パソコンのセールスマン。インテルの社員だが、自社製CPUの入ったモバイル・パソコン‥‥薄くて軽いノートブックを民間企業や学校法人などに売り込む仕事をしている(タイガーマスクだからといって、新聞配達の新宿タイガーやランドセルを贈る伊達直人と間違えないでね)。しかし、ウルトラ・ブックにも仮面ヒーローの例に洩れず、昼はセールスマン、夜は泥棒という2つの顔があった。しかも盗むものは若い女性が身につけている衣服類に限られていた。彼には「下着ドロ」と称される盗癖があったのだ。ウルトラ氏の性的フェティッシュはハイヒールやブーツなど女性用の靴とブラジャーだった。ウルトラ・ブックは夜になると豹変してエロ・タイガーと化す。英詩人ウィリアム・ブレイクは「タイガー、タイガー、バーニング、ブライト‥‥」と詠ったが、「ウルトラ、ウルトラ、ウルウル、ウルトラ‥‥」という変な歌と奇妙なダンスで夜の街を徘徊している「虎男」を見かけたら要注意!‥‥もちろんウルトラ氏が頭に被っているのは「虎のマスク」で、「虎柄のパンティ」ではない。

    □ 姪、違和感、不信感。反感、私憤、可愛い目
    姪は内気な少女だった。そんな彼女のコミュニケート方法はポケットの中に忍ばせたトランプだった。孤独な1人占いではなく、ポーカーや7並べなどのカード・ゲームを愉しむことで相手と仲良くなる。もちろん真剣勝負に敗けると口惜しさの余り、大粒の涙を目に浮かべるのだが‥‥。小・中・高校生と成長するうちに、いつの間にかポケットの中からトランプは消え、その代りに瞳の中に他者に対する違和感や不信感、猜疑心などの暗い炎が熾って来た。その中には自分への反感や私憤も含まれていたはずだ。十代の反抗期、思春期の怒れる若者たち特有の攻撃的な意思表示‥‥。今にも怒りで爆発するのではないかと危ぶまれるほどだった。それでも怒りの熾火の中には生来の可愛い目、少女時代の綺麗な瞳が隠されていた。カラー・コンタクトを目に嵌めて別キャラに変身するように、姪は傷つきやすい「心の窓」を怒りで覆い隠したのだった。大人になれば怒りの色も次第に薄れて、穏やかな眼差しに変わるだろうか。それとも暗雲に曇らされて輝きを失ってしまうだろうか。

    □ 長い雨とお下げ髪を見かけ‥‥早乙女愛かな?
    劇画「愛と誠」のヒロイン・早乙女愛といえば、お姫様カットで有名だが、実写版で銀幕デビューした早乙女愛のグラビア写真‥‥少年マガジン(1975)に掲載された赤い水着の三つ編み少女は強烈だった。主演デビュー作品の役名が芸名となった女優は、そのイメージが色濃く鮮明に記憶される。早乙女愛も清純派という清楚なイメージとのギャップに悩むようになる。イケメン男優が1度でも悪役に転じると2度と善良な主役の座に戻れないように、清純派女優を演じ続けて行くのは難しい。たとえ私生活では穢れていても、清純な役を演じられるのが真の女優ではないかという気もするけれど、ファンや一般視聴者に焼きついたイメージを払拭するのは容易なことではないのかもしれない。降り続ける雨の中で佇む三つ編みの美少女‥‥冷たい雨に濡れた髪は漆黒に染まって光り輝いていた。

    □ 反原発、団結、発言。脱・半減は?
    毎週金曜日の夜、不詳官邸前に数万人規模の人々が集結している。反原発、原発再稼働に講義するデモである。2012年師走、衆院解散〜選挙モードに突入し、与党は30年代に稼働ゼロを目指すと宣言しているが、20数年後には首相や閣僚などを含めて多くの国会議員は物故しているか引退しているだろう。無責任極まりない。生きている間に原発ゼロ社会を見届けたいと望む日本国民も少なくないはずだ。今すぐに原発ゼロにすると経済活動に支障を来すとか、安定した電力を供給出来なくなるという脅し文句は詭弁に聞こえる。人類の生命を脅かす原発事故(放射能汚染)と国民の生活を同列には論じられない。野党の「国土強靭化計画」も眉唾である。天災や災害に耐えうる国土を造っても、マグニチュード10クラスの巨大地震が起こったら防ぎようがない。いつか必ず大地震や大津波は襲って来るが、原発ゼロ・廃炉にすれば放射能の恐怖から解放される。人々の抱いている不安やストレスを取り除くこと。未来に向けて成すべきことは「国民強靭化計画」ではないだろうか。

    □ 新婚切腹女子苦仏前婚死
    祖父の実家にあった日本刀を隠し持って、都内の結婚式場に乗り込んだ女性。恋人だった私を捨てて社長の1人娘と婚約した元カレへの復讐だった。彼女の計画は憎き元カレの首を刎ねることではなく、新郎新婦の目の前で割腹自殺を遂げることだった。小・中・高校と剣道部だったことが今になって役立つとは皮肉なことだわね。深夜の道場で独り素振りを繰り返す姿には気迫と殺気が漲っていて近寄り難いほどだった。彼女が自虐的な復讐アイディアを思いついたのは、たまたま立ち寄ったレコード・ショップの店頭にディスプレイされていた1枚のアルバムだった。ジャケットには陶酔したような表情で自分の腹や首を斬る今風の女子高生たちが描かれていた。そのカヴァ・アートが日本人画家・会田誠の「切腹女子高生」(Harakiri Schoolgirls 2002)だと知った時の驚き!‥‥死ぬ直前に今まで体験した過去の記憶が走馬灯のように駆け巡るといういうけれど、私の死に至るまでの未来の光景がパノラマのように鮮やかに出現したのだった。計画を実行する前に結婚式場の化粧室でメイクを直す彼女‥‥目の前の鏡には女子高生のような屈託ない笑みが映っていた。

    □ 新妻、骰子投げ「都市伝説」。熱戦で、しどけないさま、ついに!
    シンガポールへ新婚旅行に行った若いカップルは多くの日本人観光客たちと同じようにギャンブルの魔力にハマっていた。ルーレットやブラック・ジャックなど、日本国内では味わえないスリルと高揚感で舞い上がっていた。早々に持ち金を全部スッてしまった新郎とは対照的に、新婦は元々勝負勘が良いのか、強運の持ち主なのか最初からツキまくっていた。そして、思い留まらせようとする夫の忠告に聞く耳を持たず、カジノ禁断の「サイコロ賭博」へ突入してしまった。女ディーラーとの1対1のタイマン勝負。敗けた方は賭け金を失うだけでなく衣服を1枚ずつ脱いで行くという特殊ルールである。まさかハネムーンで新妻が「野球拳」をすることになろうとは思ってもみなかった!‥‥と頭を抱える夫を尻目に「大丈夫よ。私はツイている女のよ」と自信満々の妻。しかし、新婚カップルはシンガポールの有名な「都市伝説」‥‥「新妻はサイコロ賭博では勝てない」というジンクスを知らなかった。

    □ 切り裂き魔・鉄雄、晴れ着を切れば、追っ手撒き去りき
    バイクの衝突事故によって超能力に目醒めた鉄雄だったが、ケイを丸裸にした時のゾクゾクする快感が忘れられず、若い女性の衣服を切り裂く「通り魔」になってしまった。エロ覚醒した鉄雄の犯行は全く手がつけられなかった。被害者となる女性に近づくこともなく、遠くから観念動力(テレキネシス)で身に纏っている衣服を切り裂いてしまうのだから。たとえ鉄雄の姿を発見して捕まえようとしても、空を飛んで逃げ去ってしまうのだから。鉄雄の犯行は徐々にエスカレートして行く。若い女性の衣服を剥ぎ取るだけでなく、特別なイヴェントや行事で着飾る衣裳‥‥パーティ・ドレスや晴れ着の女性を標的として狙うようになったのだ。年末はXmasや忘年会、年始は初詣や成人式で派手なドレスや華やかな和服姿の女性たちが街に溢れるようになる。警察当局は年末年始の期間、厳戒体制を敷いて警官を大量動員する予定だが、相手が超能力者では手も足も出ない。金田が鉄雄をコントロールするか、それともアキラ君の覚醒を待つ他ないのだろうか。

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    • 回文と本文はフィクションです。一部で実名も登場しますが、該当者を故意に誹謗・中傷するものではありません。純粋な「言葉遊び」として愉しんで下さい

    • 「都市伝説」と「鉄雄回文」は「スニンクスなぞなぞ回文 #29・#30」の解答です
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    Oh! My God!! 原宿ガール

    Oh! My God!! 原宿ガール

    • 著者:きゃりーぱみゅぱみゅ
    • 出版社:ポプラ社
    • 発売日:2012/06/20
    • メディア:文庫
    • 目次:はじめに / おてんば少女時代 / 原宿への道 / 対談*親友せっちゃん×きゃりー / おしゃれのひみつ / 対談*親友ボンちゃん×きゃりー / すきなもの / 対談*お母さん×きゃりー / おしごと / 巻末インタビュー*中田ヤスタカ(capsule)

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