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P A G E V I E W〔5 0 0 0 0 0〕 [b l o g]



  • 僕は、デビューしたときから、「小説はビジネスとして書いている」と公言してきた。ビジネスというのは、お金を得るためにする作業のことである。少なくとも、趣味や奉仕ではない、という意味だ。この表現を、僕は正直なもの言いだと思うけれど、世間的にはあまり普通ではなかったようだ。つまり、「小説が大好きで、書かずにはいられない」とか「読者の皆さんのために書いている」と言わなければならない人気商売だったのかもしれない。そんなふうに装っていれば、もう少しビッグになれて、もう少し良い稼ぎがあったかもりれないが、そこまで無理をして儲けてもしかたがないし、と考えただけのこと。/ もちろん、この『MLA』もビジネスとして書いている。だから、毎日欠かさず続いたのだ。好きだからやっているのではないし、書きたいことがあるから書いているのでもない。そういうスタンスだと、好きでなくなったときや、書きたくないときに続かなくなる。
    森 博嗣 『MORI LOG ACADEMY 13』


  • 読者の皆さん、愛読ありがとう。〈s k n y s - s y n k s〉​の総閲覧数が500000pvを越えました(2010/02/14)。2009年9月13日から5ヵ月で10万pv(記事数25)に達したことになります。このペースで行くと2010年内に70万pv、100万pv達成はアナログTV放送が終了する2011年以降になっちゃう。100万pvを目標にしているわけではないけれど、記事数1000件よりも現実味のある数値だと思う。それよりも気懸かりなのは読んでいるブログに登録したり、ブックマークしている先輩ブロガーの更新頻度が少なくなっていること。開設から5年以上経ったブログは、炎上したりしなくても燃え尽きてしまう(錆びるより燃えつきたい?)のだろうか。2005年10月1日から2008年末まで、3年3ヵ月に渡ってMLA(Mori Log Academy)を毎日更新していた森博嗣は、「仕事だから続けられた。好きなことを自由気ままに綴っている趣味のブログだったならば、興味を失った時点で更新を止めてしまうかもしれない」というようなことを書いていた。

    稿料の入らないタダ原稿は1枚たりとも書かないと宣言したのは村上春樹だった。しかし、誰でも最初に書いた文章(作文や日記や読書感想文など)は金にならないタダ原稿である。有料の原稿が無料の文章より優れているというわけでもない。金銭を得るために仕事でブログを書いている人は、本来無料であるべきインターネットで金儲けを企んでいる輩と同じく本末転倒だと思うけれど、仮想世界が現実の資本主義のシステムに侵食されてしまうのは、避けられない運命なのかもしれない。それでも、どのページを開いても目障りな広告だらけの現状にはウンザリさせられる。s k n y n x は非ログイン時のヘッダ部分に強制表示される広告や「60日未更新ブログに表示される広告」をブロックしているし、アフィリエイトの類いも一切行なっていない(Amazonの商品紹介は単なるリンクである)。s k n y n x は気が向いた時に更新するのではなく、予め自発的に〆切日を決めて書く、橋爪大三郎方式を採用している。この方法ならば気分が乗らなくても、体調不良でも半強制的に記事を書かなければならない。どこからも一銭も稿料は入って来ませんが‥‥。

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    2010年1月14日に「BlogCruiser」サーヴィス終了(2010.3.23)という告知がソネ風呂から突然あった。ブロクルは「プロフィール機能」やメンバー同士がクローズドでコメント交換出来る「メッセージ機能」、写真や地図などを公開する機能をブログから独立させたSNS風のサーヴィスだったが、笛吹けどブロガー踊らずだったのか唐突に閉鎖されることになってしまった。同時に終了する「Photo」も「buzzmap」(クチコミ地図)も利用していないので、ブロクルの終了によって蒙る影響は少ないけれど、ここ数年の拡大路線からの方向転換に今後の不安が全くないわけではない。池袋三越や有楽町西武みたいに、ある日突然ソネ風呂本体が「清算」されないように祈るだけである。「プロフィール機能」だけは2月中旬にリニューアル・リリースされるという。ブロクルには「関心あるキーワード」という項目があった。任意のキーワードを登録すると、同じキーワードを登録したブロガーたちのアイコンが一覧表示されるという趣向だった。このまま消えてしまうのは惜しいので、15のキーワードだけでも書き留めておこう(カッコ内の数字は登録者数)。

  • 関心あるキーワード

  • 猫 (2549)
  • 洋楽 (53)
  • 回文 (3)
  • 絵画 (57)
  • 少女マンガ (5)
  • 澁澤龍彦 (4)
  • 金井美恵子 (1)
  • 萩尾望都 (4)
  • Apple (52)
  • Neil Young (1)
  • Bjork (2)
  • シュルレアリスム (5)
  • アンドロギュヌス (1)
  • サイボーグ (1)
  • サッカー (1118)

  • ネコ(cats)、洋楽(music)、回文(palindrome)‥‥などは、ブログ・タイトル下の「紹介文」にも表示してあるし、サイドバーの「タグクラウド」とも重なるキーワードも少なくない。「関心あるキーワード」を登録してから、「萩尾望都」と「Neil Young」の記事が1つもなかった。関心があるのに記事がないのは羊頭狗肉の擬装スーパーみたいではないかということで、2009年にモーさまの〈トーマの深層〉〈ランプトンは語る〉を、2010年にNeil Youngの〈シナモン・ガール〉を書き、辛うじて面目を保った。「萩尾望都原画展」のポスターにも使用された「ランプトンの肖像」は、18世紀の画家トーマス・ロレンスの肖像画をアーサー・クエントン卿が模写したという設定なので、いつものエドガーとは雰囲気が違う。隠遁した男色家が描いた妖しい美少年という感じかしら。「シナモン」という名前は海外TVドラマ『スパイ大作戦』に登場したシナモン・カーターを連想してしまうが、〈Cinnamon Girl〉はLA界隈に屯するヒスパニックなどラテン系の娘をイメージしているのかもしない。「シナモン」は香りではなく、肌の色を指している?

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    2月15日、ブロクルに代わる「新プロフィール機能」が公開された。大リニューアル以前のプロフ欄を想わせるシンプルな構成で、性別や誕生日、血液型などの個人情報を設定出来る「自己紹介」、好きな音楽やアーティスト名などを書き込める「好きなモノ」の他、HTMLタグが埋め込められる「フリースペース」が用意されている。つまり、新プロフ・ページはカスタムペインにCSSを入れる旧来と同じ方法でカスタマイズ可能なのだ。気になったところを幾つかカスタマイズしてみた。ブログ・カラーと異和感がないように、文字色をサイドバーやリンクと同じグリーン(#339900)に合わせ、リンク文字列をカーソルで触れた時に表示される下線を消して、文字色が変化(#99cc00)するように変更。「フリースペース」は「ブログ記事」と同じスタイルにして、「FAVORITE ー ALBUMS」と、ブログ・タイトル下に表示されている「ブログ紹介文」‥‥「c a t s. m u s ic. p a l i n d r o m e. c o m i c...」を載せてみた(リンク先は「タグ・クラウド」に設定)。「好きなモノ」の中から「音楽」と「アーティスト」、「大好きなものは?」を表示したので、興味のある人は覗いてみてね。サイドバー・プロフ欄の「profile」か「黒ネコ」アイコンをクリックすると、新プロフ・ページに飛びます。

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    s k n y s - s y n k s

    s k n y s - s y n k s

    • no nice!
    • Author: sknys
    • Articles: 251
    • Date: 2010/02/16
    • Page View: 501820


    ポーの一族 3

    ポーの一族 3

    • 著者:萩尾 望都
    • 出版社:小学館
    • 発売日:1998/08/10
    • メディア:文庫
    • 収録作品:小鳥の巣 / ランプトンは語る / エディス


    MORI LOG ACADEMY 13(モリログ・アカデミー 13)

    MORI LOG ACADEMY 13 ── ウは宇宙のウ

    • 著者:森 博嗣
    • 装画:羽海野 チカ
    • 出版社:メディアファクトリー
    • 発売日:2009/03/31
    • メディア:文庫
    • 目次:HR / 国語 / 算数 / 理科 / 社会 / 図工 / 特別企画(対談 森 博嗣×萩尾 望都)


    Cinnamon Girl: Women Artists Cover Neil Young for Charity

    Cinnamon Girl

    • Artist: Neil Young
    • Label: Reprise
    • Date: 1970/04/20
    • Media: 45 rpm Record
    • B-side: Only Love Can Break Your Heart

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