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1Q84年のリトル・ピープル 2 [b o o k s]



  • 看板の虎は左側の横顔をこちらに向けている。しかし彼女が記憶している虎は、たしか右側の横顔を世界に向けていた。虎の姿は反転している。彼女の顔が自動的に歪む。心臓が動悸を乱す。彼女の体内で何かが逆流していくような感触がある。でも本当にそう断言できるだろうか? 私の記憶はそこまで確かだろうか? 青豆には確信が持てない。ただそんな気がするというだけだ。記憶はときとして人を裏切る。/ 青豆はその疑念を自分の心の中だけに留める。まだそれを口に出してはならない。彼女はいったん目を閉じて呼吸を整え、心臓の鼓動を元に戻し、雲が通り過ぎるのを待つ。/ 人々は車中からガラス越しにそんな2人の姿を見ている。この2人はいったい何を熱心に見上げているのだろう? どうしてそんなにしっかり手を握りあっているのだろう? 何人かは首をまわして、2人が見つめているのと同じ方向に目をやる。しかしそこには白い雲と、エッソの広告看板が見えるだけだ。タイガーをあなたの車に、その虎は通り過ぎていく人々に左側の横顔を向け、ガソリンの更なる消費をにこやかに訴えている。オレンジ色の縞模様の尻尾は得意げに空中に持ち上げられている。
    村上 春樹 『1Q84 BOOK 3』


  • 『1Q84 BOOK 3』(新潮社 2010)には後出しジャンケンのような狡さがある。『BOOK 1』『BOOK 2』の発売時には恐らく続編の刊行が決まっていたはずなのに、刊行後暫く経ってから「BOOK 3」の存在を仄めかす。販売促進戦略としては巧妙な手口だが、その代わりに長編小説としてのバランスを大きく欠くことになってしまった。3巻目だけが異様に長くなってしまった『ねじまき鳥クロニクル』(1995)の時と同じように。もし『1Q84』が全3巻同時に刊行されていたら、完成した建築物に後から慌てて増改築したような見映えの悪さは生じなかっただろう。『ねじまき鳥クロニクル』の場合も含めて3巻目を刊行した後に、たとえば文庫化された折りにでも1〜3巻を全面改稿すべきだという気もするが、作者に推敲する意志は全くないらしい。それでは「BOOK 4」の可能性はあるだろうか?‥‥「1Q84」は空間的にも時間的にも閉じられてしまったので、今度こそクロノロジカルな続編はないでしょう。もしあるのなら『1Q85』というタイトルになるはずだから。

    「BOOK 3」の最大の関心は「その後の青豆」にあった。首都高速3号線の待避スペースでヘックラー&コッホHK4の銃口を口の中へ突っ込んで自殺を図った青豆が一体どうなったのか?‥‥という疑問は最も読者の気を惹く場面だった。青豆は死ななかった。彼女は拳銃の引き金を引かなかった。もし青豆が死んでしまったら、続編で「青豆」の章を続けることが困難になるし、「青豆」と「天吾」の物語を並列して交互に語って行くという小説の構造自体が崩れてしまうことになるから、その意味では予想通りの帰結だった。しかし、「BOOK 3」には読者の予想を裏切る仕掛けが用意されていた。第3の主人公「牛河」の章である。「新日本学術芸術振興会専任理事」という怪しげな肩書きで川奈天吾に接近して来た元弁護士の探偵、宗教団体「さきがけ」の手先として活動している醜い容姿の小男がクローズアップされるとは!‥‥深田絵里子(ふかえり)でも、編集者の小松祐二でも、文化人類学者の戎野隆之でもなく、歪んだ福助頭の牛河利治だったことを意外に感じた読者も少なくなかったのではないか。

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    「さきがけ」のリーダーの身辺警護をしていた坊主頭(穏田)とポニーテイルの2人組が牛河のオフィスを訪れる。調査を依頼してから3週間も経つのに何の報告もない探偵から途中経過を聞き出すために。牛河はリーダーを殺害後に失踪した青豆の行方を追っていた。麻布の老婦人の計らいでマンションの一室に身を隠している青豆は毎夜ベランダの椅子に坐って通りの向こうにある小さな児童公園、天吾が昇って2つの月を眺めていた公園の滑り台をを監視している。出来るだけ早く他の安全な場所へ移動することを勧めるタマルに対して、彼女は年内までマンションに留まることを主張して譲らない。再び公園に来るかもしれない天吾に逢うために、ここから立ち去ることは出来なかった。天吾は予備校教師の仕事を休んで千倉の療養所へ行っている。昏睡状態となった父親に付き添うためというのが表向きの理由だが、本当は父のベッドの上に現われた「空気さなぎ」(青豆のドウタ)を再び目にしたいという強い欲求からだった。

    牛河は柳屋敷の老婦人(緒方静恵)が所有する「セーフハウス」、「家庭内暴力に悩む女性たち」を保護するための駆け込み寺に探りを入れるが、予想以上にガードは堅かった。隠遁生活を送っている青豆の部屋のドアを激しく叩くNHK集金人‥‥居留守を装っているのは分かっていると言い募り、国民の義務である受信料を払わないことを大声で非難するNHK集金人の執拗さは不気味でさえある。NHK受信料が銀行から自動引き落としになっているのにも拘わらず、青豆の部屋の前に現われる謎の集金人。しかも男は青豆だけでなく、天吾の部屋で留守番をしている「ふかえり」や牛河のところへも訪れるのだ。この実体のない男の正体は意識不明の状態に陥っている天吾の父のシャドウなのだろう。父親のNHK集金人としての妄執のようなものが幽体離脱した怨霊のように息子の関係する人たちの許へ現われるのだ。家にTVがないので受信料は払わないという作者を「泥棒」呼ばわりしたNHK集金人のことが『そうだ、村上さんに聞いてみよう』(朝日新聞 2000)に出て来ましたね(地デジTVに買い替えず、アナログ放送終了後にNHK受信料を払わないことが本当のエコなのかも‥‥)。

    海辺の小さな町に滞在している天吾は療養所に勤務する3人の看護婦(大村、田村、安達)と懇意になる。彼女たちの夕食に誘われて一緒に焼き肉屋へ行き、近所のスナックに寄って酒を飲みカラオケを歌う。牛河は情報屋のコウモリに依頼して青豆の個人情報を入手する。そして、青豆雅美と川奈天吾の2人が千葉県内の同じ市立小学校に通っていた同級生だったことを突き留める。青豆はタマルに補給リストの1つとして簡易妊娠テストのキットを要望する。彼女は性交していないのに妊娠していたのだ。「1Q84」で起こる不思議な現象‥‥たとえば、夜空に浮かぶ2つの月は地球の衛星が2つあるという宇宙物理学的に説明出来るが、セックスレスの妊娠は医学科学的に説明が着かない。あの嵐の夜、青豆がリーダーに筋肉ストレッチングしていた同時刻に「ふかえり」と交わった天吾‥‥「ふかえり」が青豆と天吾の間の触媒となったという憶測は、たとえ別世界の出来事とは雖も明らかにレアリスム小説の範疇から逸脱している。物語は現実レヴェルから1歩も2歩も踏み出して新たな局面に入ったと考えるべきである。

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    天吾は安達クミを彼女のアパートまで送って行く。大麻を吸った後に「空気さなぎ」の中のドウタのような気分になって、蛹の外にマザの姿が仄かに見えたという安達クミの言葉に惹かれた天吾は、インドへ行って来た高校時代の友達から誕生日のプレゼントに先月貰ったハシッシ(大麻樹脂)を彼女の部屋で決める。森で鳴くのフクロウの声を聞きながらトリップした天吾は小学校の教室で少女(青豆)と出会い、「私を見つけて」という言葉を聞く。ここでも安達クミが「ふかえり」と同じように媒体となって天吾と青豆の2人を引き会わせることになるのだ。誰かに首を絞められて1度死んでから再生したという安達クミが天吾に謎めいたメッセージを送る‥‥「夜が明けたら天吾くんはここを出て行くんだよ。出口が塞がれないうちに」。『空気さなぎ』の愛読者(3回も読み直した)で「猫の町」に住む安達クミは、渋谷のホテルで両手に手錠を填められてバスローブの紐で絞殺された婦人警官、中野あゆみの生まれ代わりのような気がしないでもない(長野県の温泉で絞殺された天吾の母親の転生という説もある)。婦人警官として死に、看護婦として再生したのではないかしら?

    天吾が高円寺のアパートへ戻った時、「ふかえり」の姿は既に部屋から消えていた。青豆と天吾の関係に気づいた牛河が天吾の住んでいる賃貸アパートの1階に移り住んで、玄関を出入りする人間をカメラで撮影〜監視していたからだ。アパート内に怪しい監視者がいることを直観した「ふかえり」は天吾を帰りを待たずにアパートを出て行く。再び児童公園へ向かい、滑り台の上から2つの月を見つめる天吾。しかし、ちょうどタマルと電話中だった青豆はベランダから天吾の姿を見ていなかった。ただ福助頭の小男が彼女の視界を横切るのを一瞬目にしただけだった(もっとも、その時に天吾を発見して彼の許へ駆け着けていたら、牛河に青豆の姿を目撃されて「さきがけ」に通報されていたが)。天吾の後を尾けて来た牛河は同じように滑り台の上に昇って夜空を仰ぎ、2つの月を発見する。久しぶりに小松と会った天吾は、8月の終わりから9月半ばまでの17〜8日間、坊主頭とポニーテイルの2人組に誘拐されて個室に監禁されていたことを聞かされる。彼らの要求は『空気さなぎ』の増刷停止と事実上の絶版だった。

    再び児童公園の滑り台の上から2つの月を眺めていた牛河を青豆が発見する。麻布の屋敷を嗅ぎ回っていた怪しい男の風体(福助頭)はタマルから聞いていた。今度は黒いダウンジャケットを着てグレーのスカーフで口元を覆い、黒縁眼鏡と野球帽で顔を隠した青豆が牛河の後を尾行する番だった。牛河が移り住んでいるアパートまで行った青豆は303号室の表札に「川奈」という名前を見つける。彼女は303号室のドアベルを押すが、住人は残念ながら留守だった(天吾は小松と会っていた)。彼女は牛河と天吾らしき人が住んでいるアパートを突き留めたことをタマルに電話で報告する。深夜に鳴った電話のベルで起こされた天吾は安達クミから父親の死を報らされる。再び「猫の町」へ赴く天吾。牛河は盗撮していることを見破られた「ふかえり」と、見張られていることに全く気づかない天吾と、玄関から出て行く「謎の女」の写真をファミレスでチキンカレーを食べながら注意深く眺める。しかし、タマルの行動は素速かった。就寝中の牛河の部屋へ忍び込み、彼を寝袋から外へ出して縛り上げて拷問し、知っている情報を全て告白させた後で殺害する。

    父親の葬式(火葬)を終えて「猫の町」から高円寺のアパートに戻って来た次の朝、再び天吾の電話のベルが鳴る。タマルが天吾と青豆の2人の再会、20年振りの逢瀬と逃避行のセッティングをする。2人は約束通り午後7時に児童公園の滑り台の上で落ち合う。2つの月を眺め、お互いの手を握り合い、首都高速道路3号線の非常階段を逆に昇る(今度は出口から逆に入る。首都高速の退避スペースから下へ降りる非常階段は存在しなかった!)ことで、「1Q84」から元の世界へ脱出する。青豆は「1Q84」へ入り込んでしまった時と同じファッションに身を包み、ハイヒールを脱いで階段を慎重に上り、ミニスカートを腰まで捲り上げて鉄柵を乗り越える。ついに青豆と天吾は夜空に1つの月が浮かぶ世界へ戻って来たのだ。しかし、そこは本当に元の世界なのだろうか。青豆は不安に陥る。エッソの看板の虎が右顔ではなく左顔を世界に向けていることに気づいた彼女は顔を顰める。「1Q84」に来る前とは左右逆に反転したエッソの虎が笑顔で2人を迎える‥‥「タイガーをあなたの車に」

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    何人もの男たちを葬って来た現代の「女必殺仕事人」みたいな青豆が死なずに、大きな罪を犯したとは思えない牛河が殺されてしまうのは理不尽のような気もするけれど、牛河の死には別の意味があった。死後に大きく開かれた口から6人のリトル・ピープルが出て来て、身を揺すって図体を大きく伸ばす(60〜70cm)。床の上に輪になって腰を下ろし、1人ずつ空気中から1本の細い糸を取り出し、最後の1人が牛河の毛髪を千切って空中の糸と一緒に紡ぎ、新しい「空気さなぎ」を作り出す。この中のドウタがリトル・ピープルの〈声を聴くもの〉となるのだろうか?‥‥「リトル・ピープル」とはイギリス諸島に棲む妖精たちの総称だが、『1Q84』に登場するリトル・ピープルはポール・ジョンソンが『リトル・ピープル』(創元社 2010)の中で紹介している200種近い妖精たちのどのタイプにも属さない。妖精というよりも白雪姫の7人の小人たちのように即物的でグロテスクなイメージに近い。メアリー・ノートンの可憐で健気な『床下の小人たち』(岩波書店 1956)とは全く別の生き物のような気がする。

    「BOOK 3」は「BOOK 1」と「BOOK 2」の軌道修整が幾つか行なわれている。たとえば「さきがけ」のリーダーが青豆に語った、天吾か青豆か、どちらか一方が犠牲にならなければ他方は救からないという予言(だからこそ青豆は首都高速3号線の待避スペースで自殺を図る)や、この世界から元の世界への出入口は一方通行で閉ざされているというような発言は悉く覆される。この変化は恐らく青豆が妊娠したことや牛河が深く介入して来たことと関係があるのだろう。「さきがけ」はリーダーを殺害した青豆と和解しようとし、「リトル・ピープル」と天吾&「ふかえり」の対立関係も解消される。『1Q84』のテーマが人々を1つのシステムに囲い込む「原理主義や神話性」に対する抵抗ならば、そこから1歩も2歩も後退してしまったと言うべきだろう。後半は「1Q84」に留まって闘う意味を失った青豆と天吾が「1Q84」から逃走する「脱出ゲーム」みたいな様相に変貌している。対立軸が消えたのだから敢えて闘う理由もないのかもしれない。しかし、脱出したところが必ずしも元の世界とは限らない。月は1つだか、太陽が2つ輝いていたりして‥‥。

    「1984」から「1Q84」へ、「1Q84」から「1984」へ?‥‥主人公が別世界へ旅立って冒険をし、再び現実世界へ還って来るという構造はファンタジーの基本型である。精神的に成長した主人公を迎える元の世界は少しも変わっていないという暗黙の約束があるけれど、そこが元の世界ではなく奇妙に捩れた反転世界なのかもしれないという恐怖、ジョージ・オーウェルの『1984年』(1949)やピエール・ブールの『猿の惑星』(1963)のようなデストピア風のSF世界かもしれないというダークで苦い後味の悪さが村上春樹の『1Q84』のラストにはある。天吾が「1Q84」から脱出する時に携行した「書きかけの長編小説」が恐らく『1Q84』なのだろう。つまり2人の物語は並列ではなく、天吾が語り手で、青豆が主人公という歪んだ入れ子的な2重構造。女刺客として暗躍していたヒロインが改心して、初恋の男性(王子さま)に再び出会って大願成就する物語とも言い換えられるだろうか。いずれにしろ『1Q84』は「罪のないファンタジー小説」ではない。天吾くんは青豆の尻に敷かれているような気もするけれど‥‥。

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    1Q84 BOOK 3

    1Q84 BOOK 3

    • 著者:村上 春樹
    • 出版社:新潮社
    • 発売日:2010/04/16
    • メディア:単行本
    • 目次:意識の遠い縁を蹴るもの / ひとりぼっちではあるけれど孤独ではない / みんなが獣の服を着て / オッカムの剃刀 / どれだけ息をひそめていても / 親指の疼きでそれとわかる / そちらに向かって歩いていく途中だ / このドアはなかなか悪くない / 出口が塞がれないうちに / ソリッドな証拠を集める / 理屈が通っていないし、親切心も不足している / 世界...


    「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?

    「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問...

    • 著者:村上 春樹
    • 出版社:朝日新聞社
    • 発売日: 2000/08/01
    • メディア: 単行本
    • 目次: 前書き / どうやって禁煙しましたか?/ 風呂で身体を洗う時は何を使いますか?/ 全裸の女性がベランダに出て来たら?/『村上春樹イエローページ』などを読みますか?/ 占いを信じていますか?/『世界の終わり‥‥』の続編は?/ 泳ぎながら歌えますか?/ ...

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    コメント 2

    miyuco

    sknysさん、こんばんは。
    「BOOK 1」と「BOOK 2」は美しい旋律を奏でていたけれど
    「BOOK 3」は美しくありませんでした。
    1と2のスピンオフみたい。
    スピンオフと考えればムラカミハルキ的な負のパワーを
    感じるこの作品を気に入ってます。
    目次に「牛河」というタイトルを見たときに
    一体どういうふうに展開するの?と思いましたが
    ここまでメインキャストとして扱われるなんて
    想像できませんでした。
    「考える人」にインタビューが載っているので
    これから読みはじめるところです。
    感想はそれから書こうかな。
    (私も後出しジャンケンといきましょう^^;)

    by miyuco (2010-08-04 19:31) 

    sknys

    miyucoさん、コメントありがとう。
    「BOOK 3」は明らかに路線変更している。
    「青豆の妊娠」はリアリズムからの決別宣言だし、
    「牛河の章」で「BOOK 1」と「BOOK 2」の謎を解き明かそうとする。
    でも、途中でタマルに殺されちゃう‥‥
    牛河の「空気さなぎ」は誰のドウタなのかしら?

    安達クミが中野あゆみの生まれ代わりという仮説は説得力がある
    (婦人警官と看護婦はコスプレの定番だし)。
    いや、天吾の母親の転生だとか、絞殺した情夫が深田保(リーダー)で、
    天吾と「ふかえり」は異母兄妹とか、彼女は実の娘ではないとか‥‥
    根拠のない流言飛語がネットに溢れている。
    「BOOK 4」ではなく、「BOOK 0」という噂もありますね。

    「BOOK 3」はファンタジーとして読めば面白いけれど、
    それを赦さない読者層もいるでしょう。
    miyucoさんの「後出しジャンケン」に期待しています^^
    by sknys (2010-08-05 00:15) 

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