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シはシンクスのシ [b l o g]



  • ♭ ミレーヌの憂鬱〔comic〕2007-06-11
  • 『009ノ1』(1967ー70)は30年以上前、青年コミック誌に連載された東西冷戦時代の近未来SF。TVアニメ版『009-1』(2006)も2年前に放映が終了しているのに、何故かブログ記事の閲覧数が赤丸急上昇中!‥‥3000pvを越えて、ベスト4位に入った。その人気の理由が良く分からない。ハリウッドで実写化されるという噂も聞こえて来ないしね。「殺人マシン」と化しながらも、内面に傷を負ったヒロインの活躍は石森作品の中でも異彩を放つ。優しい姉や母親役のフランソワ・アルヌール(003)とは違う魅力の女性キャラ‥‥やっぱり、女諜報員(サイボーグ)の秘密武器バストマシンガンの威力でしょうか。ミレーヌ・ホフマンの胸で殺されたいという願望を持っている男たちが結構少なくないのだろうかと深読みしてしまう。実写版の主演女優は釈由美子(アニメ版ミレーヌの声)と書いたけれど、真木よう子の方が原作のイメージに近いかもしれません。

  • ♭ nice!を消す方法 2.2〔blog〕2006-06-06
  • ソネ風呂界には世にも怖しい「妖怪ナイス」が跳梁跋扈している。善意の仮面を被った妖怪に取り憑かれたブロガーは自ら nice! をバラ撒き、その見返りに大量の nice! を集めてナイス長者に出世する。陰陽師となって憑き物を落としたいと思ったこともあったけれど、バカバカしいので早々に魔界からドロップアウトすることにした。プロフ欄に表示されるようになった「テーマ別ランキング」(2009年2月)も面妖な新機能で、そもそも1つのテーマに絞ること自体に無理がある。スニンクス(sknynx)はネコ、回文、音楽、アート‥‥など複数のテーマに渉るので1つに決められない(面白半分で試してみたら、コミック:8、本:14、音楽:35位だった)。なぜ総閲覧数(page view)と訪問者数(visited)だけを表示出来るように改善しないのだろうか。この2つがサイドバーに表示可能になれば、わざわざログインして重い「管理ページ」を開いたり、「アクセス解析」を覗き見する手間が省けるのにね。

  • ♭ FAVORITE ー VIDEOS 1〔favorites〕2007-01-16
  • お気に入りのヴィデオ作品(YouTube)にコメントしただけの記事ですが、流石に20本も貼ると重くなるので余り開かないようにしている。非力なパソコンのネット上の天敵はブログの月間アーカイヴとMySpaceで、この2つのページを開くと高い確率で虹色のカーソルが回り続けてフリーズしてしまう。トップページに複数の記事を表示しない、月間アーカイヴやカテゴリー別記事は1件ずつ表示する、画像や動画をベタベタ貼らない‥‥など、出来るだけ閲覧者のパソコンに負荷がかからない軽快なブログを目指しているので、痛し痒し隔靴掻痒の感がある。ネコの目のようにクルクル変わるYouTubeの仕様変更にも手を焼いている。「Worldwide│English」の設定が保持されず、強制的に日本語表示されてしまう。縮小してサイドバーに貼ると相対的に操作ボタンがデカくなってバランスが悪い。「遅延Cookieを有効にする」(Enable delayed cookies)とは?‥‥余計な新機能が付加される度に使い勝手が悪くなって行くのは、ソネ風呂と良く似ているような気もするけれど。

  • ♭ フィニの少女たち〔art〕2006-01-21
  • 美術展や展覧会の記事をアップするまでには結構時間と手間を要する。音楽や映画、小説・エッセイなどはCDを聴いたりDVDを視たり本を読んで感想を書くだけですが、アートに関する記事は展示会へ行った後で、関連本を何冊か読まなくてはならないから(美術全般の教養や知識に欠けるために、感想記だけだと深みのない記事になってしまう)。レオノール・フィニ展(2005)の場合は1年後に初の本格的な評論書『レオノール・フィニ ── 境界を侵犯する新しい種』(東信堂 2006)が出た。もしフィニ展の前に出版されていたら、もう少し魅力的な記事になったはずなのに‥‥。記事の中に画像(絵画)を貼らないのは、著作権の問題というよりも重さや美的観点によるところが大きい。たとえ版権切れの著作・肖像物であっても、拙記事にベタベタ貼る行為は余り気分が良くないですね。作品名に画像リンクを張るようにしています。

  • ♭ マグリットじゃない!〔art〕2006-06-11
  • 『マグリットと広告 ── これはマグリットではない』(リブロポート 1991)は面白かった。マグリットの死後、世界中のメディアに氾濫した「マグリットもどき」広告とオリジナル作品の決定的な相違を解明して行くジョルジュ・ロックの刺戟的な論考。平面的な絵画の中に隠された重層的な意味がベルギー産の生チョコレートのようにタブローから溶け出す。TVコマーシャルやポスターなどに流用・転用された非マグリット広告とマグリット作品は良く似ていても全く別の似て非なるものである。記事中でも触れたようにマグリットを模したオマージュ、アルバム・アートの中では〈光の帝国〉をモチーフにしたJackson Browneの《Late For The Sky》(Asylum 1974)が際立っている。ベルギー王立美術館展(国立西洋美術館 2006)に出品されていた〈光の帝国〉は、よく見ると画面手前の黒い部分に大きな岩のような謎のオブジェが描かれていた。これは一体何の象徴なのかしら?‥‥と、絵画の前で暫し考えちゃった。

  • ♭ 辻斬り気質〔palindrome〕2007-03-01
  • スニンクス回文シリーズの中でアクセス・ランキング第1位に輝いた記事。回文シリーズは、もっと上位に入るかと期待していたけれど肩透かし‥‥回文作成者と読者の間には温度差があるようです。〈辻斬り気質〉は榮倉奈々さんの人気に負うところが少なくないかもしれません。その後、STモデルからNHK朝ドラ「瞳」のヒロイン女優へステップアップ‥‥。惜しくもソネ風呂から離脱宣言したエロ男爵(yubeshi卿)は、コメント欄で榮倉奈々と宮崎あおいの見分けが着かないと嘆いておられました(ソネ風呂の忍海爵も、エロかしこい優木まおみとAKB48篠田麻里子の違いが分からなかったりします)。「辻斬り」とは腕だめしや刀剣の試し斬りをする武士のことを指すけれど、誰でも良かったなどと言いながら弱者を狙う今日の「通り魔」殺人はナイフの切れ味を試しているわけではないでしょう。

  • ♭ 4シーズンズ〔books〕2007-03-11
  • 幾つかある森博嗣の記事の中で、犀川&萌絵(S&M)でも紅子(V)でも「スカイ・クロラ」シリーズでもなく、四季4部作の閲覧数が一番多いところに意外性がある。現在進行中のGやXシリーズを別にすれば、「四季」の発行部数は他の人気シリーズに較べて遙かに少ないはず。恐らく難解な『四季 春』(講談社 2003)を読み解くためのサブ・テクストとして読まれているのではないだろうか。「僕」たちという1人称多重視点による『四季 春』は「スカイ・クロラ」シリーズの原型でしょう。既に作者は公式ブログで「引退」を表明していて、月刊ダ・ヴィンチ(2009年1月号)の「森博嗣が『トーマの心臓』のノベライズに挑戦!」というインダヴュー記事を最後に、以降マスメディアに登場することはないという。昨年夏に「刊行著作1000万部突破記念!」として2冊のアンソロジー、『どちらかが魔女』(S&MやVシリーズ番外短編集)と『僕は秋子に借りがある』(自選短編集)が講談社から出版された。2009年7月刊行予定の森博嗣版『トーマの心臓』に期待しよう。

  • ♭ レモン缶漏れ〔palindrome〕2006-08-01
  • 「レモン缶」とは何のことでしょう?‥‥レモンスカッシュの缶、絞ったレモン果汁を入れておく缶、レモンの果実が入ったドラム缶。レモン汁が漏れても困らないけれど、加糖レモネードのアルミ缶は手がベタベタしそうで不快だ。レモンが「しつこい」(脂っこい)と書いたのは吉田健一(うろたえ太郎の伯父)だった。閑話休題。某区立図書館から映画『真夜中の招待状』(SHV 1981)のDVDを借りて来ました。婚約者の兄たちが次々と謎の失踪。ノイローゼ気味の婚約者を診た精神科医とヒロインが独自に調査を始める。主演した小林麻美の水着やベッドシーンもある。ホラー・サスペンス風のストーリは兎も角、米倉斉加年の怪演が光っているなぁ。〈身軽さが飾る髪〉は萩尾望都の短篇「ビアンカ」を下敷きにしている。辻希美の亭主(杉浦太陽)が美しく女装コスプレするTV番組「アニコレ」に魅入ってしまった。スニンクスで「アニコレ」と言えば、Animal Collectiveのことなんですが。

  • ♭ 次男も文無し〔palindrome〕2006-12-01
  • 「回文かるた」を作っている時に気づいたのは、50音の中で作り易い回文と作り難い回文があることだった。50音順に並べ替えた回文リスト〈PALINDLIST〉を見れば分かるように偏りがある(回文シリーズのタイトルは頭音が重複しないように留意しているけれど、いつまで続くかしら)。〈次男も文無し〉の10作品は1つも重なっていないものの、最新作の〈三日月もぎつかみ〉では「す」から始まる回文が3つもある。〈次男も文無し〉に添えた文章のメモを公開しておこう。「なお美の肢体に年下俳優メロメロ?」「柿の木 / 武蔵野カマキリ夫人」「猫好き亜希子さん──デジカメ、ムーヴィ」「大会前夜、眠れない〜急性胃炎で途中リタイア」「私立S女学院の同好会、名物理事長」「右肩が痛い / 鉄棒から落ちて鎖骨を折ったタケシ君」「柳腰、女相撲の土俵入り、SEX未熟者の腰使い」「パステル画 / 珍しい水彩画発見!」「愛のエプロン──フグチリ、闇鍋地獄?」「中越地震、土砂崩れ現場」

  • ♭ パリンドル(なぞなぞ回文集)〔palindrome〕2007-10-06
  • 「スニンクスなぞなぞ回文」は回文シリーズから派生した企画クイズもの。〈パリンドル〉(palindrome+riddle)は「なぞ回」全10問と正解を纏めた記事である。〈デジカメ貸して!〉のコメント欄で突発的に始まり、一時はゲストによる「なぞ回」出題+イラストのコラボ企画もあったりして大いに盛り上がったのですが、最近は尻すぼみ状態‥‥トホホ。11回目以降は次回に掲載する回文の1つとして正解を発表しているので、〈パリンドル 2〉の予定はありません。「なぞ回 #15」は草薙水素回文。別館(隠れ家?)「s k n y s - l a b」のコメント欄に特別ヒントがあるので、興味のある方は挑戦してね。某池袋WAVEの閉店セールで、ほしの☆あき(aki☆hoshino)のDVD付きCDSnyaa!》(Girls' Record 2005)をゲットしました。「猫ジャケ」だにゃぁあ!

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    祝200回!‥‥100回記念の時はアクセス・ランキング・ベスト10の記事について「自作解説」したので、今回は20位以内に入った記事の中から前回と被らないように10本(新たにベスト10入りした〈ミレーヌの憂鬱〉〈nice!を消す方法 2.2〉〈FAVORITE ー VIDEOS 1〉 +ベスト20の7本)を選んでコメントしました。1つの記事は10枚(400字詰め原稿用紙)を目安にしているので、トータルで約2000枚書いたことになります。40字x10行の段落を10連並べるのが「スニンクス・スタイル」の基本型(サイドバーの長さに応じて記事も長くなる傾向にあります)。アクセス・ランキング・ベスト5をサイドバーに表示。タイトルが閲覧数ベスト20の一覧表「ACCESS RANKING」へのリンクになっています。

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    • 次回は〈PAGE VIEW〔300000〕〉の予定です^^
                        *




    s k n y s - s y n k s 2 0 0

    s k n y s - s y n k s 2 0 0

    • Author: sknys
    • Articles: 200
    • Provider: So-net
    • Date: 2009/04/11
    • Media: Internet


    どちらかが魔女 ── 森博嗣シリーズ短編集

    どちらかが魔女 ── 森博嗣シリーズ短編集

    • 著者:森 博嗣
    • 出版社:講談社
    • 発売日:2008/08/29
    • メディア:単行本
    • 収録作品:ぶるぶる人形にうってつけの夜 / 誰もいなくなった / 石塔の屋根飾 / マン島の蒸気鉄道 / どちらかが魔女 / 双頭の鷲の旗の下に / いつ入れ替わった? / 刀之津診療所の怪


    僕は秋子に借りがある ── 森博嗣自選短編集

    僕は秋子に借りがある ── 森博嗣自選短編集

    • 著者:森 博嗣
    • 出版社:講談社
    • 発売日:2008/08/29
    • メディア:単行本
    • 収録作品:虚空の黙祷者 / 小鳥の恩返し / 赤いドレスのメアリィ / 探偵の孤影 / 卒業文集 / 心の法則 / 砂の街 / 檻とプリズム / 恋之坂ナイトグライド / 素敵な模型屋さん / キシマ先生の静かな生活 / 河童 / 僕は秋子に借りがある


    真夜中の招待状

    真夜中の招待状

    • 出演:小林 麻美 / 小林 薫 / 下条 アトム / 丹波 哲郎 / 藤田 まこと / 米倉 斉加年
    • 監督:野村 芳太郎
    • メーカー:松竹ホームビデオ
    • メディア:DVD

    タグ:blog sknynx
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    コメント 4

    刀剣

    日本の刀剣は世界に誇れる仕事技ですね
    by 刀剣 (2009-04-16 12:07) 

    太刀 ひろし

    「刀剣」という言葉は余り使いませんね。
    by 太刀 ひろし (2009-04-16 20:40) 

    モバサム41

    sknysさん、こんばんは。
    記念記事が2回続いたのですね、おめでとうございます。
    'sknys-synks'の特長は、やはり自己言及性、「メタ記事」の多さ、ですよね。
    「迷宮」は限りなく続くのか? それとも、その果てに何かが開けてくるのか?…楽しみに読ませていただきます。

    by モバサム41 (2009-04-21 21:28) 

    sknys

    モバサム41さん、コメントありがとう。
    「記事200」と「30万pv」が偶然重なってしまいました^^;
    「自己言及性」の多い理由になっているかどうか分かりませんが、
    『思考の紋章学』のような2重構造
    (私的な部分は文章の「裏面」に隠す)は意識しているかもしれません。

    恐らくプライヴェートな部分が「表面」に出て来る時に、
    「メタ記事」という形態になるのでしょう。
    「迷宮」の中で遊んでいるのが愉しいのだと思います^^
    by sknys (2009-04-22 01:56) 

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